ネットワークエンジニアのキャリアパス例7つとキャリアチェンジ例2つ!年収で徹底比較します
現役ネットワークエンジニアの方や、これから目指そうとしている方で今後のキャリアパスについて悩んでいる方も多いのではないでしょうか。本記事では、選択肢別の将来性や年収、キャリアアップの方法を解説します。
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目次
ネットワークエンジニアの仕事内容と将来性
まずは、ネットワークエンジニアの仕事内容や、将来性について解説します。
仕事内容
ネットワークエンジニアの仕事内容は、以下のとおりです。
・ネットワーク設計
・ネットワーク構築
・ネットワーク運用
・ネットワーク保守
ネットワーク設計では、クライアントからヒアリングをした上で、要望を満たすネットワーク設計を行います。
セキュリティの要件定義や、構築に必要なネットワーク機器の選定も、ネットワーク設計の仕事です。
設計を行い、クライアントからの合意を得られたら、作成された設計書・手順書をもとに構築作業を行います。
ネットワークの構築が完了したら稼働を開始し、問題なくネットワークが使えるようサポート(運用・保守)しなければなりません。
運用・保守の業務では、ネットワークの監視や障害発生時の報告・復旧作業を行います。
将来性
ネットワークエンジニアは、今後も将来性がある職種だと言えます。
IoTをはじめとするITサービスの普及や、ネットワークのクラウド化が進んでおり、ネットワークの知識を持った人材の需要が高まっているからです。
ネットワークを介したITサービスやオンラインゲームなどを利用するためには、ネットワークの構築作業が欠かせません。
また、多くの企業で「AWS(Amazon Web Service)」や「Google Compute Engine」などのサービスを使った、ネットワークのクラウド化が進んでいます。
ネットワークのクラウド化をスムーズに進めるためにも、ネットワークやクラウドの知識を持った人材を求める企業が多く、ネットワークエンジニアの求人数は増加傾向にあります。(参考:doda「職種別マーケットレポート」)
これらのことから、ネットワークエンジニアは今後も将来性があると言えるでしょう。
ネットワークエンジニアの仕事はきつい?
ネットワークエンジニアの口コミや評判を見ると、「仕事がきつい」といった意見が見受けられます。
「仕事がきつい」と言われる背景として、夜間作業が発生する点が考えられるでしょう。
ネットワークエンジニアは、24時間365日体制での監視体制を確保するために、夜間作業も発生します。
さらに「2交代制」「3交代制」などといったシフト勤務制の企業も多いため、夜間作業やシフト勤務が苦手な方は、「仕事がきつい」と感じるようです。
勤務体制や時間については企業によって異なるため、「きつくない企業に入社したい」と考えるなら、転職エージェントへの相談をおすすめします。
転職エージェントは、インターネット上に公開されていないような企業情報を保有しているため、条件に合った求人を紹介します。
多くの求人から選べるため入社して後悔するリスクを軽減できるのです。
ネットワークエンジニアのキャリアパス7例
ネットワークエンジニアのキャリアパス例として、以下の段階を経て「スペシャリスト」と「ゼネラリスト」の選択肢ができます。
STEP1.ネットワーク監視、運用
STEP2.ネットワーク保守
STEP3.ネットワーク構築、設計
未経験からネットワークエンジニアになる場合は、ネットワーク監視・運用からスタートすることがほとんど。
ネットワーク監視・運用業務はマニュアルに沿った仕事が多いため、未経験者でも任せやすいのです。
ネットワーク保守は障害の原因を調査したり、復旧作業も行うため、監視・運用よりも高いスキルが求められます。
運用や保守業務を経て、ネットワークの構築・設計業務の経験を積むと「スペシャリスト」と「ゼネラリスト」の、どちらに進むかを選ぶことになるでしょう。
スペシャリストのキャリアパス5例
スペシャリストとは、ある特定の分野に特化した知識や、経験を持ったエンジニアのこと。
ネットワークエンジニアを究めるために必要なのは「ネットワーク技術の知識」と「ネットワーク機器の実装スキル」です。
セキュリティ面に特化
セキュリティ管理に特化したエンジニアのキャリアパス例としては「セキュリティエンジニア」さらに上流の「セキュリティスペシャリスト」です。
企業によっては「テクニカルサポートエンジニア」というポジションが用意されている場合もあります。
【平均年収比較】
・ネットワークエンジニア…約475万円
・セキュリティエンジニア…約590万円
・セキュリティスペシャリスト…約600万円
・テクニカルサポートエンジニア…約480万円
ネットワークに特化
ネットワークに特化したエンジニアのキャリアパス例としては「ネットワークスペシャリスト」があります。
さらに経営戦略の領域でもある「ITアーキテクト」への道も考えられます。
【平均年収比較】
・ネットワークエンジニア…約475万円
・ネットワークスペシャリスト…約600万円
・ITアーキテクト…約720万円
ゼネラリストのキャリアパス2例
一方でゼネラリストは、ITコンサルタントやプロジェクト全体をまとめる役割としての活躍が期待されます。
プロジェクトの管理
まとめ役としては「プロジェクトリーダー」「プロジェクトマネージャー」というキャリアパスが考えられます。
【平均年収比較】
・ネットワークエンジニア…約475万円
・プロジェクトリーダー…約500万円
・プロジェクトマネージャー…約750万円
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ネットワークエンジニアからキャリアチェンジしやすい職種
ネットワークエンジニアとしてのスキル・経験があれば、別の職種に転職することも可能です。
ここでは、ネットワークエンジニアから転職しやすい職種を2つ紹介します。
インフラエンジニア
インフラエンジニアとは、ITインフラの環境を構築・整備する職種です。
ネットワークエンジニアはネットワークに関する業務のみを行いますが、インフラエンジニアはその他にも、サーバーの構築や設計を行います。
そのため、ネットワークエンジニアのスキルを活かして、さらに幅広い業務に挑戦できるでしょう。
「ネットワークとサーバー両方のスキルを身につけたい」という方は、インフラエンジニアがおすすめです。
社内SE
社内SEとは、自社システムの開発や運用、IT機器のトラブル解決などを行う職種。
近年は働き方改革の影響もあり、クラウドサービスを導入する企業や、ネットワークをクラウド化する企業が増えています。
そのため、ネットワークやセキュリティに関する知識が活かせるでしょう。
また、IT機器についての問い合わせを受ける「ヘルプデスク」業務を行う機会もあるため、コミュニケーションスキルの高い人材が重宝されます。
社内SEはIT業界の中でも残業が少なく、客先常駐の勤務も発生しないため、激務や残業から解放されたい方におすすめです。
ネットワークエンジニアで得られるスキル
ネットワークエンジニアとして働くことで、ネットワークに関する知識や、コミュニケーションスキルが得られます。
2つのスキルについて、詳しく見ていきましょう。
ネットワークに関する知識
ネットワークエンジニアの仕事は、設計や構築、運用保守など多岐にわたります。
OSのインストールやインターネットの設定なども行うため、以下のように幅広い知識が得られるのです。
・ネットワークのセキュリティ
・サーバー、各種OS
・ネットワーク機器や回線
また、「AWS」や「Google Compute Engine」などを扱う機会があれば、クラウドサービスについてのスキルも得られるでしょう。
コミュニケーションスキル
ネットワークエンジニアとして働くことで、コミュニケーションスキルが身につきます。
なぜなら、ネットワークエンジニアの仕事はチームで進めることがほとんどだからです。
ネットワークの構築や運用・保守は、他のメンバーと分担しながら作業を行います。
また、ネットワーク設計を行う際はクライアントへの提案やヒアリングを行うため、さらにコミュニケーションスキルが磨かれるでしょう。
設計や保守業務においては、ネットワークの知識がない人に対して説明する機会も多いため、わかりやすく説明する力も身につきます。
キャリアパス実現に必要なスキル
ネットワークエンジニアとして身につけられるスキルのなかでも、特にキャリアパス実現のために欠かせないスキルは意識しておくと良いでしょう。
例えば業務効率化に関わるスキルです。
プログラミングなどを活用して、日々の業務を効率化する意識は常に持ち工夫する習慣を身につけておきましょう。
新しい技術を積極的に取り入れるためにアンテナを張っておくことも大事です。
また、ネットワークエンジニアの業務でオフィス系のソフトを利用することも多いはずです。
ワード、エクセル、パワーポイントを使った資料作成は、スペシャリスト、ゼネラリストに限らずどのキャリアパスであっても必要となります。
技術的に使いこなすのはもちろん、コミュニケーションを意識した資料作りや提案も身につけておくことをおすすめします。
上流工程を意識する人は、対人スキルや折衝力も兼ね備えたオフィスソフトを使うスキルが求められます。
ネットワークエンジニアにおすすめの資格
ネットワークエンジニアとしての実力を証明するだけでなく、キャリアパス実現におすすめの資格は以下の通りです。
CCNP
シスコシステムズ認定プロフェッショナルレベルの資格で、エントリーレベルのCCTやアソシエイトレベルのCCNAの上位資格にあたります。実務経験3年以上のネットワークエンジニアを対象としており、専門性の高さを証明する資格です。
難易度が高いのですが、ネットワークの設計や構築業務のキャリアパスを目指す方にはおすすめの資格です。
最上級のエキスパートレベルとなるのがさらに上位資格のCCIEとなります。
LPIC
LPICは3段階のレベルが用意されています。LPIC-1では基礎的な能力が、LPIC-2ではサーバー構築の知識が、LPIC-3ではプロフェッショナルなスキルが証明されます。
インフラエンジニアのキャリアパスには、中小規模の混合ネットワーク管理者レベルとされるLPIC-2が有効です。
Linuxに関する技術者認定資格にはLinuCもあり、クラウドの技術の証明には有効です。海外でも通用する人材を目指すのであれば、世界標準資格であるLPICをおすすめします。
ネットワークスペシャリスト試験
情報処理技術者試験の中で最難関の国家資格です。ネットワークエンジニアとして最高峰のレベルを証明することができます。
受験資格は設定されていませんが、基本情報技術者試験、応用情報技術者試験に次いで受験する流れが一般的です。スペシャリストとしてのキャリアを目指すのであれば、ネットワークスペシャリスト試験をおすすめします。
ネットワークエンジニアの求人を探す方法
「ネットワークエンジニアに転職したい」という方に向けて、ネットワークエンジニアの求人を探す方法を2つ紹介します。
転職エージェントに相談する
ネットワークエンジニアの求人を探す際は、転職エージェントへの相談をおすすめします。
転職エージェントは、あなたのスキルや希望条件に応じて、求人を探してくれるからです。
自分一人で求人を探す場合は、いくつかの転職サイトに登録し、自分に合う求人を探さなければなりません。
求人探しには時間がかかる上に、気になる企業を見つけても自ら連絡をとり、面接の日程調整をする必要があります。
その点、転職エージェントは企業とのやり取りや日程調整を代行してくれるため、求人探しの手間を減らせるのです。
面接対策や年収交渉などのサポートも受けられるため、求人探しや転職活動に少しでも不安があるなら、転職エージェントに相談してみましょう。
転職サイトを利用する
転職サイトを利用してネットワークエンジニアの求人を探す場合は、IT系の求人が豊富に掲載されているサイトを利用しましょう。
転職サイトごとに掲載されている求人も異なるため、複数のサイトに登録することで、自分に合った求人を見つけやすなります。
ただし、転職サイトに掲載されている情報がすべてではないため、気になる企業については独自で情報収集を行うと良いでしょう。
情報収集を怠ると、入社後に「思っていたのとは違う」「自分のやりたいことができない」など後悔してしまう可能性があります。
まとめ
ネットワークエンジニアのキャリアパスは、一般的にはネットワークの監視・運用などからスタートし、経験を積むことで設計や構築にステップアップします。
設計や構築で経験を積んだら、特定の分野に特化した「スペシャリスト」か、マネジメント系の「ゼネラリスト」に進むケースが多いです。
ネットワークエンジニアとしてのスキルがあれば、「インフラエンジニア」や「社内SE」といった別の職種に転職することも可能です。
ネットワークエンジニアの求人を探す際は、転職エージェントに相談することをおすすめします。
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