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商社系SIerの年収・売上ランキング一覧!優良企業の選び方やキャリアパスも解説

商社SIerには大企業とされる伊藤忠商事、丸紅、三菱商事など、大手企業が親会社になっています。本記事では商社系SIerの年収や売上からランキングを紹介いたします。また併せて商社系SIerと他のSIerとの比較なども紹介いたします!

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商社系SIer年収ランキング

 

 

1位伊藤忠テクノソリューションズ(親会社:伊藤忠商事)941万円

 

伊藤忠テクノソリューションズの強み

伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)は、シリコンバレー等とのパートナーシップを通じ、最新ITテクノロジーを活用したサービスを生み出しているだけではなく、ITテクノロジーを活かしたビジネス展開マルチベンダー(国内外問わず、数多くの製品・技術の中からクライアントに最適なものを見つけ合わせたもの)を強味としています。

既存の技術力やサポート力で生活のあらゆる面を、ITシステムを活用してクライアントに対し、最適な形で提供・維持しています。

 

2位丸紅情報システムズ(親会社:丸紅)        833万円

 

丸紅情報システムズの強み

 
丸紅情報システムズ(MSYS)は、クライアントのソリューション(様々な課題解決能力)において、最新テクノロジーやグローバル視点からのアプローチにより差別化して新しいソリューションを生み出しています。
 
機械設計による3次元造形システムといったテクノロジーを駆使し、商社時代に培ったノウハウ・スキルも併せてシステムコンサルティングというシステム開発における上流工程に携わっています。
 
丸紅情報システムズの大きなストロングポイントとしては、システムコンサルティングにおける「優れた目利き力」があります。
 

3位兼松エレクトロニクス(親会社:兼松江商)785万

 

兼松エレクトロニクスの強み

  • ・マルチベンダー対応力
  • ・顧客基盤
  • ・無借金経営

 

100社を超えるベンダーまたシステム構築パートナーが存在しており、幅広いアライアンス(他企業同士が同じ仕事に対して手を組み事業にあたる経営手法)を締結しています。高いマルチベンダー対応力が強みの1つといえます。

兼松エレクトロニクスでは3000社を超えるクライアント企業を抱えており、多数の取引き実績があります。その顧客基盤は国内大手の企業が多く、業界・業種も幅広いです。

その他長年続く無借金経営は、企業の安定感と強固な財政基盤の証です。

 

4位インフォコム(親会社:帝人)778万

 

インフォコムの強み

インフォコムの強みは、開発から運用まで一貫して本部で行うことにより少数精鋭でサービス事業に当たることを実現し、ベンチャー企業並のスピード感をもって業務を遂行できる点です。

 

また災害などの危機発生の場面で広く活用されてきた緊急連絡/安否確認システム「エマージェンシーコール」や、WEB-ERP(資源要素(ヒト・モノ・カネ・情報)を適切に分配・適正マッチさせて活用するプロジェクト)「GRANDIT」といったサービスの展開も大きな強みとなっています。

 

5位SCSK(親会社:住友商事)752万

 

SCSKの強み

SCSKの強みはDXを推進する中・大企業のサポート力です。すべての領域において各種専門企業と同等以上の専門性を保有しています。

DX基盤構築のためにはデータベースの知識が必要で、SCSKは長年企業の基盤構築やクラウド活用をサポートしてきた経験から、適切に現状を分析する能力に長けているといった強みがあります。

 

以上のことから、国・資格・メーカーに依存しないいわゆるベンダーニュートラルな立場で最適な環境基盤を設計・構築することができているのです。

 

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商社系売り上げランキング

 

 

1位ダイワボウ情報システム(親会社:大和紡績)9,039億円

 

事業紹介

ダイワボウ情報システム(DIS)は、IT関連商品を取り扱う国内最大級のディストリビューター(再販売企業)であり、世界中のメーカーおよそ1400社の商品・サービスを取り扱っています。

 

また独立系マルチベンダーとしてメーカーに縛られない立場から、PC機器、サーバー、モバイルデバイス(SIMロックフリースマートフォン、タブレット)、情報家電など約240万アイテムをクライアントの要望に応じた組み合わせで提供します。

 

導入事例

AI inside 株式会社では2023年12月1日からDISと契約を締結しています。

これにより、AI機能であるディープラーニング技術を活用し、高精度な文字認識が可能なOCRソリューションサービスである「DX Suite」を、およそ19000件あるDISのパートナーを通じてエンドユーザーに展開することが可能となっています。

 

そして、DISのサブスクリプション管理ポータル「iKAZUCHI(雷)」へサービスを掲載し、提供を開始しています。

 

2位伊藤忠テクノソリューションズ(親会社:伊藤忠商事)2,746億円

 

事業紹介

伊藤忠テクノソリューションズが展開している事業としては、創薬のPDCAサイクルで生じるアイデア、実験データなどの、解析結果、情報の流れを管理・共有・知識化するための基盤システム提供や、研究所から紙媒体の排除といった研究効率化やオートメーション化などがあります。

 

また、医療系の膨大なデータから効率的かつ精度の高い解析結果を導き出し、そこから最適な知見を見出すといった一連の流れに対して、それをサポートするツールやサービス提供などの事業なども行っています。

 

導入事例

沢井製薬株式会社では、法規制化合物チェック支援システム「RegSys」と試薬管理システム「RAKTIS」に置き換えることで、化学構造式ベースの法規制チェックの運用を開始しています。

 

これにより、研究者が試薬購入から発注するセクションにおいて、規制対象化学物質を含む試薬の所持を購入前に防ぐことが可能となったのです。

 

3位SCSK(親会社:住友商事)2,311億円

 

事業紹介

SCSKではITハード・ソフトの販売、マネジメント、インフラ構築、コンサルティング、システム開発等を行っています。

ITのハード・ソフト販売ではセキュリティ、ネットワーク、サーバー・ストレージ、ミドルウェア、CAD、解析・CAEなどプロダクトの販売や構築などを行ってます。

 

そしてマネジメントではオンプレミスからクラウドまで、ITシステムの保守運用と継続的に改善を行うITサービスマネジメントを提供しています。

 

導入事例

株式会社トモズでは、SCSKが提案したCRMサービスbetrend(ビートレンド)を採用しています。カスタマイズ性やコストアベレージが安価なため、好評を得ているようです。

 

4位三井情報(親会社:三井物産株式会社)993億円

 

事業紹介

三井情報ではクライアントのDX支援、IoT/AI/分析、ITコンサル/ITMS、ERP/基幹システム、Wi-Fi/5G、クラウドベンダーのソリューションなどを行っています。

その他にも金融やセキュリティ面など幅広く事業を展開しているようです。

 

導入事例

日本証券金融株式会社では、2014年から三井情報が提供するType CLOUD for AWSの利用を開始しました。既存システムを順次Amazon Web Servicesに移行することで、それまでかかっていたITインフラのコストや負担が削減され、運用負担の削減まで成功しています。

 

インフォコム(親会社:帝人)400億円

 

事業紹介

インフォコムは業務プロセスに対応したITソリューションをオーダーメイドで提供することが主な事業であり、その事業対象はアプリケーションからインフラ、ネットワークなど多岐にわたります。
 

導入事例

株式会社ヤクルト本社では、メインフレーム対応オープン系帳票仕分けシステムである「OpenBOST」、帳票データや帳票イメージを電子上で保存、照会、配信、編集できる電子帳票システム「NEOSS」の導入事例があります。

 

まずはキャリアの相談をしてみる

 

 

商社系SIerはホワイト企業が多い?特徴や将来性について

 

 

商社系SIerはSIerの中でもユーザー系SIerに含まれる

 

独立系・メーカー系SIerとの違い

通信、商社、金融、鉄道会社といった、主に社会インフラ系等を取り扱う大手企業を親会社に持ち、それらの企業の情報部、システム部が独立したものがユーザー系SIerです。

その中でも商社系SIerは、商社のシステム部門が独立してできた会社を指します。

 

労働環境の良さが商社系SIer系の特徴です。大手企業が親会社であるため、そういった環境に準ずる商社系SIerは福利厚生が整っている企業が多く、比較的「ホワイト企業」とよばれる水準を満たしている所が多い傾向にあります。

 

また独立系SIerについてですが、他のSIerと大きく異なる点は、ユーザー系SIerやメーカー系SIerとは違い親会社を持っておらず、開発の自由度が高い点です。

 

その他メーカー系SIerは、大手ハードウェア会社からシステム開発の部門が独立してできたものが多く、仕事内容の多くが親会社からの依頼である大きなプロジェクトや公共案件などです。

 

 

 

 

ユーザー系SIerは「内販」と「外販」に分かれる

・内販:親会社やグループ会社向けの案件

・外販:自企業とは系列の違う他企業の案件のことを指す。

 

ユーザー系SIerの市場規模と将来性

 

日本において現在のユーザー系SIerの実情をみると、銀行や証券会社など大手金融機関における大きな案件の多くはユーザー系SIerに受注しているのが現実で、大型案件の安定供給があります。

その他、大規模すぎてクラウドシステムだけでは賄うことができないシステム構築や運用、保守はユーザー系SIerの得意とするところです。

 

また近年、企業の多くが効率アップや唯一性・刹那性・独自性・先見性に富んだ価値提供を目指すためにDXを導入しています。

そしてDXの需要に応じるべく普及しているCRM(顧客管理システム)MA(マーケティング活動の自動化ツール)などの、いわゆるパッケージソフトといった企業向けツールの導入において、ユーザー系SIerは欠かせない存在といえます。

 

そもそも市場規模の安定感や古いシステムを更新しながら使わなければならない場面も多く、ユーザーSIerの需要・将来性はまだまだまだ衰えておらず、市場規模も安定感があります。

 

まずはキャリアの相談をしてみる

 

 

【ケース別】商社系SIer企業の選び方

 

 

エンジニアとしての技術向上や開発経験ができるSIerで働きたい

 

大企業であることが多い親会社や、グループ企業と連携してシステムの構築や改修を行うため、上流工程から携わることができ、その業界の専門知識や業界知識への造詣を深めることが可能です。

一般のエンジニアからエキスパートと呼ばれるエンジニア、またはPMなどのキャリアパスを進みたい人には大きな経験が積めるでしょう。

 

上流工程に携われるユーザー系SIer・商社系SIer企業に勤めることで、プロジェクト運営など幅広い研鑽が可能になります。

 

年収アップを叶られるSIerで働きたい

 

年収アップを叶えるためにSIerとして働きたい場合、「元請けSIer」への転職がおすすめです。クライアントから請負開発の発注を直接請ける1次工程のSIerは高い年収が期待できます。

 

特に親会社がクライアント企業となるユーザー系SIerがおすすめです。なぜなら仕事内容に元請けが多く、要求定義や設計など上流工程がメインになることが多いためです。

 

比較的残業時間が少ないSIerで働きたい

 

就業規則や福利厚生が充実している企業が多いため、比較的残業が少ない傾向にあるのが「ユーザー系SIer」といわれています。

ワークライフバランス重視で残業をあまりしたくない方におすすめです。

 

 

【職種別】商社系SIerで描けるキャリアパス

 

 

システムエンジニア

 

他の項目でも触れましたが、商社系(ユーザー系)SIerのエンジニアは元請けや二次請けといった上流工程のピラミッドの上部に位置していることが多いです。

 

したがってソフトウェアの設計・開発といったシステム開発の根幹に携われる機会も多いため、商社系・ユーザー系SIerで働けば、システムエンジニアへのキャリアも見えてくるはずです。

 

 

プロジェクトマネージャー

 

商社系(ユーザー系)SIerでは上流工程に携われる機会が多いため、PMに必要なプロジェクト全体の管理といった経験を積める機会が多く、スケジュール管理能力や問題解決能力といったものも磨けます

 

また、IT知識以外の他分野における業界知識など、エンジニアとしてあまり触れることのない経験が積める他、プロジェクトマネージャーに必要なクライアントとの提案や交渉能力等の知識も蓄えることが可能になります。

 

 

ITアーキテクト

 

ITアーキテクトはシステムの全貌を立案し、実装まで実現させます。つまりシステムの設計全体の責任があります。

 

そしてプログラマーやシステムエンジニアの上級職です。そのため商社系(ユーザー系)SIer等のような、上流工程に携わる機会の多いSIerの場合、よりITアーキテクトへのキャリアパスを築くには近道になるでしょう。

 

 

【簡単3分】キャリアパス診断をしてみる

 

 

商社系SIerに興味を持ったら転職エージェントに話を聞いてみよう

 

 

今回は商社系SIerおよびユーザー系SIerとその他のSIerとの比較や、その特徴・市場価値や将来性なども併せて解説してまいりました。

 

商社系SIerは親会社の影響を大きく受けています。働きやすい商社系、ユーザー系SIer企業に転職を志すならその親会社から研究してみることをおすすめします。

また、ユーザー系SIer企業と一口にいっても様々な親会社を持つ企業があり、提供するソリューションも多角的です。より詳しくユーザー系SIerについて知りたい場合はIT業界特化型の転職エージェントの利用をおすすめします。

まずはキャリアの相談をしてみる

 

この記事の監修者

【国家資格保有】キャリアアドバイザー 小峰涼平

5年間インフラエンジニアとして新規顧客提案や既存顧客への提案〜運用保守業務を経験。業務を行う中で人材業界へ興味を持ち、22年1月国家資格キャリアコンサルタントを取得。現在、資格を活かしキャリアアドバイザーとしてエンジニアの転職支援を行っております。

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