【適性解説】Webデザイナーに向いている人とは?未経験の転職事情も解説
Webデザイナーを目指したいと思っても、未経験から転職可能なのかや自分に適性があるのか等、不安で決断に迷うこともあるでしょう。向き不向きを知っておくことで、迷いなく転職を決断することができます。
今回はWebデザイナーに向いている人の特徴や、未経験から転職するために必要なスキルを解説しますので参考にしてみてください。
目次
Webデザイナーにも適性がある?適性を知るメリットとは
職種ごとに、向いている性格・向いていない性格というのはあります。
向いている仕事であれば、どれだけ大変でもやりがいを感じて楽しく働けますが、向いていない仕事だと毎日が苦痛になってしまいます。
転職に成功したものの、自分は適性がなかったと感じて働くことが辛くなってしまうケースもあるようです。
そういった転職後に感じるギャップをなくすためにも、本当に自分に適性がある職種かどうかを転職前に検討することは大切になります。
もちろん、Webデザイナーにも適性があります。自分がWebデザイナーに向いているのか、ぜひ確認してみてください。
当てはまらないからといってWebデザイナーになれないということではありません。あくまで参考として確認していきましょう。
Webデザイナーになりたい理由
未経験からWebデザイナーを目指す人の多くは、デザインが好きでWEB業界に興味があるという動機を持っています。
また近年ではプライベートでPhotoshopやIllustratorなどのデザインソフトを使いこなす人も少なくないため、スキルを活かそうとWebデザイナーを目指す人も増えているのです。
趣味であってもスキルを身につけていれば、じゅうぶん戦力として企業から認められるケースもあります。
また在宅でも仕事ができるため、リモートワーク希望の人やライフステージに左右されずに働きたいと考える女性にも人気の仕事として定着しつつあると言えるでしょう。
Webデザイナーに向いている人の性格・特徴6つ
では、Webデザイナーに向いている性格にはどんなものがあるでしょうか?
地道な作業が好き・苦にならない
Webデザイナーの仕事の中心は、パソコンに向かってひたすらコーディング作業をすることです。
1つのことにじっくりと向き合う地道な作業が苦にならない、あるいは好きであればWebデザイナーに向いています。
職人気質
Webデザイナーは、自分の作成したデザインに強い自信とこだわりを持って仕事をしなければいけません。
良い意味での「頑固さ」や「職人気質」を持っている人も適性があります。
神経質(繊細)である
Webサイトは、文字の大きさが1pt違ったり写真の位置が数ミリ変わるだけでも、大きく印象が変わります。
申込のボタンの配置が少し変わるだけで購入率が上がったりもするので、その微妙な違いにこだわって修正・改善が必要になります。
大雑把な性格よりも少し神経質な人の方が、Webデザイナーとして良い仕事ができるでしょう。
効率化を意識している
作業において効率を意識できる人もWebデザイナーに向いています。
コーディングはとても手間のかかる作業です。最新のエディターを使って作業を自動化できるところは自動化するなど、割り切った考え方で作業スピードを上げることが必要です。
大量の作業を抱えているWebデザイナーにとって作業の効率化は命ですから、この考え方は非常に重要なのです。
クリエイター・アーティスト気質
絵を描いたり、イラストを描くのが好きな人はWebデザイナーに向いています。
また自分でゼロから何か生み出したいというアーティスト気質・クリエイティブな一面を持っている人も適性があるでしょう。
Webサイトも1つの作品、アートです。常に頭の中にアイデアがあってそれを具現化したいと思っている人は、Webサイトのデザインに大きな満足感を得られるでしょう。
トレンドに敏感(新しいもの好き)
Webデザイナー業界でも常に新しい技術やデザインが生まれます。
新しいものにアンテナを張って取り入れていくことが自分のデザインの幅を広げ、さらには仕事の幅を広げることになります。
流行に敏感で新しいもの好き、好奇心旺盛な人がWebデザイナーに向いているといえるでしょう。
Webデザイナーに向いていない人の性格・特徴
反対に、Webデザイナーに不向きな性格もあります。
繰り返しますが、これが当てはまるからといってWebデザイナーになれないわけではありません。
むしろWebデザイナーを目指すうえで克服すべき弱点と捉えて、参考にしてみてください。
こだわりが強すぎる・頑固
向いている人の性格で「良い意味で頑固」といいましたが、悪い意味の頑固さはWebデザイナーとして弱点になります。
フィードバックを受け入れない、クライアントの意向を無視して自分の考えを押し付けるなど、頑固さが裏目に出ることもあります。
素直さと謙虚さを忘れてはいけません。こだわりは持ちながら柔軟な対応ができるようにしましょう。
コミュニケーション能力(聞く力)が低い
Webデザイナーはコーディングができれば良い、コミュニケーション能力など必要ないといわれることがあります。
ですが、実際はそうではありません。コミュニケーション能力は必須です。
Webデザイナーに必要なコニュニケーション能力というのは「聞く力」です。「質問力」と言い換えても良いでしょう。この能力が不足していると、なかなか良い仕事ができません。
クライアントの要望を正確に聞いてデザインに反映させる。このためには聞く力が必要です。優れたWebデザイナーには、クライアントすらも言語化できていない深いニーズを引き出すための質問力があります。
自己満足ではいけません。クライアントありきの仕事なので、聞く力が大事です。
時間管理が苦手
決められた時間の中で最高の成果を出すのがWebデザイナーの仕事です。好きなだけ時間をかけられるわけではないのです。
納期に合わせて最高のものを作るには、大量のタスクを抱えている中で時間を捻出していかなければいけません。
時間管理が苦手な人はWebデザイナーの仕事は少し難しいかもしれませんが、今は苦手でも大丈夫です。苦手なことは鍛えていけばいいのですから。
性格が向いていなくてもWebデザイナーになれる
ここまでで、自分にはWebデザイナーの適性がないと感じた方もいるかもしれません。
実はWebデザイナーの仕事は性格の向き不向きよりもスキルが重視される傾向にあります。
未経験で向いているか分からないという人も、まずはプログラミングやデザインの勉強を始めてみる事で仕事としての適性が分かって来るかもしれません。
実際、先述したような人とコミュニケーションズを取るのが得意ではない、時間の管理がうまくできないといった人でもWebデザイナーとして活躍している人はいます。
Webデザイナーは未経験者でも転職可能?
「未経験OK」の求人情報をよく見かけますが、ここでの「未経験」は「現場での実務経験がない」という意味です。
Webデザイナーへの転職を成功させるには、知識・スキルが全く無い状態では難しいと思ってください。
未経験でもWebデザイナーに転職可能
Webデザイナーは未経験からでもなれます。全く違う業種からWebデザイナーに転職する人はたくさんいます。
また「文系でも大丈夫ですか?」という質問がよくありますが、文系でもコーディングはできますので安心してください。
勉強すれば、Webデザイナーへの転職に必要な知識・スキルは必ず身につけることができます。
Webデザイナーは何年でなれる?
Webデザインの習得にかかる期間は、一般的に半年から1年間とされています。まずは半年を目指してスキルの習得を始めると良いでしょう。
勉強はそれぞれのライフスタイルに合わせ、無理なく効率的に進めることでモチベーション維持につながります。
勉強は独学・スクールどちらがベスト?
Webデザイナーの勉強をする方法は2つで、独学かスクールに通うかのどちらかです。
独学のメリット・デメリット
独学のメリットは「費用を抑えることができる」、「自分の都合に合わせて勉強時間を取れる」ことです。デメリットとしては、「モチベーション維持が難しい」、「勉強内容が最新情報ではない可能性がある」ことでしょうか。
解決策としては、コミュニティに属することです。
Webデザイナーが集まるコミュニティであれば、悩みや分からないことは質問して解決できますし、最新情報をシェアしてもらえます。
スクールのメリット・デメリット
一方でスクールのメリットは、「仲間同士でモチベーションを高め合える」、「正しい勉強法で効率が良く学べる」ことです。デメリットは、「社会人だと通うのが難しい」、「費用が高い」などが挙げられます。
現在は比較的リーズナブルなオンラインスクールなどもありますので、費用面で躊躇していた人もスクールで勉強できます。
自分のライフスタイルや経済状況に合わせて、独学かスクールを選ぶと良いでしょう。
自分に向いている仕事は「IT人材 仕事タイプ診断」で見つけよう
次のキャリアでどの職種を目指すか、マネージャーを目指すか、スペシャリストになるか悩んだり、転職したいけど自分の価値観に合う企業がわからない、次の職場選びで重視した方がいいことがわからないなど、職場選びで悩むことは多々ありますよね。
ギークリーの「IT人材 仕事タイプ診断」では、自分の適性だけではなく、自分に合う働き方、企業のタイプを知ることができるので、転職軸を決めるときや求人選びに役立ちます。
キャリアや仕事選びで悩んだら、一度ご自身の価値観に合う仕事のタイプや企業のタイプを調べてみませんか?自身の適性を知ることで、納得のいくキャリア選択や求人選びができるでしょう。
希望のキャリアに転職!診断利用から約1か月で転職成功した方の例
- ご年齢:30代前半
- ご経歴:システムエンジニア⇒システムエンジニア
- 転職期間:仕事タイプ診断利用から1ヶ月弱でご転職
Aさんは元々Salesforceエンジニアとして運用保守に従事されていましたが、案件が変わることが多く、知見を活かして働けない、個人よりも切磋琢磨できる仲間・チームで成長していきたいというご意向があり転職活動を始めておりました。
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未経験からWebデザイナーへの転職で必要な知識・スキル
Webデザイナーの仕事には、たくさんの知識とスキルが必要です。
でも、転職前に全て完璧にする必要はありません。どんな仕事でもそうですが、現場での実務を通してスキルアップしていくものです。
転職前は、以下の最低限の知識だけ身につけていればOKです。
デザインの知識
どんなデザインがあるか・デザインの作り方というよりは、「デザインの考え方」を勉強しておきしょう。
サイトの目的次第でデザインは異なります。
なぜそのデザインになっているのかなど、目的に応じたサイトデザインの基本的な考え方を身につけておくことが大事です。
Photoshopの使い方
Webデザインをするための代表的なツールには、AdobeのPhotoshopとIllustratorがあります。
Photoshopを採用している企業の方が多いので、転職準備にはPhotoshopの知識だけでOKです。
コーディング
HTML・CSSといったプログラミング言語の勉強で、コーディングに必要なこれらの知識はWebデザイナーの必須スキルです。
未経験からの転職準備であれば、Javascriptまでは必要ありません。
独学する場合のおすすめ勉強法
未経験の人がWebデザイナーへの転職可能レベルまで持っていくには、次の順番で勉強しておくと良いでしょう。
①コーディング
「先にデザインを勉強するのではないのか?」と思うかもしれません。
Webデザイナーに転職したい人がよくやってしまう間違いとして、最初にデザインの勉強ばかりしてしまうことです。しかし企業はデザイン力がある人より、完璧でなくても一通りのサイト作成スキルがある人を求めています。
またコーディングを先に勉強すると、自分がこの先もWebデザイナーとしてやっていけるか適性を見極められます。
以上の理由から、まず最初にコーディングを勉強しましょう。
独学であれば参考書や無料オンラインツールでの勉強、最近ではYouTubeの動画もクオリティが高いので勉強することができます。
②Photoshopの使い方を学ぶ
ある程度コーデイングが勉強できたら、実際に何かのサイトを見ながらコーディングしてそのサイトを模倣してみると良いでしょう。
Photoshopは、開発元のAdobeが提供しているチュートリアルで勉強すれば基本の使い方はマスターできます。
③デザインを学ぶ
デザインの勉強方法は3つです。
・本を読んでデザインの考え方を勉強する
・プロの作ったサイトを見てデザインを勉強する
・自分で架空の設定でWebサイトを作ってみる
Webデザイナーへの転職に必要な準備をもっと深く知りたい場合は、転職エージェントに相談してみてください。
Webデザイナーにおすすめの資格
ウェブデザイン技能検定
厚生労働省指定の国家資格です。3級から1級の3段階のレベルに設定されています。
未経験者、初心者は誰でも受検可能な3級を目指すと良いでしょう。1級、2級は実務経験や指定の学校・養成所での学習経験が求められます。
Webデザイナー検定
各種Webサイトのデザインの知識・スキルを体系的に問う検定です。ベーシック/エキスパートの2段階のレベルに設定されています。
合格率はベーシックで約60%、エキスパートで約30~40%とされており、挑戦しやすいと言えます。
webクリエイター能力認定試験
webサイトのデザインやコーディングの基本知識が問われます。世界標準の試験なので、国内外の仕事で役立ちます。
スタンダード/エキスパートの2段階のレベルに設定されていますが、いずれも高い合格率となっています。
Webデザイナーの将来性
Web業界の動向
経済産業省によると、日本国内のBtoC-EC(消費者向け電子商取引)市場規模は引き続き拡大傾向にあり、2021年時点で、全体では20兆6,950億円となり前年比7.35%増でした。
注目すべきはBtoC-ECのうちデジタル系分野です。
市場規模では物販系が13兆円サービス系が4兆円であるのに対しデジタル系は2兆円台ではありますが、前年比で12.38%もの伸長率となっています。(物販系8.61%、サービス系1.29%)
BtoC-ECの伸びはデジタル系分野がけん引していると言えるでしょう。
参考:経済産業省『電子商取引に関する市場調査の結果』
求人数の増加
拡大傾向にあるWeb業界ですが、求人数にも現れている事が分かります。
Webデザイナーの求人数は2022年時点で前年比およそ60%増となっており、求人数、増加率ともにグラフィックデザイナーを大きく上回る結果となりました。
同じデザイナーであっても紙媒体よりWeb業界での需要が拡大していると言えるでしょう。
ただ、AI技術の台頭によりWebデザイナーに高い技術が求められるようになっているのも事実ですので、キャリアパスを見据えたスキルアップが必要です。
Webデザイナーのキャリアパスは?
Webデザイナーとして転職した後に、どんなキャリアパスがあるのかも気になるところでしょう。
転職するなら、その先のことも視野に入れて転職するのが賢い選択です。Webデザイナーには、主に5つのキャリアパスがあります。
・UIデザイナー
・UXデザイナー
・Webディレクター
・アートディレクター
・Webプロデューサー
UIデザイナー
UIデザイナーは、Webサイトのデザインだけでなく「操作性」の高いサイトの設計が役割です。Webデザイナーの次のステップになります。
UXデザイナー
UXデザイナーは「ユーザーの体験」を設計する役割で、UIデザイナーの次のステップです。
UIデザイナーとUXデザイナーは、今後ますます需要が増えてくるといわれています。
Webディレクター
Webディレクターはプロジェクト全体のマネジメントが仕事で、品質管理・人員管理・進行管理などマネジメント能力が問われます。
Webプロデューサー
WebプロデューサーはWebサイト作成の統括責任者で、企画立案から予算の確保、納期の設定などプロジェクトのビジネス面を管理します。Webプロデューサーには相当な経験とキャリアが求められますので、Webデザイナーからいきなりのステップアップは難しいでしょう。
まずWebディレクターを目指して、そこからWebプロデューサーへというのが一般的です。
アートディレクター
アートディレクターはデザインチームの指揮・監督からスケジュール管理まで、こちらもマネジメント能力が必要です。
どの職種も、ベースとなるWebデザイナーのスキルをしっかり生かせるので、キャリアアップを視野に転職活動に入ると良いでしょう。
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Webデザイナーの収入はどれくらい?
Webデザイナーの平均年収は430万円、日本の平均年収とほぼ同じくらいです。
キャリアを積んでアートディレクターやWebディレクターになると、高い人では年収800万円まで上がります。
Webプロデューサーになれば、年収1000万円以上も夢ではありません。
Webデザイナーの需要はますます高まる
Webデザイナーの需要は近年、右肩上がりで増加しており将来性・可能性に満ち溢れています。
そして、身につけた知識やスキルは一生モノの資産になります。
Webデザイナーのスキルがあればどこの企業も欲しがってくれますし、より年収の高い職種にステップアップすることも可能でしょう。
上記で紹介した性格や特徴を持っているかも!と思ったなら、ぜひWebデザイナーへの転職を考えてみてはいかがでしょうか。
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