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ブロックチェーンエンジニアに未経験で転職する方法を解説!学ぶべき言語や基礎知識は?エージェントが紹介
ブロックチェーンは、新しいデータの記録方法として大きな注目を集めている技術です。今回はそんな技術に関する開発に携わるブロックチェーンエンジニアへの未経験での転職方法についてお届けしましょう。ブロックチェーンの基礎知識や、必要なプログラミング言語も併せて紹介していきます。

ブロックチェーンエンジニアとは
ブロックチェーンエンジニアとは、ブロックチェーン(分散型台帳技術)に関係するサービスやアプリなどを開発するエンジニア職のことです。
ビットコインやイーサリアムなどの仮想通貨でこのブロックチェーン技術が使われていますが、まだ発展途上といえる領域といえます。
そのような領域ではまだ先駆者が少ないため、未経験者であっても参入するチャンスがあると考えて良いでしょう。
今回はブロックチェーンという先端技術に対して興味のある、ブロックチェーンエンジニア未経験者に向けた記事です。
ブロックチェーンエンジニアに転職する際に必要となる言語や基礎知識などを含め、転職する方法をご紹介します。
ブロックチェーンの基礎知識
ブロックチェーンはその専門知識の多さから、理解が難しいといわれている技術です。
そのため、ブロックチェーンエンジニアに転職を考えている方に向けて、基本的な知識をここでご紹介しましょう。
ブロックチェーンの仕組み
ブロックチェーンは、ブロックと呼ばれる単位のデータをチェーン状に繋げることで時系列に沿った情報の整合性が保たれるというものです。
それぞれのブロックにはトランザクションと呼ばれる取引データや、ハッシュと呼ばれるデータを暗号化した数値などが含まれています。
ブロックチェーンにはデータを管理する中央集権的なサーバーが存在せず、P2P方式により複数のコンピューターで管理しているのです。
これにより、サーバー上でデータを改ざんしたり、偽造したりといったことができなくなっています。
複数のコンピュータでデータの整合性を取っており、データ同士の辻褄が合わなくなるとそのデータが改ざんされたということが分かるためです。
また、情報自体が暗号化技術によって守られているため、高いセキュリティを誇ります。
ブロックチェーンの技術
ブロックチェーンでは、データを改ざんした場合、そのブロックを表すハッシュと呼ばれる数値も変わってしまいます。
そうするとそれ以降のブロックと数値が一致しなくなるため、それ以降のハッシュも変えなくてはいけなくなるのです。
全てのブロックのハッシュを書き換えることは不可能に近いため、改ざんや偽造ということは難しい作りとなっています。
P2Pによるネットワーク管理、公開鍵暗号技術などもブロックチェーンのデータの信頼性の高さを保証しているのです。
また、契約を自動的に締結するスマートコントラクト技術も、その非中央集権型のネットワークの実現に一役買っています。
データが相互に正しいことを確認し合うコンセンサスアルゴリズムは、データの整合性を保つために必要な技術です。
このように、ブロックチェーンには様々な技術が用いられているため、安全にデータを保持できる反面、理解の難しいシステムだといえます。
ブロックチェーンエンジニアの仕事
ブロックチェーンエンジニアは、ブロックチェーンという技術が出てきてから現れた職種のため、まだ新しい職種といえます。
具体的にどのようなことを仕事として行っているのか、分からない方もいるのではないでしょうか。
そんな方のために、まずはブロックチェーンエンジニアの仕事内容を紹介しましょう。
ブロックチェーン本体を開発するエンジニア
ブロックチェーンは暗号技術やデータの正当性を確認し合う技術により偽装や改ざんが難しく、電子決済や通貨取引などで使われているものです。
ブロックチェーンエンジニアの中には、そのブロックチェーン自体を開発するという技術者もいます。
こちらはブロックチェーンに対しての深い知識が必要とされる開発です。
その仕組みに対して高い専門知識を有していなければいけません。
特に暗号技術は、ブロックチェーンの信頼性を支える仕組みの1つです。
これに対しては相応の知識が必要とされるでしょう。
ブロックチェーンを使ったシステムやサービスの開発
ブロックチェーンエンジニアの求人で多いのは、ブロックチェーンを用いたシステムやサービスの開発です。
現在、ブロックチェーンは様々な分野で活用されています。
そのため、ブロックチェーンを用いたアプリ開発は様々なところで需要が増加している状況です。
正確な情報が必要とされるサービスとしては、シェアリングサービスや電子決済サービスなどがあります。
他にも、この技術を使用したオンラインゲームなども登場しており、その幅は以前よりもさらに広くなっているのです。
ブロックチェーンエンジニアに必要な知識
そうしたブロックチェーン本体を作るには、ブロックチェーンの複雑な仕組みを知っていなければなりません。
ブロックチェーンは求められる知識や専門用語も多く、それらの意味を覚えてから開発となるとかなりハードルが高くなります。
ここではブロックチェーンエンジニアに求められる知識やスキルを紹介していきましょう。
ブロックチェーンの知識
この職種に転職するには、ブロックチェーンに関する知識は必須だといえるでしょう。
その構造などに対しても深く理解をし、この技術によるメリットやデメリットを知っていなければいけません。
ブロックチェーンの特徴を捉え、アプリケーションの開発に活かしていくことが必要とされます。
ブロックチェーン自体の開発を担当する場合には、さらに深く専門的な知識が求められるでしょう。
暗号技術に対しての知識
ブロックチェーンには複数の暗号技術が使われています。
ブロック内に存在するハッシュから、公開鍵暗号、電子署名など、それぞれの技術に対しての知識が必要となるでしょう。
ブロックチェーンではそれら全ての技術が関係し合い、高い信頼性を保持しています。
これらの対しての理解がなければ、ブロックチェーンエンジニアとしてアプリケーションを開発することは難しくなってしまうでしょう。
プログラミング知識
ブロックチェーンエンジニアに限らず、エンジニア職に必須の知識といえるのがプログラミングに対しての知識です。
また、開発には様々なプログラミング言語を使う必要があります。
開発環境に応じてそれらを使いこなす必要があるため、複数の言語に対しての幅広い知識が必要とされるでしょう。
また、ブロックチェーンの領域は特に先端技術が多く使用されているため、習熟した技術が必要とされるでしょう。
必要なプログラミング言語
ブロックチェーンの開発環境として、主に4つの言語が用いられています。
これらの言語を学習しておくことで、実際の開発業務にも対応できることでしょう。
それぞれ使用される仮装通貨やシステムによって言語も異なるため、それらについて個別に紹介していきます。
特にSolidityとGo言語は、どちらも仮想通貨に関するアプリケーションの開発で使用されることの多い言語です。
ぜひ覚えておきましょう。
C++/C#
仮想通貨のシステムに携わる場合、ビットコインに用いられている、C++を学んでいると良いでしょう。
また、C#も仮想通貨取引においては必要となる場合があります。
ブロックチェーン技術を用いたアプリケーションの開発よりも、仮想通貨そのものに関わりたいという方はこれらの知識が必須となります。
C言語に関してはこれら2つを習得しておけば、ブロックチェーンエンジニアとして困ることも少ないでしょう。
JavaScript
Webサービスの開発環境として用いられることの多いJavaScriptは、ブロックチェーンのライブラリが豊富です。
ブロックチェーンを用いたWebサービスを開発する場合にはJavaScriptを使うことが多いでしょう。
Go
仮想通貨「イーサリアム」に関係する開発では、Go言語が使われる「Go Ethereum」という専用のソフトウェアが必要となる場合があります。
イーサリアムの資金移動やマイニングといったものに関するアプリ開発を行う際には、Go言語を習得しておくと良いでしょう。
Solidity
Solidityは、イーサリアムを用いたアプリケーションを開発する際に必要とされる場合が多い言語です。
イーサリアムのスマートコントラクトを開発する際には必要となります。
仮想通貨の取引に関する開発では、Solidityが使用されることが多いでしょう。
ブロックチェーンエンジニアの年収
ブロックチェーンエンジニアの平均年収は、980万円程度となっています。
企業に勤めるシステムエンジニアの平均年収は470万円程度となっているため、比較するとかなり高い年収を得られることが分かるでしょう。
ブロックチェーンというのは、まだ新しい分野のため、その注目度に反して開発を行える人材が少ない状況です。
そのため、年収も高くなる傾向があるのでしょう。
企業のシステムエンジニアをしている方は、ブロックチェーンエンジニアへの転職で、年収アップを期待できるかもしれません。
ブロックチェーンエンジニアに未経験で転職する方法
ブロックチェーンエンジニアに未経験で転職する場合、ブロックチェーンの専門知識やプログラミング言語への理解が必須となるでしょう。
他のエンジニア職を経験した方は、転職の際有利になると考えられます。
また、今回ご紹介したようにブロックチェーンは専門用語が多く存在している分野です。
それらを事前に理解しておくことはブロックチェーンエンジニアとして必須といえます。
そして、この職種では他のエンジニア職よりも、暗号技術や金融に対しての知識が求められることでしょう。
上記のように多くの技術が必要とされる職種ですが、ブロックチェーンは仮想通貨の分野を中心に大きな注目を集めている技術です。
最近ではその技術を応用して、新たなサービスを創造しようという動きも強まっています。
しかしながら、業界ではブロックチェーンを扱えるエンジニアの数はまだまだ少なく、企業の需要に対して、人材不足の状況です。
未経験であっても、ブロックチェーンの技術を深く理解し、今後学習していく意欲のある方は企業に求められる人材になれることでしょう。
まとめ
今回は仮想通貨の台頭により大きな注目を集めるブロックチェーンエンジニアについてご紹介しました。
その技術はこれからさらに様々な分野で必要とされていくはずです。
最先端技術に触れる仕事がしたい方にはうってつけの職種といえるのではないでしょうか。
その需要の高さから未経験であってもまだまだ挑戦が可能な職種です。
この機会に、ブロックチェーンエンジニアの転職を検討してみてはいかがでしょうか。
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