Webデザイナーの年収は?年収を上げる最短ルートやキャリアパスを解説
「Webデザイナーの平均年収は?」今回はWebデザイナーの年収をIT業界の平均年収と比較して解説します。また、年収を上げる方法や将来性も解説するので、Webデザイナーとして年収アップを目指している方はぜひ参考にしてみてください。
目次
Webデザイナーの平均年収
Webデザイナーの平均年収を調査
Webデザイナーに興味がある人やWebデザイナーで年収を上げたい人は、そもそも周りのWebデザイナーがいくらもらっているのか気になるかと思います。
弊社を利用していただき転職を成功された方の中で、前職でIT業界を経験された方2457名を対象に直近の年収について調査を実施しました。
まずは、IT業界全体の平均年収を調査したところ約451万円という結果でした。
その中で、Webデザイナーの平均年収は約407万円です。
IT業界全体の平均年収と比較して、Webデザイナーの平均年収はやや低いことが分かります。
年齢別のWebデザイナーの平均年収
Webデザイナーの年齢ごとに平均年収をみると下記の結果になりました。
20代前半: 約289万円
20代後半: 約353万円
30代前半: 約397万円
30代後半: 約424万円
40代以降: 約503万円
年齢が上がるにつれて年収も上がっていることが分かります。Webデザイナーは経験を積むことで順当に年収が上がるようです。
しかし、40歳以上でもWebデザイナーの平均年収は約503万円でした。
IT業界全体の40歳以上の平均年収は約567万円であり、60万円近く低いことが見て取れます。
年収が高いWebデザイナーの特徴は
求人案件のなかでも高年収が提示されているものには条件や応募資格にいくつか共通点があります。
最も多いのが実務経験です。
例えば「Webページのデザイン経験」「グラフィックデザインの実務経験」「UI/UXデザインの実務経験」のような経験は3年以上、5年以上と企業によって求めるスキルレベルが異なります。
また、「LP制作経験」「HTML5/CSS3によるコーディング経験」や「コーディングを意識したデザインができる」なども高年収の優遇条件として設定されているようです。
クリエイティブ組織でのマネジメント経験がある人もアピールポイントになります。
こういった条件を備えている人は高年収の求人案件とマッチする可能性があるため、積極的にアピールしましょう。
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仕事量が多いのに周りと比べて年収が低い、評価されにくくて給料が上がりにくい、転職したいけど今より年収が落ちないか不安、など、IT・Web・ゲーム業界で勤めている方にとって「年収」に関する悩みは多いですよね。
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Webデザイナーが年収を上げる方法5選
スキルの幅を広げる
Webデザイナーの平均年収は低いと言うイメージがあるかもしれませんが、もちろん年収が高いWebデザイナーの求人も存在します。弊社の求人でも700万円を超えるような求人は多数あります。
そういった年収の高いWebデザイナーになるためには、スキルの幅を広げていくことです。
デザイン関連のスキル
○おすすめスキル
- デザインツールを扱うスキル
- UI/UXスキル
- グラフィックデザインスキル
デザイナーとしてツールを扱うスキルは必須ですが、最新の情報をキャッチアップして実務に活かすスキルも欠かせません。新しいツールや新しいバージョンなどの情報は常にアップデートしておくと良いでしょう。
UI/UXやグラフィックデザインの知見は近年のWebデザインにおいて欠かせないものとなっているため、ユーザー視点やデザイン理論、色彩学などの勉強もおすすめです。
デザイン以外のスキル
○おすすめスキル
- プログラミングスキル
- ディレクションスキル
- マネジメントスキル
- コミュニケーションスキル
- プレゼンテーションスキル
- 動画制作のスキル
構成やデザインができるWebデザイナーは非常に多くいます。
しかし、価値のあるHPを作るためのマーケティングのスキルや、サーバーサイドの処理も書くことができWebサイト全般を作成できるプログラミング言語のスキルなどを持っているWebデザイナーは少ないです。
動画制作のスキルも担当領域を広げるチャンスに結びつく能力といえるでしょう。
このようにWebサイトの領域外に関するスキルも持っていることで、他のWebデザイナーと差を付けることができ、需要が高い人材となります。
Webデザイナーは需要も供給も多いですが、より多くのスキルを身に付け他と差を付けることが年収アップの近道となるでしょう。
関連資格を取得する
ウェブデザイン技能検定
ウェブデザイン技能検定は、特定非営利活動法人インターネットスキル認定普及協会が実施しています。Webに関する資格のなかで唯一厚生労働省が認定する国家資格で、3~1級の3段階が設定されています。
合格率は、Webデザインの入門編である3級は60~70%程度、実用的な内容になる2級では30~40%、1級では10~20%と落ち込むため、保有していれば年収アップにつながりやすいでしょう。
Webデザイナー検定
公益財団法人 画像情報教育振興協会(CG-ARTS)が実施しているのがWebデザイナー検定です。基礎知識が問われるベーシックと専門知識を要するエキスパートの2段階が設定されています。
コンセプトメイキング、制作、テスト、評価、運用までを網羅した内容になっているため、キャリアアップのための勉強にもおすすめです。
Webクリエイター能力認定試験
Webクリエイター能力認定試験は、サーティファイWeb利用・技術認定委員会が実施しています。スタンダード(初級)とエキスパート(上級)の2段階が用意されています。
実技試験が主体で、Webサイトを作成するための基本的なデザイン能力や必須のコーディングの能力が求められます。エキスパートでは高度なデザイン技術が問われます。
アドビ認定エキスパート(ACE)
アドビ認定エキスパート(ACE)は、Adobeが実施しています。
Webデザイナーに必須のソフトAdobeの知識・スキルが証明できる資格です。世界共通資格でもあるため、業務の幅を広げるためにも取得を目指しましょう。
キャリアチェンジ
WebプロデューサーやWebディレクター等、Webデザイナーと比較して給与水準が高い職種にキャリアチェンジする方法です。
Web系の仕事であれば、Webサイト作成という括りで同じであるため、比較的キャリアチェンジがしやすいかと思います。
また、スキルの幅を広げておくことで、フロントエンドエンジニアやWebマーケターなどにもキャリアチェンジすることが可能です。
成果が給与に反映される会社を選ぶ
実力と給与が見合っていないと感じるのであれば、きちんと評価してくれる会社に転職するという方法もあります。
ただし転職で一時的に年収が上がったとしても、今後も自身のスキルや成果に見合った給与が保証されるわけではありません。
5年後、10年後に理想とする年収を得る事が出来るかどうか、そのためにどんな技術の取得や経験を積めば良いかも考えましょう。
志望する企業ではWebデザイナーにどのようなキャリアパスが用意されているのか、労働環境や評価体制はどのようなものかといった内部事情は特化型の転職エージェントから詳しく聞ける事があります。
Webデザインを重視する企業の見分け方
Webデザインに重きを置く企業ほど、Webデザイナーとしての成果が給与に反映されやすいと考えることができます。
見分けるための特徴はCDOの存在です。CDOはChief Design Officerのことで、最高デザイン責任者を指します。CDOが経営層にいるということは、デザインを経営戦略として捉えている企業であるということです。
CDOの存在や、会社としてデザイナーに具体的にどのような取り組みを行っているかをPRしていることは一つの目安になるでしょう。
転職エージェントに相談する
年収をあげる一番の近道のひとつに、「転職すること」があげられます。
年収が上がる仕組みとして、「転職して、今の自分の市場価値に見合った年収がもらえる企業へ行くこと」が考えられるためです。
転職することで、今の自分の市場価値に見合った年収がもらえるケースも多くあります。
まずは、転職エージェントに相談し、自分の市場価値を知ったうえで、どんな企業にいけるのか探すことがおすすめです。
年収を上げたいWebデザイナーにおすすめのキャリアパスは?
年収アップを狙えるWebデザイナーからのキャリアパス例を解説します。
UI/UXデザイナー
UIデザイナーの仕事は、Webサイトなどの「ユーザーインターフェイス(User Interface)」の設計、
UXデザイナーの仕事は、「ユーザーエクスペリエンス(User Experience)」の設計です。
UIはビジュアルデザインからもう一歩踏み込み、ユーザーの気持ちになって分かりやすさや操作性をデザインに反映させます。
Webデザイナーとしてユーザーを意識したデザインを心がける事で自然とUIに興味が向く人も多いようです。
さらにビジネス目標の視点を持つ事で、より幅広い知識とスキルを求められるUXデザイナー、さらにはコンサルタントへのキャリアパスが考えられます。
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アートディレクター
デザインに関する知見を深めキャリアを積み、業務の幅を増やす事でチームを率いるポジションも目指せるようになります。
アートディレクターは自らデザインを行うよりは、納期やデザインの方向性を調整し、舵をきる役割です。
ただしクリエイティブな仕事でチームをまとめるためには実績が必要です。
ビジュアルデザインの仕事で確実にキャリアを積みながら、コミュニケーションスキルや制作物の全容を把握する事を意識して、スケジュール管理スキルも磨くと良いでしょう。
【あわせて読みたい】アートディレクターの仕事内容はこちらから⇓
Webプロデューサー・Webディレクター
業務全体の管理やマネジメント、企画立案などの方面でキャリアアップを目指すのであれば、Webプロデューサーというキャリアパスもあります。
プロジェクトの進行に関しては主にWebディレクターが行う事が多く、Webプロデューサーはビジネス戦略を担当します。
予算の確保をはじめ、納期の設定や各場面で判断を下す仕事です。
まずはWebディレクターを目指し、プロジェクトの進捗やメンバーの管理で実績を積んでからキャリアアップすると良いでしょう。
【あわせて読みたい】Webディレクターの仕事内容はこちらから⇓
ITコンサルタント
Webデザイナーはデザインでクライアントの課題解決を目指します。
さらに幅広く、ITの力を駆使して企業の経営課題をと向き合うのがITコンサルタントです。
IT全般への深い理解が求められる職種で、WEBマーケティングやWEBサイトに関わる課題に対して強みを持つWebデザイナー経験者が優遇されるケースもあります。
これまで培った課題解決能力に加え、経営視点についても学ぶようにすると良いでしょう。
【あわせて読みたい】未経験でITコンサルタントに転職する方法はこちらから⇓
CDO/CXO
デジタル戦略を担当するCDO(チーフデジタルオフィサー)や、顧客体験の最高責任者であるCXO(チーフエクスペリエンスオフィサー)のポジションが置かれている企業もあります。
マーケティングやUI/UXの専門知識に加え幅広いビジネススキルが必要です。
また先述のとおりCDOの存在はデザインを経営戦略に反映させている企業の証明ともいえるため、年収アップを期待できる可能性があるでしょう。
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Webデザイナーってどんな職業?
Webデザイナーの仕事内容
Webデザイナーとは、主にWebサイトの構成やデザインをする職業です。
もう少し詳しく仕事内容を紹介すると、以下のような内容が挙げられます。
○Webサイトの構成とデザイン
○Webサイトのコーディング
○Webサイトに動きを加える
以下、それぞれ解説します。
【Webサイトの構成とデザイン】
Webサイトのボタンの位置や画像の配置などの構成やバナー画像のデザイン等を行います。一般的にWebデザイナーと聞いてこの仕事内容をイメージする方が多いでしょう。
【Webサイトのコーディング】
デザインしたものを、Webブラウザ上で表示できるようにHTMLやCSSでコーディングします。企業によっては「コーダー」と呼ばれる職種がコーディング専門で受け持つ場合もありますが、Webデザイナーがコーディングまで受け持つ場合もあります。
【Webサイトに動きを加える】
Webサイトがさらに使いやすく魅力があるものにするため、JavaScript等を利用してサイトに動きを加えます。例えば、ページ最上部に戻るボタンであったり、ボタンを押したらポップアップが開くような動きを作ります。
複雑な動きの場合はプログラマーが担当しますが、簡単な動きのであればWebデザイナーが担当する場合が多いです。
Webデザイナーに必要なスキル
Webデザイナーが業務を行ううえでまず必要なスキルは「Illustrator」と「Photoshop」などのグラフィックを制作するためのソフトを使うスキルです。これらはデザインを作る上で基本のツールです。
次に、デザインに関する知識や分析能力です。構成やデザインはもちろんセンスもありますが、センス以外の部分も重要です。
例えば、ボタンの色によってもCV率は変わります。色やデザインによる違いはABテストなど行い実際のデータを集め、分析を行うことで始めて分かります。
目的に合ったサイトを作るためにも、デザインについての知識や分析能力は重要です。
最後に、Webサイトを作成する上で必要な「HTML」「CSS」「JavaScript」「PHP」等の言語に関するスキルです。
デザインだけでなくコーディングや動的にすることができるWebデザイナーは需要が高いです。
Webデザイナーの働き方
広告代理店や制作会社
広告代理店や制作会社では、Webサイトを作りたい企業から依頼を受けて制作を行います。
大きめのWeb制作会社であれば、たくさんの案件に携わりデザインとコーディングの両方のスキルを身に着ける機会も増えます。
インハウスデザイナー
インハウスデザイナーとは、自社サービスや商品を手がける事業会社のWebデザイナーの事です。
制作会社勤務と異なり、一般企業に所属し自社のWebサイトを内製します。
企業にとっては外注する手間やコストを省けるメリットがあります。
フリーランス
フリーランスで活躍するWebデザイナーも多く存在します。
フリーランスは、制作だけでなく案件獲得や時間・金銭の管理などすべて自分で行う必要があります。
Webデザイン以外にも幅広いスキルを身に付けることで高収入を目指せるとして、目指す人も多い働き方です。
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Webデザイナーの将来性
Webデザイナーの需要は増加傾向
Webデザイナーの需要は、職業として広く知られるようになった2000年代以降、右肩上がりです。
スマートフォンの普及やインターネット広告の増加に伴って取引は急増し、コロナによる外出自粛の影響を受け取引額はさらなる増加傾向となりました。
経済産業省によれば、ECでのBtoC取引の市場規模は、2010年には7兆7,880億円だったものが、2020年には19兆2,779億円と2倍以上に達しました。
令和2年では初めて前年比が横ばいという結果になっていますが、これはサービス系分野の縮小によるもので、デジタル系分野では約15%増でした。
(参考:経済産業省「電子商取引に関する市場調査」)
Webデザイナーとして長く活躍するために
スマホの普及により、Webサイトの役割はさらに大きくなっていくと考えられます。
情報があふれる中で差別化を図るために欠かせないのがデザイン力なので、必然的にWebデザイナーの需要は今後も伸び続けるでしょう。
『Google が掲げる10の事実』にもあるように、「ユーザーファースト」のWEBサイトの需要は今後さらに高まるでしょう。
ツールを使えば誰でもWebサイトが作れてしまう時代です。Webデザイナーに求められる技術もまた、Web業界の発展とともに変化しています。
10年前に比べ、Webデザイナーが身に着けておきたい知識や技術は大幅に増えており、より高度なレベルで他者と差をつける事は年収にも直結します。
将来性を高めるスキルを身に付けるコツ
Webデザイナーとして需要を高めるためのスキルを身に付けるポイントは「企画力を高めること」「運用の経験を積むこと」「顧客折衝を繰り返すこと」です。
営業やクライアントと実際に顔を合わせ、ニーズを的確にデザインに反映させることはWebデザイナーとしての市場価値を高める方法として有効です。
運用に関与しアクセス数やCTRの知見を得ることによって、ユーザーのニーズをより深く把握することにつながります。
Webサイトの運用経験は、Webデザイナーとしてスキルを高めてくれるでしょう。
転職を成功させてWebデザイナーとして年収を上げよう
Webデザイナーで年収を上げるためには、スキルの幅を広げることが大切です。
多くのスキルを持つことで、需要の高いWebデザイナーや他のキャリアへの道を開くことができ、年収も上がるでしょう。
現時点での自分のスキルがどれくらいの年収になるのか不明な方は、一度自分の市場価値を測ってみましょう。
市場価値の把握や転職市場の動向、志望先企業の内情を知るためにはIT特化型の転職エージェントの活用がおすすめです。
「年収を上げたい」という軸で転職活動をされている方は、「現状より高年収の求人」「年収を上げるためのキャリアパス」を参考にすることで、自分の将来性を高める方法やキャリアの可能性を把握することができるでしょう。
IT・Web・ゲーム業界の転職に強い転職エージェントのGeekly(ギークリー)では、Web業界の職種や企業の情報を多数保有しています。
Webデザイナーの仕事に興味がある方は、ぜひ一度お気軽にご相談ください。
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