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コーディング規約の目的を解説!必要性や確認ポイントは?未経験からエンジニアに転職するなら確認しよう

コーディング規約が「なんのためにあるのか?」は実際にエンジニアとして働いていても曖昧な人が多いです。今回はエンジニアを目指している方に向けてコーディング規約の目的と必要性を解説します。チェックポイントも併せて解説するので参考にしてください。コーディング規約について詳しく知り、エンジニアのスキルを高めましょう。

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コーディング規約の目的とは?必要性について解説

 

コーディング

 

コーディング規約は数人または大人数でのチームを組んで、プログラム開発をする際に決められています。

なぜプログラミングをする上で必要なのでしょうか?

その目的と必要性を順番に紐解いていきましょう。

 

チームでプログラムを組むには必須

 

コーディング規約とは「複数の人数でプログラミングをする際、全員で統一したコードを書くために定めるルール」です。

 

・コーディングスタイル

・命名規約

・禁止事項

 

プログラムの組み方はさまざまです。

エンジニアの数だけプログラムの作り方があるといってもいいでしょう。

だからこそ他のエンジニアが作ったプログラムを読みそれを理解するのは少々大変です。

そのためコーディング規約によるコード表記方法の統一が必要です。

可読性や保守性が高まり開発効率が向上します。

「同じ作業を同じようにやる」ということは一見簡単そうに見えるかもしれません。

しかしそれは、コーディング規約を事前に決めておくことによって初めて実現できます。

だからこそチームでプログラムを組む時は、このコーディング規約を守らねばならないわけです。

 

生産性

 

コーディング規約の大切な目的としてあるのが生産性向上です。

共通ルールを持たずに勝手につくられたコードは「属人化したコード」といえます。

たとえそれがどんなに優れたコードであっても、他のエンジニアには理解しにくいものです。

解析するためにムダな時間をかけなければなりません。

そこにコーディング規約という共通認識があれば、チーム内のコミュニケーションがスムーズです。

プロジェクトの生産性も高まるでしょう。

また前任者からの引き継ぎを楽にしたり、バグの発生源がわかりやすくなるなどのメリットも。

プロジェクトを円滑に進め生産性を上げるためにもコーディング規約は大切です。

 

可読性:誰でも読めるプログラム

 

プログラムは1度作って終わりではありません。

数年後に改修したり時代にあわせて機能拡張をしたりと大勢の人が関わってきます。

だからこそ誰でも読める可読性の高いプログラムを作る必要があるのです。

読みにくいコードは保守性が悪いです。機能追加や機能変更を行うことで新たなバグを生み出しかねません。

また読み手の負担を減らすためにも複雑なコードによるプログラムはなるべく避けましょう。

 

あとでメンテナンスしやすい

 

コーディング規約によってコードが標準化されていれば誰でも読めるプログラムになっているはずです。

プログラムを組む人とメンテナンスを行う人が別になるケースはよくあります。

規約があれば制作に関わっていない人でも修正やメンテナンスがしやすいでしょう。

その結果、品質や保守性が高いプログラムを維持できます。

 

コーディング規約が曖昧な場合のリスク

 

リスク

 

以上、コーディング規約があるメリットについてお伝えしました。

もしコーディング規約が曖昧な場合はどうなるのでしょうか?

 

担当者が変わると品質が下がる

 

コーディング規約が曖昧になると、プロジェクト内の「共通認識」が曖昧になります。

そんな状態でプロジェクトの担当者が変われば、新しく入ったエンジニアは大変です。

作られたコードにどんな処理がしてあるのか、解析に多大な時間をかけることになります。

そうなってしまってはプロジェクトの保守・運用が困難になってしまいかねません。

新たなバグを生み出してしまったりプログラムの品質を下げることにつながります。

コーディング規約はコードの標準化のためのルールですが、リクスを回避するためのルールでもあるのです。

 

仕様がバラバラで読みにくくなる

 

コーディング規約が曖昧になればエンジニアは好き勝手にコードを作ってしまいます。

バラバラの仕様で作られたコードは可読性が低くなり、さまざまな弊害を招きます。

だからこそきちんと整備されたコーディング規約が必要です。

規約はプロジェクトの保守性・生産性を向上させ、一定の品質を保てます

 

コーディング規約を定めるデメリット

 

ストレス

 

このようにメリットが大きいコーディング規約ですが、やはりデメリットもあります。

どんなデメリットがあるのでしょうか?

 

作業する人がストレスを感じる

 

コーディング規約はコードの標準化のために必要なものですが、それが「規制」となってしまうことがあります。

一般的にプロジェクトが大きいほどコーディング規約は強制的かつ制限的になります。なぜならチームの人数が増えれば、その中に経験が浅いエンジニアが入ることも多くなるからです。

経験が浅いエンジニアが好きなようにコードをつくると品質が落ちます。読みにくくなり保守性も下がってしまうでしょう。

そのようなことを防ぐためにコーディング規約も細かくなりがちです。この場合スキルの高いエンジニアほどストレスを感じてしまいます。

優れたコードがあっても「規約のせいで記述することができない」といったことがあり得ます。
「せっかく書いたコードを規約に合わせて書き直さなければいけなかった」ということもあるでしょう。

またコーディング規約を作る際、あまり厳しいルールにしてしまうと結局守られない結果になりがちです。そうなってしまっては意味がありません。

コーディング規約はメンバーのスキルや作業環境などを加味したバランスの良いものであるべきです。

 

生産性が下がる可能性

 

コーディング規約によって自由にコードを書くことができないストレスはエンジニアにとって案外大きいもの。

作業の生産性を下げることにつながる可能性もあります。

規約に則って作ることが優先されるあまり、作業の効率が落ちてしまったら本末転倒です。

生産性を下げないためにもメンバーのスキルが高い場合はコーディング規約を最低限の内容にした方がよいでしょう。

またITは移り変わりの早い業界です。内容が古いコーディング規約は逆に作業の効率を下げてしまいかねません。

時代にあった内容にするために定期的な見直しも必要です。

 

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コーディング規約を確認するポイント

 

コーディングスタイル

 

コーディング規約の内容には大きく分けて3つのポイントがあります。

以下の3つのポイントをよく確認してから作業を行いましょう。

 

コーディングスタイル

 

コーディングスタイルとは以下の要素で成り立つ細かいルールです。

 

・インデントや空白の空け方

・括弧の付け方

・変数のネーミングの付け方

 

コーディングスタイルが異なると同じ意味のプログラムでも見た目がだいぶ変わってしまいます。

異なるスタイルが混ざったコードはとても読みづらいです。

1つのプロジェクトではコーディングスタイルを統一することがとても重要です。

 

命名規約

 

命名規約とはクラス名やメソッド名、関数名など、エンジニアが名付ける識別名の決まりごとです。

名前の衝突や使い回しでバグが生じないためにも一貫したルールが必要です。

しっかりした命名規約なら名前から対象の意味や機能・使い方などある程度推測できます。

それにより検索や置換・ツールによる自動化などが行いやすくなるでしょう。

デバッグや修正・追加開発をやりやすくするためにも命名規約はとても大切なポイントです。

よく使われる命名規則には以下のようなものがあります。

 

ハンガリアン記法

名前の先頭や末尾に決まった意味の接頭辞や接尾辞を付ける方式。

意味的におかしな操作を記述することを防ぐためのものです。

(例:日本円の価格を表す変数名=「jpyPrice」、米ドル価格を表す変数名=「usdPrice」)

 

キャメルケース

英語の複合語やフレーズ・文を一語につなげて表記する場合、各構成語の先頭を大文字にする方式。

語の途中に大文字がある様をラクダ(キャメル)のこぶに例えています。

(例:“JavaScript” “McDonald`s”)

 

スネークケース

英語の複合語やフレーズ・文を一語につなげて表記する場合、単語間のスペースをアンダースコア(_)に置き換える方式。

大文字・小文字が混在せず、平板な様子を蛇になぞえたものです。

(例:“array_change_key_case” “HTTP_USER_AGENT”)

 

禁止事項

 

禁止事項とはその名の通りやってはいけないことが記述されています。

例えば使ってはいけない変数などについてです。

なぜ禁止なのかその理由も書かれていることがあるのでよく読んで理解しましょう。

経験が浅いエンジニアにとって適切な判断をするための材料にもなります。

また禁止事項を守ることは重大なミスやバグの発生を防ぐことにもつながるのです。

 

コーディング規約以外のルールにも注意しよう

 

コーディング

 

コーディング規約はプログラムを作る際のルールです。

しかしそれ以外にもさまざまなルールがあります。

以下に一般的なルールの例をあげました。参考にしてみてください。

 

・プログラムを作った後の査閲、承認のルール

・レビューする時の手順や対応マニュアル

・管理用のシステムに登録、内容更新のマニュアル

・バージョン管理システム上でのタグ付けルール

・プログラムを組んで可動チェックする時のルール

・バグ発見時の対応や修正作業のルール

・ドキュメント作成と更新作業マニュアル

 

コーディング規約がしっかり決まっている会社・プロジェクトがおすすめ

 

拳を合わせる人

 

コーディング規約が曖昧または守られていない場合プロジェクトの保守・運用に弊害が出ます。

細かすぎる規約はストレスかもしれませんが、規約が明確でない場合の方がリスクが大きいです。

だからこそプロジェクトに参加するときはしっかりとコーディング規約が整備されている所を選びたいですね。

特に未経験や、経験が浅い方は特に規約が整備されているところで経験を積んでいくことをおすすめします。

 

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まとめ

 

将来への道

 

以上、コーディング規約の目的や必要性を解説してきました。

プロジェクトを円滑に進めるためにも自身のスキルアップのためにもコーディング規約を守ってコーディングをしていきましょう。

 

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この記事の監修者

ギークリーメディア編集部

主にIT・Web・ゲーム業界の転職事情に関する有益な情報を発信するメディアの編集部です。転職者であれば転職市場や選考での対策、企業の採用担当者様であればIT人材の流れ等、「IT業界に携わる転職・採用」の事情を提供していきます。

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