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ポータブルスキルを転職で活用する方法を紹介!身につけるべき資格は?メリットや重視されるポイントを紹介

転職時に必要なのは専門性の高いスキルよりもポータブルスキルといわれています。特定の職種でしか生かせない専門スキルに対して、どんな業界・職種でも生かせるポータブルスキルは転職の選択肢を大きく広げてくれます。そこで今回は、転職にも有利なポータブルスキルを深掘りして解説します。

ポータブルスキルの必要性

 

 

「持ち運びできるスキル」という意味のポータブルスキルは、どんな業界・職種でも生かせる汎用的なスキルのことです。

ポータブルスキルの必要性が叫ばれるようになった背景には「働き方改革」があります。

労働時間の短縮や従業員の削減により、企業は従業員一人一人の生産性を上げる必要に迫られています

一人一人の生産性を上げるには、専門的なスキルだけでなく汎用的なスキルを持った人材に育てあげなければなりません。

そのため、ポータブルスキルが重要視され始めたのです。

また、個人が「トレンドの推移」や「グローバル化」に対応するためには、変化に柔軟に対応できる能力が必須になります。

企業から求められるからという理由だけでなく、個人が激動の時代を生き抜くためにもポータブルスキルは必要なのです。

そして、ポータブルスキルはミドル世代になったときに本領を発揮します。

ミドル世代になれば、スペシャリストとしてだけでなく「若手社員の教育」や「職場の労働環境改善」などの役割も求められます。

若いうちからポータブルスキルを身につけて、コミュニケーション能力マネジメント能力を鍛えておく必要があるのです。

 

 

ポータブルスキルは転職にも有利

 

親指を立てていいねポーズをするスーツの男性

 

ポータブルスキルがあれば転職時に有利にです。

中途採用の面接時に最も重視されるのは「専門性のあるスキル」だと思われがちですが、実はそうではありません。

企業は「専門性が高い人間が必ずしも良い人材ではない」という前提のもとで採用活動をしています。

「業務経験や職歴を生かして自社でも活躍できる人材なのか」という点を判断するため、ポータブルスキルの有無を重視しているのです。

 

 

ポータブルスキルの種類

 

オフィスで会議する人たち

 

ポータブルスキルは大きく分けて3つの種類があります。

 

専門的な知識・技術

 

職場経験によって培ったスキルの中には、他の職場でも生かすことができる専門スキルもあります。

たとえば以下のようなものです。

 

・Web関連の知識

・プログラミングスキル

・CAD(コンピューター支援設計)

・語学力

・マーケティング知識

・財務・会計に関する知識

・法務系の知識

 

このような知識は職場を問わず発揮できるスキルであり、時代が変わっても求め続けられる能力でしょう。

 

仕事のやり方

 

仕事のやり方において重要とされる「課題を見つける」「計画を立てる」「実行」に関わる能力です

 

・現状分析、課題を見つけ出す能力

・リスクを受け入れて挑戦する能力

・問題に対して臨機応変に対応する能力

・責任を持って最後までやり抜く能力

・環境の変化に適応する能力

 

これらのスキルはどんな職種・職場であっても生かすことができます。

 

人との関わり方

 

人との関わり方に関するスキルはポータブルスキルの中でも特に重宝されます

 

・上司を納得させる能力

・上司や先輩に物怖じせず進言する能力

・社内の関連部署や取引先との調整能力

・部下のマネジメント能力

・わかりやすく伝える能力

・会議を効率よく進行する能力

・クレーム処理能力

 

仕事の成果を出すためには、チームワークを強くしたり社外関係者と良好な関係を築かなければなりません。

周りにも良い影響を与えるコミュニケーション能力を持つことは、生産性の向上に繋がるのです。

 

 

ポータブルスキルのメリット

 

 

ポータブルスキルはどの業界・職種でも生かせるので転職に有利であると解説してきました。

それ以外のメリットとして以下のものがあります。

 

・自分の仕事のレベルがあがる

・マネジメント能力が高まる

 

ポータブルスキルは先述のように「仕事のやり方」や「人との関わり方」のスキルです。

これらを高めることで仕事の効率がアップするだけでなく、より高いレベルの課題にチャレンジできるようになります。

また、対人マネジメントだけでなく時間やスケジュール管理、自身のモチベーションに対するマネジメント能力なども向上します。

 

 

ポータブルスキルのデメリット

 

自分の強みを紙に書き出す男性

 

ポータブルスキルには他のスキルには無い「ある特徴的なデメリット」があります。

 

証明が難しい

 

ポータブルスキルは目に見えないものが多く、資格のようにスキルを客観的に証明できません。

証明するには言葉で説明しなければならないのですが、「私は○◯のスキルがあります」と言うだけでは説得力に欠けるでしょう。

転職時に面接官を納得させるには、ポータブルスキルを証明できるようなキャリアや実体験などのエピソードが必要になります

 

自分自身のポータブルスキルを自覚していない

 

ほとんどの人は自分にどのようなポータブルスキルがあるのか自覚していません。

転職に生かすためには、まず自分のポータブルスキルを発見することから始めなくてはならないのです。

ポータブルスキルを発見するには、以下の点に注目して自分の業務経験を振り返ってみることです。

 

・目標達成に向けてどのような計画を立てたか

・計画実行に際してどのようなことに気をつけたか

・プロジェクトの中でどのような役割を果たし貢献してきたか

・どんな人たちと関わり、どのように対応していたか

・問題が発生した時、どのように対応したか

 

これらの経験を徹底的に棚卸しすることで自分のポータブルスキルを発見できるでしょう。

 

まずはキャリアの相談をしてみる

 

 

転職に向けたポータブルスキルの活用方法

 

 

ポータブルスキルを転職に活用するためには以下の3つのステップを踏みましょう。

 

1.経験をスキルに変換する

2.わかりやすく伝えるトレーニングをする

3.転職に役立つスキルかどうか客観的に判断してもらう

 

まず最初に、「スキルに繋がるような経験」をスキルに変換しましょう。

たとえば、「顧客とのトラブルは自分が出向いて収めてきた」という経験であれば「取引先との調整能力」というスキルに変えるのです。

履歴書に書けるような言葉に変換する作業だと思ってください。

次に、そのスキルがあることを相手に納得させられるよう分かりやすく伝えるトレーニングをします。

ポータブルスキルは言葉で証明するしか術がありませんので、実際のエピソードと一緒にアピールするのがコツです。

最終段階として、本当にそのスキルが転職に役立つかどうかを第3者から客観的に判断してもらいましょう。

この時の第3者には転職エージェントが最適です。

経験豊富な転職エージェントであれば、希望の転職先にあなたのポータブルスキルが役立つかどうか適切に見極めてくれるでしょう。

 

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ポータブルスキルのアピールになるおすすめ資格

 

パソコンの前で電卓で計算する女性の手

 

ポータブルスキルの中には「資格」という形で証明できるものもあります。

転職時にポータブルスキルとしてアピールできるおすすめ資格を紹介します。

 

中小企業診断士

 

中小企業診断士は「経営コンサルタントの国家資格」です。

ビジネスに使える幅広い知識を身につけられますので、管理職を狙う人や業界・職種に関係なく活躍したい人におすすめです。

経済学・経営学・財務・法務などの知識があることを企業側に証明できるため、かなり転職に有利になるでしょう。

また、取得の難易度が高いことから企業側も高く評価してくれる傾向にあります。

どれだけ早い人でも1年以上の勉強期間は必要になるでしょう。

 

TOEIC

 

英語力は今やビジネスパーソンにとって必須能力になっています。

グローバル化によって業務で英語を使用する企業も増えてきました。

英語力を求める企業は今後ますます増えると見られており、TOEICで高得点を取っておくことが転職に有利になるのは間違いないでしょう。

評価に値する最低基準は600点とされていますが、より強くアピールしたい場合や外資系企業を希望するなら800点以上が理想です。

 

日商簿記検定

 

お金の流れを把握する能力は管理職・経理・営業職などはもちろん、業界・業種に関係なく活かせます。

目先の転職のためだけに取得するのではなく、将来のキャリアアップのためにも取得しておいて損はありません。

勉強期間は3級で約1ヶ月~2ヶ月、2級で約3ヶ月~4ヶ月、1級で5ヶ月以上は必要になるでしょう。

 

社会保険労務士

 

どんな業界の企業においても必ず存在する部署が「人事」「労務」です。

社会保険の専門家として労務管理や就業規則を作成できる社会保険労務士の資格があれば、どんな業界へも転職することができます。

転職の際にも良い待遇で迎えてもらえる場合が多いでしょう。

多くの人は800時間〜1,000時間の勉強時間で合格しているようです。

 

秘書検定

 

秘書検定は秘書になるための検定だと思われていますが、一般常識やビジネスマナーなど社会人基礎力を高めることができるものです。

どんな職種においてもビジネスマナーは大切です。

一般常識に欠ける社員というのは、どれだけ専門的なスキルが高くても企業からすれば扱いにくいものです。

その点でいえば、秘書検定も転職に役立つことは間違いないでしょう。

3級・2級は1日1時間で1ヶ月も勉強すれば取得できますし、ポータブルスキルとしてアピールするなら2級までで十分です。

準1級以上は秘書を専門の仕事にする人向けで、独学での取得が少し難しくなってくるレベルになります。

 

メンタルヘルスマネジメント

 

近年では労働者のストレスが問題視されているため、「企業の労働者に対するストレスチェック」は義務となっています。

そのため、「職場の人たちの変化に気づいて対応できる能力」「ストレスのない職場環境づくりができる能力」は重宝されます。

特に管理職の転職には強いアピールポイントになるでしょう。

働きながら取得を目指すとなると、4ヶ月〜半年くらいの勉強時間は必要になります。

 

ITパスポート

 

IT全般に関する基礎知識があると証明できる資格です。

今の時代、ITの知識は営業系・事務系・技術系など職種に関係なく必要不可欠になります。

また、ITパスポートでは経営戦略・マーケティング・財務・会計・法務など経営に関する知識も身につけられるのでおすすめです。

3ヶ月〜5ヶ月くらいの勉強期間で取得できるでしょう。

 

MOS(Microsoft Office Specialist)

 

マイクロソフト製品を扱うスキルを証明できます。

Word・Excel・PowerPointといったマイクロソフト製品は、どのような業種でも使うことが多いです。

これらを扱えるスキルを証明できれば企業としても採用しやすいでしょう。

平均1ヶ月〜2ヶ月の勉強期間で取得できます。

 

 

ポータブルスキルを武器に転職を成功させよう

 

右手の拳を突き出して応援してくれるスーツの男性

 

今の世の中は「当たり前」が通用しなくなりました。

不況により大企業が経営破綻したり、勤め先の倒産や人員削減で職を失うリスクは誰にでもあります。

だからこそ、現在の職種で活躍できるスキルに加えて、どんな職種でも生き残れるポータブルスキルのような能力が必要になるのです

ポータブルスキルはリスクマネジメントだけでなく、未経験の業界への転職や管理職へのキャリアアップ転職においても有利に働きます。

あなたのポータブルスキルを生かして理想の転職を成功させてください。

 

まずはキャリアの相談をしてみる

 

この記事の監修者

ギークリーメディア編集部

主にIT・Web・ゲーム業界の転職事情に関する有益な情報を発信するメディアの編集部です。転職者であれば転職市場や選考での対策、企業の採用担当者様であればIT人材の流れ等、「IT業界に携わる転職・採用」の事情を提供していきます。

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