【自社データ調査】転職によって最も年収アップさせている職種は?職種・年代別で年収アップ状況を調査
2022年6月~8月にかけて弊社ギークリーのエージェントサービスを利用して転職された方の、年収アップ状況を弊社データベースから調査しました。
「専門性」が求められるIT人材は、転職市場において経験年数は年収にどのように関係しているのか、どのような職種で大きく年収アップを成功させているのか。
転職によって年収アップしたいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。
目次
調査概要
2022年6月01日~8月31日の期間に弊社ギークリーのサービスを利用し、転職したエンジニア、クリエイター、ゲーム、IT営業・マーケティング人材の方を対象に年収アップ状況について調査しました。
調査の詳細は次の通りです。
【調査対象】弊社を利用し転職をしたエンジニア、クリエイター、ゲーム、IT営業・マーケティング人材
【対象人数】510名(調査有効人材のみ)
【調査期間】2022年6月01日~2022年8月31日
【調査方法】弊社データベースより
IT人材区分別 年収平均アップ額・平均金額アップ率
IT人材区分の中で転職後の年収平均アップ額が最も高かったのはエンジニアで、ゲーム、クリエイター、IT営業・マーケティングと続いています。
一方平均金額アップ率を見ると、1位はゲームで、クリエイターのほうがエンジニアよりも高くなっています。
エンジニア、クリエイター、ゲーム人材で年収平均アップ額に大きな違いはありませんでした。
比率は僅かな差ですが、他職種と比較してゲーム人材は転職前の年収が低く、転職によって年収アップしていることが分かりました。
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IT職種別 年収平均アップ額ランキング
転職で最も年収平均アップ額が高いのは「AI・機械学習エンジニア」で135万円、平均金額アップ率は50.2%でした。
2位以下と比較しても群を抜いた額で、転職によって大きく年収アップをしていることが分かりました。
平均アップ額2位は「Web系SE・プログラマー(自社製品)」の90万円、3位は「データベースエンジニア」の77万円、4位は「コーダー/マークアップエンジニア」の74万円となりました。
これらの年収アップ上位職種は、どれも日本のIT業界のトレンドを抑えた職種となっています。
ここから一つ一つの職種に関して解説していきます。
AI・機械学習エンジニアの人材不足が続く
機械学習エンジニアは他のITエンジニアと異なり、Pythonなどのプログラミング技術のみではなく、機械学習やアルゴリズムといった高度な知識が求められます。
日本では海外と比べてまだまだ人材が不足しており、希少価値の高い職種と言えるでしょう。
そのため、年収平均アップ額や平均金額アップ率は他職種と比較し高い水準となっています。
「eコマース」の成長によりWeb系SE・プログラマーの年収上昇
AI・機械学習エンジニアに次いで、年収平均アップ額が高い職種は「Web系SE・プログラマー(自社製品)」でした。
日本の成長産業のひとつに「eコマース」があげられるように、オープン系よりもWeb系のシステム開発の需要が高まっています。
4位に「コーダー/マークアップエンジニア」が入っていることから、Web系のシステム開発の中でフロントエンド、バックエンドの双方とも人材の需要が高いと考えられます。
また、一般的にエンジニアのキャリアとして受託開発でさまざまなサービスやシステムに関する技術力を付けてから自社開発に転職するケースが多いとされています。
そのため、自社開発のWeb系SE・プログラマーはエンジニアとしてのスキル感が高い人材が多いため、受託開発よりも年収相場が高いと推測できます。
データベースに知見のあるエンジニアの需要はさらに拡大
年収平均アップ額3位は「データベースエンジニア」でした。
近年、インターネットサービスやコンテンツはますます充実しており、それらのシステムにはデータベースは必要不可欠です。
データベースエンジニアは需要が高まってきている職種ですが、現状は人材不足が続いています。
さらにデータベースエンジニアはビジネスや統計学の知識を身につけることで、データサイエンティストやデータアナリストといった高度な専門性が必要な職種へのキャリアパスも目指すことができます。
データベースに関する知識を持ったエンジニアはさらに需要が拡大していくと考えられます。
年代別 年収平均アップ額・平均金額アップ率
今回の調査で、平均で20代で70万円、30代で62万円、40代が最も高い79万円、50代は67万円と転職によって年収アップをしていることがわかりました。
平均金額アップ額を見ると、最も高かったのは20代の18.7%で、40代、30代、50代と続きます。
これらの結果は近年の転職市場の状況や、企業が求めるIT人材像が影響していると考えられます。
20代が現年収と比較して年収アップしている
20代は平均金額アップ率は最も高くなっており、年収平均アップ額は40代に次いで高い70万円となっていて、20代が転職前の年収と比較して最も大きく年収を上げているということが分かります。
採用選考の際に、ポテンシャルや価値観を重視される20代が転職市場では比較的有利になっています。
それに加え、昨今はIT人材の不足が続いており、スキルや経験があれば引く手あまたです。
IT人材の市場から、「ポテンシャル」と「スキル・経験」を合わせ持っている20代は、転職によって年収アップを成功させやすいと推測できます。
40代以降でも年収アップできる
40代は20代・30代と比較して、スキルや経験が求められるようになります。
これまでIT人材として専門性を身につけてきたのであれば、「即戦力」であると判断され、転職で大きく年収アップをすることができるでしょう。
さらに、プロジェクトマネージャーの経験やゲーム・コンテンツ制作のディレクション経験があれば、工数管理や品質・リスク管理、クライアントとの折衝に関する知識を身につけていることが多いので、
40代以降でも「専門性」と「マネジメント力」のある人材はより重宝されるため、転職で年収アップすることができるでしょう。
IT市場のトレンドとなっている分野は転職で大きく年収アップできる
今回は、実際に転職をしたエンジニア、クリエイター、ゲーム、IT営業・マーケティング人材を対象に、年収アップ状況を調査しました。
人材不足が続くIT市場では、「即戦力」として働けるほどの経験やスキルを身につけた人材であれば、年齢が上がっても転職によって大きく年収アップができるということが調査結果で明らかになりました。
さらに、業界のトレンドとなっている分野や、ITエンジニアの中でもさらにプラスαの専門性が必要な職種は転職市場での価値が高いため年収アップを成功させやすいようです。
IT・Web・ゲーム業界に特化した転職エージェント「ギークリー」では、サービスを利用した77%の方がマッチングにより年収アップしています。
転職によって年収アップを成功させたい方は、ぜひ気軽にご相談ください。
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