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今後、ゲーム業界はどうなる?これから求められる人材についても合わせて解説

ゲーム業界でへの転職を検討する方にとって、ゲーム業界の動向や働くことのリスク、これからどのような人材が求められるのか気になるかと思います。本記事では、IT業界特化の転職エージェントがゲーム業界のトレンドや今後の課題、求められる人材、ゲーム業界を代表する大手企業まで解説します。

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目次

ゲーム業界の動向と現状

 

 

ゲーム業界の市場規模が拡大

 

2020年は国内ゲーム市場規模がついに2兆円を突破し、過去最高の規模となりました。また、2021年はほぼ横ばいの2兆円規模で推移しており、高い市場規模を維持できています

新型コロナ禍による巣ごもり需要は特需で終わることなく、ゲームコンテンツの需要を拡大、定着させたといえるでしょう。

(参照:日経クロストレンド『世界ゲーム市場は約22兆円に 国内市場はゲームアプリが1.3兆円』)

 

【あわせて読みたい】ゲーム会社はやめた方がいい?よく言われるゲーム業界の噂についてはこちら⇓

 

業界をけん引しているのはゲームアプリ

 

2021年の市場規模で、オンラインプラットフォームは1兆6414億円と大半を占めます。そのうちゲームアプリは1兆3001億円で79.2%を占め、国内ゲーム市場のけん引役となっています

2021年は、『ウマ娘 プリティーダービー』が大ヒットしたことで、ここ数年ランキング上位のタイトルがほぼ固定されていたゲームアプリ市場に変化をもたらしました。

 

世界的なトレンドはオンラインプラットフォーム

 

オンラインプラットフォームの拡大は、現在世界的な傾向になっています。

これには、ゲーム業界の市場が業務用から家庭用へ、そしてソーシャルゲームへと移り変わって来た歴史が背景にあると言えるでしょう。

2013年にはスマートフォンのゲーム市場が家庭用ゲーム市場の規模を超えたとされています。

さらに大きな転機を作ったと言われているのが、任天堂が大ヒットさせた「Nintendo Switch」です。

現在ゲーム業界の中心的なプラットフォームは、アーケード、 コンシューマ、PC、モバイルの4つです。

ゲームセンターに置かれるゲーム機がアーケードゲームで、家庭用がコンシューマーゲームと呼ばれています。

現在このすべてのプラットフォームがオンライン対応となっていることからも、オンラインプラットフォームがいかに拡大しているかが分かります。

国内家庭用ゲーム市場に大きく貢献したNintendo Switchの登場や、オンラインプラットフォーム(ゲームアプリ)の拡大は日本国内でもゲーム業界全体の市場規模拡大に影響を与えており、将来性も示唆しています。

 

新型コロナウイルスがゲーム業界に与えた影響とは

 

外出自粛によるゲームの消費増加

外出自粛による「巣ごもり」の時間が増えたことで、ゲームをする人が多くなりました。

在庫切れが続出した「Nintendo Switch」をはじめとしたハードウェアの需要高騰に加え、スマートフォンゲームや無料のソーシャルゲームを楽しむ人、クラウドゲームでストリーミング形式のゲームを楽しむ人も増加の傾向を見せました

オンラインでコンテンツを入手できるゲームは自粛ムードの社会状況にマッチし、多くのゲーム会社で業績が伸びています。

 

ゲーム実況動画の視聴率が増加

「ゲーム実況動画」が多く見られるようになったのも、新型コロナウイルスの影響の一つでしょう。

TwitchやYouTube、Facebook Gamingなどのプラットフォームで配信されるゲーム実況動画が人気となりました。

ゲーム実況動画の視聴をきっかけにソフトを購入するユーザーも増加したため、家庭用ゲーム市場が大きく伸びたのです

 

ゲーム空間上でのコミュニケーションの増加

「Nintendo Switch」の専用ソフト「あつまれ どうぶつの森」の大ヒットに見られるように、ゲームを介したオンライン上でのコミュニケーションが人気となりました

自粛生活が続くなか「人との触れ合い」に飢えた人たちが多かったのかもしれません。

「あつまれ どうぶつの森」は、2020年3月20日の発売からたった6週間で日本と欧米で合計1341万本の大ヒットを記録しています。

世界的なトレンドを見ても、今後もオンラインゲーム上でのコミュニケーションはますます増えていくと見られています。

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ゲーム業界の今後の課題

 

eスポーツの会場で腕を競い合う参加者たち

 

転職するなら知っておきたいゲーム業界の課題を解説します。

テクノロジーの観点以上に、「これからの時代にどう対応していくか」という部分の課題が多いようです。

ゲーム業界の課題
  • 少子化への対策
  • 海外マーケットでのシェア獲得
  • ゲームに対する社会の風潮
  • 業界のジェンダーレス化
  • withコロナ時代の働き方

 

少子化への対策

 

少子化によるマーケット縮小はゲーム業界の大きな課題です。

ゲームを消費する世代は若者が多く、65歳を超えた高齢者がゲームを積極的に楽しむ機会は少ないでしょう。

市場規模を拡大していくには大人を取り込むだけでなく、若年層の多い海外マーケットにアプローチする必要があります。

 

海外マーケットでのシェア獲得

 

海外で根強い人気を誇る日本のゲームは多いですが、海外輸出には苦戦しており、世界のゲーム市場での日本のシェアはかつての50%から、今では10%台にまで落ち込んでいます。

その理由は国内と海外での趣味・嗜好の違いです。

RPGやアクションといったジャンルを好み、現実には存在しないキャラクターやファンタジーな世界観に惹かれる日本人に対し、海外の人たちはリアルを求めます。画質や設定においてもリアルさを追求した「FPS」というジャンルが人気なのです。

これから海外市場でシェアを拡大していくにあたり、日本人と海外の人たち両方に好まれる作品をいかに作るかが課題です。

 

ゲームに対する社会の風潮

 

ゲーム業界はソーシャルゲームの課金システムや子どものゲームプレイ時間に対する社会の風潮とも戦わなければなりません。

実際にこの課金システムや、ログインボーナスを得るために生活サイクルをゲームに支配されることに嫌悪感を抱く人も続出しており、最近ではソーシャルゲームを離れる人も出てきているため、将来性が疑問視されています。

新たに登場してきたクラウドゲームやサブスクリプション型サービス、次世代ゲーム機を相手にどこまで戦えるかが課題です。

 

業界のジェンダーレス化

 

ゲーマー人口における女性比率は、およそ43%といわれています。

「国際ゲーム業界ジェンダーバランス・スコアカード」の2020年版の調査結果によると、ゲーム業界の経営幹部の大半を男性が占めていることがわかりました。

多くのゲームが男性目線で作られているとも捉えることができます。

筋肉モリモリの男性・スタイルの良いセクシー女性というキャラクターたちは、男性経営陣が生んだステレオタイプなのです。

女性幹部が少ないゲーム業界において、いかに女性消費者を理解し、43%を占める女性ユーザーを満足させられるかは非常に重要です。女性の視点を取り入れた経営戦略もゲーム業界の課題です。

 

withコロナ時代への対応

 

新型コロナウイルスと共存していく世の中で、働き方も時代に合わせていかなければなりません。

ゲーム業界では在宅ワークにより、クリエイターの生産性は上がりました。

しかし、上流の「開発現場」においては在宅ワークだけでは不十分といわれています。

開発の肝となる部分については、濃厚なコミュニケーションでブラッシュアップする作業が必要だからです。

また、開発現場では意思決定や判断にスピードを要する場面も多いので、Web会議ではどうしてもスピード感が鈍ります。

withコロナ時代の働き方に開発チームがどう対応していくかが問題です。

 

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ゲーム業界の事業構造

 

 

ゲーム業界は、いくつかの企業群で構成されています。

 

ハードベンダー

 

「Nintendo Switch」を販売する任天堂や、「PlayStation」を販売するSONY、「Xbox」を販売するマイクロソフトなどがあたります。
ゲームパブリッシャーはハードベンダーが提供するゲーム機器に合わせてゲームを開発すると同時に、これらのハードベンダーも自社でゲームソフトを販売しているため、ゲーム業界内での立ち位置も非常に大きいと言えます。

 

プラットフォーマー

 

「Apple Store」を運営するAppleや「モバゲー」のディー・エヌ・エーは、他の企業が制作したゲームをそのストア上で提供するプラットフォーマーです。

ゲーム機器メーカーのインターネット版と言えるかもしれません。

 

ゲームパブリッシャー

 

ゲームパブリッシャーは自社のIPタイトルをもち、ゲームの販売を行う企業です。

「ドラゴンクエスト」を販売するスクウェア・エニックスや、「モンスターハンター」を販売するCAPCOM、「ぷよぷよ」のセガなどがあたります。

ゲーム企業として昔から知名度の高い企業の多くはゲームパブリッシャーもしくはハードベンダーに分類されます。

 

ゲームディベロッパー

 

ゲームディベロッパーは、ゲームの開発を専門に行う会社です。例えば「ポケモン」シリーズであれば、販売を行うパブリッシャーは任天堂ですが、開発を行っているのはゲームフリークです。
このゲームフリークがゲームディベロッパーにあたります。

ゲームディベロッパーのなかにも、ゲームの企画から行う企業や、設計書通りに開発だけおこなう企業など、玉石混交です。

 

スマホゲームパブリッシャー

 

今やスマホゲームの開発は多くの企業が行っています。

「パズル&ドラゴンズ」のガンホー・オンライン・エンターテイメントや「モンスターストライク」のミクシィ、「ウマ娘 プリティーダービー」のCygames、「白猫プロジェクト」のコロプラなどがあげられます。

その他にもスマホゲームの制作は多くの企業が行っているため、流行したスマホゲームのパブリッシャーを調べるのも面白いでしょう。

 

 

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今後、ゲーム業界で求められる人材は?

 

 

トレンドや最新技術に興味関心がある人材

 

ゲーム業界では、トレンドへの意識が欠かせません。

ストーリーや登場するキャラクター像、衣装、背景などの設定すべてにおいて流行が常に変化しているからです。

技術革新もめまぐるしく、最新技術の情報や市場の動向には常に目を向けている必要があるため、情報収集力に長けた人材が求められています。

新しいものが好きな人や進んで流行を取り入れられる人、冒険心が強く自ら新しい情報を追うことができる人は、ゲーム業界で活躍できるでしょう。

 

他業界に関する知識や業務経験を持つ人材

 

ゲーム業界が他のさまざまな業界や世間の風潮などに大きな影響を受けているように、他業界の人材もまたゲーム業界で知識や経験を活かすことができます。

例えば社会や経済の仕組み、生物の骨格や筋肉の動き、歴史、文学、化学や科学など、他領域の知見はゲームに奥行きを持たせるからです。

これまでの経験をゲームの世界に活かそうという考えを持って取り組む方は、独自性を強みにできるでしょう。

 

国内だけでなく海外事業にも興味がある人材

 

「世界でヒットする作品に携わりたい」という考えを持った人材が、今後のゲーム業界で重宝されるようになるでしょう。

日本は少子化などの影響で労働人口が減っており、国外の人と連携して進めることが求められる仕事も増えています。

広くコミュニケーションをとるためにも、海外に目を向ける意識は必須です。また会社が海外に事業展開する際に、すでに準備が出来ている人材から割り当てられることも考えられます。

 

プログラミングやサービス開発に携わった経験のある人材

 

すでにプログラミングの実務経験やサービス開発の知見がある方は、即戦力になりやくゲーム業界でも需要が高くなるでしょう。

実際に手を動かしてプログラミングを行わない職種であったとしても、プログラミングへの理解があることで業務の幅も広がります。

実務を遂行できる能力を持つ人材の需要は今後さらに高まると考えられているため、プログラミングやサービス開発に携わった経験は積極的にアピールすることをおすすめします。

 

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ゲーム業界を代表する大手企業を紹介

 

 

売上高やシェアランキングで上位に名を連ねる、ゲーム業界の代表的な企業は次の通りです。

 

ソニー株式会社

 

多くの事業を手掛けるソニーグループの中のゲーム&ネットワークサービス事業で、売上高・シェア共にトップを誇ります。1994年から発売を始めた「プレイステーション」のシリーズに代表される家庭用ゲーム機やソフトの開発・販売を行っています。

 

任天堂株式会社

 

「ニンテンドーDS」や「Switch」で知られる任天堂は、家庭用ゲーム機とソフトの開発・販売の他にも、トランプや花札といった玩具の製造販売も行っています。幅広い年齢層に親しみやすいゲームやキャラクターに定評があると言えます。

 

株式会社バンダイナムコエンターテインメント

 

バンダイナムコHDはデジタル事業で家庭用ゲームソフトの制作や開発を行っています。これまでに数多くのゲームをリリースしている企業で、特にアニメに関するゲームソフトを得意としています。

 

株式会社カプコン

 

ゲームセンターのアーケードゲームや家庭用ゲームソフトを開発・販売しているゲームメーカーです。2018年に発売された「モンスターハンター ワールド」は世界でも高い評判を得ました。

 

株式会社コロプラ

 

オンラインゲームの開発や運営を行っている企業です。2019年には「ドラゴンクエストウォーク」が大きな話題を集めました。

 

株式会社スクウェア・エニックス

 

ゲームソフトの開発・販売の他に漫画雑誌などの出版も行っている企業です。「ドラゴンクエスト」「キングダムハーツ」「ファイナルファンタジー」などのRPGゲームが人気を誇っています。

 

株式会社ネクソン

 

ネクソンは韓国の「エヌエックスシー・コーポレーション」が親会社です。「メイプルストーリー」に代表されるような、アバターを作成して仮想空間で遊べるゲームが人気です。

 

株式会社サイバーエージェント

 

サイバーエージェントでは、ゲーム事業でオンラインゲームを中心に制作・運営しています。

関連会社には、「ウマ娘」を手がける株式会社Cygamesがあります。

 

セガサミーホールディングス株式会社

 

主にゲームソフトの開発・販売を行っている会社です。「ソニック」「ぷよぷよ」「龍が如く」などの代表作があります。

 

【合わせてよみたい】ゲーム会社の売り上げ・年収ランキングはこちら⇓

 

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ゲーム業界の5つのトレンド

 

暗い部屋でゲーム実況動画を見る男性の後ろ姿

 

ゲーム業界には多くの変革が訪れており、各企業が次々と新しい試みを発表しています。

ゲーム業界の現状と今後の動向を考えるうえで、外せない5つのトレンドをご紹介します。

それぞれ見ていきましょう。

  • ①次世代ゲーム機の登場
  • ②eスポーツ市場の成長
  • ③クラウドゲームの市場拡大
  • サブスクリプション型ゲームの登場
  • ⑤巨額投資が行われるVRゲーム

 

①次世代ゲーム機の登場

 

2020年、家庭用ゲーム市場で最も注目されたのはPlayStation 5Xbox Series Xの発売です。

ロード時間短縮やグラフィック向上などが取り沙汰されていますが、本当の価値はネットサービスの充実にあるでしょう。

特にXbox Series Xとも連携して300以上のタイトルが遊び放題になる“Xbox Game Pass”や、オンラインマルチプレイ・クラウドゲームサービスにも対応した“Xbox Game Pass Ultimate”が注目されています。

両機種とも光学ディスクドライブ有りのタイプと、光学ディスクドライブ無し・ダウンロードコンテンツ専用のタイプが発売されます。

これは、後述のクラウドゲームやサブスクリプション型サービスにゲーム業界の主流が移行していく象徴ではないでしょうか。

これら次世代ゲーム機が「最後の家庭用ゲーム機になるのでは?」といわれています。

 

②eスポーツ業界の急成長

 

角川アスキー総合研究所の調査では2021年における世界のeスポーツ市場規模は10億8410万ドル(約1225億円)で、2024年には16億1770万ドル(約1828億円)に成長すると予想されています。

国内の2021年国内eスポーツ市場規模は前年比115.5%の78.4億円になり、2025年には約180億円まで成長することが見込まれています。

2020年にはNTTドコモがeスポーツ業界に参入し、「PUBG MOBILE」のeスポーツリーグ「PUBG MOBILE JAPAN LEAGUE SEASON 1」の運営を開始しました。
また、NTTドコモはRiot Gamesともパートナーシップを結び、2021年には「League of Legends:Wild Rift」を開催しています。

そして、アジアオリンピック評議会(OCA)が主催する国際総合競技大会AIMAG(アジアインドア&マーシャルアーツゲームズ)というイベントでも、eスポーツが正式競技として採用されており、eスポーツはこれから特に注目の分野といえるでしょう。

 

(参考:『2021年の国内eスポーツ市場規模は78.4億円 11月刊行予定の「日本eスポーツ白書2022」の内容を先行公開』

 

 

 

③クラウドゲーム市場へは巨大IT企業4社参入

 

巨大IT企業のクラウドゲーム
  • Google:Stadia
  • Amazon:Luna
  • Facebook:Facebook Gaming
  • Microsoft:Xbox Cloud Gaming

 

アメリカの巨大IT企業GAFAのクラウドゲーム参入は2019年から活発化していました。

2019年11月にGoogleがリリースしたクラウドゲームサービス“Stadia”をはじめとして、2020年9月に情報公開されたAmazonの“Luna”、2021年10月より日本公開となったMicrosoftのクラウドゲームサービス“Xbox Cloud Gaming”が代表的です。

この3社に続き、FacebookもFacebookアプリとブラウザでプレイできるクラウドストリーミングゲームを公開しています。

デバイスを選ばずに遊べるクラウドゲームは、今後のゲーム市場の担い手にとしての期待もありますが、現段階では次世代ゲーム機と全く同じパフォーマンスは難しい状況です。

「ストリーミングの遅延」といった問題を5Gで解決できるかどうかが、これからの課題でしょう。

 

④サブスクリプション型ゲームに注目

 

Netflixに代表されるサブスクリプション型(=定額課金)サービスも、ゲーム業界に大きく進出しました。

どのサブスクリプション型サービスも、月額500円〜600円ほどで約100以上のゲームを遊び放題となっています。Xbox Games Pass・PlayStation Now・EA  Accessの利用者も2020年以降増加しています。

モバイルゲーム市場ではApple ArcadeやGoogle Play Passに加えて、Game Clubというスタートアップ企業も参入しています。

しかし一方で、ゲームのサブスクリプション型サービスについては疑問を持つユーザーも少なくありません。

「利用期限に縛られるのが嫌」
「多すぎて遊びきれない」
「ゲームソフトは所有したい」

といった意見もあり、今後の動向に注目です。

 

⑤巨額の投資が行われるVRゲーム

 

VR元年と言われた2016年から数年が経ち、近年では、大手ゲーム企業によるVRゲーム会社の買収や巨額の資金調達が相次いでいます

スウェーデンのゲーム大手「Thunderfulグループ」は、イギリスのVRゲームスタジオ「Coatsink」を31.5億円で買収しました。「Coatsink」のVRゲーム事業に、さらに89.8億円を投入する見込みです。

「ウォーキングデッド」で有名なVRゲーム開発の「Survios」は、総額75億円もの資金調達をしています。

以前としてVRゲームが秘める大きな可能性は注目されており、2020年のFacebookの「Oculus Quest」発売以降は多くの企業が資本投下を始めています。

 

 

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ゲーム業界で将来性がある職種は?市場価値を上げる方法とは

 

 

ゲームアプリ開発に関係する職種

 

ゲームアプリ開発には、実は多くの職種が携わっています。

例えばゲームを企画する「ゲームプランナー」、CGやUI/UX、エフェクト、グラフィック、サウンドなどそれぞれの「デザイナー」、ソフトウェア開発、ハードウェア開発などが概要します。

冒頭で述べた通り、業界をけん引するアプリの開発を手掛ける人材への需要は今後も続くでしょう。

ゲームエンジニアに求められるのは、プログラミングスキルに加え、ゲームのエンジンに関する知識です。

また、英語力があると重宝されます。

人気の業界でもあるため、より市場価値の高い人材となるためには、トレンド技術もおさえておく必要があります。

 

ゲーム業界のトレンド技術

 

オンラインゲームにおいても仮想通貨が活用されるようになりました。

「Play-to-earn(P2E)」と呼ばれる、ゲーム上で仮想通貨を稼ぎ、さらに現実世界で現金に換金することができるようになる技術です。

これはブロックチェーン技術の応用で、仮想空間「メタバース」では主流になりつつあります。

アプリ市場の活性化に一役買ってでたのが「ポケモンGO」で、位置情報とAR技術によって新たなゲーム体験を創出したと言えるでしょう。

また、アプリ開発の民営化が進むアメリカでは、ゲームの販売プラットフォームを分散させるストアエコシステムによってゲーム販売所の偏りがなくなるよう進められています。

今後は世界や日本でも、ゲームの新たな配信モデルが誕生するかもしれません。

 

【合わせて読みたい】20代でゲーム会社への転職方法についてはこちら⇓

 

まずはキャリアの相談をしてみる

 

 

ゲーム業界への転職はIT業界特化の転職のプロに相談

 

  • コロナ禍により巣ごもり状態の人が増えて家庭用ゲームの需要が伸びた
  • Web・モバイル系企業の将来性は期待できる
  • eスポーツは今後ますます盛んになる兆しがあり、ゲーム実況などゲーム業界全体を盛り上げる
  • サブスクリプション型ゲームの普及や多額の投資がされているVRゲームの将来性も期待がかかる
  • 懸念される材料として少子高齢化によるゲーム市場規模の減少による対策が求められている

 

新しいテクノロジーとの連携により、ゲーム業界はますます盛り上がっています。

ゲーム業界は好・不況の影響が少なく、多くの業界が大ダメージを受けた新型コロナウイルスさえも追い風にしています。

ゲーム業界の現状・動向を見たときに、据え置き型のゲーム機やソフト開発は縮小していくでしょう。

反対に、スマートフォン用のゲーム・アプリ開発をしているWeb・モバイル系企業の将来性・可能性はとても大きいといえます。

自分が開発に携わったものが多くの人を笑顔にするのは、エンジニア冥利に尽きるのではないでしょうか?

ゲーム業界の中でも伸びていく分野を見極め、ご自身の能力を存分に発揮できる職種への転職を成功させてください。

 

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この記事の監修者

【国家資格保有】キャリアアドバイザー 小峰涼平

5年間インフラエンジニアとして新規顧客提案や既存顧客への提案〜運用保守業務を経験。業務を行う中で人材業界へ興味を持ち、22年1月国家資格キャリアコンサルタントを取得。現在、資格を活かしキャリアアドバイザーとしてエンジニアの転職支援を行っております。

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