
SIerランキング|大手や年収・売上高上位企業【2026最新・総合版】
有価証券報告書の最新データでは、SIerの売上高1位は株式会社日立製作所、平均年収1位は約1,333万円の株式会社野村総合研究所です。(2026年10月時点)
同じSIerでも、メーカー系・ユーザー系・独立系・コンサル系といった種類によって、年収水準や働き方は大きく異なります。
本記事では、種類別の平均年収ランキングや大手SIerの売上高・年収ランキング、平均勤続年数ランキングをもとに、自分に合うSIerの選び方を解説します。
【この記事はこんな人におすすめ】
・最新の売上高・年収ランキングから、安定したSIer企業を把握したい方
・メーカー系・ユーザー系などの種類ごとの特徴を理解し、自分に合う環境を絞り込みたい方
・年収と働きやすさを両立できるSIerの見極め方を知りたい方
この記事のまとめ
- SIerの売上高1位は日立製作所、平均年収1位は野村総合研究所
- 種類別の年収上位は富士通・日鉄ソリューションズ・構造計画研究所など
- 優良SIerは年収に加えて勤続年数や商流の位置も確認して選ぶ
目次
【総合版】SIerホワイト企業一覧の早見表:2026年10月最新
まずは、本記事のランキングで解説する主なSIer優良企業を一覧で紹介します。
年収の高さだけでなく、売上高や平均勤続年数でも上位に入っている企業は、待遇と働きやすさを両立しやすいホワイトな企業の候補といえるでしょう。
ホワイトなSIer企業一覧【早見表】
| 企業名 | 平均年収 | 主な掲載理由 |
| 株式会社野村総合研究所 | 1,333万円 | コンサル系/年収1位 大手/年収1位 大手/売上高5位 |
| 株式会社構造計画研究所 | 1,181万円 | 独立系/年収1位 |
| 株式会社オービック | 1,129万円 | 独立系/年収2位 大手/年収2位 |
| 株式会社電通総研 | 1,125万円 | コンサル系/年収2位 大手/年収3位 |
| 株式会社三菱総合研究所 | 1,082万円 | コンサル系/年収3位 大手/年収4位 |
| 株式会社大塚商会 | 1,028万円 | 独立系/年収3位 大手/売上高4位 大手/年収5位 |
| 富士通株式会社 | 1,012万円 | メーカー系/年収1位 大手/売上高3位 |
| 株式会社日立製作所 | 995万円 | メーカー系/年収2位 大手/売上高1位 |
| 日本電気株式会社(NEC) | 994万円 | メーカー系/年収3位 大手/売上高2位 |
| 日鉄ソリューションズ株式会社 | 936万円 | ユーザー系/年収1位 |
| BIPROGY株式会社 | 885万円 | ユーザー系/年収2位 平均勤続年数/3位 |
| JFEシステムズ株式会社 | 861万円 | ユーザー系/年収3位 平均勤続年数/5位 |
※平均年収(年収と記載)は各社の最新の有価証券報告書に記載された平均年間給与(提出会社)をもとに算出しています。
(参考:EDINET)
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【種類別】主要SIerの平均年収ランキング:2026年10月最新
ここでは、SIerの主要5系統に分けて、平均年収が高い上位企業を解説します。
【メーカー系SIer】年収ランキングTOP5
メーカー系SIer平均年収ランキング上位5社は、富士通株式会社、株式会社日立製作所、日本電気株式会社(NEC)、都築電気株式会社、株式会社図研です。
以下、それぞれの会社の強みについて解説します。
(参考:EDINET)
1位:富士通株式会社 約1,012万円
富士通株式会社は、企業や官公庁などに対し、コンサルティング、システム開発、クラウド、ネットワーク、セキュリティなどのサービスを幅広く提供するテクノロジー企業です。
現在は、社会課題や顧客の経営課題を起点とする事業モデル「Fujitsu Uvance」を成長の柱とし、サービスソリューション事業を強化しています。AI、コンピューティング、データ、セキュリティなどの先端技術にも継続的に投資しています。
平均年収が高い背景には、大企業や公共機関の大規模システムを多数手がけていることや、コンサルティングからモダナイゼーション、運用まで対応する専門職が必要とされることが挙げられるでしょう。
2位:株式会社日立製作所 約995万円
株式会社日立製作所は、ITだけでなく、エネルギー、鉄道、産業機器など幅広い事業を展開する総合電機メーカーです。デジタル領域では、ITとOT(制御・運用技術)、製品を組み合わせた「Lumada」を通じて、企業や社会インフラのDXを支援しています。
製造業やエネルギー、交通などの現場で培った業務知識と、システム開発・データ活用の技術を組み合わせられる点が強みです。
平均年収が高い背景には、社会インフラや基幹システムなど、ミッションクリティカルなプロジェクトを数多く扱っていることや、ITと現場の制御技術を横断できる高度なエンジニアが必要とされることが挙げられるでしょう。
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3位:日本電気株式会社(NEC) 約994万円
日本電気株式会社は、官公庁や自治体、金融機関、通信事業者、一般企業などに対し、コンサルティングからシステム構築、運用・保守まで一貫したITサービスを提供しています。
世界トップクラスの生体認証技術をはじめ、AI、セキュリティ、ネットワークなどの技術に強みを持つ点が特徴です。現在は「BluStellar」を中核として、経営戦略の策定からシステムの実装までを支援するDX事業を強化しています。
平均年収が高い背景には、公共・通信・金融などの社会インフラを支える大規模かつ高難度なプロジェクトが多いことや、AI・セキュリティなどの高度な専門性を持つエンジニアが必要とされることがあると考えられるでしょう。
4位:都築電気株式会社 約940万円
都築電気株式会社は、企業経営に必要なICTサービスを、コンサルティングからシステム構築、通信ネットワーク、運用サポートまでワンストップで提供しています。
長年培ってきた情報通信インフラの構築力に加え、クラウド、セキュリティ、データ活用などを組み合わせたDX支援にも取り組んでいます。
平均年収が高い背景には、ICTインフラと業務システムの両方に対応できることや、企画から運用まで長期的に顧客を支援するストック型の事業基盤があると考えられるでしょう。
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5位:株式会社図研 約866万円
株式会社図研は、製造業における製品設計・開発業務の高度化や効率化を支援する、エンジニアリングIT企業です。
電子機器やプリント基板の設計を支援するEDAシステムをはじめ、自動車の電装・ワイヤハーネス設計、製品情報を一元管理するPLMシステムなどを開発・提供しています。システムの販売だけでなく、導入時のコンサルティングや運用支援まで対応できる点が強みです。
平均年収が高い背景には、製造業の設計・開発に関する高度な専門知識が求められることや、自社開発のソフトウェアとコンサルティングを組み合わせた、付加価値の高いソリューションを提供していることがあると考えられるでしょう。
特に、製造業の顧客との綿密なコミュニケーションを通じて課題を把握し、ソフトウェアを活用した解決策を提案できる点が、図研ならではの強みといえるでしょう。
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【ユーザー系SIer】年収ランキングTOP5
ユーザー系SIer平均年収ランキング上位5社は、日鉄ソリューションズ株式会社、BIPROGY株式会社、JFEシステムズ株式会社、SCSK株式会社、株式会社セゾンテクノロジーです。
以下、それぞれの会社の強みについて解説します。
(参考:EDINET)
1位:日鉄ソリューションズ株式会社 約936万円
日鉄ソリューションズ株式会社は、日本製鉄の情報システム部門をルーツとするSIerです。コンサルティング、システムインテグレーション、ITサービスを一貫して提供しています。
製鉄業で培った高度な業務知識や、大規模かつ安定稼働が求められるシステムの構築・運用ノウハウが強みです。製造業だけでなく、金融、流通、通信、公共分野などにも事業を展開しています。
平均年収が高い背景には、経営・業務課題の整理からシステム構築、運用までを担う高度な専門性や、大規模プロジェクトのマネジメント能力が求められることがあると考えられるでしょう。
2位:BIPROGY株式会社 約885万円
BIPROGY株式会社は、ソフトウェアの開発・販売や各種システムサービスを提供するSIerです。旧社名は日本ユニシス株式会社で、2022年4月に現在の社名へ変更しました。
金融、流通、製造、公共など幅広い業界でシステム構築の実績を持ち、近年はデータ・AIの活用や社会DX、新規サービスの開発にも注力しています。
平均年収が高い背景には、金融機関の勘定系システムをはじめとした高い信頼性が求められるプロジェクトを手がけていることや、長期的な顧客基盤と業界知識を持っていることが挙げられるでしょう。
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3位:JFEシステムズ株式会社 約861万円
JFEシステムズ株式会社は、川崎製鉄株式会社のシステム部門を起源とするユーザー系SIerです。
約70年にわたり、JFEスチールの製鉄所における生産・操業管理システムや、販売・生産・物流、経営管理などの本社基幹システムの構築・運用・保守を担ってきました。現在は、製造業向けのERPやデータ活用、DX支援なども展開しています。
平均年収が高い背景には、停止が許されない製鉄所のシステムを支える技術力や、鉄鋼・製造業に関する深い業務知識が求められることが挙げられるでしょう。
4位:SCSK株式会社 約797万円
SCSK株式会社は、ITインフラ構築、システム開発、運用保守、BPO、コンサルティングなどITサービス全般を手がけています。
高年収の理由として、近年、「新会社設立で2030年に1000億円規模を目指す」とするセキュリティ事業の強化を打ち出しており、成長分野に資源を投じている点が挙げられるでしょう。
また、グループ横断での大規模プロジェクトとデータセンター運営などインフラ領域にも強みを持つため、組織として利益確保力が高いと考えられるでしょう。
5位:株式会社セゾンテクノロジー 約764万円
株式会社セゾンテクノロジーは、クレディセゾンを親会社に持つユーザー系SIerです。2024年に株式会社セゾン情報システムズから現在の社名へ変更しました。
主力は、企業内外のシステム間で安全にデータを受け渡すファイル連携ミドルウェア「HULFT」をはじめとしたデータ連携製品で、金融機関や製造業など国内外の幅広い企業で導入されています。あわせて、クレジットカード事業を支えるシステムの開発・運用も手がけています。
平均年収が高い背景には、自社製品のライセンスや保守による安定した収益基盤があることや、データ連携・クラウド活用の専門知識を持つエンジニアが求められることがあると考えられるでしょう。
【独立系SIer】年収ランキングTOP5
独立系SIer平均年収ランキング上位5社は、株式会社構造計画研究所、株式会社オービック、株式会社大塚商会、シンプレクス株式会社、JBCC株式会社です。
以下、それぞれの会社の強みについて解説します。
(参考:EDINET)
1位:株式会社構造計画研究所 約1,181万円
株式会社構造計画研究所は、1959年に構造設計事務所として創業したエンジニアリングコンサルティング企業です。現在は持株会社体制へ移行し、株式会社構造計画研究所ホールディングスの中核会社として事業を担っています。
建築・防災・製造・情報通信など幅広い分野で、解析・シミュレーション技術を活用したコンサルティングやシステム開発を行っている点が特徴です。大学や研究機関との共同研究にも積極的に取り組んでいます。
平均年収が高い背景には、工学の専門知識とITを掛け合わせた高度な専門家が多く在籍していることや、研究開発型のコンサルティングという付加価値の高い事業を展開していることがあると考えられるでしょう。
(参考:有価証券報告書|株式会社構造計画研究所ホールディングス)
2位:株式会社オービック 約1,129万円
株式会社オービックは、統合業務ソフトウェア「OBIC7シリーズ」を中心に、企業の基幹業務システムを提供する独立系SIerです。
会計・人事・販売・生産などの基幹業務を一元管理できる自社パッケージを、開発から導入、保守サポートまで自社で一貫して手がける点が特徴です。代理店を介さない直販体制により、顧客の要望を製品に反映しやすい仕組みを整えています。
平均年収が高い背景には、自社開発パッケージの導入・保守によって高い利益率を確保していることや、業務知識とシステム知識を兼ね備えた社員が求められることがあると考えられるでしょう。
(参考:有価証券報告書|株式会社オービック)
3位:株式会社大塚商会 約1,028万円
株式会社大塚商会は、オフィス向けのITシステムや複合機、ソフトウェアの販売から、システム構築、保守サポートまでを手がける独立系SIerです。
中堅・中小企業を中心に幅広い顧客基盤を持ち、システムの導入から運用、サプライ品の供給までを一社でまかなえるワンストップの体制が強みです。オフィス用品の通信販売「たのめーる」も展開しています。
平均年収が高い背景には、保守サービスやサプライ品などの継続的な収益モデルを確立していることや、顧客の課題に合わせて幅広いIT製品を提案できる社員が求められることが挙げられるでしょう。
(参考:有価証券報告書|株式会社大塚商会)
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4位:シンプレクス株式会社 約986万円
シンプレクス株式会社は、シンプレクス・ホールディングスグループの中核会社で、金融機関向けのシステム開発を強みとする独立系SIerです。
証券・銀行のトレーディングシステムやリスク管理システムなど、高度な専門性が求められる金融領域で、コンサルティングから開発、運用までを一気通貫で提供しています。近年は金融以外の業界のDX支援にも事業を広げています。
平均年収が高い背景には、金融の業務知識とITの両方に精通したエンジニアが必要とされることや、元請けとして上流工程からプロジェクトに参画できることがあると考えられるでしょう。
(参考:有価証券報告書|シンプレクス・ホールディングス株式会社)
5位:JBCC株式会社 約933万円
JBCC株式会社は、JBCCホールディングスグループの中核を担う独立系SIerです。
クラウド、セキュリティ、超高速開発を重点領域とし、システムの企画・開発からインフラ構築、運用まで、企業のIT課題をワンストップで支援しています。独自の開発手法により、短期間でのシステム開発を実現している点も特徴です。
平均年収が高い背景には、クラウドやセキュリティといった成長分野に注力していることや、顧客に直接提案できる元請けのプロジェクトが多いことが挙げられるでしょう。
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【コンサル系SIer】年収ランキングTOP5
コンサル系SIer平均年収ランキング上位5社は、株式会社野村総合研究所、株式会社電通総研、株式会社三菱総合研究所、株式会社シグマクシス、ULSコンサルティング株式会社です。
以下、それぞれの会社の強みについて解説します。
(参考:EDINET)
1位:株式会社野村総合研究所 約1,333万円
株式会社野村総合研究所は、コンサルティング、金融ITソリューション、産業ITソリューション、IT基盤サービスなどを展開する企業です。
経営戦略や業務改革の提案だけでなく、システムの企画・開発・運用まで一貫して支援できる点が大きな強みです。特に証券、資産運用、銀行などの金融分野では、複数の企業が共同利用するシステムや業界プラットフォームを提供しています。
平均年収が高い背景には、コンサルティングとIT実装の両方を担えるエンジニアが必要とされることや、高度な専門性を要する金融システムを継続的に提供していることが挙げられるでしょう。
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2位:株式会社電通総研 約1,125万円
株式会社電通総研は、システムインテグレーション、コンサルティング、シンクタンクの3つの機能を組み合わせ、企業や社会の課題解決を支援しています。
金融、製造、流通、公共など幅広い分野に対し、課題の調査や戦略策定から、業務システムの企画・開発、テクノロジーの実装までを一貫して提供できる点が強みです。
平均年収が高い背景には、コンサルティングとシステム開発を横断する専門性が求められることや、企業の事業変革や顧客体験の向上に直結する高付加価値なプロジェクトを扱っていることが挙げられるでしょう。
3位:株式会社三菱総合研究所 約1,082万円
三菱総合研究所(MRI)は、国内トップクラスの総合シンクタンクとして、官公庁向けの政策研究から民間企業向けの経営戦略立案、ITコンサルティング、システム構築までを一貫して提供しています。
社会課題の解決を起点としている点が最大の特徴であり、環境・エネルギー、ヘルスケア、金融などの専門領域において、「シンク(調査・研究)」から「アクト(IT実装・事業化)」までをシームレスに支援しています。グループ会社の三菱総研DCSと連携し、大規模なシステム開発や運用も担っている点が特徴です。
平均年収が高い背景には、国家規模の政策立案や最先端の社会インフラ構築といった極めて公共性・難易度の高いテーマを扱うことや、特定の分野において博士号クラスの深い専門知見とビジネス・ITを掛け合わせられるハイエンドなプロフェッショナルが集まっていることがあると考えられるでしょう。
4位:株式会社シグマクシス 約1,067万円
シグマクシスグループでは、企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)推進や新規事業開発に向けたコンサルティングからシステム実装までを統合的に提供しています。
自社の専門家だけでなく、社外の多彩なテクノロジー企業やサービスプロバイダーを適材適所で組み合わせる「アグリゲーター」という独自の立ち位置が特徴です。
平均年収が高い背景には、事業戦略とデジタル技術の両方に精通し、複数の企業や組織を巻き込みながらプロジェクトを牽引して変革を実現できる、高度なプロジェクトマネジメント・オーケストレーション能力を持つエンジニアが求められることがあると考えられるでしょう。
5位:ULSコンサルティング株式会社 約1,006万円
ULSコンサルティング株式会社は、ULSグループの中核会社として、企業のIT戦略やDX推進を支援するコンサルティングファームです。
経営課題の整理やIT戦略の立案といった上流工程から、システムの企画・導入、内製化の支援までを手がけ、顧客企業と伴走しながら変革を進めるスタイルを特徴としています。
平均年収が高い背景には、ビジネスとテクノロジーの両方を理解したコンサルタントが求められることや、特定の製品やベンダーに縛られない中立的な立場で付加価値の高い提案を行っていることがあると考えられるでしょう。
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【大手】SIer企業ランキング:2026年10月最新
SIer企業大手の売上高ランキングは、日立製作所を筆頭に、NECや富士通といった数兆円規模の事業基盤と総合力を誇る総合電機・ITインフラ企業が上位を占めています。
一方、平均年収が高いSIer大手企業は、野村総合研究所(NRI)をはじめ、オービックや電通総研、三菱総合研究所など、ITコンサルティングやシンクタンク、自社パッケージといった高付加価値領域に強みを持つ企業が中心です。
大塚商会は売上高・平均年収の両方でランクインしており、事業規模と待遇を両立している点が特徴的です。このように大手SIerでは、「事業全体のスケールやインフラ構築力(売上高)」と「高度なコンサルティングや独自の専門性(平均年収)」で、ランキング上位の企業層が分かれる傾向があります。
- 売上高ランキングTOP5
- 平均年収ランキングTOP5
売上高・平均年収それぞれの上位企業の事業内容は、次のとおりです。
売上高ランキングTOP5
大手SIerの売上高上位5社について、事業内容と好調の理由を順に紹介します。
1位:株式会社日立製作所 10兆5,868億円
SIer大手の売上高ランキング第1位の株式会社日立製作所は、総合電機メーカーとして、社会インフラ、社会ソリューション、IT・デジタル、エネルギー、産業など幅広い領域を手掛けています。
特に「Lumada(デジタルソリューション)」を軸とした事業が中核です。
好調の要因としては、事業ポートフォリオの再構築を進め、高収益事業に資源を集中していることが挙げられるでしょう。不要事業撤退と経営意思決定の迅速化を進めたことで収益性が安定してきている点が特徴です。
(参考:株式会社日立製作所『有価証券報告書』)
2位:日本電気株式会社(NEC) 3兆5,827億円
SIer大手の売上高ランキング第2位の日本電気株式会社は、ネットワーク機器、通信インフラ、システムインテグレーション、DXソリューション、ガバメント系システムなどが主力事業です。通信・ITインフラを軸にした事業を展開しています。
DX需要の高まりを背景に、ネットワーク+ICT 統合ソリューション需要が拡大中です。自治体・中堅企業向けのDX支援強化も好調の理由として挙げられるでしょう。
(参考:日本電気株式会社『有価証券報告書』)
3位:富士通株式会社 3兆5,030億円
SIer大手の売上高ランキング第3位の富士通株式会社は、DX支援のためのコンサルティング、クラウド・サービス、システム構築、サーバ・ストレージといったハードウェアなどを幅広く提供しています。
従来のハード中心モデルからサービス/ソリューション重視への転換を進めており、Fujitsu Uvance(ソリューションブランド)が成長を牽引しています。中期経営計画で重点領域に資源をシフトしている点も売上を後押ししていると考えられるでしょう。
(参考:富士通株式会社『有価証券報告書』)
4位:株式会社大塚商会 1兆3,228億円
SIer大手の売上高ランキング第4位の株式会社大塚商会は、複合機やPC、サーバーなどのハードウェア販売、システムインテグレーション、保守サポート、オフィスサプライなどを手がける独立系SIerです。
全国の中堅・中小企業を中心とした幅広い顧客基盤を持ち、ITの導入から運用、消耗品の供給までを継続的に支えるストック型のビジネスが売上を支えています。PCの入れ替え需要やAI活用の提案なども、近年の売上を後押ししていると考えられます。
(参考:株式会社大塚商会『有価証券報告書』)
5位:株式会社野村総合研究所 8,147億円
SIer大手の売上高ランキング第5位の株式会社野村総合研究所は、経営コンサルティング、システムインテグレーション、データ分析、金融ITソリューション、DX支援などを手がけるコンサル系SIerです。
同社は金融機関を中心とした安定した取引基盤と高付加価値なコンサル+IT融合型サービスという強みを持ちます。顧客との信頼関係と業界知見が、成長を底上げしていると考えられるでしょう。
(参考:株式会社野村総合研究所『有価証券報告書』)
平均年収ランキングTOP5
大手SIerの平均年収上位5社について、年収が高い理由とあわせて紹介します。
1位:株式会社野村総合研究所 約1,333万円
野村グループのシステム開発・コンサル部門を担い、金融業界を中心に高度なITソリューションを提供しています。
クライアントとの長期契約により高付加価値のプロジェクトが多く、単価も高い点が特徴です。
ITコンサルとSIを組み合わせた独自モデルにより、高い利益率と報酬水準が維持されていることや、成果主義も導入されており、年齢に関係なく高年収が狙える環境であることが高年収の要因でしょう。
(参考:株式会社野村総合研究所『有価証券報告書』)
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2位:株式会社オービック 約1,129万円
独立系SIerとして、会計や人事、販売管理などの基幹業務を支える統合業務パッケージ「OBIC7シリーズ」を開発・提供しています。
開発から販売、導入、保守までを自社で手がける直販体制によって中間マージンが発生しにくく、高い利益率を維持している点が特徴です。
導入後も保守サポートやバージョンアップで継続的に収益を得られるため、安定した経営基盤が社員への還元につながっていると考えられます。
(参考:株式会社オービック『有価証券報告書』)
3位:株式会社電通総研 約1,125万円
大手広告会社・電通グループのIT戦略を担うSIerで、金融・製造業界向けの基幹システム構築に強みを持ちます。
大規模プロジェクトが多く、上流工程を担う割合が高いため利益率も高いです。
給与体系も年功に偏らず、専門職やプロジェクトマネージャーに高い報酬が支払われる点が特徴として挙げられます。
(参考:株式会社電通総研『有価証券報告書』)
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4位:株式会社三菱総合研究所 約1,082万円
三菱グループのシンクタンク・ITソリューション企業です。官公庁や大手企業向けに政策提言からIT構築まで行う高付加価値型の業務を中心に扱います。
技術職・研究職のいずれも高い専門性が求められる分、報酬水準も高めです。
公共事業が多く安定性がありつつ、成果に応じた評価制度も整備されています。
(参考:株式会社三菱総合研究所『有価証券報告書』)
5位:株式会社大塚商会 約1,028万円
オフィスのIT環境づくりを幅広く支援する独立系SIerで、全国の中堅・中小企業を中心に多くの顧客と取引している点が特徴です。
売上高ランキングでも4位に入る事業規模を持ちながら、保守サービスやサプライ品の供給といった継続的な収益を積み重ねるビジネスモデルを確立しています。
顧客との長期的な関係を基盤に安定した利益を確保していることが、高い給与水準を支えていると考えられます。
(参考:株式会社大塚商会『有価証券報告書』)
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【働きやすさ】SIerの平均勤続年数ランキングTOP5:2026年10月最新
平均勤続年数は、社員が長く働き続けられる環境かどうかを測る指標の一つです。勤続年数が長い企業は、待遇や福利厚生、働き方の制度が整った「ホワイト企業」である可能性が高いと考えられるでしょう。
ここでは、有価証券報告書をもとに、平均勤続年数が長いSIerの上位5社を紹介します。
(参考:EDINET)
1位:株式会社SRA 21.6年
株式会社SRAは、1967年に創業した独立系ソフトウェア会社の草分け的存在で、SRAホールディングスグループの中核を担っています。
金融・製造・公共・医療・教育など幅広い分野のシステム開発に加え、OSSやデータベースなどの基盤技術にも強みを持つ企業です。長年にわたる顧客との取引実績が、安定した事業基盤を支えています。
平均勤続年数の長さは、技術者が腰を据えて専門性を高められる環境が整っていることの表れといえるでしょう。転職市場で大きく話題に上ることは少ないものの、長く安定して働きたい方にとって注目される企業の一つです。
2位:株式会社さくらケーシーエス 20.9年
株式会社さくらケーシーエスは、神戸市に本社を置き、三井住友銀行と関係の深いユーザー系SIerです。
金融機関向けのシステムをはじめ、自治体などの公共分野や一般企業向けのシステム開発・運用を幅広く手がけています。地域に根ざした顧客基盤を持ち、長期にわたって取引が続くプロジェクトが多い点が特徴です。
関西を拠点に安定した事業を展開しており、平均年収は約745万円です。地元に根ざして長く働きたい方にとって、検討する価値のある企業といえるでしょう。
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3位:BIPROGY株式会社 20.4年
BIPROGY株式会社は、旧日本ユニシスとして長い歴史を持つユーザー系SIerで、種類別の年収ランキングでもユーザー系2位に入っています。
金融機関の勘定系システムや流通・製造・公共分野の基幹システムなど、長期にわたって運用されるシステムを数多く手がけており、顧客との継続的な関係が安定した事業基盤につながっています。
年収と勤続年数の両方で上位に入っている点から、待遇と働きやすさのバランスが取れたホワイト企業の代表例といえるでしょう。
(参考:有価証券報告書|BIPROGY株式会社)
4位:エクシオグループ株式会社 19.1年
エクシオグループ株式会社は、通信インフラの設計・構築を祖業とし、システムソリューション事業も展開する企業です。
通信キャリア向けの設備工事に加え、企業や自治体のネットワーク構築、システム開発、クラウド・セキュリティ対応までを幅広く手がけています。社会インフラを支える事業であるため、景気の影響を受けにくい点が特徴です。
平均年収は約843万円で、安定した事業基盤のもと、長く働き続ける社員が多い企業といえるでしょう。
(参考:有価証券報告書|エクシオグループ株式会社)
5位:JFEシステムズ株式会社 19.0年
JFEシステムズ株式会社は、JFEスチールのシステム部門をルーツとするユーザー系SIerで、種類別の年収ランキングでもユーザー系3位に入っています。
製鉄所の生産管理システムや本社の基幹システムなど、グループの事業を長年支えてきた実績に加え、製造業向けのERP導入やDX支援などの外販事業も展開しています。
親会社との安定した取引基盤があることで腰を据えてキャリアを築きやすく、年収と定着率の両面で魅力のある企業です。
(参考:有価証券報告書|JFEシステムズ株式会社)
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年収と働きやすさを両立する「ホワイトなSIer」の選び方
SIerへの転職を考えるなら、企業選びのポイントをおさえることが大切です。
まずは、SIerの企業選びに欠かせない3つの軸について解説します。
なぜこれらの指標が転職先の企業選びの参考にできるのか、どのようなポイントに注目するとよいかを解説します。
【まず確認】SIer企業選びの3つの重要軸|売上高・平均年収・優良度
SIer転職で失敗を防ぐために必要なのは、売上高・平均年収・優良度の観点で自分が重視するポイントの優先度を決めてバランスを確認することです。
以下、それぞれのポイントについて解説します。
企業の安定性を見る「売上高」
SIer業界で安定したキャリアを築くには、企業の売上高をチェックすることが欠かせません。売上が高い企業は、大手クライアントとの取引や大型プロジェクトの受注が多く、景気変動にも強い傾向があります。
また、潤沢な資金力は、社員教育や福利厚生への投資にも直結します。
特に若手エンジニアの場合、安定した経営基盤を持つ企業を選ぶことで、長期的にスキルを磨きながら成長できる環境を得やすいでしょう。
転職目的の1つとなる「平均年収」
ITエンジニアにとって、転職の大きなモチベーションの一つが年収アップです。
SIerの平均年収は、企業規模や担当プロジェクトの難易度によって大きく異なります。上流工程を担う大手SIerほど年収が高く、特にマネジメントやコンサル寄りのポジションでは平均を大きく上回るケースもあるでしょう。
転職時には単に数字だけを見るのではなく、昇給スピードや評価制度、残業手当の有無など“実質的な年収”を比較することが重要です。
働きやすさを見る「ホワイト・優良企業度」
安定や収入だけでなく、働きやすさも企業選びの重要なポイントです。近年、残業時間や有給取得率、離職率などが可視化されるようになっているため、参考にしやすいでしょう。
SIer業界では、プロジェクトやクライアント次第で働き方が大きく変わるため、実際の社員口コミや制度運用の実態を確認することも大切です。
柔軟な働き方を重視する転職者にとって、こうした指標をもとに安心して長く働ける企業を選ぶことが成功のカギになります。
安定志向なら「ユーザー系」か「大手メーカー系」がおすすめ
長期的な安定を重視するなら、「ユーザー系SIer」や「大手メーカー系SIer」が選択肢になります。
ユーザー系は親会社のシステム開発や保守を中心に行うため、景気の影響を受けにくく、プロジェクトも継続性が高いのが特徴です。一方で大手メーカー系は、グループ全体の基幹システムや社会インフラを支えるプロジェクトが多く、事業基盤が非常に安定しています。
いずれも働き方が整備されており、残業時間や離職率も比較的低めです。安定した環境で腰を据えてキャリアを築きたい方にとって、有力な選択肢といえるでしょう。
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技術向上や開発経験を重視するなら「独立系(元請け)」や「コンサル系」
スキルアップを重視するなら、プロジェクトの上流から携われる「独立系SIer」や「コンサル系SIer」が候補になります。
これらの企業は、自社でシステム設計や要件定義を担うケースが多く、下請けでは得られない開発経験を積むことができます。
特にコンサル系SIerでは、最新技術の導入やDX支援など、業界を横断したプロジェクトに携われるチャンスも豊富です。
クライアント折衝力や提案力など、エンジニアとしての総合力を磨ける環境といえるでしょう。
独立系SIerは、プログラミング言語やサーバー、フレームワークなどが特定のメーカーに縛られないため、自由度が高く、好みの開発環境で開発・運用できるのが特徴です。
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年収アップと柔軟な働き方を両立するなら「隠れ優良SIer」
「高年収」と「働きやすさ」を両立したいなら、実は大手に埋もれがちな「隠れ優良SIer」も選択肢の一つです。
中堅ながら自社開発や元請けのプロジェクトを多く持つ企業では、残業が少なく給与水準も高いケースがあります。
こうした企業は知名度が低いため競争率も比較的緩やかで、転職市場では穴場とされる存在です。
選定のコツは、転職エージェントを通じて「離職率」「平均残業時間」「上流工程の比率」などのリアルな内部情報を確認することです。情報の質が転職成功を左右します。
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Q.転職活動においてどのようなことを不安に感じられましたか?
単にどのくらい転職活動に時間をかけないといけないのか見えていなかったという点と、転職活動を考え出した35歳は市場や企業にとって需要があるのかという点です。
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転職でSIerを選ぶために知っておきたい基本情報
キャリアを考えるなかで、SIer企業を検討するITエンジニアの方は多いでしょう。
キャリアアップと年収アップを実現するため、業界内で優位性のある、将来性と安定性を兼ね備えた企業を探す際や、自分のスキルや経験がどのレベルの企業で通用するのか見極める際は、客観的な指標が役立ちます。
人気のランキング上位SIer企業へ転職するにあたり、自分のスキルや希望に合う企業を見つける方法もご紹介します。
SIer(エスアイヤー)とはシステム開発の全般を請け負う企業のこと
SIer(エスアイヤー)とは、システムインテグレーター(System Integrator)の略で、金融機関や医療機関官公庁といった非IT企業のITシステムのコンサルティングや設計、開発などを請け負う企業のことです。
SIer企業は、事業の内容によって大きく以下の4つに分類することが可能です。
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主要な5つの分類
SIerには次のような種類があります。
- ・メーカー系
- ・ユーザー系
- ・コンサル系
- ・独立系
- ・外資系
- ・商社系
- ・金融系
ただし、商社系や金融系のSIer企業は数が限定的であり、独立系やユーザー系に含まれることも多いため、本記事では主要な5種に絞って解説しています。
メーカー系SIer
メーカー系SIerは、PC やネットワーク機器など主にハードウェアを製造しているメーカーが運営するSIerです。
代表的なメーカー系SIerは、富士通や日立製作所、NECなどが挙げられます。
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ユーザー系SIer
ユーザー系SIerは、銀行や保険会社といった大企業の情報システムが独立し、他社の情報システムの開発を請け負うようになったSIerです。
代表的なユーザー系SIerは、野村総合研究所やNTTデータなどが挙げられます。
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コンサル系SIer
コンサル系SIerは、IT戦略の立案や業務改善といった上流工程から、システム設計・導入までを一貫して支援する企業群です。ビジネスコンサルティングの視点を持ちつつ、技術的な実装まで対応できるのが特徴です。
代表的なコンサル系SIerは、アクセンチュア、アビームコンサルティング、合同会社デロイト トーマツなどが挙げられます。
独立系SIer
独立系SIerは、メーカー系ユーザー系のように特定の親会社を持たないSIerです。
メーカーやベンダーに縛られないことで、より自由なシステムインテグレーション開発が行えます。
代表的な独立系SIerは、大塚商会、TISなどが挙げられます。
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外資系SIer
外資系SIerは、日本だけにとどまらず世界規模に展開するグローバルなマーケットをターゲットにシステムインテグレーションを提供しているSIerです。
代表的な外資系SIerは、アクセンチュア株式会社、日本アイ・ビー・エム株式会社などが挙げられます。
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SIerの市場規模は安定しており、DX需要で将来性も高い
SIerの市場規模と将来性について、転職前に把握しておきましょう。
市場規模
総務省の2021年情報通信業基本調査によると、SIerが属する「情報サービス業」の2020年の市場規模は、18兆7,928億円でした。
内訳は、SIerがメインで行う「受託開発ソフトウェア業」が8兆7,673億円と約半分を占め、次いで「情報処理サービス業」が4兆5,805億円となっています。
今後も、AI技術などを用いた最先端のITテクノロジーが活用されたり、DX化の 促進を進める企業の増加などにより、さらにSIerの市場規模は拡大していく予想です。
(参考:総務省『情報通信業基本調査結果』)
将来性
一定の市場規模の拡大を見せる一方、世間ではSIerに対して「不要である」「将来性がない」といった意見も寄せられています。
その理由として最も多いのが、下請けITエンジニアの待遇が悪く、より高待遇のWeb系企業へと転職してしまうことです。
しかし、SIerの需要は年々高まっており、大規模システムの開発実績も豊富に経験できることからも、将来性があるのは確かです。
企業が店舗の無人化やサービスのオンライン化、業務のオンライン化を進めるためには、SIerの存在は欠かせません。
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「多重下請け構造(Tier)」と商流のリアル
SIer業界で年収や働きやすさを大きく左右するのが、「多重下請け構造(ITゼネコン)」と呼ばれる独自の商流です。
実は、どれほど優秀な開発スキルを持っていても、所属する企業がこのピラミッド構造の「どの階層にいるか」だけで待遇には明確な差が生まれます。
大規模なシステム開発では、ピラミッドの頂点に立つ大手SIerが顧客から直接仕事を受注し、実際の開発やテスト工程を下位の中堅・中小SIerへ委託していくのが一般的です。階層ごとの主な役割は、以下のとおりです。
| 元請け(プライム) | 顧客から直接仕事を受注する企業。主に要件定義や全体の進行管理といった上流工程を担い、予算の決定権を持つ。 |
| 二次請け | 元請けから開発工程を委託される企業。基本設計やプログラミングといった実務をメインに担当する。 |
| 三次請け・それ以降 | 二次請けからさらに細分化された作業(詳細設計、テスト、一部のコーディングなど)を請け負う。 |
こうした階層は「Tier1(元請け)」「Tier2(二次請け)」のように呼ばれることもあります。企業研究の際は、その企業がどの階層のプロジェクトを中心に扱っているかを確認しておくと、入社後の働き方や年収をイメージしやすくなります。
ここで待遇差が生まれる理由は、主に「中間マージン(中抜き)」です。元請けが二次請けへ発注する際、そして二次請けが三次請けへ発注する際に、それぞれ一定の利益が差し引かれます。
商流を下るほど実質的なプロジェクト予算は目減りしていくため、下流工程がメインの企業にいる限り、エンジニア個人がどれだけスキルを磨いても給与は上がりにくいのが現実です。
高年収と柔軟な働き方の両立を目指すなら、「直請け(プライム)比率の高い企業」を選ぶことが重要になるでしょう。
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【市場動向】SIerへの転職が多い業界・企業
SIerへの転職が多い業界・企業は次の通りです。
以下、それぞれ解説します。
最も多いのは同業界(SIerからSIer)のキャリアアップ転職
SIer企業への転職は、同業界のSIer企業からというケースが多いです。
より上流工程に携わりたい、規模の大きな企業で実績を積みたい、安定した環境で働きたいと考えるエンジニアにとっては、これまでの経験やスキルを活かして転職することで、年収アップも狙いやすい点がメリットでしょう。
メーカーの社内SEやIT部門からの転職も活発
メーカーで、社内SEや開発などのIT部門を経験してからSIerに転職することで、業界知識を活かせることもあります。
また、営業職などの経験を保有している場合であれば、顧客折衝力やマネジメント経験などがSIer企業で評価されることもあるでしょう。
コンサルティング業界からの転職
開発経験がない場合でも、コンサルティング業界での経験があればSIer企業への転職を有利に進めやすいです。
SIer企業でも顧客へのコンサルティング業務が必要であり、IT業界の知識を幅広く身につけ、顧客の業務への理解を深めることで経験を活かして活躍できるでしょう。
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SIerに転職するメリット
SIer企業に転職すると次のようなメリットが期待できます。
以下、それぞれ解説します。
未経験でも比較的転職しやすい
SIerは、未経験からでも転職しやすい傾向にある業界です。
ヒアリング力や伝える力といったコミュニケーションスキル、ITの知識、マネジメント経験などがあれば積極的にアピールすることで評価されやすくなるでしょう。
ITの知識やマネジメントスキルは、関連資格を取得することで、より具体的にレベルを伝えることができます。
幅広いプロジェクトで経験を積める
SIer企業は幅広い業界に顧客をもつため、多様なプロジェクトを経験することができます。
業界知識を広げることにもつながるため、その後のキャリア形成に対する視野を広くもてるようになるでしょう。
プロジェクトごとに新しい人脈を形成でき、新しい技術に触れる機会を得ることができる点はSIer企業の大きなメリットです。
専門性の高いスキルが身につく
システム開発において、専門性の高いスキルを身につけることができる点もSIer企業の魅力です。
特定の業務経験を積むことで、スペシャリストとしてのキャリアパスも選択できるようになる可能性もあります。
また、同時にIT業界やそれ以外でも役立つ汎用的なスキルを身につけることができる点もメリットです。
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SIerで描けるキャリアパス
SIerとして描けるキャリアパスは、主に以下のように分かれます。
それぞれの道に進んだ際、どのようなキャリアが考えられるのかは、次のとおりです。
エンジニア(SE・PG)はPMやITスペシャリストを目指せる
まずはエンジニアとしてのキャリアパスについて解説します。
SIerのエンジニアとして技術力を高めていけば、より高度なIT知識を身につけることができ、のちに開発運用に携わることができるでしょう。
具体的なキャリアは以下の3つです。
PM(プロジェクトマネージャー)
SIerとして仕事をする上で、さまざまなプロジェクトを実施するのは必要不可欠といえるでしょう。プロジェクトの品質や価格、納期を管理するプロジェクトマネージャー(PM)は、SIerの代表的なキャリアパスです。
特に、大手SIerになるほど大規模なプロジェクトが実施されるケースが多く、 多大な経験と知識を得られます。
PMから管理職に出世する方も非常に多く、社内でより高みを目指せるキャリアといえるでしょう。
しかし現状、優秀なPMは数が少なく常に需要があります。SIerのエンジニアから管理職などに向けてキャリアアップしていきたいと考えている方は、PMを目指すのも一つの方法です。
【あわせて読みたい】PM(プロジェクトマネージャー)の職種解説はこちら⇓
フルスタックエンジニア
SIerのエンジニアとしてキャリアアップを目指すなら、フルスタックエンジニアも選択肢の一つになります。
インフラ開発やアプリケーション開発など多分野にわたって開発を行うフルスタックエンジニアは、より高度な知識や技術が求められる立場です。
求められるレベルが高い役割である分、得られる経験や知識、達成感は非常に高く、Sier エンジニアとしてモチベーションの向上に繋がるでしょう。
【あわせて読みたい】フルスタックエンジニアの職種解説はこちら⇓
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営業はITコンサルタントや企画職、管理職への道が拓ける
次に営業としてのキャリアパスについて解説します。
エンジニアとしての活動を通して、より専門的な知識を身に付けることで、営業部内でのキャリアアップを目指すことが可能です。
ITコンサルタント
ITコンサルタントとは、顧客の課題解決に向けて最適な製品を選択し提供する役割を担う仕事です。
どれだけ顧客との信頼関係を築けるかによって業績が変化するため、高いコミュニケーション能力が求められると同時に、インフラからアプリケーションまで幅広いIT知識が必要となります。
また、顧客のニーズを理解する必要があるため、ITに関しての豊富な知識が必要です。そのため、最新のIT知識や最新製品の情報を逃さずキャッチする能力も求められます。
プロジェクトマネージャーなどの上流の技術職から、ITコンサルタントを目指すことができます。
【あわせて読みたい】ITコンサルタントの職種解説はこちら⇓
管理職
SIerの営業で成績を上げ続ければ、管理職として出世することも可能です。営業部内のリーダーや課長、部長などへのキャリアアップが見込めます。
管理職としてのキャリアアップを目指すなら、社内でも積極的にコミュニケーションをとり、業務を円滑に遂行できることが大切です。
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本記事ではSIerの業界についてより理解を深めるために、SIerの定義や分類、年収ランキングなどを紹介しました。
一部、将来性について疑いの声も見受けられるSIerですが、DX化の促進や店舗の無人化、サービスのオンライン化が進む現在、需要が拡大しています。
IT業界の中心ともいえる市場規模を確立していることからも、将来性のある業界です。
「今よりも年収を上げたい!」
「もっとモダンな環境で働きたい!」
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