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広告業界のビジネスモデルを解説!求められる人材とは?職種別の傾向や仕事内容を転職エージェントが紹介

日常生活で頻繁に目にする広告ですが、実際にどのようにして作られているのかを知らない人が多いかと思います。広告業界では非常に多くの人材が動いていますので、ビジネスモデルや職種についてそれぞれ見ていきましょう。

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広告業界のビジネスモデルとは?

 

 

それではさっそく広告業界のビジネスモデルについて見ていきましょう。

様々な役割の会社があり、各役割ごとにお金の流れも違いますので、それぞれご紹介します。

 

広告主

 

広告の依頼や、広告制作に掛かる各種費用を出資する広告主です。

広告業界におけるクライアントとなりますので、基本的には広告主の意向や声が重視される傾向にあります。

この広告主が広告代理店に依頼をしたり、各広告代理店が広告主の出す案件を獲得するためにコンペに参加したりするのが一般的です。

また外部の広告代理店や制作会社に依頼を出すことが多いですが、最近では広告代理店の役割を広告主が担当することもあります。

こうした動きを「インハウス化」と呼び、自社で広告代理店とのやり取りやディレクションを行うため、手数料をカットすることが出来るのです。

 

広告代理店

 

博報堂や電通など、広告制作における各企業とのやり取りや手配などのディレクションを、広告主の代わりに行うのが広告代理店です。

そのため制作会社や広告枠を提供しているプラットフォームとのやり取りの円滑化を担っています。

加えてノウハウやデータを活用して、広告配信をより良くしていくための改善などを行うことも重要な仕事のひとつです。

広告枠や制作の費用、そして広告代理店の手数料を一括して広告主に請求することが多く、広告代理店の手数料は10~20%ほどとなります。

 

プラットフォーム

 

新聞社やテレビ局、出版社やFaceBookをはじめとしたSNSなど、こうした広告枠を提供する会社のことをプラットフォームといいます。

メディアや媒体と呼ばれることもあり、求人広告を掲載している転職サイトや、飲食店など店舗の予約サイトなども媒体のひとつです。

また広告代理店とプラットフォームを仲介する「メディアレップ」といわれる役割の会社が間に入るケースも少なくありません。

基本的に広告枠の種類や規模によって広告費が変わり、メディアレップなどが間に入ると別途手数料が発生します。

 

制作会社

 

広告業界におけるクリエイティブ部門で、実際に広告制作をする会社です。

現在の広告には様々なスタイルがあるため、CMなどの動画制作を行ったり、バナーなどの2D広告をデザインしたりします。

広告制作を専門に行っている会社もあれば、広告代理店のグループ会社や子会社として制作部門を設けていることも珍しくありません。

また作る広告の種類や納期によっても広告費が変わり、俳優やタレントなどをキャスティングする場合には出演料が別途必要となります。

 

まずはキャリアの相談をしてみる

 

 

広告業界ならではの特徴や魅力とは?

 

 

広告業界は華やかできらびやかなイメージもある一方で、労働環境が悪いというイメージを持っている人も多いかと思います。

実際に広告業界の会社の中には、広告主からの案件を獲得するための激しい競争や納期管理など、ハードな環境で働いている人も多いです。

しかし広告という商材は、広告主の課題を解決したり、売上やイメージアップに繋げたりすることも出来るやりがいの大きい仕事でもあります。

加えてポジション次第では、課題解決力やデータ分析力、プロジェクト管理といった高いスキルを身に付けることも可能な環境です。

そのため規模や影響度の大きな仕事をしてみたい人や、大きくステップアップしたい人が広告業界へ転職するケースはたくさんあります。

 

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知っておきたい広告業界のトピックス

 

 

広告業界は技術革新の影響も大きいため、昨今のITサービスやSNSの発達によって大きく変化がある状態です。

広告業界に興味がある人は、ぜひ下記のトピックスについては押さえておきましょう。

 

携帯・スマートフォンの広告費拡大

 

携帯電話やスマートフォンが普及し、ネット環境や製品のクオリティがアップしたことから、モバイルからの広告費が大きく伸長しています。

2006年から2016年のたった10年で、広告全体におけるモバイルの広告費率が約7倍にも増えてきました。

テレビ離れが進んでおり、携帯電話やスマートフォンの使いやすさ・機能性が年々高まっていることを考慮すると、今後も拡大していくでしょう。

 

テレビや新聞などマスメディアの広告費縮小

 

携帯やスマートフォンの広告費が拡大しているのとは逆に、テレビや新聞などのマスメディアの広告費の割合は下がっています。

2006年時には全体の広告費の半分以上を占めていましたが、こちらも10年で約40%まで下降してきました。

若者のテレビ離れの影響が大きいことに加えて、YouTubeやAmazonPrimeなど動画配信サービスの拡充も関係しているでしょう。

そのため各テレビ局や新聞社が、時代の流れや顧客のニーズに合わせて新たな取り組みやサービスをスタートし始めています。

 

まずはキャリアの相談をしてみる

 

 

広告業界で活躍する職種・仕事内容とは?

 

 

上記のように様々な会社がありますが、どのような職種が活躍しているのでしょうか?

今回は広告業界でも主要な職種について詳しくご紹介します。

 

案件や広告枠を獲得する営業職

 

クライアントとなる広告主に、企画した広告の提案をして案件を獲得したり、スケジュール管理を行うのが営業職です。

アカウントプランナーと呼ばれることもあり、広告主がどんなターゲット層にどんなメッセージを伝えたいのかをヒアリングします。

ヒアリングした内容なら最適と思われる広告の提案して、その内容をもとに企画職と打合せを行うことが多く、企画職と二人三脚での仕事です。

また広告制作におけるディレクションも行うため、関係各所とコミュニケーションを取ってスケジュール管理も行います。

人気企業の広告になれば、様々な広告代理店とコンペで競い合って案件を獲得するケースもあります。

 

広告制作の運営を担う管理職(プロデューサー)

 

広告まわりのお金・人・モノを管理し、プロジェクトの総指揮を担うのが管理職(プロデューサー)です。

クライアントへのヒアリングを基にした企画が通ったら、適した人材を集めてチーム編成を行います。

納期を守るべく進捗を管理する役割のため、制作に携わる事はありません。

裏方としての役回りが多く、営業寄りだと言えるでしょう。

自ら何かを作り上げたいという人よりも、マネジメント力を発揮してチームをけん引したいという人に向いています。

 

どんな広告を作るか考える企画職(マーケター)

 

クライアントの意向をもとに、どんな広告を作るのか企画立案を行うのが企画職(マーケター)です。

納期や予算、出したい広告のイメージをもとに広告を考えていくので、幅広く専門的な知識や経験が求められます。

なぜなら広告はデジタルから紙、メディアなど様々な種類があり、組み合わせや作り方で予算やスケジュールが大きく変わるためです。

またターゲット層やブランドイメージ、商品などに合わせて市場調査やデータ分析をすることも多いです。

 

実際に広告を作る制作職(クリエイティブ)

 

広告のデザインやCMの絵コンテ作成・撮影、コピーライティングなどを行うのが制作職(クリエイティブ)です。

デザインを担う場合には消費者の目を引くこと、コピーライターは消費者の心に刺さることが重要で、それぞれの違う専門性が求められます。

そのため制作職では、それぞれの担当分野でポジションが分けられていることが多いです。

加えて制作会社や案件によっても活躍するポジションには大きな差があり、同じ平面のデザインでもWEBか紙面かの違いで変わってきます。

 

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営業職で求められるスキルとは?

 

 

広告会社で活躍している職種や仕事内容についてご紹介してきましたが、そのような素養が求められるのでしょうか?

それぞれのポジションで求められる素養について、まずは営業職からご紹介していきます。

 

関係構築力

 

営業をするには、まずクライアントからの信頼を得るために信頼関係を構築しなければいけません。

なぜなら広告営業は特定の商品を取り扱うわけではないので、営業からの提案内容に信頼がおけるかが重要なポイントになるからです。

広告は物を買うのと違い、広告を出すことによる集客アップや売上アップ、ブランディングなどが目的となります。

しかし広告にお金を出せば、確実に上記の利益が得られるわけではありません。

そのため莫大な広告費を預けて大丈夫か、提案内容は信用できるのか、といった不安を拭えるかどうかは営業の手腕に掛かっています。

 

提案力・プレゼン力

 

信頼関係を構築出来たら、次に大事になってくるのが提案力やプレゼン力の高さです。

ヒアリングをしてクライアントのニーズや課題が分かっても、説得力のある提案が出来なければ案件獲得に繋がりません。

そのため数字やデータ、論理的な思考をもとに説得力のある提案を行い、クライアントが納得できる提案が出来る人材が求められます。

 

まずはキャリアの相談をしてみる

 

 

管理職で求められるスキルとは?

 

 

続いて管理職で求められる素養について解説します。

営業職として求められる能力にプラスαで必要なスキルというイメージです。

 

法人営業のノウハウ

 

営業職でも求められるようなコミュニケーション能力は、プロデューサーにおいても必須です。

加えてより高度な顧客折衝スキルがあると活かせるでしょう。

もし法人営業の経験があれば、即戦力として業務に役立てる事も可能です。

広告営業は広い業界を手掛けますので、前職とは異なる業界への転職であってもその知識やスキルを活かしやすいと言えます。

 

さまざまな業界の広告・メディアに関する知識

 

広告関連の職種経験があれば、その知識を活用できる場面は多いでしょう。

コピーライティングやイラスト、デザインなどの経験もです。

資格が必須の業界ではありませんが、特にWeb関連の知識は必須となるケースが多いです。

すでに取得している関連資格があれば面接の際にアピール材料になりますし、資格取得の勉強が業務に関連した必須知識を身に着ける方法のひとつにもなります。

 

 

企画職で求められるスキルとは?

 

 

次に広告業界の企画職に求められる素養について見ていきましょう。

企画職はマーケティングともいわれる、高いスキルが必要な仕事ですので、企画職に興味がある人はぜひ参考にしてみてください。

 

広告に対する専門知識

 

まず前提になってくるのが、広告そのものに対する専門的な知識です。

雑誌や新聞・テレビ・SNSなどのプラットフォームによって広告枠の金額は大きく変わりますし、効果的な手法も異なります。

加えて広告に載せる企業や商品・サービスによっても、どのような広告をどのプラットフォームに出すのかは変わるでしょう。

そのため広告に対する幅広く専門的な知識は必要不可欠といえます。

 

データ分析力

 

広告知識に加えて、市場調査や収集した情報をもとにデータ分析の能力も非常に重要な要素となります。

上記でお伝えした広告の知識と、データ分析力の二つがなければ効果的な広告を意図的に作ることは難しいからです。

広告には莫大な費用が掛かるため、感覚で広告の企画立案をすることは出来ません。

地道な市場調査と情報収集をもとに、確実性の高い広告手法やデザイン・プラットフォームを決定していきます。

 

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制作職で求められるスキルとは?

 

 

最後に制作職で求められる素養についてご紹介していきます。

制作職はポジションによって求められる素養やスキルが大きく変わりますので、下記は参考情報として見てみてください。

 

IllustratorやPhotoshopなどの操作スキル

 

平面はIllustratorやPhotoshop、動画ならPremiereProなど、ポジションに合わせたソフトのスキルが必要です。

制作職に就いている殆どのスタッフは、専門学校や大学などで上記の専門ソフトについて学習した人材となっています。

 

発想力

 

クライアントや広告代理店の意向に合わせて、魅力的なデザインを作り出す発想力が必要とされます。

特に広告は競合会社や既存の広告と差別化をしなければいけないことが多いので、既存デザインを踏襲するだけでなく新たな発想が必要です。

 

 

まずはキャリアの相談をしてみる

 

 

まとめ

 

 

今回は広告業界のビジネスモデルや仕事内容、トピックスについてご紹介してきました。

クリエイティブで華やかな業界ですが、ポジションによって求められるスキルや素養は全く変わってきます。

広告業界に興味がある人や、広告業界への転職を検討されている方は、ぜひ今回の記事を参考にしてみてください。

 

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この記事の監修者

ギークリーメディア編集部

主にIT・Web・ゲーム業界の転職事情に関する有益な情報を発信するメディアの編集部です。転職者であれば転職市場や選考での対策、企業の採用担当者様であればIT人材の流れ等、「IT業界に携わる転職・採用」の事情を提供していきます。

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