【診断つき】エンジニアとしての市場価値を高めるために必要なことは?
「エンジニアとして市場価値を高めたい」「年収を上げていきたい」と考えている人は多くいます。エンジニアはスキルや経験が市場価値に大きな影響を与える職種です。
本記事では市場価値の高いエンジニアになるために抑えておきたいポイントやスキル、今後も需要が高い職種を紹介します。エンジニアとして市場価値を高めたい方は必見です。
目次
エンジニアの市場価値を決めるのは「企画」「マネジメント」「技術」
市場価値の高いエンジニアとは?
IT業界にDXの波が押し寄せ、優秀なIT人材の確保・育成が企業の課題になっています。
企業は自社とのマッチングを重視するのはもちろんのこと、自社に貢献してくれる優秀な人材を求めています。転職において「市場価値が高い」と評される人材です。
エンジニアとしての市場価値は生まれ持ったものではありませんし、才能でもありません。
市場価値は自身で高めることができるのです。
今回はエンジニアとしての市場価値を高める方法や持っておきたいスキルについて幅広くご紹介します。
エンジニアのキャリアの方向性は3つ
「市場価値を高めたい」と考えるエンジニア目指すべき方向性は、大きく分けて3つあります。
それは、「企画」「マネジメント」「技術」です。まずはこの3つのキャリアパスのうち、どのパスで市場価値を高めていきたいのかを考えるようにしましょう。
具体的に「市場価値が高い」とされる特徴には次のようなものが挙げられます。
市場価値が高いエンジニアの特徴
市場価値が高いエンジニアに共通する特徴として、以下の要素が挙げられます。
・プログラミングが好きで、新しい技術を進んで取り込める人
・アーキテクチャを適切に選択できるだけの技術量を保有している人
・視野が広く、ユーザー目線での開発に前向きな人
・リーダーシップと効率の良さを兼ね備えた人
・文字や具体的な数値で表せる実績を複数持っている人
エンジニアが市場価値を把握しておくべき理由
適性年収を知ることができる
市場価値の理解は適正年収を知ることでもあります。現在の自身のスキル・キャリアに対して適性な報酬を得ているかどうかを知っておくことは、今後のキャリア形成の観点においても必須だと言えるでしょう。
もしも適性年収を下回るようであれば、転職を視野に入れることも考えられます。市場価値=適正年収を把握しておくことで、転職先を絞ることができる、ミスマッチを防ぐといったメリットもあります。
市場価値を高める最善策がわかる
自分の市場価値を把握したら、それを高める方法について具体的に考えることもできるようになります。思い描く理想の姿に対し、現時点で足りないスキルや経験を補うための行動がわかるからです。
そのためにまずは自分自身と市場をしっかりと分析し、需要に対する強みを知る必要があります。
市場価値を高めるためには
エンジニアとして価値が上がるスキルや特徴を知れば、努力次第で市場価値を上げることができます。
努力も自己研鑽もしないままでいると業界が欲しがる人材像から離れていくでしょう。
その結果、エンジニアとしての市場価値が下がります。
社内での評価も上がらず、いざ転職しようにも企業が求める人材像に一致しないためうまくいきません。
エンジニアとしての市場価値を下げないために、以下を心がけてください。
【診断あり】自分の現在の市場価値を調べてみる
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「IT人材年収診断」ご利用の流れ
「IT人材年収診断」は4つのステップで完結!
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市場価値が高い職種を知る
現代において市場価値が高いとされる職種の共通点は、近未来の社会的な課題に対応すべく発展した最新技術が扱える事です。
例えば機械学習によってビッグデータの解析をするAIエンジニア、企業のクラウドサービスへの移行を助けるクラウドエンジニアなどが挙げられるでしょう。
市場拡大が見込まれるIoTエンジニア、導入領域が広まるVRエンジニアも同様です。
サイバー攻撃や情報流出などの危機感が増す昨今、改めてその重要性が説かれているのがセキュリティエンジニアです。
比較的新しい職種としては、文字通りひとりでシステムの開発工程すべてをこなせるフルスタックエンジニアにも需要が集まっています。
これらは自身の市場価値を高めるにあたり、知っておくと良いでしょう。
スキルの幅を広げる
プロジェクトが変わっても開発内容が似通っている場合は、別のプロジェクトにアサインできないか確認してみましょう。
長期間同じ技術を使って開発を続けていると、そこではプロフェッショナルになれるかもしれません。
しかし新しい知見や技術に触れる機会がないため、エンジニアとしての価値に差をつけられてしまいます。
様々な開発に携わって幅広い技術を持ち、それを磨き続けましょう。
新しいプロジェクトへのアサインが難しければ、職場以外で開発の機会を作ってみてはいかがでしょうか。
例としてはOSS(オープンソースソフトウェア)活動が挙げられます。
第三者からの客観的評価が得られる機会は珍しく、積極的に活用するエンジニアが増えています。
マネジメントスキルを磨く
キャリアパスとしてマネジメントを候補に入れていない場合でも、市場価値を上げる意味ではスキルを磨いておくべきでしょう。
例えばプロジェクトの立ち上げを依頼されたら、前向きに検討してください。
エンジニアのスペシャリストの道を考えていても、その仕事しかできないようであれば市場価値は上がりません。
自身のこだわりに固執しすぎることはマイナス評価につながるケースもあるのです。
またプロジェクト立ち上げを経験すると業務の全体像が把握しやすくなります。
その結果、開発フローを把握して最適なスピード感で業務が遂行できるスペシャリストとしても認められるでしょう。
市場価値が高いエンジニアの特徴
市場価値が高いエンジニアは当然エンジニアとしての高いスキルを持っています。
これは大前提であり、市場価値が高くないエンジニアでも同程度のスキルを持っている人はいるでしょう。
市場価値が高いエンジニアは、エンジニアとして企業に貢献できる「プラスアルファ」を持っている人材です。
ではプラスアルファとは何を指すのでしょうか。以下に具体的な例を紹介します。
開発の目的を常に考えている
市場価値が高いエンジニアは、クライアント企業やその先にいるエンドユーザーのことを常に考えています。
システムを使う人が後々必要になる機能はないか。エンドユーザーはどんな機能を追加したら喜ぶか。
企業に売上をもたらすのはクライアントやユーザーです。
クライアントやユーザーの満足度が高ければ企業の評価は上がり、新規受注や継続受注をもたらします。
エンジニアの立場で「誰のために開発するのか」を考えることが自社への貢献につながるのです。
業務の効率化を何気なく行う
納期がある開発業務において、業務の効率化は非常に重要です。
市場価値が高いエンジニアは業務効率化で企業に貢献できる人材だといえます。
開発業務はチームで行うのが一般的で、決められた納期の中で開発が完了できるよう複数の技術者が協力して作業を行います。
市場価値が高いエンジニアは、本当に必要な作業と省略あるいは代替できる作業の見極めができます。
省ける無駄は省いて時間的余裕を生み出せれば、万が一のトラブルにも柔軟に対応できるでしょう。
作業工程の管理はマネジメント業務であり、通常はマネージャーやリーダー層が行います。
市場価値が高いエンジニアは技術者の立場でありながら、自然にマネジメントスキルを会得しているのです。
複数のスキルを保有している
近年需要が高いエンジニアの傾向として、システム開発から運用まで幅広いスキルを持ち合わせているという特徴があります。
例えば複数の言語を扱える、フロントエンドとサーバーサイドどちらの開発も対応できるといった人材です。
スキルの幅が広いほど対応できる業務も増えるため、このようなエンジニアは日頃の業務を行いながら常にスキルアップを心がけています。
学習意欲が高い
ITエンジニアとして市場価値の高さを保ち続けるためにはキャッチアップが必須です。
新たな情報がめまぐるしく出続ける業界ですので、身に着けた最新の知識や技術は2、3年で古くなってしまうこともめずらしくありません。
常に新しい技術を取り入れ、業務に活かそうとする努力を続けられる人が活躍しています。
柔軟な対応ができる
IT業界で活躍できる人の特徴としてロジカルシンキングが挙げられます。
その一方で、論理的な説明を相手に通じる言葉でわかるように伝えるなどの工夫ができるような、柔軟さも欠かせません。
特に日々変化の大きい業界ですので、まだ誰も試したことがない、前例がないような技術に対しても前向きに取り入れたり、トラブルに臨機応変に対応できるフレキシブルさは周囲にも良い影響を与えるでしょう。
コミュニケーション能力が高い
コミュニケーション能力の高さは人当たりの良さや口数の多さとイコールではありません。
市場価値が高いエンジニアの中には口数が少ない人もいます。他者とどれだけ沢山会話をするか、という点は重要ではないのです。
ここでいうコミュニケーション能力とは、少ないやり取りの中でも相手の意図を正確に汲み取る能力を指します。
何度も質問を繰り返さなくても済むため、お互いの時間の無駄を省くことにもつながるでしょう。
市場価値が高いエンジニアは自分の時間も人の時間も大切にしています。
活躍の場を広げるスキル
エンジニアとしての市場価値を高めるためには、企業やIT業界が求めるエンジニアを目指す必要があります。
これからエンジニアとして活躍の場を広げるために持っておきたいスキルの一例を紹介します。
IT業界の将来を早期に見通すスキル
ITのトレンドは移り変わりが早く、古いトレンドにこだわり続けていればあっという間に遅れを取ります。
ITの流れを常に意識して新しい情報をキャッチするよう努力すると市場価値が高まっていくでしょう。
誰よりも先に新しい技術を試し、企業にとってプラスの技術であれば開発現場に取り入れてください。
企業に貢献できる人材は他の企業にとっても価値が高い人材です。
複数のスキルの掛け算力
エンジニアとマーケターは別の職種ですが、マーケティングができるエンジニアは希少であり高い市場価値を持っています。
デジタルマーケティング企業の仕事はユーザーの需要を見極め、それをサイトやアプリ・広告に実装することです。
マーケティングができるエンジニアなら、一連の作業を一人で担うことができます。
この事例は異職種×異職種ですが、エンジニア×エンジニアでも市場価値を高めることができます。
例えばAIエンジニアとして機械学習に携わり、それをアプリケーションに落とし込むことができればスキルの掛け算となるでしょう。
市場価値が高いエンジニア職種
市場価値の高さは、企業の需要とのマッチング度の高さとも言い換えられます。
つまり今後企業がどういった分野に注目しているか知ることが、市場価値を高める近道です。
IT業界において今後需要が増えると予想される代表的なエンジニア職種を2つご紹介します。
AIエンジニア
AIにデータを蓄積してもAIとして動きません。AIエンジニアはAIに命を吹き込む役どころです。
以前はプログラミングによってAIの思考を組み上げていましたが、もうその時代は終わりました。
これからのAIエンジニアは深層学習とシステムへの組み込み、API化などのスキルが求められます。
AIエンジニアの仕事は非常に幅広いため、自身の得意なスキルを磨くことでAIエンジニアとして市場価値を高めることができるでしょう。
セキュリティエンジニア
ITが進歩するとハッキング技術も進歩し、ネットワークセキュリティの確保にはなかなか終わりが見えません。
IoT家電やスマートカーなどが日常生活に浸透し、クラウド化が進む現代においてセキュリティエンジニアへの期待は高まっています。
セキュリティ企業で活躍できるということは、一切の穴がない技術力を有している証拠です。
微々たるミスがセキュリティを崩壊させるため、セキュリティ企業には優秀なエンジニアが多く集まります。
市場価値の高いエンジニアを目指すなら、セキュリティエンジニアへのキャリアチェンジを視野に入れてはいかがでしょうか。
IoTエンジニア
音声スピーカーや家のカギを遠隔で操作するスマートロックなど、現代では家電をはじめとした多くの機器をインターネットで操作できるIoT技術が普及しています。
その他にも、工場の自動化や自動運転車といった分野でもIoT技術は用いられています。生活に直結する分野であるIoT技術は今後も普及し続けることが予想されるため、IoTエンジニアの需要はしばらく高まり続けるでしょう。
VRエンジニア
VR関連の技術開発を手掛けるエンジニアの需要は、すでに多くの業界で人材不足や効率化への貢献が期待され導入が進んでいます。
例えば医療業界では患者の3D画像を共有しながら手術を行ったり、トレーニングや医学の教育コンテンツなどに、不動産業界では遠方からの内見などにVRは最適です。
その背景には5Gの普及があり、今後さらなる市場拡大も予想されています。
ブロックチェーンエンジニア
旧Facebook社の社名変更を皮切りに、メタバースやNFT、Web3.0といったワードを耳にすることが増えました。ブロックチェーン技術はこの世界観を構築する根幹の技術であり、暗号資産にも用いられている技術です。
まだまだ市場に多く出回っているとは言えないブロックチェーン技術を用いたプロダクトは、今後も増えていくことが予想されます。ブロックチェーンに精通したエンジニアは引く手数多と言えるでしょう。
フルスタックエンジニア
フルスタックエンジニアは明確な定義がありません。
システム開発の企画や設計、開発、テストまでをひとりでこなせる、開発フェーズにおいてオールラウンダーとして活躍できる人材を指します。
企業側としては、フルスタックエンジニアひとりで開発を終えることができるため、人件費の削減など大きなメリットがあります。
インフラ、ソフトウェア開発、サービス運用、プロジェクトマネジメント、クライアントとのコミュニケーションといったソフトとハード両方のスキルを併せ持つフルスタックエンジニアは、市場価値が高いと言えるでしょう。
データサイエンティスト
ビッグデータの活用が普及するようになり、需要が高まっているのがデータサイエンティストです。
データを分析して課題解決のための提案を行い、意思決定のサポートを行います。
データサイエンティストにも分類はありますが、Python、R言語、SQLなどのプログラミング言語はもちろん、AIに関する知見や統計を解析するスキルが求められます。
テックリード
プロジェクトを円滑に進めるためにエンジニアチームのリーダーを担うのがテックリードです。
リードエンジニアと呼ばれたり、企業によってはCTOやITアーキテクトと兼任することもあります。
つまりそれほどエンジニアとしての業務を網羅できるスキルと、実力に裏打ちされたマネジメント力といった幅広い経験を持ち合わせる必要がある職種だということです。
日本ではまだ「この役割を担う人がテックリードと呼ばれる」といった考え方よりも「上位の人をテックリードと呼ぶ」という考え方がメインで、具体的な業務内容はケースバイケースであることが多いとされています。
今後、組織から求められる役割の範囲が広まることによって、テックリードの地位は向上するとも言われているのです。
市場価値は常に変動している
移り変わりが早いIT業界において、今年のトレンドが翌年廃れている可能性があります。
例えば今はAIが注目されていますが、1年後には「AIなんて古い」と評される「可能性」もあるのです。
そうなればAIエンジニアの市場価値は下がっていくでしょう。
このように業界のトレンドとともにエンジニアの市場価値も常に変動を続けています。
今後のIT業界を見通して「求められる人材」になるために、最新のITトピックのチェックは怠らないようにしましょう。
市場価値を確認する方法
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しかし実際の企業・市場の評価と一致するとは限らないのです。
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