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大手家電メーカーから最新技術に触れられる環境へキャリアチェンジ|不確実なものに挑戦し、新しい環境で成長したい

ギークリーの転職支援サービスを利用して転職された方へインタビューを実施し、転職活動の体験談をお届けする本企画。第24回は新卒で入社した大手家電メーカーでソフトウェアの面白さに気づき、最新技術に触れられる環境を目指し転職活動をされた九間さんにお話を伺いました。異業界への転職を希望する際のポイントや、転職後のキャッチアップについてなど、気になる内容を掲載しています。ぜひご参考ください。

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九間 啓士朗さん

28歳 サーバーサイドエンジニア(2022年9月時点)

大学院をご卒業後、大手家電メーカーで組み込みエンジニアとしてのキャリアをスタートされました。設計からテストまで、一貫したソフトウェア開発のご経験もお持ちです。

現在は株式会社ディーカレットDCPにて、サーバーサイドエンジニアとしてバックエンドのシステム構築等をご担当されています。

 

学生時代に学んだプログラミングがきっかけで、ソフトウェアの面白さに気づいた

 

―まず初めに、前職でのご経歴について教えてください。

前職は大手家電メーカーで設計や製造に携わっていて、洗濯機のソフトウェアの開発を2年半ほど担当していました。その間、開発を手掛けたのは国内外の製品をあわせて10機種程度です。

前職に就職した理由は、もともと父親がメーカーに勤めていて、幼少期から機械いじりをする姿を見ていたのでものづくりに興味を持ったからです。

 

プログラミングを学んだ背景としては、学生時代に授業とは関係なく独学でディープラーニング領域の勉強を始めたことがきっかけです。周りにいた学生とみんなで教え合いながら、楽しんで学習を進めた体験がIT業界への入口になりました

その頃は家電に興味があったので、就職もその道に進んだという感じです。

 

―学生時代のときにプログラミングとの出会いがあったのですね。当時はどのようなことに関わっていたのですか。

もともとプログラミングそのものに興味があったわけではなく、大学4年生の卒論の時に少し触れた程度でした。
卒論を進めていく中で、機械に興味を持ってさらに深掘りしたいと思っていました。
そのときに、東京の大学院を紹介され、教授から「今年からはディープラーニングだ」と聞いたんです。
その時は本当にいちからディープラーニングを学びました。

 

―九間様が当時感じていた、エンジニアとしてのやりがいについて教えてください。

組み込みエンジニアとして洗濯機の開発に携わっていたのですが、自分で作ったものがちゃんとモノとして動いた時にやりがいと言うか、「やった!」と感じます(笑)
ソフトウェアだと動いていても裏側が見えにくいのですが、組み込みだと動きを見る事ができるので、当時はそこにやりがいを感じていました。

 

「不確実」な環境を求め、初めてかつ異業界への転職に踏み出した

 

 

―今回の転職活動のきっかけについて教えてください。

最新技術に触れられる環境に行きたいと思ったからです。
前職の大手家電メーカーへは「家電に携わりたい」という思いで入社し、配属されたのがたまたまソフトウェア系だったのでプログラミングを学んだというかたちでした。

それが業務に携わるうちに、家電が好きという思いよりも「ソフトウェアが好き」という思いが強くなって、AWSなどの最新技術に興味を持つようになりました。
ハードウェアと違い、自分の実力さえ伴えば思ったものを自分で作る事ができるという点に魅力を感じていたんです。

 

ただ、前職では最新技術を取り入れるという希望を叶えるのが難しかったので、転職活動を決意しました。
他にも、自身のキャリアパスとして「ずっとエンジニアをやっていたい」と思っていたのですが、前職だとマネージャーや管理職へのステップアップが一般的だった事も転職を考えた理由です。

 

―最新技術を扱う環境をご希望されていたのですね。企業や業界選びの軸はどのように決めていたのですか。

まず、勤務地が東京ということが1つめの条件としてありました。
2つめは大企業ではなくベンチャー寄りなところ、3つめは金融系かロボティクス系に携わることができるところ、この3つが軸でした。
金融系に関しては、もともと大学院時代から興味を持っていたんです。

ロボティクスに関しては、組み込みエンジニアとしての経験を活かしつつ、家電に比べてディープラーニングなどの最新技術を採用している事から視野に入れていました。

 

―初めてかつ大企業からの転職でしたが、率直に不安ではなかったのですか。

大企業から抜ける事に特に抵抗はなかったですね。
ある程度安定した環境よりは、もっと不確実で成長の伸びしろがあるところで一度挑戦したいという思いがありました。

 

逆に不安に思っていたこととしては、転職活動のスケジュール感です。
業界チェンジでの転職だったので、選考フローのなかで技術課題の提出を求められる企業もあり、仕事と並行しながらの転職活動が大変だと感じた部分でもあります。

平日は残業もあったので、土日を使って課題に取り組んでいました。

 

―実際のご活動の中で、得られた気づきや発見について教えてください。

気づいた点としては、やはり新卒1年目は本当にその会社しか知らないので、考えが凝り固まってしまうなと実感しました。

転職活動を通して新しい技術だけでなくビジネスの方法を発見した事も、新卒からずっと同じ企業にいる中では気付けなかった事だと思います。

複数の企業と選考や面接をしましたが、相性を見極めるために幅広く企業を見ようという考えが持てたと思います。

 

エージェントに背中を押され、希望とマッチするディーカレットDCP社への選考へと進んだ

 

 

―ギークリーを使おうと思ったきっかけと、キャリアアドバイザーのサポートについての感想をお伺いできればと思います。

きっかけは、転職のツールとしてメインで使っていたビズリーチからのスカウトメールでした。
ギークリーのサポートを受けようと決めたのは、ホームページの「IT専門」という言葉が希望とマッチしていると感じたからです。

スカウトメールもたくさん受け取ったのですが、自分が知らない企業でも興味を惹かれるところがたくさんあり面白いと感じました。

 

担当アドバイザーには大変お世話になりまして、入社時期の調整をすべて対応してくださったのは本当に助かりました。
業界チェンジに関しても、「数々の転職しようと思っている人をサポートしたアドバイザーが言うのであれば」と信じる事ができたので、不安に感じなかったのだと思います。

他にも、転職を急かすような言葉も無く、その段階で信用できる人だと感じました。焦って妥協した転職をせずに済んだと思います。
こちらの意図をすごく汲んでくれたアドバイザーでしたね。

 

―九間様には弊社の「書類代行サービス」もご利用いただいております。使ってみて良かった点はありましたか。

書類代行サービスも非常に助かりました。初めての転職だったので、職務経歴書の書き方も良く分からなかったんです。
しかし、書類代行サービスを利用して、ある程度書類のひな形を作ってもらいました

そこからは、内容について自分でちょっと肉付けして、添削してもらって修正する中で書類を完成させました。
ちなみに業界チェンジではありますが、書類が全然通らないという事はありませんでした。

 

―現職の選考の話に移ります。まず、応募したいと思ったきっかけについて教えてください。

金融業界にもともと興味があったという点が大きいです。大学院時代に仮想通貨を買ってみた事もありました。

前職の頃は家電に携わりたい思いが強かったのでそちらに進みましたが、金融への興味はずっとあったので、金融に関わるサービスを持つ現職に応募してみようと思いました。

 

―興味を持ったことが応募のきっかけだったのですね。面接を経て、志望度に変化はありましたか。

面接の時に、今となってはメイン事業であるデジタル通貨事業を今後注力しますという話を聞いたんです。
その時は知識がなかったのですが、話を聞いただけでも面白そうだなと強い興味を持って自分でも色々調べてみました。

そこで、まだ日本では本気で取り組んでいる会社があまり無い事を知り、自分もジョインしたいと思い志望度が上がりましたね。

 

他にも、デジタル通貨事業について仕組みを丁寧に解説してもらったのですが、自分の中でイメージがつかないところにさらに惹かれました。
いい意味でもっと不確実なところで一度挑戦したい」という思いと合致していたんです。

ある程度方向性が決定している中で進めるウォーターフォールだった前職とは違い、現職では商用化に向けて日々スピーディーに展開するアジャイルという点でも大きく違います。
業界も使うツールも開発言語も違い、新しい事にチャレンジできるという状況も志望度を上げました

飛び込んでしまうならそのような環境が良いと思いましたし、最先端の技術を使っている点も魅力的だったので、最終的にディーカレットDCP社に入社を決意しました。

まずはキャリアの相談をしてみる

 

「お金」の概念を変える新しいサービスを作りながら経験を積めることに手ごたえを感じる

 

 

―現在九間様が携わっている事業と、業務内容について教えてください。

少し難しいのですが、お金が現物になっている世の中でお金をデジタル化、プログラム化しようという事業に携わっています
物流をイメージしてもらうと分かりやすいと思います。

例えば、モノがA社からB社に流れたのちに、月末にまとめてというような形で決済がありますよね。
しかしデジタル通貨が実現すると、モノと一緒にお金も移動して、なおかつ契約書などお金以外の動きもあわせてプログラムできるようになるんです。

先程の例ですと、モノがA社からB社に流れた段階での決済が可能になるだけでなく、決裁書を送付することも可能になるんです。

お金のやり取りに他の意味も付与する、昨今のDX化をお金の面から進めているというところですね。
実現したら様々なお金の使い方が考えられると思います。まだ前例もないですし、弊社ならではの事業だと言えます。

 

私の具体的な業務内容としては、主にバックエンドのシステム構築というところです。構築だけでなく、改修・改善も担当しながら少しだけAWSのクラウド環境も触っています。人数が少ないので広い範囲に携わる事ができています。

 

―異なる業界への転職でしたが、キャッチアップはどのように行っているのですか。

基本的に自分で行っています。
弊社はドキュメントなどを参考に自分で手を動かして自発的にキャッチアップできる環境なんです。

他にも、エンジニア寄りのソフトウェアに詳しい人たちに囲まれているので、適宜質問して教えてもらっています。基準が高い人が多いので、ついて行くのがなかなか大変です(笑)

 

―入社して実感した現職の魅力や、良い意味でのギャップについて教えてください。

そうですね、転職活動のきっかけのひとつだった新しい技術に触れるという点は日々叶っています。

現職で最も魅力的に感じている点としては、「やりたいと言えば挑戦させてもらえる環境」ですね。任される範囲が大きい分、もちろん大変な側面もありますが、より成長できると感じます。

業界チェンジした身としては、特定の分野にしか関われないのではと思っていまししたが、想像していたより広い範囲に携わらせてもらえるのが良い意味でのギャップでした
ある一点をやるよりも、色々なところを触らせてもらえた方が視野が広がったり、知識も増えていくと思うんです。

 

あとは、毎日出社だった前職と違い現職ではほぼフルリモートな点です。
自分はリモートワークに向いていると思っていた半面、思っていたよりコミュニケーションが難しいのではないかと感じていました。

その点も現職では工夫されていて、バーチャルオフィスを使って話しかけたい時に話に行ける環境が整っているので、やりやすさを感じています。

 

―ご希望が叶った転職ということで大変嬉しく思います。九間様の今後の展望について教えてください。

今後もエンジニアとして活躍したいという点はぶれていないです。
自分自身あまりキャリア設計を細かく決めていくタイプではなく、その時々にやりたいと思った事に手をつけて行くタイプなので将来どうなっていたいかをそこまで決めてはいないですが、エンジニアを続けたいです。

他にも、技術の高さも大事ですが、コミュニケーションがとれて一緒に働いて楽しい人と仕事をしたいと思っています。
技術もあってコミュニケーションスキルも兼ね備えているというのは、自身が目指すところでもありますね。

 

―最後に、九間様から転職を考えている方へのメッセージをお願い致します。

私と同じように業界チェンジする時って、けっこう不安だと思います。

ただ、転職してしまえば自分のやる気次第でなんでもできると感じています。

不安で一歩下がりたい気持ちもあると思いますが、踏み出さないと逆に後悔すると思うので、やる気さえあれば一歩踏み出すことをおすすめします。

 

―インタビューは以上です。本日はありがとうございました!

まずはキャリアの相談をしてみる

この記事の監修者

ギークリーメディア編集部

主にIT・Web・ゲーム業界の転職事情に関する有益な情報を発信するメディアの編集部です。転職者であれば転職市場や選考での対策、企業の採用担当者様であればIT人材の流れ等、「IT業界に携わる転職・採用」の事情を提供していきます。

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