WEB業界に携わる職種7選!職種ごとの平均年収や必要なスキルを解説
近年WEBサービスの発展は目覚ましく、さらなる需要拡大の見込みです。WEB業界への転職を考えており、まずは職種と仕事内容を詳しく知りたいという方も多いのではないでしょうか。今回はWEB業界の職種ごとに具体的な仕事内容、スキル、年収を解説します。
目次
WEB系の職種は主に7種類
一般企業では耳にしない特殊な職種があるWEB系
WEB系とは主にWEBサイトの制作やECサイト運営など、インターネットに関わる仕事を指します。
WEB系の仕事には「WEBディレクター」「WEBデザイナー」「WEBエンジニア」など、一般企業ではあまり耳にしないような職種があることを、ご存知の方も多いでしょう。
WEB系の職種は大きく「指揮系の職種」「作業系の職種」「解析系の職種」の3つに分類ができ、今回は以下の7職種を紹介します。
- WEBディレクター
- WEBプロデューサー
- WEBプランナー
- WEBデザイナー
- WEBエンジニア
- WEBライター
- WEBマーケター
この7つの職種はWEB制作の現場において、どのような役割をするのでしょうか。
また、その他にもWEB業界で需要が高い5つの職種についても詳しく解説していきますので、ぜひ自分に合う職種を見つける参考になさってください。
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WEB業界の職種と年収
WEB職種のそれぞれの年収相場は以下のとおりです。
WEBディレクターの平均年収 400~500万円
WEBデザイナーの平均年収 350~450万円
WEBエンジニアの平均年収 400~600万円
WEBライターの平均年収 300~400万円
WEBマーケターの平均年収 400~500万円
WEBプロデューサーの平均年収 600~800万円
WEBプランナーの平均年収 350~450万円
WEB業界の中でも、より上流工程に携わる職種は年収が高くなることが分かります。
WEB制作 指揮系の職種
WEBディレクター
WEB制作のプロジェクト進行を担うのがWEBディレクターです。
クライアントと打ち合わせをして、要望を形にするためのアイディアを出し、制作に必要な人材を選出してチームを組み、制作の指揮を取っていきます。
このような業務内容から、WEBディレクターはWEB制作現場の総監督と言えるでしょう。
クライアントとのやりとりからスケジュール管理まで、現場において1番多忙を極め、オールマイティーに動く仕事です。
ディレクターの仕事というと現場の進行関係に注目されがちですが、ワイヤーフレームと呼ばれるデザイン前のサイト構成案はディレクターが作る場合が多く、実はデザイナーと同じようにクリエイティブな作業もしています。
クライアントの要望をサイトで実現していくために、ディレクターは基本的なサイト制作の知識を持っておくことが求められます。
しかしデザイナーやエンジニアのように技術スキルを問われる職種ではありません。WEB業界未経験でも転職しやすいポジションで、年収もWEB系の中で比較的高めです。
- WEB制作の知識(デザイン、コーディング、システム)
- WEBマーケティングの知識
- クリエイティブな発想
- スケジュール管理能力
- コミュニケーション能力
- プレゼン能力
【合わせて読みたい】Webディレクターのキャリアパスや年収についてはこちら⇓
WEBプロデューサー
WEBディレクターと似た役割ですが、もう1段階上の立場からプロジェクト全体の統括を行うポジションです。
クライアントへのプレゼン、プロジェクトの立案・計画をして、ディレクターへ制作業務を任せます。
規模が大きい案件ほどいなくてはならない存在で、制作側の総合責任者となるのがプロデューサーです。
制作現場はあまり立ち入らず、クライアントとプロジェクトを進めていくために動くため、経営者視点での思考が必要とされます。
WEBディレクターを経験してWEBプロデューサーになるパターンが多いでしょう。
- WEB全般の知識
- 全体を広く見れる視野
- マネージメント能力
- WEB戦略思考
- 経営者視点の思考
- コミュニケーション能力
- プレゼン能力
【合わせて読みたい】Webプロデューサーの仕事内容と年収についてはこちら⇓
WEBプランナー
主にクライアントの要望をサイトにどのように反映させるのか、サイト設計を立てるポジションですが、専任でこの職種を置いている企業は多くありません。
ディレクターが業務の一環としてプランナーの役割も果たす場合がほとんどです。
プロデューサーがつくような規模が大きい案件の場合にはプランナーが必要となります。
- WEB制作の知識(デザイン、コーディング、システム)
- クリエイティブな発想
- プレゼン能力
WEB制作 作業系の職種
WEBデザイナー
WEBデザイナーはWEBサイトのデザインを行います。
PhotoshopやIllustratorなど、デザイン系のソフトの基本操作が必須スキルです。
WEBデザイナーはただおしゃれなサイトをデザインするだけではなく、どんな人が訪れてもサイトの操作や動線が分かる、ユーザビリティが高いデザイン能力を求められます。
またコーディングできるデザインをしなければいけないため、コーディングの知識もある方が有利です。
未経験での転職は難しく、美術系の大学や専門学校を卒業していることを条件にする会社が多いでしょう。
もちろん未経験からWEBデザイナーのポジションに転職も可能ですが、多くの実績を用意する必要があります。ポートフォリオを準備しましょう。
- WEB制作の知識(デザイン、コーディング)
- クリエイティブな発想
- コミュニケーション能力
【合わせて読みたい】未経験からWebデザイナーを目指す方法はこちら⇓⇓
WEBエンジニア
WEBエンジニアは、WEBに関する専門的な知識が必要な職種です。
主に「フロントエンドエンジニア」と「バックエンドエンジニア」2種類のエンジニアが現場で活躍します。
それぞれに求められる知識の分野は以下の通りです。
【合わせて読みたい】フロントエンドとバックエンドに違いについてはこちら⇓
フロントエンドエンジニア
デザイナーが作ったサイトのデザインを、HTML/CSS/JavaScriptなどを使って構築していくポジションです。
コーダーとも呼ばれ、初心者でも習得しやすいスキルを取り扱っているため、未経験で転職しやすいポジションと言えるでしょう。
最近ではフロントエンドエンジニアになるための講座が、職業訓練や一般スクール、オンラインなど豊富に展開しています。
【合わせて読みたい】フロントエンドエンジニアの年収や仕事内容についてはこちら⇓
バックエンドエンジニア
データベースの整備やサーバー管理、ECシステムの構築など、ユーザーからは見えないWEBに必要不可欠な裏側部分を担当するエンジニアです。
フロントエンドエンジニアの知識に加えてさらに深い知識を必要とするため、まずはフロントエンドから目指すことをおすすめします。
- WEB構築の知識(コーディング、システム)
- 論理的思考
- コミュニケーション能力
【合わせて読みたい】バックエンドエンジニアに転職する方法はこちら⇓
【合わせて読みたい】バックエンドエンジニアの転職成功事例インタービューはこちら⇓
WEBライター
WEBに欠かせない文章を作成するポジションです。
サイト制作の場合は、ディレクターがライターを兼任してライティング作業を行うこともあります。
昨今のWEBマーケティングの主流となっているオウンドメディア(企業のブログのようなもの)は、記事の量産と更新が必要となるために、最近はWEBライターの需要が高まっています。
紙面のライターとは違い、SEOを考え適切に必要なキーワードを入れてライティングを行うために、WEBマーケティングの知識も必要となります。
デザイナーやエンジニアのような専門スキルを必要としないために、未経験者でも転職しやすい職種です。
しかし、フリーランスに外注する企業も多いために募集が少ないのがネックです。
- WEBマーケティングの知識
- 論理的思考
- 記事作成能力
- コミュニケーション能力
【合わせて読みたい】Webライターに向いている人についてはこちら⇓
WEB制作 解析系の職種
WEBマーケター
WEBサイトのアクセス解析をしてサイトの課題を見つけたり、SEOの施策や広告運用を行なったり、サイトをよりよく成長させるための戦略を立てていくポジションです。
Googleの解析サービスなどを駆使して、サイトに訪れたユーザー層や離脱率、サイト内動線などを細かく分析し、より最適な広告運用プランやサイトの改善提案をします。
ディレクターとタッグを組み、サイト制作から一緒に戦略を立てる機会も多いでしょう。
多くのWEBサービスが拡大していく中で、WEBでのマーケティング戦略を構築するため、あらゆる企業が必要としているポジションです。
未経験でも転職がしやすく、数字や解析が得意な人に向いているポジションと言えるでしょう。
- WEBマーケティングの知識
- 論理的思考
- 解析能力
- WEB戦略思考
- 経営者視点の思考
- コミュニケーション能力
【合わせて読みたい】Webマーケティングの転職に有利な資格についてはこちら⇓
まだまだあるWEB業界の仕事一覧
UI/UXデザイナー
先ほどWEBデザイナーについて解説しました。
さらに分類すると、UIデザインに特化してWebデザインに携わるUIデザイナーと、サービスやプロダクトのUXをデザインするUXデザイナーも存在します。
Webサイトのデザインを手掛けるWEBデザイナーに対し、より高い専門性を有していますが、企業規模によってはWEBデザイナー、UIデザイナー、UXデザイナーをひとりが兼任することもあります。
【合わせて読みたい】UIデザイナーの仕事内容と必要なスキルについてはこちら⇓
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DTP・グラフィックデザイナー
DTPはDeskTop Publishing(デスクトップパブリッシング)の略で、DTPソフトで印刷物のレイアウト作業を行う仕事です。
一方、グラフィックデザイナーは印刷物やWeb媒体のグラフィックのデザインを手掛けます。
Webサイトのデザイン、印刷物のデザイン、目に見える表現全般のデザインすべての知見があるとWEB業界でも重宝される人材になることができます。
【合わせて読みたい】グラフィックデザイナーのポートフォリオの作り方はこちら⇓
プログラマー
プログラミング言語を用いてWebサイトで利用する各種サービスを実装するためのプログラム制作を行う仕事です。
基本のHTMLやCSS、その他にもJava、JavaScript、PHP、Python、Rubyといった需要の高いプログラミング言語を習得する必要があります。
企業によって求められる技術が異なることや、常にトレンドが刷新されるため情報収集力も求められます。
【合わせて読みたい】プログラマーの平均年収についてはこちら⇓
WEBオペレーター
Webサイトの運用や管理を担うのがWEBオペレーターです。
主にWebディレクターの指示に基づいて運用管理業務を中心とした補助を担当します。
新しいサービスの立ち上げを手掛けるのがWEBディレクターで、既存のWebサイトに携わるのがWEBオペレーターです。
不具合の対応など顧客とのコミュニケーションも業務のひとつです。
サーバーエンジニア
Webサイトへの各種サービスを提供するサーバーの技術者を指します。
主にシステム構築や保守管理を担う仕事です。
クラウドサービスの普及により、高スキルのサーバーエンジニアが求められるようになっています。
【合わせて読みたい】サーバーエンジニアの仕事内容や年収についてはこちら⇓
WEB制作 作業系の職種を経験していると今後のキャリパスが有利
上流工程ポジションは多くのWEBの知識が必要
WEBには多くのポジションがあり、未経験者でも目指せるポジションも多いです。
しかしディレクターやマーケターのような上流工程のポジションを目指す場合、エンジニアなど作業系職種を経験してから目指す方がキャリアパスとして有利でしょう。
ディレクターやマーケター、WEB全体を見渡し、クライアントに最適な提案をしていかなくてはいけないためより多くのWEB知識を求められます。
実際にエンジニアなどの作業を経験していると、不測の事態などが起こっても早く解決に導くことができる、より強いディレクターやマーケターになれるでしょう。
長期的にWEB業界のキャリアパスを思い描いている方には、ぜひ作業系職種から転職を目指すことをおすすめします。
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転職エージェントに相談して、WEB業界でキャリアを積もう
合計12種類のWEB系の職種を紹介しました。
どの職種もWEB制作において大変重要なポジションで、全職種でチーム一丸となってWEB制作は進んでいきます。
そのため、ディレクターに必要と思われがちなコミュニケーション能力ですが、チームでの制作をスムーズに進めるためにも、どの職種にも必要なスキルとなることを覚えておきましょう。
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