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IT業界の「シームレス」とは?事例や医療ITのシームレス化による変化を解説

IT業界におけるシームレスとは、複数のサービスやソフトウェアが一体化して利用できる状態やシステム移行がスムーズに行われることを指し、シームレス化によりユーザーの利便性が高くなります。今回は特にIT業界で使われることが多いシームレスについて紹介します。

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IT業界で使われる言葉「シームレス」とはどんな意味か?

 

 

最近「シームレス」という単語がごく普通に用いられるようになりました。

しかし、その意味を正確に理解して正しい用法で認識し使えている人ばかりではないかもしれません。

まずは基本の意味から抑えていきましょう。

 

そもそも「シームレス」とはどんな意味?

 

シームレスとは英語で「seamless」と書き、縫い目・継ぎ目(seam)+ない・持たない(less)を合わせた言葉です。

「縫い目や継ぎ目がない状態」を意味し、衣類などで継ぎ目が無い、あるいは無縫製のものをシームレスといいます。

シームレスは認識・意識できない、気にならないといった意味合いでも用いられる事があります。

一般的にも使われるようになっているため、多くの人が1度は耳にしたことがある言葉なのではないでしょうか。

ここ数年IT業界でも、このシームレスという言葉が高い頻度で使用されるようになってきています。

 

IT業界で使われる「シームレス」の意味とは?

 

IT業界におけるシームレスは「縫い目がない」という意味が拡張され、複数のサービスやソフトウェアが一体化したものとして利用できる状態を指します。

すなわち、さまざまなシステムの境目が分からないほどに融合している状態が、IT業界におけるシームレスです。

また、システムの移行がスムーズに行われることもシームレスと呼ばれます。

シームレスになることはシステムの利用者にとってメリットが多いため、IT業界で求められることが増えました。

 

IT業界での「シームレス」の使い方と事例

 

・パソコンのシステムがシームレスで便利である
・ネットワークの切り替えがシームレスだ
・アプリケーションの切り替えが自動で行われているため、1つのアプリケーションしか使っていないように感じる
・システムを切り替える際、システムの利用者が切り替えに気付かない、切り替えても影響が無いようにする
・複数のシステムやアプリケーション、サービスを利用していても、時間や手間が最小限に抑えられている

 

上記のように、IT業界ではサービスやソフトウェア・ネットワークの切り替えをする時にシームレスという言葉が用いられます。

切れずに滑らかに通信できる場合や、「滑らか」という意味合いから業務が円滑に進んでいる時にもシームレスという言葉が使用されます。

 

まずはキャリアの相談をしてみる

 

 

医療業界における「シームレス」の意味とは?

 

 

IT業界と並んで「シームレス」の使用頻度が高くなってきたのが医療業界です。

果たしてどのような意味で用いられているのでしょうか?

 

シームレス≒ボーダレス?

 

IT業界以外でも建築業界や交通業界、金融業界でもシームレスという言葉が使われています。

なかでも医療業界では「垣根が無い」という「ボーダレス」に近いニュアンスが含まれた使われ方もしています。

「垣根が無い」「垣根を超えた」という用法は、様々な機関が関わる医療業界ならではです。

 

医療業界での「シームレス」の使い方

 

・シームレスな医療
・シームレスな連携医療
・シームレスなケア

 

上記のように、病院などの医療機関や自治体などの垣根を超えた継ぎ目のない連携を行いサービスの質をアップさせるという意味です。

これらが医療業界で使われるシームレスという言葉の主な特徴です。

 

まずはキャリアの相談をしてみる

 

 

医療ITの発達によるシームレス化で何が変わったか?

 

 

医療業界もIT化が進んでおり、医療業界でもIT業界と同じ意味で「シームレス」という言葉が使われています。

どちらにしても、継ぎ目・垣根が無いというニュアンスで使われていることになるでしょう。

医療業界がシームレス化するとどのような変化が起こるのかを解説していきます。

 

カルテなどの電子化が進む

 

医療業界でのIT化は電子カルテによる診察記録のデータ化やレセプト(診療報酬明細書)の作成業務で取り入れられています。

特にカルテのIT化は診療内容と一緒に検査の結果も保存・確認できるために、取り入れる医療機関も増えました。

そのため大きな病院では、複数の診療科で診察が必要な患者に関する情報の共有が盛んに行われるようになりました。

また、紙のカルテは保存場所を多く必要とするため、院内のスペースを圧迫している病院もあります。

電子カルテを取り入れる理由も、病院によってさまざまなことが分かります。

 

オンライン診療が普及する

 

病院や診療所のインターネット環境が整っていることで、オンライン診療が可能になります。

特に2020年のコロナ禍では、人との接触を避けるためオンライン診療の普及が進みました。

診察前の事前問診などもオンラインで行うことで、手書きすることが多い事前問診票がデータ化され、これによって医師への情報共有や情報の保存がスムーズになります。

オンライン診療の普及によるメリットは以下の通りです。

 

・待ち時間が少ない
・病院まで足を運ぶ必要が無い
・薬局とのシームレスな繋がりがあると処方された薬が自宅まで届く

 

各公共機関とのスムーズな連携が取れる

 

患者ごとの病状・経過などの情報をデジタル化することで、院内だけでなく様々な公共機関との連携も可能になります。

転院先の病院・リハビリ・介護施設・各自治体の健康・保健に関わる部署など垣根を越えて情報共有できるのは、医療業界にとってもメリットでしょう。

また転院・退院後のアフターケアに関する情報共有がシームレスになることで、患者へのサービス提供時間も短縮できます。

スタッフが変わることで起きる情報不足が無くなり、情報の再連絡が不要になります。

 

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医療ITはこれからどうなるのか?

 

 

デジタル技術の進歩とIT化に伴いこれからどんどん医療業界もIT化が進むのではないでしょうか。特に現在のようなコロナ禍の中では対面で行っていたことが少しずつオンラインに移行しています。

オンライン診療は専用のアプリを使用している病院もあり、専用アプリの設定や運用も必要です。

そういった時世にあるためこれからは医療業界でもIT分野に強い人材の確保が重要視されるでしょう。

 

医療ITに関連するキーワード

 

クラウド化

クラウド化とは、各病院がソフトウェアを所有しなくてもオンラインでさまざまなサービスを利用出来る仕組みの事です。電子カルテや業務・会計システムが病院ごとで確立していると、医療ITはクローズド状態のままです。そこでクラウド化する事で複数の医療機関で情報共有が可能になります。

 

IoT(IoMT)

モノのインターネットと呼ばれるIoT(Internet of Things)ですが、医療現場においてはIoMT(Internet of Medical Things)と呼ばれています。リアルタイムな患者のデータ、機器の動作管理は医療従事者の負担減だけでなく機器や設備をより安全・確実に保守するために活用が進んでいます。

 

医療ビッグデータ

近年EBM(Evidence based Medicine:根拠に基づいた医療)という概念が浸透するようになった事で、リアルワールドデータへの関心が高まっています。これは医薬品の治療効果や副作用などに関する「実臨床」のデータの事で、病院が膨大な患者のデータを収集・蓄積して研究所や製薬会社にフィードバックする事で医療の進歩に役立てようという動きが加速しているのです。

 

5G

高速・大容量の通信を可能にする5Gは、医療分野においては「Doctor to Patient」(患者と医師のコミュニケーション)、「Doctor to Doctor」(医師間のコミュニケーション)に役立つ事が期待されています。高精細な画像をリアルタイムで共有したり、遠隔での診断や治療、多くの機器から同時に情報収集を行えるのは5Gの恩恵です。

 

AI

AIが医療分野で特に進んでいるのは画像診断の支援です。医療技術の発展により読影が必要な医療画像が増え医師の業務が増える一方で医師の数が慢性的に不足しているなか、業務の効率化を支えています。

 

ブロックチェーン

「分散型台帳」と呼ばれるブロックチェーンは、分散型ネットワークを構築する複数のコンピューターと暗号技術を組み合わせて記録する手法の事で、改ざんや不正が出来ないという特性があります。

患者自身が医療データを所有したり保険請求審査が効率化できるなど、医療サービスの品質向上に適した技術です。

 

まずはキャリアの相談をしてみる

 

 

医療系へ転職したいなら、どちらで働きたい?

 

 

これから需要が増えると思われる医療系のIT関連への転職ですが、主に下記のような2つのパターンがあります。

 

1.病院内で勤務し、院内のIT関連機器の運用・保守を行う
2.システム開発をしている企業で、医療系システムの開発に携わる

 

1の場合は勤務先の病院内で独自のシステム開発を行うことは少ないでしょう。
その代わり社内のIT関連記事の保守・運用だけでなくパソコン・ネットワークの管理や保守も含めた業務がメインになります。

2の場合は開発するシステムが医療系になっている場合を除いて一般的なシステム開発と同じような業務内容となるでしょう。

1と2のどちらに転職したいのかによって、必要なスキルや面接でのアピールポイントが変わってきます。

その転職先での業種について詳しく調べることが何よりも大切です。

 

自分に向いている仕事は「IT人材 仕事タイプ診断」で見つけてみよう

 

 

次のキャリアでどの職種を目指すか、マネージャーを目指すか、スペシャリストになるか悩んだり、転職したいけど自分の価値観に合う企業がわからない、次の職場選びで重視した方がいいことがわからないなど、職場選びで悩むことは多々ありますよね。

 

ギークリーの「IT人材 仕事タイプ診断」では、自分の適性だけではなく、自分に合う働き方、企業のタイプを知ることができるので、転職軸を決めるときや求人選びに役立ちます。

 

キャリアや仕事選びで悩んだら、一度ご自身の価値観に合う仕事のタイプや企業のタイプを調べてみませんか?自身の適性を知ることで、納得のいくキャリア選択や求人選びができるでしょう。

 

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「IT人材 仕事タイプ診断」は自分の志向に合った企業、仕事のスタイルがわかる

 

 

Geekly(ギークリー)の「IT人材 仕事タイプ診断」では、自分に向いている仕事だけでなく、思考、価値観に合わせた「企業選びの軸」が明らかになります。

 

自分の価値観に合う企業タイプを知りたい、企業選びで後悔したくないという方は、「IT人材 仕事タイプ診断」で企業選びの軸を見てみることをおすすめします。

 

希望の職種に転職!診断利用から約1か月で転職成功した方の例

 

希望の職種に転職成功したAさんの例
  • ご年齢:30代前半
  • ご経歴:システムエンジニア⇒システムエンジニア
  • 転職期間:仕事タイプ診断利用から1ヶ月弱でご転職

 

Aさんは元々Salesforceエンジニアとして運用保守に従事されていましたが、案件が変わることが多く、知見を活かして働けない、個人よりも切磋琢磨できる仲間・チームで成長していきたいというご意向があり転職活動を始めておりました。

 

前職のご状況と、ご自身の価値観・志向にギャップを感じられていたAさんですが、「IT人材 仕事タイプ診断」によってご自身に合う価値観の企業タイプを見つけ、診断から1ヶ月弱で転職成功されました。

 

【あわせて読みたい】転職でキャリアアップに成功した事例はこちら⇓

 

 

「IT人材 仕事タイプ診断」ご利用の流れ

 

「IT人材 仕事タイプ診断」は4つのステップで完結!

 

STEP1:以下のボタンから仕事タイプ診断のページへ

 

STEP2:仕事タイプ診断のページから職種を選択

 

STEP3:プロフィール(お名前とご連絡先)を入力

 

STEP4:必要な質問に答える

 

診断後、自分の志向にあう企業の求人を見たい場合は、IT専門のキャリアアドバイザーがご希望の条件をお伺いし、志向性に合わせた求人を紹介させていただきます。

たった3分、無料で診断できるので、ぜひ一度「IT人材 仕事タイプ診断」で企業選びの軸を見てみてください。

 

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医療ITへ転職するときに必要なスキルとは?

 

 

医療ITの業界へ転職を希望する場合はどんなスキルが必要になるのでしょうか?

主に下記のようなスキルを持っていると、転職に有利となる可能性があります。

 

基本的なパソコン・ITのスキル

 

IT関係の業務では、基本的なパソコンやITに関する知識やスキルを持っているとスムーズに転職しやすいです。

IT業界経験者は、アピール材料にできる実務経験や実績があるでしょう。

また、IT系のスキルが無い場合であっても、普段からパソコンなどのIT機器を使っていて慣れ親しんでいることをアピールすることで評価される可能性があります。

日常的に使えることをアピールすることで、即戦力としての採用率が高くなります。

 

コミュニケーション能力

 

どの仕事にもいえますが、医療IT業界でもやはり職場で様々な人とコミュニケーションを取る必要があります。

話すことで相手の要望を知りそれに応えることが出来る対応力が欠かせません。

特に大きな病院では医師・看護師だけでなく栄養士や技師など様々な業種・立場の方とのやり取りが多くなります。

どの職場でもコミュニケーション能力は大切であり、医療IT業界へ転職する場合でもコミュニケーション能力を活かした成功体験や実績があればアピールしましょう。

 

医療系の知識

 

病院で勤務する場合でも医療系システム開発の場合でも持っていると有利なのが医療系の知識です。

求人票では「医療系やIT系の知識・経験は不問」とあっても、やはり知識があり即戦力として活躍できる人材の方が需要は高いでしょう。

特に医療業界は覚える知識量も質も膨大であるため、尚更知識が大切です。

もし現状で医療系の知識が無い場合は、これから知識を付けていきたいという意欲をアピールし、熱意の高さを伝えましょう。

 

医療従事者として働く自覚

 

他のIT関係と大きく異なる点としては、医療従事者として働いているという自覚が必要なことです。

特に病院内で使用するシステムには人命にかかわるものが多く含まれるからです。

病院で勤務するIT担当の場合、管理しているシステムが人命に関わるものであることが実感できます。

人の命を預かっている、人の命を守るという認識をしっかりと持っている方が医療IT業界に向いているでしょう。

 

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まずはキャリアの相談をしてみる

 

 

ビジネスシーンでシームレスを使う際の注意

 

 

冒頭で述べた通り、シームレスという言葉は業界によって異なる意味を持っています。

ITや医療、アパレル、通信、建築などシーンによって意味が変わる点を理解しておきましょう。

 

・アパレル…夏はシームレスインナーに人気が集まる。

・通信…シームレス化のおかげで乗り換えがストレスなく行える。

・建築…近年の流行はシームレスな空間を取り入れた住宅だ。

 

また、シームレスは一般的なビジネスシーンでも使う事が出来る言葉です。

例えば社内において経営層と社員、管理職と若手のようにギャップがあるグループ間では年代や経験の違いによって感覚が異なる場合があります。

両者の関係をシームレス化するとはつまり、隔たりをなくしてスムーズな関係を築くという事です。

用いる状況やタイミングによっては隔たりの存在を強調しかねませんので注意しましょう。

 

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ITスキルをアピールして転職面接に活用する

 

 

IT業界での「シームレス」の使い方と事例

 

IT関連業務の経験がある方はぜひこれまで培ってきたスキルや経験を転職面接のときに伝えましょう。

IT経験がない他業種から転職する場合でも、これまでの経験で得たITの知識を実戦で活用できると伝えると有利です。

前職場や自宅でインターネットの接続作業を行った実体験を交えて面接の際にアピールするとよいでしょう。

パソコンやIT関連の用語を少し知っているだけでも、今後のIT系の業務に十分役立つことがあります。

 

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まずはキャリアの相談をしてみる

 

 

転職もシームレスにしよう

 

 

IT業界と医療IT業界の求人は、どちらも未経験者歓迎と謳っている会社が多くなっています。

だからこそなぜこの業界を選んだのか、理由や志望動機をはっきりさせてから面接に臨むことが転職活動では大切です。

現在仕事をしながら転職を考えている方は自分の将来をしっかりと考えておきましょう。

そしてシームレスな転職が出来るよう知識や経験を再度見直してみてはいかがでしょうか。

 

IT・Web・ゲーム業界の転職に強い転職エージェントのGeekly(ギークリー)では、さまざまな職種や企業の情報を保有しています。

転職活動全般のサポートも行っておりますので、シームレスな転職を実現したい方は、お気軽にご相談ください。

 

まずはキャリアの相談をしてみる

この記事の監修者

【国家資格保有】キャリアアドバイザー 小峰涼平

5年間インフラエンジニアとして新規顧客提案や既存顧客への提案〜運用保守業務を経験。業務を行う中で人材業界へ興味を持ち、22年1月国家資格キャリアコンサルタントを取得。現在、資格を活かしキャリアアドバイザーとしてエンジニアの転職支援を行っております。

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