内定をもらったけど不安…転職時の内定承諾で迷ったときの対処法を解説
転職活動で企業から念願の内定をもらっても、なぜか不安になったり内定承諾で悩んだりする方もいるのではないでしょうか?本記事では、内定をもらっても不安になってしまう原因を探りながら、内定ブルーの対処法と転職で後悔しないための方法を紹介します。
目次
内定をもらったのに不安を感じるのは「内定ブルー」の可能性が高い
転職活動中に内定をもらったのに不安を感じてしまうことはありませんか?これは、「内定ブルー」の可能性が高いです。「内定ブルー」とは、転職で内定が出た後に本当にこれでよかったのか悩んでしまい、不安になってしまう状態のことを指します。
「新しい職場環境への不安」「転職を後悔するかもという不安」「他に良い環境があるかもしれないという迷い」といった要因が決断できない理由としてあげられます。
「内定をもらったのにその企業への入社を決め切れず、不安を感じてしまう」状態をひき起こす原因を詳しく探ってみましょう。
新しい職場環境への不安
新しい職場環境、つまり内定先の環境に対する不安が、内定後に不安になってしまう一因です。
より具体的に「仕事内容への不安」と「人間関係への不安」に分類して解説します。
仕事内容への不安
「採用条件に書かれていたスキルや経験を、本当に自分が満たしているのか」「即戦力として活躍できるのか」と、内定先の仕事内容に不安を感じてしまうと、入社を決断できずに不安を引き起こします。
転職のように中途採用の場合は、その人のスキルや経験を評価して即戦力として実務をすることに会社側が期待をしているため、じわじわとプレッシャーを感じてしまうのかもしれません。
人間関係への不安
「上司や部下にあたる人とうまくやっていけるのか」「職場の雰囲気や社風が合っているのか」と、内定先の人間関係に不安を感じてしまうことも、入社が決断できなくなる要因でしょう。
職場の雰囲気や人間関係は、働く環境を大きく左右します。
しかし、それは入社して働いてみないと掴むことができないため、入社前に不安を感じてしまいます。
転職を後悔するかもという不安
今の仕事を辞めて転職することを後悔するかもしれないと、漠然と不安になることもいわゆる「内定ブルー」になる一因です。
「転職しても前の職場の方が良かったと思うのではないか」と、今の職場を離れることにためらいが生じ、転職すること自体が間違いだったのではないかと考えてしまいます。
はっきりと働くイメージができない新しい仕事より、現職の方が仕事への解像度が高いことから、このような不安を引き起こしているかもしれません。
他に良い環境があるかもしれないという迷い
内定先の他に良い環境があるかもしれないという迷いが生じることから、入社の決断ができなくなってしまうことも。
特に第一希望ではない会社から内定をもらった時は、このような迷いと不安に陥りやすいでしょう。
「今の内定先よりももっとよい環境があるのではないか」と目移りしてしまい、妥協するべきか、転職活動を続けるべきか判らなくなるのです。
転職で内定が決まっても不安になってしまう人の特徴
内定をもらっても不安になってしまう人は、転職活動の行動にある特徴が見られます。
どのような行動が不安を引き起こす要因になるのか確認しましょう。
転職先を直感で選びがちな人
「募集要件の仕事内容が面白そうだから」「面接官と話が合ったから」など、転職先を直感で選んでいませんか?
このような人は、その会社に転職して長く働いた時のメリット・デメリットをあまり考えていないかもしれません。
「自分がなぜ転職をするのか」「転職後にどのような経験を積みたいのか」といった転職する上で大切な考えが抜けているために、内定をもらっても「ここで働く」という確信が持てないのでしょう。
情報を整理できていない人
転職活動では、ほとんどの人が複数の会社に同時に応募しますが、それぞれの会社の情報を整理できていない人は要注意。
複数の会社で選考が進むと同時に複数の内定が出ることがありますが、仕事内容や年収、事業規模や理念などの情報があやふやでは、どの会社を選べばいいのか判断できなくなるでしょう。
情報の整理ができていないまま内定を承諾すれば、転職のミスマッチが起こる可能性が高まります。
内定を1社のみ獲得した人
転職活動の結果、内定獲得が1社のみとなった人も、内定後に不安になりがちです。
いくつもの会社に応募して何とか内定を1社もらえたような場合にしても、応募1社目で内定獲得に至った場合にしても、内定が1社しかなければ複数社を比較できません。
他社と比較検討ができないことは、「その1社だけで決めてしまっても大丈夫なのか」「その会社は自分の求めているキャリアを積めるのか」といった不安を抱えることになります。
転職軸が明確ではない人
転職を行う際に設定しておくべき方向性が「転職軸」ですが、転職軸が明確に定まっていない状態で転職活動をしていませんか?
転職軸が明確ではないと、「転職先で自分がどのような仕事をするのか」「今後のキャリアにどんな影響を及ぼすのか」といったことが分からなくなる恐れがあります。
例え複数社から内定が出たとしても転職軸が明確でなければ、どの会社を転職先にすればいいのか悩んでしまうでしょう。
ケース別!内定をもらっても承諾を迷った時の対処法
内定をもらっても不安な場合、承諾を迷ってしまうかもしれません。
内定の承諾を迷った時の対処法を、ケース別に解説します。
内定を承諾するか辞退するか迷っている場合
不安を感じてしまい、内定を承諾するか辞退するか迷っているなら、改めて正しい判断軸を持つべきです。
正しい判断軸と注意すべき行動を確認します。
自身の転職軸を整理し、転職軸を基準に判断する
内定を辞退するか迷う理由が「不安だから」というなら、今一度自身の転職軸を整理して、転職軸を基準に内定辞退を判断しましょう。
「その会社の内定を承諾すると、どのような課題が解消されるのか」「どのようなキャリアが歩めるのか」など、自分が求める仕事内容、環境、キャリアアップといった要件を明確にすることが重要です。
内定先が転職軸に合うならば承諾、転職軸に合わなければ辞退が、迷った時の正しい判断軸と認識しましょう。
不安の原因を明らかにする
不安の原因が自身にあるのか、企業にあるのかを考えてみましょう。
例えばミスマッチが不安の原因なのであれば、再度自分と向き合う必要があります。しかし業界の先行きに関するニュースを目にした、内定先企業のネガティブな情報を聞いたといったことが原因の場合、その不安が辞退するほどの理由であるかどうかを見極めなければなりません。
仮に辞退する理由を尋ねられた場合、相手に説明できるかどうかという視点で考えてみると冷静になれるかもしれません。
内定承諾期限が理由で承諾していないか確認する
注意するべきは、内定承諾期限が迫っているということを理由に、焦って承諾か辞退かを判断してしまうことです。
とにかく返事をしなければいけないと、急いで決断してしまうことは、後悔を生み出す可能性が高まります。
内定承諾期限は必ず確認し、余裕を持って自分の転職軸で承諾か辞退かを考えるようにしましょう。
内定をまだ承諾していないが辞退したい場合
内定をまだ承諾していない状態で辞退したいと考えている場合は、内定承諾期限内に辞退の旨を伝えるようにしましょう。
また、内定を辞退するということは、転職活動がリセットされることとイコールとなります。
一から新たに応募する会社を探し、書類選考、面接を受けなければなりません。
なぜ内定を辞退したいか理由を明確にし、同時に転職活動がリセットされてしまうリスクがあることも判断材料にすることが重要です。
内定を承諾してしまったが辞退したい場合
内定を承諾してしまったにもかかわらず辞退したいと考えている場合は、自身にとって様々なリスクを抱えることとなり、また手順を間違えると会社側とトラブルに発展する可能性があります。
内定承諾書に法的な拘束力はないために、内定を辞退することに問題はありません。
しかし、内定を辞退するということは内定先へ迷惑をかけており、その会社への再応募は厳しくなるというリスクが生じます。
また承諾期限を過ぎ入社直前に辞退を申し出るなど、会社側が辞退を悪質とみなした場合は、損害賠償が発生するかもしれません。
辞退をするなら周囲への迷惑を最小限に抑えられるように、早めに行動しましょう。
不安なときは転職エージェントに相談してみよう
内定をもらったけど入社を決め切れずに迷っている際は、転職エージェントに相談することもおすすめです。
客観的かつ転職者側に寄り添った立場で、適切なアドバイスをもらえるでしょう。
一人で思い悩んで不安になるより、早く解決策が見つかります。
後悔しない転職をするにはどうすればいい?
内定をもらったも不安にならないためには、転職活動中の考えや行動がポイントになります。
転職活動を後悔せずに納得したものにするため、また、転職活動をリセットして最初からスタートとなった時のため、必要な考えや行動を確認しましょう。
転職軸をしっかり定めたうえで転職活動を始める
転職活動を始める前に、必ず転職軸を定めましょう。
転職したい理由の洗い出しやキャリアの棚卸を行い、将来どのようなキャリアを描いていきたいのかを明確にします。
転職軸がしっかり定まっていると、自分が譲れないことや転職軸の優先順位を決めて転職活動ができ、内定が出てもミスマッチが起こりにくいでしょう。
適正年収を把握する
自身のスキルや経験をもとに、現在の適正年収を把握しましょう。
ビジネスで求められる「ヒューマンスキル」「テクニカルスキル」「コンセプチュアルスキル」から自分のポテンシャルを測り、市場価値を明確にすることで、本来その価値に対して支払われるはずの年収がわかります。
適正年収を把握できていると、年収に惑わされずに内定先を決められるのが大きなメリットとなります。
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複数社内定を獲得し、条件を比較する
1社だけでなく複数社の内定が獲得することで、条件を比較しましょう。
業務内容や待遇面が一番納得できる会社を比較した上で選べると、納得して内定を受け入れられるはずです。
内定を1社でも多く獲得するため、積極的に複数社応募することをおすすめします。
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内定の保留期間を活用する
一般的に内定の保留期間は2~3日が目安です。
転職に後悔しないために、この期間を使って最終確認をするのも良いでしょう。
ただし長くても1週間程度です。
企業の立場としては、1日もはやく決めてほしいと考えている点は忘れないようにしなければなりません。
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転職後に満足度を上げる方法
転職後に満足している人の割合とその理由
厚生労働省の行った調査によると、現在の勤め先に満足感を感じている転職者の割合は、男性が56.4ポイント、女性が49.3ポイントでした。
一方で不満足と回答した人は男性が9.9ポイント、女性では13.4ポイントです。
男女ともにどちらでもないという回答が3割程度あったものの、満足している転職者がいかに多いかが分かります。
また、満足している理由が「仕事内容・職種」であることから、やはり転職軸を定めることがミスマッチを起こさず後悔しない転職のためにいかに肝心であるかが伺えます。
(参考:厚生労働省『令和2年転職者実態調査の概況』)
内定承諾後に感じる不安への対処法
企業のビジョンを理解しておく
転職先の情報は、公式ホームページだけでなく社長のブログやコラム、インタビュー記事などにも目を通しておきましょう。この際、掲げている理念やミッションに着目します。
企業の向かう方向性を自分なりに落とし込んでおけば目的が理解できるので、入社後に戸惑うことなく業務にあたることができます。
積極的にコミュニケーションをとる
良好な人間関係が構築することも、転職の満足度を上げるためには重要です。
中途入社の場合では、上司が自分より年下であるケースも考えられます。転職先ではあくまで自分が新人であるという気持ちで臨み、挨拶や受け答えをしっかり意識して行えば良い関係構築がスタートできるはずです。
わからない事も素直に尋ねるようにしましょう。
聞きづらいことは早めに聞いておく
求人票に掲載されていなかったものの、面接の場でも聞き忘れてしまった細かな労働条件などは実際に働き始めてから気づくこともあるかもしれません。例えば具体的な休憩時間の取りかたや残業時間についてなどです。
聞きづらいからとそのままにしておくと不安が募ってしまうので、転職先が確定したあとは「採用条件通知書」を交わしておくことで対処できます。
内定後の不安や内定承諾で迷ったら転職のプロに相談してみよう
常に不安が付きまとう転職活動ですが、内定をもらってからも不安になってしまう経験をする人は多くいます。転職あるあるの一つともいえるでしょう。
不安から内定を決め切れずに悩んだ結果、チャンスを逃してしまうということが起こらないように、早めに周りに相談することが大切です。
特に、転職に詳しい転職エージェントへの相談がおすすめです。
転職エージェントである株式会社ギークリーでは、内定後に不安を感じている時でもご相談いただけます。
内定後に不安を感じる方や、転職活動にお悩みの方はお気軽にご相談ください。
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