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IA(情報アーキテクト)とは?Webサイトの情報設計やスキル、年収や需要を解説

IAとは「情報アーキテクト」を指し、情報設計を行う職種であり。Webサイトを制作するうえで、適切な情報設計は非常に重用です。今回はIAの仕事内容から必要なスキル、気になる将来性やIAとして活躍する方法をIT転職エージェントが徹底解説します!

IA(情報アーキテクト)とは

 

 

情報アーキテクトと情報アーキテクチャの関係

 

「IA」という言葉が意味するものには「情報アーキテクト」と「情報アーキテクチャ」の2種類があります。

情報アーキテクトは、「情報アーキテクチャを使ってシステムを設計・開発する職業」のことです。PM(プロジェクトマネージャー)などのような、いわゆるエンジニア上位職と呼ばれるものです。

 

では職業を指すIAと切っても切り離せない「情報アーキテクチャ」とはなんでしょうか。

情報アーキテクチャとは、端的に言うとWEBサイトのシステムの最適化を行うための技術です。

サイト内の情報にアクセスしやすくする技術や、サイトを運用する側と利用する側どちらにとっても利益が出るようなシステム・構造全般のことを指します。

つまり情報アーキテクトは「人々が利用しやすいWEBサイトを作る職業」と表すことができます。

 

WEBサイトを運用する側と利用する側の橋渡し役

 

では次に仕事としての「IA」について話を進めていきます。

もしサイトを見ていて求めている情報に辿り着きにくかったとしたら、利用者は離れていってしまいます。それは運用する側にとっても避けたい事態です。

 

IAは技術面からサイトをサポートし、システムを通して運用者と利用者の橋渡しを行います。技術でサポートするという点が他のエンジニア上位職とIAとを分ける大きな違いです。

例を挙げると、PMはプロジェクトの進行管理という側面からクライアントをサポートしていきます。

一方で、技術的な業務はメインとしていない場合が多いです。上位職の中でもより技術に特化した仕事を行うのがIAなのです。

では、具体的にどのような業務でサポートしているのか、以下で詳しく紹介します。

 

まずはキャリアの相談をしてみる

 

 

IAの仕事内容

 

 

設計のために必要な要件定義

 

まず初めに必要なことは、適切なシステムを設計するための要件を定義することです。

ターゲット層やサイトのジャンル・方針などを考慮して、どんな要件が必要になるのかを検討していきます。同時に、どの要素が不要であるのかを選別することも重要です。

要件定義の業務自体はエンジニアの仕事にも含まれています。しかし、IAにはより深い知識とシステム全体の管理者としての視点が求められるのです。

サイト全体および個々のページの要件を定義し、その案件に携わるエンジニアに共有していきます。

 

サイトに適した情報システムの設計

 

要件定義が終わったら、その要件を満たす情報システムを設計する段階に移ります。

設計で大事なのは「利用者が欲しい情報へと確実にアクセスできる環境を作ること」です。そのためにもこまめな要件チェックが欠かせません。

ここで役に立ってくるのが要件定義段階で行った「不要な要素の洗い出し」です。必要ないと判断された要素が設計に入っていないか、情報にアクセスする上でノイズはないかを確認します。

システム設計が完了したら、いよいよ開発へと進みます。

 

設計したシステムの開発

 

設計書に従い、実際にシステムを開発していきます。

開発にあたっては、自分たちが持っている技術以外のものが必要になるケースも少なくありません。そのため、各方面との密なコミュニケーションがマストです。

自分以外のエンジニアともしっかり意思疎通を図り、進行に問題がないか確認します。場合によっては要件定義や設計をやり直し、より高い品質のシステムを作っていくのです。

開発後、各種テストで問題が発見されなければ晴れてシステムの完成です。

 

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IAによってパフォーマンス向上につながる

 

 

IAの情報設計により、Webサイトのパフォーマンスを最大化できる点がWeb制作におけるメリットです。

冒頭で述べた通り、IAの強みは技術面に理解が深い点だといえます。

Webサイト制作にはコンサルタントやアナリスト、デザイナーやプログラマーなど多種多様な職種が関わるため、それぞれの業務について技術面で相互理解が深い人材が有用だからです。

自身はデザインや制作を行わないながらも複数の職種のバランスを取り、企業とユーザーにとっての最適解を見出すためには、IAの役割が非常に重要なのです。

 

まずはキャリアの相談をしてみる

 

 

IAとしてのキャリア構築に必要なこと

 

 

対人折衝能力を磨く

 

ただ技術的に突出していればいいわけではないのが、IAの難しいところだといえます。

システムを考える中でクライアントや関連するエンジニアと協力することも多々あるため、上手く話し合うための対人折衝能力も大事な要素です。

特に、クライアントの主張と技術側の主張がぶつかった際の対応によって、IA自身の評価のみならず所属している企業のイメージをも左右されます。

エンジニアのときから多くの人と接し、話し合う能力を磨くことを心がけるとよいでしょう。

 

エンジニアとして十分な経験を積む

 

エンジニアとして積み重ねた様々な経験もIAの仕事に役立ちます。

IAは案件ごとに最適なシステムを提供する仕事です。それだけ多くのシステムを提供するためには、実際に色々なプロジェクトに参加して「どんなものを求められるのか」を把握しておくことが求められます。

高い技術を求められるIAだからこそ、エンジニアとして優秀であることが求められるのです。

そのため、まずは優秀なエンジニアを目指すのがIAとしてのキャリア構築第一歩だといえます。

 

自分の専門分野を作る

 

エンジニアの段階でIAへのキャリアアップを目指していた場合、「アプリケーション」「インテグレーション」「インフラストラクチャ」のどれを専門にするかをあらかじめ考えておきましょう。

専門分野を曖昧にしたままだと、効率よく知識を深めることができないからです。

もしある程度仕事を選べるようであれば興味があるものを、そうでない場合はこれまで行ってきた仕事のうちで割合が高いものを専門分野として極めていくのがお勧めです。

 

自分に向いている仕事は「IT人材 仕事タイプ診断」で見つけてみよう

 

 

次のキャリアでどの職種を目指すか、マネージャーを目指すか、スペシャリストになるか悩んだり、転職したいけど自分の価値観に合う企業がわからない、次の職場選びで重視した方がいいことがわからないなど、職場選びで悩むことは多々ありますよね。

 

ギークリーの「IT人材 仕事タイプ診断」では、自分の適性だけではなく、自分に合う働き方、企業のタイプを知ることができるので、転職軸を決めるときや求人選びに役立ちます。

 

キャリアや仕事選びで悩んだら、一度ご自身の価値観に合う仕事のタイプや企業のタイプを調べてみませんか?自身の適性を知ることで、納得のいくキャリア選択や求人選びができるでしょう。

 

希望のキャリアに転職!診断利用から約1か月で転職成功した方の例

 

希望のキャリアに転職成功したAさんの例
  • ご年齢:30代前半
  • ご経歴:システムエンジニア⇒システムエンジニア
  • 転職期間:仕事タイプ診断利用から1ヶ月弱でご転職

 

Aさんは元々Salesforceエンジニアとして運用保守に従事されていましたが、案件が変わることが多く、知見を活かして働けない、個人よりも切磋琢磨できる仲間・チームで成長していきたいというご意向があり転職活動を始めておりました。

 

前職のご状況と、ご自身の価値観・志向にギャップを感じられていたAさんですが、「IT人材 仕事タイプ診断」によってご自身に合う価値観の企業タイプを見つけ、診断から1ヶ月弱で転職成功されました。

 

【あわせて読みたい】転職でキャリアアップに成功した事例はこちら⇓

 

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「IT人材 仕事タイプ診断」ご利用の流れ

 

「IT人材 仕事タイプ診断」は4つのステップで完結!

 

STEP1:以下のボタンから仕事タイプ診断のページへ

 

STEP2:仕事タイプ診断のページから職種を選択

 

STEP3:プロフィール(お名前とご連絡先)を入力

 

STEP4:必要な質問に答える

 

診断後、自分の志向にあう企業の求人を見たい場合は、IT専門のキャリアアドバイザーがご希望の条件をお伺いし、志向性に合わせた求人を紹介させていただきます。

たった3分、無料で診断できるので、ぜひ一度「IT人材 仕事タイプ診断」で企業選びの軸を見てみてください。

 

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IAに求められるスキル・資格

 

 

IPA(独立行政法人情報処理推進機構)が11の項目を設定

 

IPAが2011年に発表した「ITスキル標準V3 2011」の中で、必要なスキルを11項目設定しています.

その内容を抜粋すると、下記のようにまとめられています。(2023年12月現在)

IAに必要なスキルを11項目
  • アーキテクチャ設計
  • 設計技法
  • 標準化と再利用
  • コンサルティング技法の活用
  • 知的資産管理活用
  • テクノロジ
  • インダストリ
  • プロジェクトマネジメント
  • リーダーシップ
  • コミュニケーション
  • ネゴシエーション

ただしこれは2011年の時点で発表されたものなので、IAに求められるスキルの変化にも常に注視しましょう。

とはいえ、IPAが示したこの11項目は今なおIAにとって外せないスキルであることも事実です。

IAを志している人やIAになったばかりという人はぜひこの11項目についてチェックしてみましょう。

 

それぞれの専門分野についての知識

 

IAには大きく分けて3つの分野が存在します。

「アプリケーション」「インテグレーション」「インフラストラクチャ」、おおよそこの3分野を専門領域としているIAが多いです。

一口に「IA」と言っても専門分野によって求められる知識や技術が異なるため、IAとしてキャリアを築く際には、これまでの経験からどれを専門領域とするのかを決めましょう。

知識面で不安がある場合には「システムアーキテクト試験」の勉強をすると、どの程度の知識が身についているかを把握することができます。

 

システムアーキテクト試験(SA)は専門性の証明に有効

 

IPAが実施しているものに「システムアーキテクト試験(SA)」があります。

この試験で問われる内容はIAにとっても必要となるものが多いため、取得しておくと自分の専門性を客観的に証明することが可能です。

ただし、この試験に合格したからといってすぐにIAになれるわけではありません。あくまでもエンジニアからの派生職種なので、エンジニアとしての十分な経験と知識があることは大前提です。

もちろん、エンジニアにとっての必須資格は保有していなければなりません。IAに必要となる知識やスキルを備えているかの確認や、その証明を行うためにこちらの試験を活用することをお勧めします。

 

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IAの年収は?

 

 

IAの平均年収は約800万円

 

多様なスペシャリストとしてのスキルが求められるIAの年収は、年代や任されている役職で変わります。

中には20代で700万円以上、30代で1000万円を超える人もいるようです。

IAの平均年収はおよそ800万円といわれています。

企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)化、つまり企業のデジタル革新推進によって需要が増している職種であり、今後も高い報酬が期待できるでしょう。

 

一般の仕事に比べてIAは年収が高い傾向にあります。それは専門的なスキルを持ち合わせていて、なおかつ大きな責任がある立場だからです。

 

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IAの需要が伸びると予想される理由

 

 

ビックデータサービスの普及

 

クラウドなどビックデーターを扱うデーターサービスが急激に普及している昨今ですが、その普及スピードにデータベース分野を担当するIA人材が不足しています。

近年のIT業界はますます細分化が激しくなり、より分野に特化したスペシャリストの需要が高まっています。そのため、ビックデータのIAの企業のニーズが年々高まっています。

 

IT業界の成長

 

IAの将来性に期待ができる要因の大きな一つとして、製造、医療、自動車産業などあらゆる業界でIT技術が必要不可欠になったことです。

しかし、IT技術の進歩により、管理や運用などコストを抑えたり効率を上げることが可能となる一方、より高度なIT技術を扱うことが難しくなりました。

 

このような問題を解決するために適している存在がIAです。

IAは専門的な知識も持ち合わせており、システムの設計や開発にも精通しています。IT技術を使った業務にIAは今や欠かせない人材といっても良いでしょう。

そのため、企業のIT化が進むほどIAの需要も増すと言えますね。

 

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IAの将来は「人」を見られるかどうかで決まる

 

 

IAの将来性ですが、より多くの視点から「人」の動きを観測できるかどうかにかかっています。

統計データなどにより、人の動きを予測することは現在でも技術として導入されていますよね。となると、ただ「運用者と利用者にとって最適なシステムを作る」だけであれば、この先IAの仕事は少なくなってしまうことでしょう。

 

大切なのは、統計などでは測れない「人の動き」を見ること。データでは把握しきれない部分をIAが汲み取っていくことでこの先も生き残っていくことができると考えられます。

 

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IAへの転職は転職エージェントがおすすめ

 

 

IAはIT領域に深く関わる仕事です。しかし単にIT技術を通すだけではWEBサイトの運用者も利用者も利益を得ることができません。

IAはデジタルではわからない部分を捉え、システムに反映させる。いわば人とIT領域の間に立ってコミュニケーションを円滑にする「翻訳者」ともいえるでしょう。

もしあなたがIAの転職を考えているなら転職エージェントに相談してみましょう。転職エージェントを利用すれば、無料で求人のご紹介はもちろん、転職の支援を行ってくれます。

 

転職エージェントの中にはIT系や医療系、外資系といった特定の業界を専門的に扱う、特化型の転職エージェントがあります。

IAのような複合的なスキルが必要な責任ある職種は、特にその業界や業務に精通した転職エージェントをおすすめします。

特化型の転職エージェントを使用すれば、「自分の想像と違った」という入社後のミスマッチも未然に防ぐことができます。

 

IT・Web・ゲーム業界の転職に強い転職エージェントのGeekly(ギークリー)では、IAの求人や企業の情報を多数保有しています。

専門のキャリアアドバイザーがあなたの希望や条件などを入念にヒアリングして、あなたに合致する企業を探し転職を成功させるサポートをいたしますので、IAの仕事に興味がある方は、お気軽にご相談ください。

 

まずはキャリアの相談をしてみる

 

この記事の監修者

【国家資格保有】キャリアアドバイザー 小峰涼平

5年間インフラエンジニアとして新規顧客提案や既存顧客への提案〜運用保守業務を経験。業務を行う中で人材業界へ興味を持ち、22年1月国家資格キャリアコンサルタントを取得。現在、資格を活かしキャリアアドバイザーとしてエンジニアの転職支援を行っております。

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