Web広告運用とは?仕事内容や必要なスキル、向いている人の特徴を解説
「WEB広告運用の仕事に興味がある」「未経験でも転職できる?」そんな方に向けて、WEB広告運用の仕事内容や必要なスキル、向いている人をご紹介します。適性や持っておくべき資格を知ることで転職成功の可能性はぐっと高まるのでぜひ参考にしてください。
目次
WEB広告運用の仕事とは?
WEB広告運用の仕事とは、WEB広告のなかでも約8割を占める運用型広告の管理・運用を行う仕事です。
例えば、以下のようなメディア媒体の広告配信先を選んで広告の入稿作業、分析、改善、レポーティングを行います。
・WEBサイト
・ソーシャルメディア(SNS)
・スマホアプリ
広告の種類は、Facebook広告、Instagram広告、Googleアドアーズ広告、LINE広告など多岐に渡り、Google Analyticsなどの分析ツールを活用して、分析・改善施策を行います。
代表的な運用型広告3選
①リスティング広告(検索連動型広告)
ユーザーの検索キーワードに合わせて表示されるテキスト広告を指します。検索エンジンの結果画面に表示されるものです。
検索した商品やサービスに連動した広告が表示されるため、確度が高いアプローチができる点が特徴です。
②DSP広告(コンテンツ連動型広告)
「Demand Side Platform」の略で、広告主のプラットフォームを指します。
広告配信におけるさまざまな工程が自動化されるという特徴があり、人の手による管理の手間を減らし、広告運用の最適化が常に行われるという点がメリットです。
③SNS広告
SNSプラットフォームに表示される広告を指します。
広告の配信は、ユーザーが登録時に入力した個人情報などをもとに行われます。
主要なWEB広告用語
・Imp(インプレッション)…広告の表示回数から効果を測るための指標を指します。
・CTR(クリック率)…広告がユーザーに表示された回数(インプレッション数)に対し、実際にクリックされた割合です。
・CPC(クリック単価)…クリック1回にかかる料金です。かかった広告費÷クリック回数で計算します。
・CV(コンバージョン)…マーケティングの成果のことで、Webサイトごとに異なります。
・CVR(コンバージョン・レート)…Webサイトへの訪問数やページビューに対してコンバージョンが達成された件数の割合です。
・CPA(コスト・パー・アクション)…新規顧客1人当たりの獲得単価です。広告費用÷コンバージョン数で計算します。
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業務の基本はPDCAサイクルで仕事をまわす
WEB広告運用の仕事によっては、予算作成と管理、マーケティング戦略の立案などを行うこともありますが、基本の業務はPDCAサイクルをまわすのが日々の仕事です。
<PDCAサイクル>
Plan(計画)→Do(実行)→Check(評価)→Action(改善)
PDCAサイクルとは、業務の改善を促すために繰り返し行われる技法のことです。WEB広告運用者がPDCAサイクルでどのように仕事をしているか、次に解説します。
広告の企画(Plan)
マーケティング戦略や広告出稿の方針に基づき、出稿する媒体や予算、スケジュールなどを決定します。同時に、広告の目標数値も設定します。
ターゲットとなるユーザー層によって最適な媒体は違いますし、新しい広告は常に出てくるので、WEBサイト、SNS、アプリなど、いずれのメディアについても常に新しい情報をキャッチして勉強しなければなりません。
入稿(Do)
WEB広告運用の仕事で「実行(Do)」に該当するのは広告の入稿作業です。
WEB広告の出稿は、それぞれの広告プラットフォームの管理画面上から入稿をします。
広告自体は、ユーザー視点の訴求内容やLP(ランディングページ)であることが必要とされます。
運用型広告は、入札金額の調整も運用者が行っていましたが、最近は機械学習による自動入札の登場により、Google広告やFacebook広告などはAIに任せてしまうケースも増えています。
分析・評価(Check)
実行した結果について分析と評価をします。このとき以下のことについて評価をします。
・設定目標が達成できているか
・計画通りに実行できたか
計画通りに実行できなかったり、設定目標を達成できなかったりした場合でも成功した場合でもその要因の分析を行います。
基本はPlan(計画)で設定した数値目標について検証し、数値を軸にした具体的な根拠に基づいた検証結果が求められます。
流入経路や滞在時間、コンバージョン率などを分析するために、アクセス解析ツールであるGoogle AnalyticsやGoogleタグマネージャーなどが活用されます。
改善(Action)
広告運用で最も重要ともいえるのがこの改善施策です。改善の対象となる大きな要素は以下の3つです。
・メディアや媒体
・クリエイティブ
・ランディングページ
メディア掲載したときの広告形式や場所の選択に調整が必要かどうか検証して改善します。例えば、Google広告には以下のような選択肢があります。
・Google検索結果
・Gmail
・GDN(ディスプレイネットワーク)
・YouTube
バナーなどのクリエイティブイメージを変えるだけでもクリック率(CTR)やコンバージョン率(CVR)が大きく改善されることがあります。
特にFacebook広告やInstagram広告、LINE広告などは、クリエイティブの調整が重要です。
Web広告運用の働き方を紹介
事業会社
Web広告運用のスキルは、メーカーやスーパー、飲食店、ホテル、サロンといったさまざまな業界の事業会社で需要があります。
外注せずに自社で広告運用を行うことを「インハウス運用」と呼び、会社にとってはコスト削減が大きなメリットです。
営業や広報といった他部署と連携を取りながら仕事を進めることもあります。
広告代理店
クライアント企業からの依頼で広告や宣伝活動を請け負います。
「総合広告代理店」「専門広告代理店」「ハウスエージェンシー」の3つに分類され、それぞれの特色に応じたスキルが求められます。
例えば総合広告代理店ではさまざまな媒体の知識が、専門広告代理店は特定の媒体に特化した知識が、ハウスエージェンシーでは親会社の商品・サービス知識が必要です。
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WEB広告運用の仕事に向いているのはこんな人!
WEB広告運用の適性がある人
前述でお話した仕事内容や必要なスキルで既にイメージできているかもしれませんが、WEB広告運用の仕事に向いてる人は、まとめると以下のような人です。
・数字に強く分析力がある
・能動的に動ける人
・クリエイティブな人
・好奇心旺盛でトレンドに強い人
・消費者の気持ちになって物事を考えられる人
・継続できる人
・コミュニケーション能力が高い人
能動的に動いて考えられることは大切です。なぜなら、常に改善施策の作業が必要だからです。
また、チームやクライアントとのやりとりもあります。ヒアリング力や説明力があり、仕事をスムーズに進められるコミュニケーション能力は知識より何より重要とも言えます。
WEB広告運用の適性がない人
・ルーティンワークが好きな人
・完璧主義で失敗が怖い人
・マルチタスクが苦手な人
・主体性がない人
・一人での作業が苦手な人
・安定志向の人
・モチベーション維持方法が分からない人
どう改善するか自分で考えて試行錯誤できる人でないとできない仕事です。与えられた仕事だけしていたいタイプの人には向かないと言えるでしょう。
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WEB広告運用の仕事にはどんなスキルが必要?
WEB広告運用の仕事には必須とされるスキルがあるので詳しくご紹介します。
数字に基づいた分析力
WEB広告運用者には必要不可欠とも言える「分析力」。全て数字から割り出して、問題点と改善策を探し出していく作業が必要です。そのためには、論理的思考と、数字に強いことが求められます。
幅広い知識
広告運用の仕事では、数値を軸に検証するため、KGI, KPI, CV, CPA, ROASなど、数字にかかわる専門用語が多く出現します。
これらの言葉は、目標設定、実際の売上率、純利益、などにかかわるもので、多角的な視点から数字を割り出すため、かなりの種類があり、目的によって適した活用方法も異なります。
また、WEB広告の専門用語や活用方法だけでなく、常に新しい広告やメディアが登場するので、トレンドに強い必要性もあります。
なぜなら、どのタイプのユーザーがターゲットでどのメディア媒体に広告出稿すべきか見極めて判断しなければならないからです。
想像力と発想力
WEB広告運用の仕事は数字を軸にしていますが、基本はクリエイティブな仕事です。発想力は最も重要なスキルでもあります。
好奇心が旺盛で、物事に対して常に「なぜ?」を考えたり、消費者の気持ちで考えられる想像力と、そこから新しいアイデアを生み出す発想力が必要なのです。
広告のメッセージやバナーイメージの制作には、普段のあなたのアンテナや発想力が役に立ちます。
どうしたら人が動くのか、潜在意識や心理を分析して、人に響く 広告コピーが作れる言葉のセンスも必要です。
粘り強い継続力
需要が高く人気がある職業ですが、作業自体は意外と地味なものです。パソコンの前に座って毎日コツコツ分析と改善を粘り強く繰り返すことができる継続力は必要です。
【目的別】WEB広告運用に役立つ資格
続いてWEB広告運用に役立つ資格について目的別に解説します。
スキルの取得証明だけでなくや年収アップにも役立ちますので、参考にしてください。
マーケティング知識を深めたい
広告運用において、マーケティング全般の知識を深めたいのであれば、基礎を学べる「マーケティング・ビジネス実務検定」、ビジネスで実用性の高い「IMA(Internet Marketing Analyst)検定」がおすすめです。
初心者の方は「ネットマーケティング検定」や「Web検定」が難易度が低く挑戦しやすいのではないでしょうか。
解析・統計の知識を深めたい
Googleアナリティクスに特化した「Google Analytics Individual Qualification(GAIQ)」は、Google認定資格であり、世界共通のテストです。
Webマーケティングだけでなく、統計に関するより深い知識や活用力が試されるのが「統計検定」です。
「ウェブ解析士」「Webアナリスト検定」なども凡庸性が高く実務に役立ちます。
広告・SEMの知識を深めたい
Google広告の認定スペシャリストになれる資格が「Google AdWords認定資格」です。
Google広告の基礎、検索広告、ディスプレイ広告、モバイル広告、動画広告、ショッピング広告の計6分野で構成され、難易度は高めの設定となっています。
Web広告運用のやりがい3選
①働き方が自由なことが多い
Web広告運用の仕事に必要なのはPCです。
基本的に働く場所は問わないケースが多いでしょう。
リモートワークやフレックスタイム制を導入している企業も多く、働き方の自由さが魅力です。
プライベートとのバランスを取りたい人には大きなメリットだと言えます。
②仕事の成果が数字で見える
自分が手掛けた広告の成果が数字になって目に見えることで、やりがいを実感しやすいのもWeb広告運用の仕事の特徴です。
大きなプレッシャーになることもありますが、成果が可視化されることでモチベーションを保ちやすい人には魅力的でしょう。
自社やクライアントにとって有益な業務であり、広告改善により評価されたり、達成感を感じる機会に恵まれやすい仕事です。
③将来性がある
Web広告の市場規模は拡大傾向にあります。
広告にはWeb・インターネット広告の他に、マスメディア広告、ヒューマン広告、セールスプロモーション広告が知られています。
以前から広く利用されていたマスメディア広告費を、2021年にWeb・インターネット広告費が上回って以降その差は広がる一方です。
今後も拡大が続くと見込まれるWeb広告市場は将来性が高いと考えることができるでしょう。
Web広告運用の大変な点
最新の情報をキャッチアップし続ける必要がある
広告業界はトレンドが反映しやすいため、常に最新の技術や情報をキャッチアップすることが求められます。
そのため、トレンドに敏感な人や情報収集スキルが高い人、興味を持って知識を得ることができるタイプの人でないと継続は難しいでしょう。
管理指標の多さ
広告の最適化には、たくさんの管理指標が必要です。
冒頭で解説した主要なWEB広告用語は、この管理指標として活用が求められるものです。
Web広告運用では、必要な管理指標をすべて覚えて効果的に活用する必要があるため、習得し使いこなすための努力が欠かせません。
Web広告運用の求人例
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【仕事内容・求められるスキル】
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【350〜800万円】広告運用/ディレクション
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【平均年収】
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【仕事内容・求められるスキル】
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【400〜700万円】デジタルマーケター
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転職エージェントに相談して、WEB広告運用に転職しよう
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