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ITコンサルティング企業 年収・売り上げランキング!優良企業の選び方も解説

年収が高いことで知られているITコンサルタント。その中でも売上や年収が高い企業はどこなのでしょうか。本記事ではITコンサルタントの企業の売り上げや年収をランキング形式で紹介するだけでなく、未経験から転職する方法についても解説します。

ITコンサルティング企業の売上高ランキング

 

 

1位:野村総合研究所

 

野村総合研究所は、 業界でも高い収益力を維持しており、 売上高営業利益率は他社を圧倒しています。

2022年3月期の決算概要によると、売上高は前年度比2.5%増の1,080億円でした。

参考:株式会社 野村総合研究所「2022年3月期決算概要」

 

好調の要因

野村総合研究所の好調の要因には、国内金融機関の大型プロジェクトで使用されてきたNRIの金融システムが好調だったことが挙げられます。

また、国内企業でもデジタルトランスフォーメーション (DX) が促進されたことにより、ITコンサルティングの需要が高まったことも好調の要因として考えられます。

 

今後の戦略

野村総合研究所は今後、脱炭素経営に力を入れて取り組むことで、社会問題の解決と収益化を両立させることを戦略として考えています。

具体的には、環境に配慮したビジネスモデルの開発や再生可能エネルギーの導入、 エネルギー節約の推進などを行う予定です。

 

2位:アビームコンサルティング

 

アビームコンサルティングは、戦略立案・構想立案から、業務改革・設計、システム開発・導入まですべての領域を扱う総合系ファームコンサルティング会社です。

2022年3月期の決算によると、アビームコンサルティングの売上高は前年度比7.9%増の991億円でした。

参考:アビームコンサルティング株式会社

 

好調の要因

アビームコンサルティングは、提携企業のIT戦略の立案から実行までを手厚く支援することで、クライアントの業務変革を実現しています。

こういった「顧客に寄り添う体制」が、アビームコンサルティングが高く評価されている要因となっています。

 

今後の戦略

アビームコンサルティングは今後、様々な企業や組織に向き合い、 既存事業を再成長させることを目的としています。

また、新規事業の創出も積極的に行うことで、持続的に企業価値を高めていく予定です。

 

3位:SBテクノロジー

 

SBテクノロジーとは、クラウドやセキュリティ、 IoTなどのサービス提供やシステム開発を通じて、 クライアン企業のDX化や事業成長を支援する企業です。

2022年度の通期におけるSBテクノロジーの売上高は、前期比26.0%増の661億8,300万円となっています。

参考:SB technology「連結業績ハイライト」

 

好調の要因

政府のDX化に際して、農林水産省向け電子申請基盤の追加開発、及び運用案件が順調に進捗したことが好調の要因となっています。

また、企業顧客のIT投資の回復が堅調であることや、 ソフトバンク向けIT支援案件における業績の好調なども好調の要因として挙げられます。

 

今後の戦略

SBテクノロジーはこれまで同様、今後も顧客のDXを支援するセキュリティサービス、及びIT運用サービスの事業拡大を目指す予定です。

また、DX人材の育成・創出のためのコンサルティングや、IT教育を積極的に行うことも戦略としています。

 

4位:インテージホールディングス

 

インテージホールディングスは、 システム構築、運用、維持・管理のほか、AIを利用した企業向けコンサルティングやシステム関連のプロセス改善の支援などを行う企業です。

インテージホールディングスの2022年の売上高は、前年度比2.3%増の602億3,200万円となっております。

参考:株式会社インテージホールディングス「財務ハイライト」

 

好調の要因

インテージホールディングスの好調の要因は、マーケティング支援(消費財・サービス)事業において、CODE(買い物情報や商品評価情報が登録できるスマホアプリ)を用いたリサーチなどを提供する『株式会社リサーチ・アンド・イノベーション』が順調に推移していることが挙げられます。

また、ビジネスインテリジェンス事業において、DX支援領域の案件獲得が堅調に推移していることも好調の要因です。

 

今後の戦略

インテージホールディングスは今後、デジタル技術を取り込んだデータ活用サービスやソリューションの開発及び人材育成・強化などを行う予定です。

マーケティング支援(消費財・サービス)事業においては、既存事業の伸長に加え、2024年以降のCXマーケティングプラットフォーム確立に向けて確実に推進することを目標にしています。

 

5位:ベイカレントコンサルティング

 

ベイカレント・ コンサルティングは、 日本の総合コンサルティングファームであり、 戦略からITまで幅広く取り組んでいる企業です。

ベイカレントコンサルティングの2022年の売上高は、前年度比34.4%増の576億4,200万円でした。

参考:株式会社ベイカレント・コンサルティング「2022年2月期 決算短信」

 

好調の要因

ベイカレントコンサルティングの好調の要因は、国内企業のDX化促進の動きが活発化したことが挙げられます。

ベイカレントコンサルティングが提供するクライアント先に常駐する「共同検討スタイル」のITコンサルティングが人気です。

 

今後の戦略

ベイカレントコンサルティングは、 事業領域にとらわれない発想が求められる現在の経営環境において「そもそも戦略を立てる上での論点がわからない」と悩むクライアント企業のために、これまで培ったビジネスやテクノロジーのサポート力を武器にサポートする予定です。

 

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ITコンサルティング企業の年収ランキング

 

 

1位:野村総合研究所

 

野村総合研究所は、シンクタンクやコンサルティングファーム、システムインテグレーターなどの事業を展開している日本の情報サービス企業です。

野村総合研究所の有価証券報告書によると、野村総合研究所の平均年収は1,232万円とされています。20代で630万円から680万円、40代で1,240万円から1,290万円とかなり高いのが特徴です。

また、月間残業時間は平均47時間と推定されています。

参考:株式会社野村総合研究所「有価証券報告書」

 

2位:シグマクシス

 

シグマクシスは、基幹システムのクラウド化や業務プロセス変革など、多彩な能力を組み合わせて、企業ごとの経営目的に沿ったコンサルティングサービスを提供しているビジネスコンサルティング企業です。

シグマクシスの有価証券報告書によると、シグマクシスの平均年収は1,169万円となっています。20代で708万円から989万円、40代で1,276万円から1,338万とかなり高いのが特徴です。

また、月間残業時間は平均41時間と推定されています。

参考:シグマクシス「有価証券報告書」

 

3位:ドリームインキュベータ

 

ドリームインキュベータは、 戦略コンサルティングやベンチャー投資事業を中心に、 企業の事業創造を支援している日本のビジネスプロデュース企業です。

ドリームインキュベータが2022年に公開した有価証券報告書によると、ドリームインキュベータの平均年収は1,148万円となっています。

また、月間残業時間は平均75時間と推定されています。

参考:株式会社ドリームインキュベータ「四半期報告書」

 

4位:ベイカレント・コンサルティング

 

ベイカレント・ コンサルティングは、 企業戦略からIT導入まで一貫した業務を手がける日本発の総合コンサルティングファームです。

ベイカレント・コンサルティングの有価証券報告書によると、ベイカレント・コンサルティングの平均年収は、1,108万円となっています。

また、月間残業時間は平均33時間と推定されています。

参考:株式会社ベイカレント・コンサルティング「四半期報告書」

 

5位:シンプレクス

 

シンプレクス株式会社は、DX支援やシステムコンサルティング、システム開発などの事業を展開し、特に金融業界への支援に強みを持つ日本のITコンサルティング企業です。

シンプレクス株式会社の平均年収は、2022年の決算資料説明書によると977万円と報告されています。一般的なITコンサルタントの平均年収が600万円から900万円であることを考慮すると、かなり高めであると言えるでしょう。

また、月間残業時間は平均56時間と推定されています。

参考:シンプレクス株式会社「2023年3月期 第3四半期 決算説明会資料」

 

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なぜITコンサルティング企業は売上が高い?高年収のヒミツ

 

 

2022年最新に発表された国税庁の民間給与実態統計調査結果によると、日本全体の平均給与は443万円でした。つまり、ITコンサルタントは2倍かそれ以上の年収をもらっていることになります。

では、なぜここまで年収が高いのでしょうか。ここからは、ITコンサルタントの売り上げ、年収が高い理由を解説します。

参考:国税庁「令和3年分民間給与実態統計調査結果について」

 

高度なスキルや専門性が求められる

 

ITコンサルタントの年収が高い理由として、高度なスキルや専門性が求められる点が挙げられます。

IT知識を用いてコンサルティングを行うため、IT分野とコンサルティング分野のどちらのスキルも必要になってくるからです。

 

まず、ITコンサルティング企業では「クライアントの課題を解決する」という高度な仕事が求められます。そのためには、ロジカルシンキングや分析力、プレゼンテーション能力は必須です。

また、AIやIoTといった最先端テクノロジーの需要が高まる昨今では、AIや IoTなどの知識も身に付けておく必要があります。今後、新たな最新技術が登場して注目を浴びれば、いち早く情報を取得して勉強することも大切です。

このように難易度や専門性の高い仕事は、それに伴って報酬や売り上げも高くなる傾向があります。コンサルの中でも特に専門性の高いITコンサルティングは、年収が高くなりがちです。

 

利益率の高いビジネスモデル

 

ITコンサルティングの年収が高い理由には、利益率が高いビジネスモデルであることも挙げられます。1件あたりの料金が高く、かつ在庫を抱えないビジネスモデルにより、必要経費を抑えることができているのです。

ITコンサルティング企業が必要とするコストは、基本的に人件費のみです。労働集約型のビジネスモデルであることから、利益率を高く保つことができています。

またITコンサルティングは、1案件あたり月80〜200万円と高単価です。高単価のサービスはそれだけ売り上げも大きいため、年収として社員に還元されやすい傾向があります。

 

まずはキャリアの相談をしてみる

 

 

ITコンサルティング企業に向いている人はどんな人?

 

 

ITコンサルタントは、誰でも簡単になれる仕事ではありません。むしろ、向いている人と向いていない人との差がはっきり分かれる職業と言えるでしょう。

では、どのような人がITコンサルタントに向いているのでしょうか。

 

物事を客観的に分析できる人

 

ITコンサルタントには、物事を客観的に分析する力が求められます。クライアントの要求をそのまま受け入れているだけでは、課題解決にならないからです。

クライアント企業から信頼されITコンサルタントとして成功するためには、市場や流行などの観点から客観的に判断し、最適なソリューションを提案することが大切になってきます。

論理的かつ客観的に物事を把握できるかどうかは、ITコンサルタントにとって最重要事項といえるでしょう。

 

ITについての知識がある人

 

ITコンサルタントは、クライアント企業が抱えるIT課題を解決するために、ITに関する知識を保有しておく必要があります。

ネットワークやサーバー、データベースといったIT技術について知識が豊富な人は、ITコンサルタント向きと言えるでしょう。

 

また、ITコンサルタントは新しいIT技術の動向に興味があり、常に最新情報を手に入れている人にも向いています。最新の動向をいち早く察知し、今後の発展性のあるソリューションを提案できる人材になるでしょう。

「IT関連で困りごとがあればこの人に聞こう」とクライアントに思ってもらえるかどうかが、今後ITコンサルタントとして成功するか否かを左右します。

 

課題解決にやりがいを感じる人

 

ITコンサルタントは、クライアントの将来を左右するレベルの課題解決を任されることも珍しくありません。そのため、課題解決にやりがいを感じられるかどうかも大切です。

SEやその他IT技術者であれば、課題解決の際に不明な点があればクライアントに質問できます。しかしITコンサルタントは、自分の頭で課題の解決方法やプロセスを考えて行動する必要があります。

解決困難な課題を乗り切るために、課題解決に向けて前向きに捉えて行動でき、そこにやりがいを感じられる人が向いていると言えるでしょう。

 

心身ともにタフな人

 

ITコンサルタントは、心身がタフな人でないと務まりません。

クライアントファーストで考えて働く必要があるため、拘束時間が長くなるのはもちろん、顧客の要求に対して柔軟に対応する必要があるからです。

 

クライアントから夜間の対応を求められたり、金曜日に相談を受けることで休日に課題解決しなければならないことも多々あります。

こういった要求にも対応することで、クライアントから認められるITコンサルタントになれるのです。

心身共にタフでなければ、ITコンサルタントを続けるのは厳しいでしょう。

 

 

 

ITコンサルティング企業には未経験でも転職できる?

 

 

ITコンサルタントは、未経験からの転職も可能です。しかし、ITコンサルタントの転職は非常に難しく、誰でもなれるわけではありません。

未経験からITコンサルタントを目指している方は、以下の4つのポイントを意識しましょう。

 

資格を身につけ、スキルをアピールする

 

未経験からITコンサルティング企業に転職するためには、IT資格を身に付けてスキルをアピールすることが大切になってきます。ITコンサルタントは、業務上高度なIT知識が求められるからです。

ITコーディネータや中小企業診断士、プロジェクトマネージャ試験といったIT業界を代表する資格を取得することで、未経験からでもITコンサルタントに転職できる確率は高くなるでしょう。

 

また、資格取得だけでなく自己鍛錬することも大切です。

転職の際は、ITコンサルタントになるためにどのような勉強をしているか、自分の欠点解決に向けてどんな取り組みをしているのかをアピールしましょう。

 

 

未経験でも転職できる求人を探す

 

未経験からITコンサルタントに転職するためには、未経験でも転職できる求人を見つけることから始まります。

研修や資格取得のサポートが充実しているなど、未経験でも転職できるかどうかを確認しておきましょう。

その際、ITコンサルタントと親和性のある仕事からの転職であれば、より転職を有利に進めることが可能です。

 

ITコンサルティング企業と親和性のある業界は?

 

ITコンサルタントと親和性のある業界は、IT業界です。特に、SIerからの転職が最も親和性が高いとされています。

なぜなら、ITコンサルタントとSIerの仕事は、似通っている部分があるからです。SIerとして培った高いコミュニケーション能力と、IT技術を活用した問題解決能力は、強い武器になるでしょう。

他にも、PMやシステムエンジニアもITコンサルタントの転職に最適です。

 

転職エージェントに相談する

 

未経験からITコンサルタントに転職するなら、転職エージェントに相談するのが最も確実な方法です。

転職エージェントなら、未経験でも挑戦できる非公開求人も多数保有している可能性があります

自分で探すだけでは発見できないような条件の良い求人も、転職エージェントなら紹介してもらえるかもしれません。

 

また転職エージェントなら、転職に必要な書類の添削や面接対策なども行ってくれます。未経験からの転職で、どのように書類を作成すればよいか分からない方でも、安心して転職することが可能です。

 

まずはキャリアの相談をしてみる

 

 

ITコンサルティング企業への転職も、ギークリーにご相談ください

 

 

今回は、ITコンサルティング企業の売り上げや年収をランキング形式で紹介しました。売り上げ1位の野村総合研究所は、今後も事業の拡大を予定しており、さらなる売り上げ向上が期待されています。

現在、市場が右肩上がりのITコンサルティング企業ですが、転職の難易度は高く、転職エージェントなしでは成功の確率が大きく下がってしまいます

これからITコンサルタントへの転職を考えている方は、転職エージェントを利用しましょう。

 

IT・Web・ゲーム業界に強い転職エージェントGeeklyでは、ITコンサルタントに関する求人も多数保有しています。ぜひ一度、相談してみてください。

 

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この記事の監修者

【国家資格保有】キャリアアドバイザー 小峰涼平

5年間インフラエンジニアとして新規顧客提案や既存顧客への提案〜運用保守業務を経験。業務を行う中で人材業界へ興味を持ち、22年1月国家資格キャリアコンサルタントを取得。現在、資格を活かしキャリアアドバイザーとしてエンジニアの転職支援を行っております。

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