1. HOME
  2. Geekly Media
  3. 転職で将来のビジョンを効果的に伝える方法!評価される答え方のコツ解説

転職で将来のビジョンを効果的に伝える方法!評価される答え方のコツ解説

転職面接の中では、入社後の展望などを知るため「キャリアビジョン」が、頻出の質問事項の一つです。企業が求めている回答をするには、この質問意図や答え方などを知り、事前準備が必要です。今回は「キャリアビジョン」の質問意図や答え方、答える上でのポイントや注意点などを紹介していきます。

キャリアビジョンとは?

 

キャリアビジョン

 

「キャリアビジョン」とは言葉の通り、「キャリア=経歴」「ビジョン=将来の理想、実現したい未来」になります。

つまり今後の自分の経歴をどう積み上げていくか、どんな人生にしていきたいのかという中長期的で具体的な計画を立てることです。

キャリアビジョンを立てることで、自分が今何をするべきなのか、何をしなくてもよいのかなど様々な決断の助けになります。

転職面接などで「キャリアビジョン」は頻出の質問事項です。

しっかりとした受け答えをするためには、「キャリアビジョン」とは何かを把握した上で、内容を考えていきましょう。

 

<簡単1分>年収診断をしてみる

 

 

面接でキャリアビジョンを聞かれる理由

 

クエスチョン

 

転職面接時に企業担当者からキャリアビジョンを聞かれる可能性は高いです。

企業側が応募者のキャリアビジョンから何を知ろうとしているのかを把握しておきましょう。

 

自社と転職希望者の希望がマッチしているか

 

企業側が確認したいのは自社の考え方や方向性と、転職希望者の将来の方向性が一致しているかどうかです。

入社後は長く在籍してもらい、会社の将来を担う人材になってもらいたいため、転職希望者のビジョンを自社で叶えられるかを見ています。

もしここが一致していなければ、退職のリスクが高かったり、前向きに働いてもらえない人材と見られてしまうでしょう。

そのためしっかりと自分のキャリアビジョンを主張することは大切ですが、面接時にはその企業に合わせた答えた方が求められます。

 

目標設定力があるか

 

キャリアビジョンを持っているかどうかで、仕事に対する姿勢も変わってきます。

ただ与えられた業務をこなす受動的な姿勢ではなく、自分から能動的に仕事を作っていける人材を企業は求めているのです。

目標や夢は人から与えられるものではなく、自分で作り上げるものであり、仕事をする上でのエネルギーに繋がります。

そのためキャリアビジョンを明確に持っている人材は「目標設定力」があり、前向きに仕事に取り組める人材であると見てもらえるでしょう。

 

目標への実行力があるか

 

立派なキャリアビジョンを立てていても、行動が伴っていない場合は企業にとっては魅力的に見えません。

そのため、それまでの経歴と今後のキャリアビジョンの方向性が全く違っていたりする場合は、伝え方に注意が必要です。

どういう考えで今までの経歴を歩み、またキャリアビジョンの方向性が変わったきっかけなどを話すと企業側が納得しやすくなります。

 

キャリアビジョンの考え方3ステップ

 

ビジョン

 

いざキャリアビジョンを作ろうと、自分の理想を思い描いても、なかなか具体的に定まらない人も多いのではないでしょうか。

そのため面接時にしっかり対応できるようにキャリアビジョンの作り方を見ていきましょう。

頭の中だけなく、紙に書き起こすとより頭の中が整理されます。

 

STEP1:自己分析

 

まず自分をよく知り、自分はどんな考えを持っているのかを「自己分析」することで把握します。

自分の今までの経験からどのような価値観を持っているのかを洗い出しましょう。

 

・今までの経験の中でどんなことに、自分は情熱を向けられていたのか

・安定を好むのか、挑戦を好むのか

・一人でこつこつやるのが好きなのか、チームで目標達成することが好きなのか

・仕事における優先順位は?(給与/仕事内容/ワークライフバランス/人間関係など)

 

いかに自分が満足しながら働き続けられるか、将来的に自分はどのような姿になっていたいのかについて深く考えてみましょう。

 

STEP2:価値観を具体化させる

 

自己分析で自分の価値観が書き出せたら、次はその価値観にあった自分が将来やっていきたいことを具体的にしていきましょう。

漠然といつかはそうなりたいでは具体性が欠けるため、時間軸も合わせて中長期的に考えることがポイントです。

 

・〇年後にはプロジェクトのリーダーとして皆を引っ張っていきたい

・〇年後には△△の専門性を高めるために〇△の資格を取得する

・〇年後にはネット新事業に携わり、会社の事業の幅を広げていきたい

 

など、ここで具体的なビジョンが固まればこのビジョン達成を目指し、日々の仕事への意欲にも繋がります。

また日々忙しい中で自分が何を目指していたかを忘れそうな時も、これを振り返る事で初心に立ち戻ることができるのです。

 

STEP3:SMARTで客観的にチェック

 

一通り自分のキャリアビジョンが書き出せたら、それを客観的に判断しましょう。

キャリアビジョンは雲をつかむような話ではなく、「実現可能なビジョン」でなくてはいけません。

そこで他人に見てもらうのも一つの手ですが、自分で客観的にチェックする方法としてSMARTのフレームワークが役立ちます。

全ての項目に対して「YES」と答えられるようなキャリアビジョンに仕上げることが大切です。

 

Specific:聞き手が納得できるような具体性はあるか

Measureble:計画に対する進捗や結果が目に見えて測定可能なものか

Attainable:現実的に達成が可能なものか

Relevant:企業の目標に関連しているか

Time-bound:期限を設定しているか

 

【年代別】キャリアビジョンの考え方の違い

 

20代・第二新卒

まずは大きく、キャリアアップとキャリアチェンジどちらを目指して転職するのかを決めましょう。

長期的に考えてどうなりたいのか、まだ漠然としているかもしれません。まだキャリアビジョンが明確でない場合は、「まだはっきりと定まってはいない」と正直に伝えることもひとつの方法です。

ただし、未来は漠然としていても、実現に向けて主体的に動けることはアピールする必要があります。現時点でどのようなことを学び、何を習得したいのか具体的に答えられると良いでしょう。

 

30代

これまでの仕事経験をふまえ、現実的なキャリアビジョンを見据えている必要があるとされる年代です。

面接で採用担当者に伝える際には、何を経験して来たか、どのような考え方を持つようになったか、そしてそれを活かして具体的にどのようになれると思っているのか、根拠を添えるように意識します。

より具体性を持たせるために、〇歳までに、入社後〇年以内に、といった期限を提示したうえで将来性がアピールできるようにしましょう。

 

40代以降・管理職

ある程度決まったポストでの採用を目指すのであれば、その次のポストを目指す姿勢を示します。具体的に「〇年後までに」といった期限を提示することで積極性や熱意をアピールできます。

40代以降では会社の経営や実績を左右する採用となる機会も増えるため、志望する企業が描くビジョンにも寄り添って、その実現に自分がどのように貢献できるかという視点で話すようにすると良いでしょう。

 

<簡単1分>年収診断をしてみる

 

キャリアビジョンの答え方のポイント3つ

 

ポイント

 

キャアビジョンを聞かれた時には、以下の3つのポイントを意識することが大切です。

話す内容だけでなく、話しの構成も面接では重要になってきます。

 

①具体的な目標を提示する

 

キャリアビジョンを答える時は、最初に結論として「具体的な目標」を提示しましょう。

「3年後までには〇△のプロジェクトリーダーになり、国内シェア1位を取ります。そして5年後には海外にもその販路を広げていきたいです」

といったような具体的な目標設定です。

企業側が求めている人材や、評価制度に沿った目標を提示できれば、自社の優先度が高いという良い印象を与えることができます。

 

②目標のために今していること

 

次に、キャリアビジョンのためにしている勉強や保有している、取得を目指している資格があれば伝えましょう。

将来に繋がるような仕事、または意識しながらしている仕事があればそれもキャリアビジョンに繋がります。

「プロジェクトリーダーになる」という目標であれば、マネージメント経験やプロジェクトに必要な知識、資格の取得などがそれに該当します。

計画するだけでなく、自分のキャリアビジョンに沿って既に主体的に動いている印象を持ってもらうことが大切です。

 

③この企業を選んだ理由

 

なぜこの企業でなければいけないのかという理由があると、より企業側にとっては熱意を感じられ好印象になります。

「プロジェクトを立ち上げてから数年で国内シェア○○%まで広げるなど、スピード感を持った御社で自分も成長していきたいと思いました」

など、自分のキャリアビジョンと企業の方向性が一致する部分を伝えることがポイントです。

 

 

キャリアビジョンの回答例

 

オフィス

 

エンジニア職

 

2年後には私の今までの経験してきたスキルを用いて△△開発を成し遂げたいと考えております。

御社が強い〇〇分野において△△開発ができれば、より他社との差別化が図れ、自社の〇〇分野における基盤がより強固となると予想しています。

5年後には開発職での先頭を走っていられるよう、現在も□〇のスキルを習得中です。

 

営業職

 

私が考える御社独自の強みは〇〇システムです。

業界研究をするなかで、〇〇システムがこの業界をけん引する存在になり得る可能性を知り、世に広めたいと強く思っています。

そのために、前職で培ったアナリストとしてのデータ分析力を活かして3年後までに普及率を現在の1.5倍に伸ばしたいと考え、専門知識を備えるために来月の資格試験を受ける予定です。

 

 

いずれも何年後という具体的な数字を盛り込み、目に見える目標達成が提示されている例です。

また、この企業ならではの分野において活躍したいという、企業が求めている方向性とも一致しています。

そして最終的に自分がどういう姿になっていたいか期限を設けて伝えることで、現実的に目標を達成させる意欲を感じることができます。

 

 

キャリアビジョンを聞かれた時の注意点

 

注意

 

キャリアビジョンについて答える時は以下のポイントに注意が必要です。

 

志望動機、転職理由、退職理由が矛盾のないようにする

 

面接では将来のキャリアビジョンだけでなく、現在転職を希望している理由や退職した理由も聞かれます。

そのため転職理由や退職理由と、今後のキャリアビジョンとの矛盾がないようにすることが必要です。

キャリアビジョンの目標を達成するための転職であり、その企業を選んだ理由が客観的に一貫しているようにしましょう。

 

仕事以外のキャリアについての内容

 

キャリアビジョンの中には、仕事以外のプライベートの部分も含まれてはいます。

しかし面接時に「〇歳までに結婚し~」などのようなプライベートに関することを答えるのはNGです。

あくまで採用面接であることは最低限認識し、仕事に関する回答をしましょう。

 

自分本位にならない

 

キャリアビジョンを答える際に、スキルアップばかりに言及したり、その後独立したいといった自分本位な回答にならないよう注意が必要です。

会社はあくまで自社の利益になる人材を求めているのだという点を今一度念頭に置いてください。

 

<簡単1分>年収診断をしてみる

 

 

「キャリアビジョンはありますか?」に似た質問例

 

質問例

 

面接で将来について聞かれるのはキャリアビジョンという形だけではありません。

別の視点から問われることもあるので、それに対する対処法を見ておきましょう。

 

〇年後どうなっていたいですか?

 

「〇年後どうなっていたいか」というような具体的な数字が出る質問は、キャリアビジョンについて聞かれていると捉える必要があります。

ここでは、考えていたキャリアビジョンの中から数年後にどうなっていたいかの部分を抜粋し、答えればいいでしょう。

ここでキャリアビジョンと違った答えをしてしまうと、後々一貫性が取れなくなってしまう場合があります。

 

将来の夢は何ですか?

 

将来の夢を聞かれた場合は、企業側は応募者の価値観や、仕事に対する考え方などを知ろうとしています。

具体的に〇年後などまでの回答は必要ないですが、「入社したら何を成し遂げたいのか」などの視点で回答するといいでしょう。

 

キャリアビジョンと似ている言葉

 

キャリアビジョンに似ている言葉に「キャリアプラン」「キャリアパス」「キャリアデザイン」などが挙げられます。

次のような違いがありますので注意しましょう。

 

・キャリアビジョン…仕事も含めた人生における未来の理想像

・キャリアプラン…仕事を続けることを前提とした人生設計

・キャリアパス…仕事におけるキャリアプラン達成のための道筋

・キャリアデザイン…キャリアビジョンを叶えるための計画を考えること

 

つまり、ビジョンはゴールでプランやパスはゴールを実現するための過程、その過程を考えるのがデザインということになります。

面接ではしっかりと質問の意図を汲んで適切な回答を選びましょう。

 

各企業に応じたキャリアビジョンを準備しておこう

 

プランを練る

 

キャリアビジョンは将来の仕事や生活の自分軸を決めていくのに大事なものです。

しかしその軸を頑なに変えず、そのまま応募先の企業へ伝えても相手には響きません。

事前に企業研究をし、各企業が求めている人物像と自分のキャリアビジョンとが重なる部分を把握した上で面接に臨みましょう。

 

まずはキャリアの相談をしてみる

この記事の監修者

ギークリーメディア編集部

主にIT・Web・ゲーム業界の転職事情に関する有益な情報を発信するメディアの編集部です。転職者であれば転職市場や選考での対策、企業の採用担当者様であればIT人材の流れ等、「IT業界に携わる転職・採用」の事情を提供していきます。

この記事が気に入った場合は、
SNSでシェアをお願いします

あわせて読みたい関連記事

この記事を読んでいる人におすすめの記事