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VR活用事例5選!ビジネスでの活用方法やVRが効率化を進める領域を解説

近年VR(仮想現実)の進歩は著しく、その技術は幅広い領域で活用されています。今回はビジネスでのVR活用を5つの具体的な事例からご紹介します。また、VR領域に転職するポイントも解説いたしますので、技術の社会実装に興味がある人は必見です。

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VRとは?

 

 

VRはバーチャルリアリティの略です。

コンピューター技術によって現実のような仮想空間を作り出し、疑似体験できる技術を指します。

VRには「表面的には現実ではないが、本質的には現実」という意味が含まれている通り、感覚刺激を通じて限りなく現実に近い世界に没入する感覚を体験できる仕組みです。

ゲームやエンターテインメントだけでなく新たなビジネスプラットフォーム、コミュニケーションの場としても期待が高まっています。

 

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VRで実現できること

 

 

商品体験

 

VRによって疑似的に商品を手にする、商品同士を比較する、身に付けた自分の姿を試す体験などの体験が可能です。

例えば「バーチャルメイク」では、コスメカウンターにあるテスターでのお試しが、自分の顔写真に実際に色を乗せることで疑似体験できます。

リアルタイムの在庫状況が確認できたり、専門スタッフによるチャットでの対応が行われていたりと、VRによってネットショッピングとは異なる体験が用意されています。

 

教育

 

VRで、実際に訪れたり目にすることが難しい体験を得ることが教育の現場で活かされています。

希少な動植物や美術品、世界の遺跡などにCGで触れることができるのは貴重な体験となるでしょう。

距離が離れていたり、同じ場所に集合するのが困難な場合であっても、同じ仮想空間で体験や感想を共有できる点が大きなメリットです。

 

エンタメイベント

 

エンタメ領域では、音楽フェスやゲーム、スポーツ観戦でVRの活用が急速に広まっています。

有名なものではクロスプラットフォーム対応のゲーム「フォートナイト」で、ゲームのプレイ世界中から様々なプレイヤーが参加するライブイベントが行われたことで話題になりました。

またアーティストとファンが仮想空間上でコミュニケーションを取る仕組みや、街ひとつをそのまま再現した地域共創型XR街づくり、ライブ配信プラットフォームなど、今後もさらなる発展が見込まれます。

 

旅行体験

 

VRの技術によって、実際に現地に訪れているような体験も可能です。

Web上に公開された360度の動画やパノラマ画像を、パソコンやスマートフォン、タブレットなどさまざまな端末から楽しむことができます。

すでに、インターネット上の仮想現実空間で観光地を訪れ、現地での交流や購買活動、イベントへの参加などもできる「メタバース観光」にVRが活用されており、国内外で進められています。

 

トレーニング

 

さまざまな職業の訓練にもVRの活用が効果的です。

例えばパイロットが行う飛行訓練では、VR空間にコックピット内が再現できることで従来のシミュレーター装置より大幅なコスト削減を実現しました。

リアルな体験を得られるだけでなく、訓練内容が偏らないために技術や知識を正確に伝えることができる点も、トレーニングにVRを使用するメリットです。

 

コミュニケーション

 

VR空間では、実際の距離に関わらずコミュニケーションを楽しむことが可能です。

同じ空間内で言葉を交わし、リアクションも交えることで現実と遜色ないコミュニケーションを実現できます。

アバターを介して発言することで、普段よりも発言しやすい、積極的に交流をもてるといったメリットを感じることができる人もいるでしょう。

 

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VRビジネス活用事例①医療現場

 

 

医師の研修

 

医療研修用のVRプログラムでは、患者の診察、緊急医療の現場体験、経験豊富な医師の手術現場といった様々な医療現場を体験できます。

VRの利用によって、医師は患者への対応方法や急患の対処法、手術方法を臨場感を保ちながら学べるようになりました。

ただ映像で済ませるよりも、よりリアルで現場に近い研修をすることができるのです。

加えて、VRは場所に関係なく活用できるため、遠方の医師でも医療研修に参加ができます。

VRによって、ますます医師の技術の向上が期待できるでしょう。

 

総合失調症の症状体験

 

ストレス社会といわれる現代では、精神障害の1つである「総合失調症」で悩んでいる人は多いと言われています。

悩んでしまう理由の一つは、総合失調症の辛い症状を他の人に中々理解してもらえないことです。

そこで今、「総合失調症」の患者の見えている世界を模擬体験できるVRが話題になっています。

このVRでは、どこからか聞こえてくる幻聴の恐怖や、他人からの視線の恐怖を体験できます。

VR動画で総合失調症の症状を体験して患者の辛さを知ることで、総合失調症で苦しむ人の生きづらさも理解を得やすくなるのではないでしょうか。

 

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注射の痛み緩和

 

小さい子へ注射を打つ時、ぬいぐるみなどを使って上手く子供の注意をひいてくれることがあります。

VRはこれと同じ効果をもたらします。

注射の前にVRゴーグルを装着しておくことで、VRの中の世界に入れます。

臨場感あるVRの世界に惹きつけられている間に、いつの間にか注射が終わってしまうという仕組みです。

 

まずはキャリアの相談をしてみる

 

 

VRビジネス活用事例②不動産の内覧

 

 

現地まで行く必要がない

 

従来は賃貸住宅を契約したり、分譲マンションを購入したりする時に、現地まで見学に行くことが一般的でした。

複数の物件を内見するためには時間がかかるものです。

そんな時、役に立つのが不動産VRです。

VRがあれば、同じ場所にいながらでも複数の物件の見学ができます。

建物の中だけではなく外観も見学可能なため、本当に現地にいるような臨場感を得られます。

 

顧客・不動産会社双方にメリットがある

 

不動産の見学にVRを利用することで、写真では分かりづらい窓の高さなども感覚的につかめるため、物件のイメージが湧きやすくなるでしょう。

しかも、現地への見学は何度も行くのは難しいですが、VRでは思う存分チェックができます。

また不動産会社にとっても、VRで物件を見学してもらえるため、現地まで行く手間もなく、物件の管理も楽になります。

顧客が自分でVR映像を見て部屋を確認できるため、顧客からの簡単な質問も減り、業務が効率化できるでしょう。

 

 

VRビジネス活用事例③旅行体験

 

 

VRで旅行の模擬体験

 

長期休暇で旅行を検討した際に、YouTubeで日本国内や世界各地について検索し、どんなところか確認する人もいるでしょう。

実は、VRを使うことで写真や動画よりも臨場感ある模擬旅行を体験できるのです。

私たちは、旅行会社に用意されているVRゴーグルを装着することで、希望の場所の映像が楽しめます。

各地の様子を見学した中で、お気に入りの場所へ実際に旅行することができるのです。

また、持病がある人や高齢者の場合、旅行するのが難しいこともあるでしょう。

VRがあれば、どこからでも旅行に出発することが叶います。

例えば、360度アフリカの大自然を楽しむこともできますし、イタリアの有名な観光地を見学することもできるのです。

 

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VRビジネス活用事例④ショッピング

 

 

VRで買い物が楽しめる

 

私たちは現在、当たり前のようにネットショッピングを楽しんでいますが、30年前には考えられなかったことです。

これと同じことが、VRによって起こるといわれています。

現在、多くの企業がVRを活用したショッピングサイトの構築を進めています。

例えばVRを使うことで、実際に店内にいるように商品を選び、素材や価格の確認も簡単にできるのです。

実店舗よりも買い物がしやすいケースもあるでしょう。

また実店舗をカメラで撮影し、その映像をVRに映し出してショッピングを楽しむこともできます。

遠方での買い物に出向くのが困難の人にとって画期的な取り組みだといえます。

 

VRショッピングの決済方法

 

VRで買い物する場合、商品代金の支払いはどうするのか疑問に思われた人もいるでしょう。

VRショッピングの場合もオンラインショッピングと同様に、クレジットカードの登録ができます。

クレジットカードを登録しておけば、VRの世界から出ることなく、VRの中でパスワードを入力して決済が行えるのです。

VRショッピングの登場によって、私たちの日々の買い物がより便利に楽しくなることは間違いありません。

 

まずはキャリアの相談をしてみる

 

 

VRビジネス活用事例⑤社内研修

 

 

チキンの調理方法が10分でわかる

 

VRを社内研修に利用している企業と言えば、ケンタッキーフライドチキン(KFC)が有名でしょう。

KFCのVRでは、チキンの調理方法が学べます。

実際のキッチンを使用した研修では25分かかってしまう調理方法の習得が、VRを使うと10分で行えるのです。

注目されている理由のひとつが研修用VRの不思議な世界観で、まるで脱出ゲームのような不思議な雰囲気に包まれており、チキンを調理し終えてからではないと脱出できないという内容になっています。

このようにユーモアを交えたVR研修であれば、社員も楽しみながら研修を行えるでしょう。

 

接客方法をVRで研修

 

大手百貨店のそごうと西武は、VRを使用し接客マナーの研修を行っています。

接客マナーは実習で練習していても、実際にお客様を前にすると緊張してしまうものです。

VRを使うと、実際にお客様が目の前にいるように接客を体験できるので、座学よりも実践に役立つスキルが身に着けられます。

また、研修にVRを活用することで研修場所を確保する必要もなく、企業にとってもメリットは大きいでしょう。

 

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まだまだある!ビジネスでのVR活用事例

 

 

社内外の遠隔コミュニケーション

 

業務を円滑にすすめるためにもVRは活用されています。

例えば一般企業に関連が深いもので言うと、VR出社やVR会議です。

Web会議が普及するなか、仮想空間内でアバターを通じてやり取りするVR会議のアプリケーションも登場し、導入する企業も増えて来ました。

会話をしながら仮想空間上で画像を共有したり、ホワイトボードを使用したり、アプリによってはコーヒーメーカーなども配置された本格的に会議室を模したものもあります。

Web会議との大きな違いは「同じ空間にいる」という感覚を得られる事です。

これはVR出社とリモートワークの違いでも同様だと考える事ができます。

遠隔コミュニケーションを充実にするVRの特性を活かしたものだと言えるでしょう。

 

工業製品のデザイン

 

デザインや開発のプロセスを簡易化できる点でも注目されています。

これまでの3D CADで設計し、模型を作製するという工程が、VR技術を使用する事でリアルタイムで変更点などを反映し複数人で共有できるようになるのです。

これにより、工業製品のデザイン・開発は飛躍的に効率化が進むと考えられています。

 

体験型VR

 

体験型のVR活用はさらなる発展が期待されている分野です。

例えば不動産業界では、物件の内覧の他にもリフォームの提案にもVRが用いられるようになりました。

これによって、中古物件の購入を後押ししたり、売る前にリフォームすべきか否かの判断にも役立ちます。

 

エンターテインメント・ゲーム

 

ゲームの世界でのVR活用ももちろん広まっています。

例えば世界ですでにプレイヤーが4憶人近くいると言われているFPSです。

またRPGやバトルアクションゲームの領域でも、Meta Quest 2やPC対応VRヘッドセットで楽しむことができるゲームは続々と新しいタイトルが登場しています。

バーチャル空間に没入してこれまで以上にリアルな感覚でライブを体験できるシステムも開発され、エンターテインメント業界でのVR活用は今後ますます発展していくことが考えられます。

 

フィットネス

 

実はVR関連支出の多くを占めているのがトレーニングの領域です。

フィットネスの変革に大きな影響を与えてきたデジタル技術ですが、現在のVR活用はトレーニング体験の強化だけにとどまりません。

人がエネルギー温存のために自然と行ってしまうような行動やモチベーション低下など、トレーニングの妨げとなるものへの対処もできるようになっているのです。

従来のジムトレーニングをゲームに変えてVRで楽しもうというビジネスモデルが確立しつつあります。

 

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VRビジネスに携わる職種に転職するには

 

 

VR業界には、VRエンジニア、VR機器開発者、VRプロデューサー、VRディレクター、3DCGデザイナーなどの仕事が存在しています。

ここからはVRビジネスへ転職するための準備について解説します。

 

VRの将来性

 

VR業界は大きくハードウェアとソフトウェアの2つに分けることができます。

今後これまで以上の大きな伸びが期待できないと言われているヘッドセットなどのハードウェアに対し、ソフトウェアの領域では市場規模の拡大が予想されています。

世界のXR(VR、AR、MRなどの技術の総称)市場規模は今後も年30%以上の成長予測がされるなかで、AR/VR関連支出のうちの実に70%以上をVRが占めるとも言われているのです。

多くの業界・企業でVRコンテンツへの参入が進むなか、VRエンジニアの需要も拡大しています。

 

情報収集で業界理解を深める

 

上述したような市場規模をはじめ、VR業界の情報収集は必須です。

比較的新しい技術である事からも、業界の変動や求める人材、求人案件の増減なども流動的だからです。

IT業界からの転職であれば、エンジニアとしての知見やプログラミング言語のスキル、経験が活かせます。

業界未経験であれば、まず志望する仕事でどのようなスキルが求められているか、年収や将来性についても時間をかけて研究しましょう。

一般的なビジネススキルや、業務管理、マネジメントといったスキルはIT業界でも重宝されやすいスキルです。

 

転職軸と志望動機を固める

 

VRの仕事と一口に言っても、ここまで解説して来た通り広い業界で浸透し始めている技術です。

そのため、志望動機が定まっていないとミスマッチを引き起こしてしまうかもしれません。

そうならないためにも、転職軸と志望動機はまず始めにしっかりと固めておきましょう。

キャリアの棚卸しをして自己分析を行い、転職で叶えたい事と照らし合わせて条件を決めます。

もしも進め方が分からない、不安だという場合は転職エージェントにご相談ください。

 

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最後に~VRでビジネスも生活も変わる~

 

 

今回は、ビジネスでのVR活用事例をお伝えしました。

私たちの生活に密着した医療、不動産、旅行、ショッピングなどの領域で、すでにVRの活用は広まっています。

VRによって生活が便利になるだけでなく、地域格差や身体の能力に囚われず楽しめることが増えるでしょう。

今後さらにさまざまな領域でVRの活用は普及すると考えられることから、VR業界は将来性が高い業界だと考えられています。

 

IT・Web・ゲーム業界の転職に強い転職エージェントのGeekly(ギークリー)では、VRに関わる職種や企業の情報を多数保有しています。

VR関連の仕事に興味がある方は、ぜひ一度お気軽にご相談ください。

 

まずはキャリアの相談をしてみる

この記事の監修者

【国家資格保有】キャリアアドバイザー 小峰涼平

5年間インフラエンジニアとして新規顧客提案や既存顧客への提案〜運用保守業務を経験。業務を行う中で人材業界へ興味を持ち、22年1月国家資格キャリアコンサルタントを取得。現在、資格を活かしキャリアアドバイザーとしてエンジニアの転職支援を行っております。

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