1. HOME
  2. Geekly Media
  3. テストエンジニアは将来性がない?今後の需要やキャリアパスを紹介

テストエンジニアは将来性がない?今後の需要やキャリアパスを紹介

テストエンジニアとはIT製品のテスト(検証・評価)を行い、不備を見つけ品質を維持する上で欠かせない職種です。
ですがテストエンジニアは将来性がないと耳にすることもあり、将来性に不安を感じている方もいるのではないでしょうか。そこで今回はテストエンジニアの今後の需要や描けるキャリアパスについて詳しく解説します。

テストエンジニアの平均年収

 

 

テストエンジニアの平均年収は450万円程度と言われています。

テスター業務から始めながらテストエンジニアへと育てる企業もあるため年収300万円程度ということも多いです。

一方、キャリアを積んで管理職になる人や難関資格を取得している人は年収600万円以上を目指すことも可能です。

テストエンジニアとして高収入を目指したい人は専門性を深くを追求するか幅広い業務をこなせるようにしましょう。

 

<簡単1分>年収診断をしてみる

 

 

テストエンジニアとは

 

 

テストエンジニアの仕事は言葉の通り製品のテスト(検証・評価)を行うエンジニアのことです。

IT製品をあらゆる角度からテスト検証し、プログラムに不備がないか、データベースの設計ミスがないかなどを確認します。

他の職業に例えると、テストエンジニアは新薬を発売する前に治験を担当する医師のような存在です。

IT業界において世の中に安心で安全な製品を届けるために重要な役割を担っているポジションと言えるでしょう。

 

テストエンジニアの必要性

 

IT化が進む現代ではテストエンジニアの需要は非常に高まっています。

一言でテストエンジニアと言っても携わる業務はアプリやデジタル製品の開発、そしてソフトウェアの開発まで幅広くあります。

世に出回る全てのIT製品はテストエンジニアの地道な品質確認作業があって存在しているといっても過言ではありません。

 

テストエンジニアの基本業務

 

テストエンジニアの仕事はただシステムのテスト・検証をするのではありません。

テストを行う手順の計画や設計、そしてテスト結果の分析と報告、改善案の提案まで責任をもって行うことが求められます。

企業や業務内容によっては全てあるいは一部を担当することになりますが、以下項目は押さえておきましょう。

 

・テスト計画
・テスト設計
・テスト実施
・テスト結果の分析・報告
・品質改善提案

 

テストの種類

一口にテストと言っても、実際にはさまざまな種類があります。

テストエンジニアが行うのは、完成したひとつのモジュールが設計書や仕様書通りに動作することを個別に確認する「単体テスト」、さらにモジュールを結合させて行う「結合テスト」です。

単体テストには機能確認テスト、制御フローテスト、データフローテストなどがあり、結合テストには状態遷移テストなどがあります。

開発が完了したら、テスト設計に基づいて作成されたテストケースを実施する「総合テスト」を行います。この結果によって納品可能か否かが判断されるフェーズです。

 

テスターとの違い

 

混同されがちな仕事にテスターがありますが、両者は担当範囲が大きく異なります。

上述の通りテストエンジニアがテストの計画・設計・実施・評価・改善の工程を行うのに対し、テスターは用意された仕様にしたがってテストを実施するのが仕事です。

また、不具合やバグをテストするテストエンジニアに対し、完成した製品のユーザー視点でのチェックはQAエンジニアが担います。

 

テストエンジニアの求人を紹介してもらう

 

 

テストエンジニアに必要なスキル

 

 

テストエンジニアとして働くには専門的な知識は前提として、それ以外にも様々なスキルが必要です。

これからテストエンジニアを目指す人は以下のことを意識して勉強してみて下さい。

 

テストエンジニアに必要なハードスキル

 

・ソフトウェアの基礎知識と開発スキル(プログラミング含む)

・テスト対象の把握とテスト行程の知識(単位テスト、結合テストなど)

・Word、Excel、Powerpointなどのオフィスソフト知識

・テスト自動化ツールの知識

・品質管理の知識

 

テストエンジニアは開発製品のテストをするだけでなく、問題点を探して改善策のプラン提案まで対応します。テスト工程ではソースコードを入力する場合もあるため、プログラミングも多少分かるITスキルを身につける必要があります。

またテストといっても様々な手法があるため、テスト対象の課題に合せたテスト方法を把握し効率の良い作業をすることが求められます。

 

そしてテスト結果は資料にまとめてクライアントへ報告するため、オフィスソフトの基礎知識は必要不可欠です。

案件によっては膨大な量のデータを扱うため、テスト自動化ツールの知識も仕事を効率化するために求められます。クライアントの求める高品質な製品を実現させるために、品質管理の知識などもあると活躍の場が広がるでしょう。

 

テストエンジニアに必要なソフトスキル

 

・コミュニケーション力

・集中力

・問題解決力・改善力

 

開発にはテストエンジニア以外にもたくさんの人が関わっているため、コミュニケーション力は非常に大切です。

テストの結果や改善策を報告する際は相手の立場に立って分かりやすく伝わりやすいコミュニケーションを意識しましょう。

また、テスト工程にて製品の不具合の原因を探るのは非常に根気と集中力が問われます。

どんなに些細な異変にも気づける集中力と問題解決力も求められます。

 

キャリアパスに役立つスキル

 

テストエンジニアのキャリアパスを実現するために、必要なスキルは次の通りです。

 

調整・管理スキル

多くの開発現場で用いられているウォーターフォール型の開発手法においては、ひとつの工程の遅れが大きな影響を及ぼしてしまうことからスケジュール管理が重要視されます。

テストエンジニアはテストのみに目を向けるのではなく、プロジェクト全体を俯瞰し、確実にスケジュールを守る意識が求められます。この際に大事なのが、要件レベルの正確な把握と最適な計画立案です。

 

分析スキル

テストの結果から得られる情報は多く、単にバグの有無だけではありません。試験仕様書などに定められた内容を正確に実施し、エビデンスをまとめるのがテストエンジニアの仕事です。

バグを発見した際にも、さまざまな角度から仮説を立て、分析結果を添えるだけの知見が求められます。

テスト結果の分析力はテストエンジニアにとって重要な資質です。

 

セキュリティスキル

テストエンジニアとして得た知見は、Web上における機密情報保持に役立ちます。

セキュリティを担う人材の需要は近年高まっており、テストの計画・設計に加えてテスターとしての経験を積むことでより市場価値を高めることも可能です。

 

【完全無料】仕事タイプ診断をしてみる

 

 

未経験からテストエンジニアを目指すには

 

 

テストエンジニアのポジションは、企業によっては未経験でも就職することが可能です。

未経験採用の場合はまず簡単なテスター業務から始め、徐々にテストエンジニアとして必要な知識を身につけるパターンが多いです。

テストエンジニアはシステムエンジニアほど上流工程の作業を行わないため、IT系求職者にとって入りやすい職業でもあります。

未経験者がIT系企業への就職を目指すのであれば、テストエンジニアを一つのキャリアパスとして検討することをお勧めします。

 

未経験可のテストエンジニアの求人を紹介してもらう

 

 

テストエンジニアの資格

 

 

テストエンジニアは未経験からでも学びながらできる仕事ですが、転職を成功させるには資格を取得するのも一つの方法です。

テストエンジニアの基礎知識を持っている証明となり、就職するときにアピールできる資格を紹介します。

 

IT検証技術者認定試験

 

一般財団法人IT検証産業協会が認定するテストエンジニアの資格試験です。

テストエンジニアとしての実務力を問う記述式試験となっており、レベル1~レベル5まで存在します。

日本企業からの信頼度が高い資格なので、日本でテストエンジニアとして働く人には取得することをお勧めします。

 

JSTQB認定テスト技術者資格

 

主にソフトウェアの技術力を証明するテストエンジニアとして世界的に通用する資格です。

現在は「Foundation Level」と「Advanced Level」のレベル別に分かれております。

アドバンスレベルではテストマネージャー、テストアナリスト、テクニカルテストアナリストと項目別に資格が分かれています。

 

ソフトウェア品質技術者資格認定

 

主にソフトウェアの品質に関する知識と技術を問われる資格です。

初級~上級までの三段階に分かれており、品質の基本概念からマネージメント知識まで問われます。

テストエンジニアを職業として活躍したい人は中級以上を目安に取得すると良いでしょう。

また将来エンジニア業界でリーダーやマネージャーを目指す方にもお勧めの資格です。

 

<簡単1分>年収診断をしてみる

 

 

テストエンジニアに向いている人

 

 

ではどんな人がテストエンジニアに向いているのでしょうか。

テストエンジニアは未経験からも目指せる仕事ではありますが、誰にでもできる仕事ではありません。

まずは自分に適性があるかどうかを判断してから目指すようにしましょう。

 

単純作業が好きな人

 

テストエンジニアの仕事は地味で単調な仕事です。ときにはテスト行程において長時間拘束されることもあります。

細かい作業を集中力を切らさずに続けられる人には向いています。

 

探究心がある人

 

テストエンジニアは常に原因の究明をしなければなりません。

間違い探しやパズルなどが好きな人はテストエンジニアの仕事も楽しめるでしょう。

 

真面目で几帳面な人

 

テスト業務はマニュアルに沿って決められた作業をすることが求められます。

真面目にルールを守れる人にも向いている仕事です。

 

要領の良い人

 

テストエンジニアの仕事は膨大なデータを前に残業ということも多い仕事です。

急なスケジュール変更で納期が早まったりすることもあります。

常に効率を考え要領良く仕事ができる人が求められます。

 

まずはキャリアの相談をしてみる

 

 

テストエンジニアのキャリアパス

 

 

仕事選びをするにあたりどんなキャリアパスが描けるのかは重要なポイントです。

テストエンジニアを経て、より専門スキルを身につけるためプログラマーやシステムエンジニアを目指す人もいます。

ここではテストエンジニアとしての経験を活かしてステップアップできるキャリアパスをいくつか紹介します。

 

管理職を目指す

 

テストエンジニアの仕事も管理職を目指すことが可能です。

例えばテストリーダー、プロジェクトリーダーを経てプロジェクトマネージャーを目指すのも一つのキャリアパスです。

管理職ではシステム開発の知識や経験、加えてチームをまとめるコミュニケーション力が必要です。

 

テストエンジニアとしての専門性を高める

 

テストエンジニアとしての専門性を高めると、セキュリティー対策などの仕事も目指せるようになります。

セキュリティインシデントは多様化しており、近年の傾向ではテレワーク等のニューノーマルな働き方を狙った攻撃が急増するといった特徴が挙げられます。

テレワーク以外でもオンライン教育におけるセキュリティ被害事例が日本国内でも挙げられるなど、セキュリティ人材の需要は高まる一方です。(参考:総務省『令和3年版 情報通信白書』)

サイバーセキュリティーの経験は多くの人の役に立つ仕事で需要も高いので、一つの専門分野にてスキルを極めるのも良いでしょう。

 

品質コンサルタント

 

良い製品を世に排出するためには品質の維持管理が非常に大切です。

テストエンジニアの作業工程も商品の品質を保障するために行う重要な業務でもあります。

品質コンサルタントになると品質確保や改善を主に担当し、プロジェクトの設計から修正に至るまで品質に関する管理を任されます。

品質コンサルタントを経験するとマネージメントスキルも身につき、後にプロジェクトマネージャーも目指しやすいと言われています。

 

<簡単1分>年収診断をしてみる

 

 

あなたの未来のキャリアを無料で診断!「ChatGPT キャリアパス診断」

 

 

自分が将来どうなりたいのか定まっていない、キャリアプランはあるが転職するべきか迷う、など、IT・Web・ゲーム業界で勤めている方が持つキャリアに関する悩みを解決する診断をご紹介します。

 

簡単な情報を入力するだけで、ChatGPTがキャリアパスを提示し、ギークリーが具体的なお悩みを個別に解決いたします!

 

【簡単3分】キャリアパス診断をしてみる

 

 

「ChatGPT キャリアパス診断」は具体的な職種や必要なスキルまでわかる!

 

 

ギークリーの「ChatGPT キャリアパス診断」では、将来のキャリアやビジョンがイメージしやすくなります。

またキャリアの選択肢が広がり、本当に自分に合うキャリアや働き方を見つけることもできるでしょう。

キャリアアップのために取るべき行動が分かるため、市場価値を上げることにもつながります。

 

希望のキャリアに転職!診断利用から約1か月で転職成功した方の例

 

希望のキャリアに転職成功したAさんの例
  • ご年齢:30代前半
  • ご経歴:ネットワークエンジニア⇒システムエンジニア
  • 転職期間:1ヶ月ほどで転職成功

 

Aさんは元々介護業界に従事していましたが、IT化の遅れを実感しIT業界へ転職しました。

システム開発を希望して前職である企業に入社したものの、インフラ寄りの保守運用しか実施できず転職を希望されました。

 

入社後に思い描いていた業務とのギャップを感じてしまったAさんですが、キャリアパス診断によって自分が目指したいキャリアを確信し、診断から1ヶ月ほどでシステム開発エンジニアへ転職、年収は約60万円アップすることに成功しました。

 

【あわせて読みたい】転職でキャリアアップに成功した事例はこちら⇓

 

「ChatGPT キャリアパス診断」ご利用の流れ

 

「ChatGPT キャリアパス診断」は4つのステップで完結!

 

STEP1:以下のボタンからキャリアパス診断のページへ

 

STEP2:キャリアパス診断のページから氏名と連絡先を入力してスタート

 

STEP3:診断結果画面にてあなたのキャリアパスを確認

 

STEP4:キャリアアドバイザーがより詳細な疑問やお悩みを解決!

 

診断後にさらに具体的な悩みが出てきた場合は、市場動向や技術トレンドを網羅したIT専門のキャリアアドバイザーがあなたに合ったアドバイスをいたします。

たった3分ほどで診断できるので、ぜひ一度ご自身のキャリアパスを診断してみてください。

 

さっそくキャリアパス診断をしてみる

 

 

テストエンジニアの将来性

 

 

AI化が進んでいる現代、テストエンジニアとしての将来性はあるのかと不安になる方もいらっしゃるかと思います。

自動化によるテストエンジニアの需要の変化や、将来性のあるおすすめのキャリアパスについてご紹介します。

 

テスト自動化による求人情報の変化

 

テストエンジニアの仕事の一部は、将来的にはAIの発達により自動化し人が必要なくなると言われています。

しかしAI化が進んだとしてもテストエンジニアの仕事が全くなくなることはありません。

AIのテスト作業の自動化はテストエンジニアの仕事を効率化でき、より人の力が必要な作業に尽力できるようになるということです。

将来的に需要のあるテストエンジニアを目指すのであれば、AIに頼れる仕事以外の部分で専門性スキルを高めることをお勧めします。

またAI化が進む中で、今後はテスト自動化ツールのバグや不具合を確認するテスト自動化エンジニアの需要が高まることが予測されます。

常に新しいシステムが開発されている中で、いかに柔軟に専門性を高めていくかで今後のテストエンジニアとしての需要が左右されるでしょう。

 

プロジェクトマネージャーを目指す

 

テストエンジニアからのキャリアパスでもご紹介したように、テストリーダーやプロジェクトリーダーを経てプロジェクトマネージャーを目指すことも可能です。

プロジェクトマネージャーは企画立案から人員編成、完了後の報告までマネジメントの他にも幅広く担当します。テストエンジニアとしての知識やスキルを活用することで、スケジュール管理や分析・報告などをする際に役立つでしょう。

また、現場を知っているという強みがあるため、エンジニアやクライアントとのコミュニケーション力をアピールすることも可能になります。

ITスキルの高いプロジェクトマネージャーの転職市場での需要は高く、キャリアアップを目指している方には将来性のあるおすすめのキャリアパスです。

 

【簡単3分】キャリアパス診断をしてみる

 

 

未経験からテストエンジニアに転職して活躍しよう

 

 

テストエンジニアの仕事について理解が深まりましたか。エンジニアといっても様々な職種があります。

これからテストエンジニアを目指したいという人はまずは未経験からできるテスターの仕事などから初めてみましょう。

テストエンジニアにも様々な求人がありますので、気になる人は一度エージェントに相談してみてはいかがでしょうか。

 

まずはキャリアの相談をしてみる

この記事の監修者

【国家資格保有】キャリアアドバイザー 小峰涼平

5年間インフラエンジニアとして新規顧客提案や既存顧客への提案〜運用保守業務を経験。業務を行う中で人材業界へ興味を持ち、22年1月国家資格キャリアコンサルタントを取得。現在、資格を活かしキャリアアドバイザーとしてエンジニアの転職支援を行っております。

この記事が気に入った場合は、
SNSでシェアをお願いします

あわせて読みたい関連記事

この記事を読んでいる人におすすめの記事