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SIer企業一覧|企業の開発事例や転職成功のポイントも解説

SIerはIT業界の転職先としても注目されています。SIerはIT技術による課題解決を担っている社会にとってもとても重要な存在です。実際にどういった企業があるのか、業界を牽引する企業をSIerの特徴とともにIT業界特化の転職エージェントがご紹介します。

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SIerの注目の企業一覧

 

 

転職先としてSIerを検討する際には注意点があります。

それは企業の成り立ちによって独立系/ユーザー系/メーカー系/外資系と大きく4つに分類されることです。

ここでは各分類に関しての特徴とその代表的な企業に関してご紹介します。

 

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独立系SIerの代表的な企業3社

 

独立系SIerは親会社がなく、自社の営業によって案件を受注します。

親会社からの案件に縛られることが無いため、幅広いプロジェクトに携わり技術の幅を広げていける、もしくは特定領域において非常に高いレベルで技術力を身に着けられることが特徴です。
また、社風として自由度の高い企業が多いことも特徴的でしょう。

一方で、親会社からの案件の安定供給がないことから、他のSIerよりは安定性に欠けると言えます。

代表的な企業は以下の通りです。

 

株式会社大塚商会

株式会社大塚商会は業界・会社規模に特化せず全国に多彩な顧客を持つ独立系SIerです。

業界別ではサービス業が約30%、製造業が約23%、卸売業が約18%を占めるなど、幅広い顧客ポートフォリオになっています。

同時にOA機器商社としての一面もあり、自社サービスとして法人向けオフィス用品通販「たのめーる」を展開しています。

 

TIS株式会社

TIS株式会社はプライム・コントラクターとして企業の基幹システムにおいて長年の実績があり、日本を代表する企業と多く取り引きのある独立系SIerです。

顧客の基幹システム構築におけるコンサルティングやシステム企画、要件定義といった上流工程から構築、運用管理・保守まで一貫してサービスを提供しています。

 

Sky株式会社

Sky株式会社は独立系SIerとしての受託開発と自社パッケージ商品の両軸で事業を展開している企業です。

創業以来の「現場主義」の精神で顧客の要望に柔軟に対応し、ソフトウェアを通じた豊かな情報社会の実現を目指しています。

 

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ユーザー系SIerの代表的な企業3社

 

ユーザー系SIerには親会社が存在しており、親会社向けに業務システムを開発するのが基本です。しかし、大規模なユーザー系SIerの中には親会社以外のシステム開発を請け負っている企業もあります。

親会社の多くは金融や製造、鉄道など大手企業であるため経営に安定感があり、環境の変化も少ないことから比較的働きやすい企業が多いことが特徴です。

代表的な企業は、以下の通りです。

 

伊藤忠テクノソリューションズ株式会社

伊藤忠テクノソリューションズ株式会社は伊藤忠商事株式会社を親会社とするユーザー系SIerです。

マルチベンダーとして多くのITベンダーとパートナーシップを築いており、顧客の要望に合わせた最適なソリューションを提供できることが特徴です。

 

SCSK株式会社

SCSK株式会社は住友商事株式会社を親会社とするユーザー系SIerです。

プラットフォーム技術(クラウド、ビッグデータ)/人工知能(AI)/IoT/ブロックチェーンの4つの先端技術の研究開発を行っており、世界38カ国200拠点以上でのグローバル展開支援を行っています。

 

日鉄ソリューションズ株式会社

日鉄ソリューションズ株式会社は日本製鉄株式会社を親会社とするユーザー系SIerです。

鉄鋼メーカーとして世界上位の親会社を持つため、案件規模や与えられる影響力が大きいことが特徴です。

また、システム研究開発センターを持ち、先進技術の研究開発にも力を入れています。

 

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メーカー系SIerの代表的な企業3社

 

メーカー系SIerはハードウェア、パソコン関連や情報通信系の親会社を持つSIerを指します。また、親会社のメーカー自体も情報システム部門をもつ場合には、親会社もメーカー系SIerとされます。

メーカー系SIerはシステムインテグレーションとハードウェアの双方をセットで提供できることが強みであり、大規模プロジェクトに携われる機会が多くあります。親会社がIT系のため、技術力も高いです。

日本のメーカーが親会社であることから、大企業的な社風が多いことも特徴でしょう。

代表的な企業は以下の通りです。

 

富士通株式会社

富士通株式会社は、サーバー製品の国内シェアの高さや、理化学研究所と共同でスーパーコンピューター「富岳」の開発も手がける技術力が強みの総合ITベンダーです。

子会社の株式会社富士通エフサスがグループ最大規模のSIerとしてシステムインテグレーション機能を大きく担っています。

 

株式会社日立製作所

株式会社日立製作所は三菱電機や東芝とともに国内の総合電機メーカー3社の一角を占める企業です。

総従業員数35万人強は、総合電機メーカー最大の規模であり、日本の全業種中でもトヨタ自動車、日本電信電話、本田技研工業に次ぐ大きさとなっています。

近年ではIoT時代のイノベーション・パートナーとして、進化した社会イノベーション事業を展開しています。

 

日本電気株式会社

日本電気株式会社は、160以上の国や地域、世界303拠点でビジネスを展開し、11万人の社員が活躍する電機メーカーです。

生体認証やAIなどの世界をリードする最先端の技術や、人工衛星、光海底ケーブルシステムといった宇宙から海底まで幅広い領域での技術・ICT活用に強みがあります。

 

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外資系SIerの代表的な企業3社

 

外資系SIerは海外に拠点を置く企業を母体とする日本法人のSIerです。

外資系SIerでは成果主義の傾向が強いことが多い一方で、成果を上げられればそれに見合った報酬を期待することができます。また、海外の先進的な技術やプロジェクトに触れる機会や、業務において英語をはじめとした外国語を利用する機会もあるかもしれません。

代表的な企業は以下の通りです。

 

日本アイ・ビー・エムデジタルサービス株式会社

日本アイ・ビー・エムデジタルサービス株式会社は米IBMの日本法人です。世界でも最大級のコンピューターメーカーとして培った最先端の技術力とノウハウによって、コンサルティングからシステム保守までを請け負っています。

近年ではクラウドやAI、ビッグデータといった最先端のテクノロジーにも力を入れており、同社のAI「Watson」が有名です。

 

アクセンチュア株式会社

アクセンチュア株式会社は、世界53ヵ国に拠点を構え、世界中で約50万人の社員を抱える世界最大のコンサルティングファームです。

自社で開発部隊を抱えることでシステムインテグレーション機能も構えており、一気通貫でのソリューションを提供しています。

 

日本ヒューレット・パッカード合同会社

日本ヒューレット・パッカード合同会社はアメリカに本社をもち、エンタープライズ製品(サーバーやネットワーク機器等)の製造・販売やソリューションサービスの提供を行っています。

ハードウェアの販売からシステムの導入・保守まで幅広いソリューションの提供ができることが強みです。

 

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SIerの売上高ランキングTOP5

 

 

SIerの最新売上高ランキングを紹介します。

このランキングで特徴的な部分は、、富士通やNEC、日立製作所などのメーカー系SIerの売上が多いことです。

メーカー系SIerは、ハードウェア、パソコン関連や情報通信系の親会社を持つSIerで、システムインテグレーションとハードウェアの双方をセットで提供できることが強みです。

そのため、事業規模が大きく、売上高が高い傾向にあります。

 

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注目されている「SIer」とは

 

 

SIerとは、システムインテグレーションを行う企業及び業者です。
システムインテグレーションとは、社会に必要な仕組みをIT技術によって解決することをいいます。

IT業界にはパッケージソフトやWebサービスなど多くの分野があります。そのなかでも、顧客の課題を解決するシステムを受託開発する企業を総称してSIerと呼ぶのです。

 

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SIerが注目されている理由

 

このSIerが現在注目を浴びています。その理由には、DX化の必要性が上がってきていることが影響しています。

デジタルトランスフォーメーション(Digital transformation、DX)は、IT技術を駆使して新たなサービスやビジネスモデルを展開し、働き方改革や社会そのものの変革につなげる施策を総称したものです。

特に日本は少子高齢化社会であり、労働人口の不足が深刻な問題となっているため、DX化による生産性の向上が欠かせません。

日本政府も2020年9月に文部科学省デジタル化推進本部を設置しており、IT技術による課題解決を国も推し進めているのです。

 

SIer需要をコロナウイルスが後押し

 

新型コロナウイルスで在宅勤務となり、ZOOMなどのWEB会議システムを使った人も多いでしょう。

この時のリモートワーク体制の整備に伴うシステム開発等も、SIerが担うことがあります。

少子高齢化によってIT業界が注目されていたなかで、コロナウイルスがIT化、DX化の風潮を後押ししました。

 

大規模なシステムを自社で開発するのが難しい企業も多いため、結果的にSIerが注目されているのです。

 

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SIerの開発事例を紹介

 

都会

 

NTTデータ×トヨタ自動車

 

コネクティッドカーをテーマにトヨタ自動車とパートナーシップを締結

トヨタ自動車は社会のIoT化の流れを受けてコネクティッドカーの開発を加速させています。

そんななかで、車から送られる大量の移動データや車両センサーデータを処理するコネクティッド基盤の開発を担っているのがNTTデータです。

実際の車両を用いた実証実験も行われており、収集された車両ビッグデータをもとにどのようなコネクティッドカーが誕生するのか注目です。

 

株式会社エヌ・ティ・ティ・データについて

NTTデータは親会社のNTTから社外向けSI部門が独立して誕生した企業です。その背景から、先述のSIerの4分類への区分けが難しくなっています。

同社は親会社であるNTTの圧倒的な顧客基盤を活かし、多くの国内大手企業に対してコンサルティングから運用・保守までの全工程を一貫したソリューションを提供しています。

国内トップクラスのSIerとしての地位を築いており、新卒就職人気企業ランキング(楽天みん就2020年度)でもIT業界1位となっている人気企業です。

 

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富士通×森永製菓

 

システムをクラウドに移行し、“食”マーケットの変化にスピーディーに対応

森永製菓は、“食”マーケットの変化にスピーディーに応えるために富士通のクラウドサービス「FUJITSU Hybrid IT Service for AWS」を導入し、重要基幹システムを含むサーバ90台以上のシステムをクラウドに移行しました

重要基幹システムの移行となるため、最もリスクを回避できる提案をした富士通がパートナーとして選ばれました。

 

富士通株式会社について

富士通株式会社は、国内売上高No.1のSIerです。

サーバー製品の国内シェアの高さや、理化学研究所と共同でスーパーコンピューター「富岳」の開発も手がける技術力が強みの総合ITベンダーです

 

富士通エフサス×長野県長野市

 

「自治体情報セキュリティ対策」対応とシステム保守の負荷軽減の両立を実現

長野県長野市における、同市職員3000名が利用するグループウェアのサポート終了に伴う新たなグループウェアの導入をサポートしたのが、富士通エフサスです。

総務省が提唱するセキュリティ基準を満たすと同時に、システム保守時の負荷を軽減したいという長野市の要望に対し、グループウェアの選定から導入後に1回3時間の利用者研修を20回実施するなど、親身なサポートを提供しています。

 

株式会社富士通エフサスについて

富士通エフサスは、名前の通り富士通を親会社に持つSIerです。

SIer・システム開発業界においてトップの売上を誇り、かつハードウェア機器の販売を行っている富士通の子会社にあたる富士通エフサスはメーカー系のSIerにあたり、富士通が顧客に提供したシステム基盤の運用・保守を専門に受け持つ会社とし設立されました。

現在は、富士通が提供するデジタルテクノロジー技術を活用するシステムの運用に力を入れており、テレワークやクラウドサービス、セキュリティ対策などのサービス展開もおこなっています。

 

SCSK×オリンパス

 

コンタクトセンター基盤にAIとクラウドを導入

医療機器、特に消化器内視鏡の分野では70%以上のシェアを誇るオリンパスでは、多くの精密機械を展開しているため、社内外から様々なお問合せが寄せられます。

専門知識も求められるオペレーターたちの均質化のために、コンタクトセンターにAI音声認識システムを導入したのがSCSKでした。

 

SCSK株式会社について

SCSKは住友商事を親会社とするユーザー系SIerです。

情報・通信業の健康経営銘柄に7年連続で選出されるなど、「働き方改革」による残業削減・有給休暇取得にも力を入れていることが特徴的です。

 

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SIerに転職する際のポイント

 

 

SIerの顧客

 

SIerの顧客は、IT技術による課題解決を求める全ての企業や官公庁、自治体です。

また先述した通り、世の中全体としてデジタル化が進んでおり、IT技術による課題解決が急務となっているため、SIerが活躍できるフィールドも年々広がりつつあります。

一方で特定の業界に強みを持つSIerも多いため、実際に転職を考える場合には顧客の業界をしっかりチェックするようにしましょう。

 

SIerの役割範囲

 

SIerが担う役割を担う範囲は多岐に渡ります。

  • 顧客課題をIT技術によって解決するためのコンサルティング
  • 要件定義
  • 設計
  • 開発
  • 運用/保守

すべての工程を請け負うSIerもあれば、一部分のみの工程を請け負うSIerもあります。

どの工程に強みをもっているのかも転職時にはチェックしたいポイントです。

 

SIerの選び方

 

SIerには独立系・ユーザー系・メーカー系・外資系があると解説しました。

転職を考えるのであれば、それぞれの強みと弱みを理解し、自身のキャリアプランと照らし合わせて選ぶと良いでしょう。

例えばユーザー系・メーカー系ではブランド力の強さからも分かる通り、安定が魅力だと言えます。

その一方で、特定の業界に強い、親会社との結びつきが強いという事は業界や親会社の不調にも影響を受けるという事でもあります。

自社製品やサービスの提供などすでに成熟している領域でもある事から、急激な成長は見込めないという点も注意しておくべきでしょう。

独立系は自由度の高さと将来性が大きな強みです。

やはり比較すると不安定である点と、企業の理念や社風とマッチするかどうか見極めが必要だと言えます。

外資系は営業利益率の高さに惹かれる人も多いでしょう。

懸念点としては、キャリアに可能性がある分不安定でもある点です。

 

チャレンジングな環境を求めるのであれば独立系や外資系安定性を求めるのであればユーザー系・メーカー系を検討すると良いでしょう。

 

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大手SIerで働くメリットとデメリット

 

 

メリット

 

大手SIerの魅力はやはり、高年収を狙える、福利厚生が充実しているといった好待遇でしょう。

経営状態も安定していますし、大規模プロジェクトの運営など貴重な経験を積む事で将来的な仕事の幅を広げる事も可能です。

キャリアアップだけでなく、自身の市場価値を高められる点も大きなメリットだと言えます。

キャリアパスに良い影響を与えるような情報が手に入ったり、予算が潤沢、教育体制が整っているという環境も大手ならではです。

 

デメリット

 

すでに安定しているが故に、新規事業に関わりづらいというデメリットもあります。

大手であるほど管理職の人数も増える傾向にあり、新しい決定は通りづらいのです。

こういった大手の風習は若手の声が採用されづらい、仕事が固定されてしまう可能性がある、上流工程がメインになってしまうため実装スキルを積めないといった面にも反映されてしまいがちです。

新しい事業にどんどん挑戦したい、プログラミングスキルを積みたいと考える人はよく検討する必要があるでしょう。

エンジニア関連_業界関連

さらにSIer企業の情報が欲しい場合はIT転職のプロに相談

 

ノートパソコン

 

今回はSIerの代表企業について紹介しました。

現在、社会の課題解決のためにIT技術が一層活用される時代となっていますが、IT人材を自社内で育成することの難しさから、アウトソーシング先としてのSIerの価値が高まっています。

 

SIerに転職し最先端のスキルやノウハウを得ることができれば、貴重な人材に成長することができます。

転職するうえでは、SIerの4つの分類や仕事の工程を把握し、自分にマッチする会社をイメージすることが重要です。まずは「SIerに転職してどうなりたいのか?」を整理することから始めましょう。

 

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この記事の監修者

【国家資格保有】キャリアアドバイザー 小峰涼平

5年間インフラエンジニアとして新規顧客提案や既存顧客への提案〜運用保守業務を経験。業務を行う中で人材業界へ興味を持ち、22年1月国家資格キャリアコンサルタントを取得。現在、資格を活かしキャリアアドバイザーとしてエンジニアの転職支援を行っております。

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