【Geekly独自調査】未経験からエンジニアになった方の事例をご紹介します!
未経験からエンジニアになるために必要なことをご存知ですか?年齢層、経験職種、年収のアップ・ダウン等、未経験からエンジニアになる上での疑問点を、弊社の転職成功事例を用いて解消していきます!未経験からエンジニアを目指される方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
調査概要
本記事では、「Web系SE」「オープン系SE」の2つの職種を「エンジニア」と定義します。
また、上記2職種以外の職種からのキャリアチェンジをすべて「未経験」と定義します。
期間:2018年10月1日~2019年9月30日
調査対象:弊社にご来社いただいた20代~40代の男性・女性の方
調査方法:弊社における成約時のレポートより調査
人数:84名
調査内容:弊社経由にてご転職を実現させた方のうち、未経験からエンジニアになった方と担当カウンセラーに対して、転職成功のポイントをお聞きしています。
データで見る、未経験からエンジニアになった方の特徴
経験職種別 決定者割合
(★1)Webプロデューサー/デザイナー/編集、コーダーを指す。
(★2)IT業界/職種が未経験のことを指す。
上の表は、未経験からエンジニアになった方の、直近の経験職種をまとめ表です。
「インフラエンジニア」 18%
「品質管理」 12%
「組み込みSE」 11%
「Webクリエーター」 11%
「完全未経験」 16%
「その他」 32%
上の6つの職種は、転職成功した方の割合が高い職種をピックアップしております。ここの詳細については、この後の章の「【職種別】転職成功事例」にて、「どういった方が転職成功したのか?」「転職成功のポイントは何か?」等をまとめてご紹介していますので、そちらをご参照ください。
年齢別 決定者割合
1位「20代」 74%
2位「30代」 21%
3位「40代」 5%
という結果になりました。この結果より、20代であれば、未経験からエンジニアになりやすいと言えるでしょう。
ここに関しては、20代の方を「ポテンシャル採用」と銘打ち採用する企業様が多いことに起因しているでしょう。30代、40代の方ついては、未経験OKのエンジニアの求人をスポットで募集しているケースや、今までのキャリアの経験を活かした転職をされているケースが多いです。
年収アップ・ダウン 割合
続いて、未経験エンジニアで転職成功された方のうち、年収アップ・ダウンした方がどの程度の割合でいたのかを調査しました。
・「年収アップ」 51%
・「年収ダウン」 49%
「未経験」と聞いたら、「年収ダウンするだろう」と考える方も多いと思いますが、経験職種や経験内容によっては、年収をダウンさせることなく転職することも可能であることを、このデータは示唆しているでしょう。
こちらの詳細についても、次の「【職種別】転職成功事例」の事例をご参照頂ければと思います。
【職種別】転職成功事例
先ほど「経験職種別 決定割合」をご覧いただきましたが、他の職種と比べて特に決定していた職種5つの事例を取り上げて、「どういった方が転職成功したのか?」「転職成功の秘訣は何か?」などのポイントをご紹介します。
インフラエンジニア
まず転職成功した方の年齢、年収アップ・ダウンのデータは、以下の通りです。
20代が転職成功しやすいですが、他の職種と比べてみると30代、40代でも転職成功している方の割合が大きくなっています。一方で、年収アップ・ダウンで言うと、全体のデータと同様に年収アップした方とダウンした方がちょうど半々でした。
転職成功した方の特徴としては、ほぼ全員が独学でWeb/オープン系エンジニアになるために必要な言語を自己学習していました。インフラ系の技術的な知見を活かした転職はほとんどなく、一方で、将来的にフルスタックエンジニアを目指してWeb/オープン系エンジニアの経験を積んでおこうとする方は、一定数いらっしゃいました。
以下、転職成功事例をご紹介します。一番ベーシックであった、Web/オープン系エンジニアになるために必要な言語を学習していた方の成功ケースを取り上げます。
【転職者情報】
20代前半の方で、ネットワークエンジニアとして設計・構築まで携わっている方でした。高等専門学校で、授業の一環としてJavaやPythonなどを開発されており、自己研鑽にも努めていらっしゃいました。
【決定企業・職種】
中小Web制作会社のサーバーサイドエンジニア(自社内開発)へのご転職でした。
【転職成功のポイント】
自己研鑽に加え、高等専門学校時代にWeb/オープン系エンジニアとしての下地である言語を学んでいたことが評価されています。また、キャリアチェンジする若手や地頭のいい人を採用要件としている求人にご応募できたこともポイントになります。
品質管理エンジニア
まず転職成功した方の年齢、年収アップ・ダウンのデータは、以下の通りです。
20代での転職成功が、ここでも多くなっています。一方で、ほとんどの人が年収アップしている所が特徴になっています。
転職成功した方の特徴としては、ここでもほぼ全員が独学でWeb/オープン系エンジニアになるために必要な言語を自己学習していました。ただ、品質管理エンジニアに特徴的だったのが、「テスト設計/開発経験」「品質管理マネジメント」をしていることが評価されていた点です。
これは開発に携わるにあたり、テスト・品質管理まで見据えた開発をできる方が、企業としての価値も大きいからでしょう。これが「即戦力」「ポテンシャル」と企業様から評価され、決定年収が上がる要因になっていると考えられます。
以下、転職成功事例をご紹介します。先ほど申した通り、自己研鑽されている方がほとんどでしたが、その中でも、自己研鑽を特にせずに転職成功したケースを取り上げます。
【転職者情報】
30代後半の方で、品質管理からテストまでの幅広い業務をご経験されている方でした。開発未経験で自己研鑽もしていない状態でした。
【決定企業・職種】
未経験の方も多く採用されているSI企業のシステム開発エンジニアへのご転職でした。
【転職成功のポイント】
開発未経験で自己研鑽をしていない方でしたが、30代後半という事もあり、これまでの品質管理からテストまでの幅広いご経験を評価されています。加えて、まじめで謙虚なお人柄も加点要素となりました。
組み込みエンジニア
まず転職成功した方の年齢、年収アップ・ダウンのデータは、以下の通りです。
20代での転職成功が、ここでも多くなっています。年収アップ・ダウンについても、全体の平均と同じで半々ぐらいの割合になっています。
転職成功した方の特徴としては、自己研鑽を行っていることがやはり大半でした。加えて、組み込みエンジニアの実務を行う上でJavaなどの言語を扱っていた方も、転職成功しておりました。自己研鑽を行っていない方のうち転職成功している方は、求人のポストがたまたま空いていて成功した、というケースでした。
以下、転職成功事例をご紹介します。上述した、実務経験としてJavaを使っていた方の成功ケースを取り上げます。
【転職者情報】
20代前半の方で、C言語やJavaを実務でご経験されております。Javaの資格も取得している方で、学習意欲もある方でした。
【決定企業・職種】
オフショア開発やソフトウェア開発を行うSIのWebアプリケーションエンジニアへのご転職でした。
【転職成功のポイント】
実務経験としてJavaを扱っていたことが評価されています。お人柄も良く、加点要素となりました。
Webクリエーター
まず転職成功した方の年齢、年収アップ・ダウンのデータは、以下の通りです。
20代が転職成功しやすいですが、他の職種と比べてみると30代、40代でも転職成功している方の割合が大きくなっています。一方で、年収アップ・ダウンで言うと、ほとんどの人が年収アップしている点が特徴になっています。
転職成功した方の特徴としては、ほとんどの方が実務でRubyやJava、PHPなどの開発言語を扱っていた点です。実務で扱っていれば転職成功しやすいですし、その分年収アップが見込めることも当然だなと思います。実務での経験がない方は、これまで見てきた例と同じように、自己研鑽としてGithubに書いたプログラムを公開するなどのアクションを起こしていました。
以下、転職成功事例をご紹介します。フロントエンドで、HTMLやCSS、Javascriptだけでなく、RubyやReactなどのWeb言語も実務で扱っていた方の成功ケースを取り上げます。
【転職者情報】
20代後半の方で、フロントエンド開発において、HTMLやCSS、Javascriptだけでなく、RubyやReactなどの開発言語もご経験されている方でした。
【決定企業・職種】
ネット型リユース事業を展開する自社インターネット会社における、Webアプリケーションエンジニアへのご転職でした。
【転職成功のポイント】
開発言語を実務経験しているため、即戦力としての評価をされました。転職活動における希望条件も叶えられた、納得のいく転職活動になります。
完全未経験
まず転職成功した方の年齢、年収アップ・ダウンのデータは、以下の通りです。
20代が転職成功しやすいですが、他の職種と比べてみると30代、40代でも転職成功している方の割合が大きくなっています。一方で、年収アップ・ダウンで言うと、ほとんどの人が年収ダウンしている所が特徴になっています。これは「完全未経験」ということもあり、ある意味当たり前かもしれません。
転職成功した方の特徴としては、7割以上の方が自己研鑽を行っている方でした。自己研鑽を行っていない場合、IT業界/職種が未経験であることもあり、旧帝大卒や元医師などの地頭の良さを評価されたケースが多いです。
以下、転職成功事例をご紹介します。弊社に面談にお越し頂いた後に自己研鑽を始められ、成功したケースを取り上げます。
【転職者情報】
20代前半の方で、派遣社員としてコールセンターに従事されている方でした。ご面談にお越しになった時は自己研鑽をしていなかったため、キャリアカウンセラーのアドバイスでProgateのJavaコースを受講していただき、再度ご転職活動を始められた方でした。
【決定企業・職種】
大手クライアント様と取引のあるSIにおけるシステムエンジニアへのご転職でした。
【転職成功のポイント】
「若手であれば未経験でも採用したい」という企業様の求人がオープンしていたことに加えて、ProgateのJavaとRubyの有料コースを受講していた点が加点要素となりました。
自己研鑽について
職種毎の事例を取り上げてきましたが、未経験からエンジニアになる上で重要になることの1つが「自己研鑽」だったことは、お分かりの通りだと思います。
「自己研鑽」とは、例えば独学で言語の勉強をすること、自身でポートフォリオの作成などの目に見える制作物を作ること、プログラミングスクールに通うこと、オンライン学習すること等が当てはまります。
Web/オープン系エンジニアに親和性のある言語のうち、初学でも学びやすい言語は、Java、PHP、Rubyなどでしょう。これらの言語の詳しい解説は、以下の記事をご参照ください。
自己研鑽をしていると「成長意欲がある」「技術力向上のために自走できる」といった印象を企業様に与えることができ、企業様の採用意向度が上がります。
「自己研鑽」に関する具体的な内容については、下記URLよりご覧になれます。Geekly独自調査に基づくコンテンツですので、ぜひこちらもご参照ください。
自己分析からキャリアプラン作成まで
役立つワークシート
こんな方におすすめ
- キャリアプランを見つけたい
- キャリアの方向性を再確認して仕事のモチベーションを上げたい
- 能力や興味に合った新しいキャリアの方向性を見つけたい
Geeklyを利用して、未経験からエンジニアに転職しよう
「未経験エンジニア転職」の勝ち筋を知ること
今回Geekly独自のデータを公開する形で、特に注目すべき職種にスポットを当てて、「未経験からエンジニアになるためには?」というテーマでコンテンツを進めてきました。
このコンテンツを読む前は、「未経験でも何とかなるだろ」「ITに関わっているし、エンジニアになれるだろう」と考えている方も多かったと思うのですが、そう簡単にはいかないことがお分かり頂けたと思います。
繰り返しになりますが、転職を成功させる秘訣の1つは「自己研鑽」です。
自主的に行動できる人は、自分の想いに対して忠実に行動できる人であって、そんな人柄を企業様にアピールすることが出来ます。想いが強ければ、「自己研鑽」という行動を自ずとできるのではないでしょうか。
企業求人を知ること
加えて、「【職種別】転職成功事例」にて取り上げたように、企業様の「未経験可」の募集枠をキャッチアップすることも大切になります。
「未経験可」の求人の中でも、若手を中心に募集している企業様や人柄や経験を重視する企業様もあります。ただ、こういった求人は、スポットで募集していることが多く、キャッチアップしないとチャンスを逃してしまう事になります。
これらの募集枠を転職サイト中心に探したり、転職エージェントの非公開求人を紹介してもらう形で探すことで、未経験エンジニアでの転職成功に近づけるかもしれません。
弊社もIT業界に専門特化する形で10000件以上の求人を保有し、非公開求人も多数ご用意がございます。もしご興味をお持ちになれば、弊社のサービスもご利用ください!
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