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サービスの立ち上げから運用まで一貫して携わる環境へ|組織の課題解決を通して自身のバリューを上げたい

ギークリーの転職支援サービスを利用して転職された方へインタビューを実施し、転職活動の体験談をお届けする本企画。第23回はエンジニアや営業、マネジメント職まで幅広くキャリアを積まれたのち、自身のバリューをより高めたいと考えご転職活動をされた田村さんにお話を伺いました。キャリアを構築する際のポイントについてや、自社サービスを持つ企業ならではのメリットなど、気になる内容を掲載しています。ぜひご参考ください。

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田村 真憲さん

42歳 運用管理部 部長(2022年9月時点)

大学をご卒業後、ベンチャー企業の初期メンバーとして、営業から上流工程、開発、保守・運用を長くご経験されています。一般企業だけでなく、フリーランスでもご活躍されていました。
現在はソーシャルデータバンク株式会社にて、運用・保守チームのマネジメントに加え、品質保証部門の立ち上げでもご活躍されています。

 

”好きなこと”を仕事にするためIT業界へ

 

―初めに、IT業界に興味を持ったきっかけについて教えてください。

田村さん:もともとゲームが好きで、将来はゲーム作りに携わりたいと考えていました。
そのため理系大学へ進学して、情報処理を学んでいましたが、その中でプログラミングに目を向けていくようになり、IT業界への就職に興味を持ちました。

 

―ファーストキャリアでIT業界に進まれたのですね。これまでの田村さんのご経歴について教えてください。

新卒で入社した会社はCRMのパッケージベンダーを行なっており、5年ほどエンジニアとして携わりました。

2社目は1社目の会社の社員が独立して起業した会社です。技術者を探しているということで相談を受け、見知った人がいるという安心感から入社を決め、10年ほどジョインしました。

3社目でECのASPサービスを行なっている大手企業に入社し、その後はフリーランスを1年ほどしていました。フリーランスをしている時に2社目に戻ってきてほしいと声をかけられ再入社し、その後に現職に転職しています。

 

社歴を重ねていく上で、マネジメントに携わることを重視していました。マネジメント業務にも携わることで、裁量権の大きさに違いを感じました。

課題解決に向けてスタッフのアサインの権限が与えられるのですが、やっていることはプレーヤーでもマネージャーでもあまり変わらず、課題解決をする、社会にインパクトを与える、組織を大きくするといった考えのもとに動いていました。どのような立場でも、会社の売り上げや利益に貢献するという役割は変わらないと思っています

 

エンジニアとしての”強み”を持ってキャリアを構築したかった

 

 

―初めての転職活動はどのように進められましたか。

2社目はリファラルの会社でしたが、初めての転職活動からエージェントを利用していました。

ただ、キャリアがまだ5年ほどしかなく、自身のスキルも不十分だと感じていました。
SIer系企業の内定が取れるような状況でしたが、やりたいことがマッチしないと感じていました。

 

というのも、SIerは現場によって使う技術スタックの違いがあり、現場が変われば求められるものもがらりと変わるので、自分が持っているコアな技術を腰を据えてしっかりと育てることが難しい様に感じていたのです。

新卒で入社した会社で、自社プロダクトに携わりながら特定の技術領域をしっかりと育てることに魅力を感じたので、今より技術を磨ける道へチャレンジしたいと考えて、スタートアップからの誘いを受けた形となります。

 

―技術を身に着けることに対してのこだわりや想いを強く感じましたが、なぜそう思いましたか。

キャリアを構築する上で、大きな強みを持ちたいと考えていました。

分かりやすく言えば、「プロフェッショナルな人材になりたい」といったところでしょうか。
スタートアップに転職した時エンジニアが私一人という状況となり、プロフェッショナルな人材という目標を分解していく機会になりました。

立ち上げたサービスを売上が億円レベルになるように育てて、小さな会社を儲けさせられるエンジニアこそプロフェッショナルだとブレイクダウンして。

エンジニアとしての技術だけではなく、営業マーケやビジネス部分も深く意識していくきっかけでしたね。

 

―田村さんは一般企業とフリーランスの両方を経験されていますね。フリーランスに戻ることは希望されなかったのですか。

まずフリーランスを選んだ理由というのが、エンジニアとしてフリーランスを経験しておきたかったというところです。

フリーランスとしての働きやすさや難しさを身をもって知ることで、今後のキャリアに活かしたと考えていました。 この経験から、フリーランスと会社員のメリットデメリットが自分の中で明確になりました。

 

フリーランスが対応するのはシンプルに”仕事”だけですが、会社員の場合は仕事を進めるために組織にどう関わるかを考えなければいけません。

フリーランスに比べて、会社員はチームビルディングで会社の課題解決をするため、対応範囲が自ずと広がります。

私にとって”仕事”だけの対応ではなく、会社が抱える課題解決をするために”仕事”をして、社会へ影響を与えられる会社員という立場の方が魅力を感じました。

そのためには会社員でも、マネージャーなど上長の立場になって人の協力を仰ぎ 、裁量を持つ必要があります。

会社をグロースさせていくために裁量を持って働きたいと考えて、最終的に一般企業へ転職を選択しました。

 

自身の価値を高めるため、視野を広げて次のステージに進みたかった

 

―今回の転職を考えたきっかけや、理由を教えてください。

前職ではエンジニアとしてだけではなく、セールスやマーケティングにも関わって営業マンの育成サポートも行いました。

しかし、会社としてサービスのアプローチが上手くできるようになってきたタイミングで、技術者不足のため、次は技術者を育てながら技術職に専念するように言われたんです。

このままだと、自分の目標とするキャリアにそぐわないと感じたので、退職しました。

 

30代は目的達成のために多少給与が安くても良かったのですが、40代では自身のキャリアにおける多くの成果を大事にしたいと思い、前職での役割上の成果も果たせたと感じていたので、結構楽観的に転職に踏み切りました。

今回の転職は、「この仕事がやりたい」というより、「自身のバリューを上げたい」というのが一番の目的だったので、”ビジネスマンの華”である40代は、新しい環境で自分のバリューをしっかり得られるようにしたいと思っていました。

 

―ご自身の価値を高めるために転職を決意されたのですね。転職活動の軸は何を重視されていましたか。

自社サービスを持っているか」という点を重視していて、サービスに対し技術という側面に加え、課題解決 という側面でも関わることで実績を積み上げることが狙いでした。

例えばSIerの場合、新しいサービスを作る時はシステムを作る部分だけで仕事が完結してしまうケースがありますが 、サービスはリリース後の運用フェーズこそ多くの課題が発生するもので、その課題を解決することこそ私にとってはビジネスの最大のキャリアになると考えていました。

このようなキャリアを積むには、自社サービスを持っている会社が適していると思います。

 

さらに、私の学歴やキャリアは大手企業に向いているとは思わず、ベンチャー企業の方が影響力を与えられて自分のポジションを確立しやすいのではと考えていました。

次は長く勤めたかったので、入社前と入社後の価値を一致させるためにベンチャー企業を志望しました。

 

―転職活動を始められたとき、不安なことはありましたか。

楽観的に転職を決めましたが、次が何も決まっていない状況で辞めると会社に伝えたため、正直不安ではありました。

でも「なんとかなるだろう」という自信もあり、不安を乗り越えられる確信もありました。

10年勤めた2社目でのスキルやキャリアが転職市場では稀有のようで、他の人たちと大きく差別化できる経験が積めていました。

おかげさまで、その次の転職はあまり苦労せずに内定が取れたので、自身に大きな武器があることを実感しています。

 

―選考を通して得られた気付きや、考え方の変化はありましたか。

今回の選考で、面接で偉い方がでてくると緊張しましたが、面接は自分と会社のマッチング具合を確認する機会なんだと理解して、お断りされても「ミスマッチなだけだ」とポジティブに行動していました。

これは気づきや考え方の変化ではないのですが、もともと自分の中で持っていた考えで、採用側のポジションの経験から、ライトに「この人だとうちは違うね」という話をすることを経験上知っていました。

 

転職視点ではなく、逆に採用側の経験則で言えば、自分の強みを面接官にしっかりアピールすることが大切だと思います。 自分の強みは、他人よりも秀でた部分を採用する側へ印象付けるきっかけだと捉えています。

スキルのマッチングももちろん評価の対象ですが、最終的には人柄や会社の相性という部分でアピールができ、会社に長く在籍し貢献できるかということが面接では重要なのではないでしょうか。

 

元同期からの紹介でギークリーのホームページに登録

 

 

―今回の転職活動でギークリーを利用した背景、担当アドバイザーのサポートについての感想を教えてください。

前職を辞める時にCTOをしていた同期が「ギークリーを使って良かった」と言っていて、それならと単純明快にギークリーを選びました。

実際にサービスを利用してみると、求人紹介のシステムがしっかりしている印象でした。
自分の採用ページを中心にコミュニケーションをとっていたので、手間もなくストレスフリーに転職活動を進めることができました。

 

また、システム的なところだけではなく、内定を2社いただいてどちらを選ぶ悩んでいたときに、転職軸であった「自身のバリューを上げる」ための選択をするために、エージェントの方が背中を押してくださったことも覚えています。

システマティックなだけでなく、人間味の部分も感じることができました

 

―ー転職活動では会社とご自身の相性を重視されていたと思いますが、現職に応募しようと思ったきっかけと、入社を決意した理由は何でしたか。

正直に言えば、現職の選考に進むか悩んでいました。

しかし、3回の面接で人事担当者、開発部長、社長と対話していく中で、技術職の方が抱えている悩みや課題を共有してもらえたので、私の技術スタックに合わせて、どのように貢献できるか具体的にイメージすることができました

 

さらに、開発部長と話したときに、課題や今後のご自身のキャリアが言語化されていて、信頼できる方だなと感じていました。

良い意味で裏表がないという印象で、会社への信頼度も上がり自身の強味も活かせそうだと思ったので、志望度が上がりました。

このような選考でのコミュニケーションを通して、転職の軸であった「自社サービスを持っていて、技術という側面よりも課題解決という実績を積み上げて、自分のバリューを高める」 ということを叶えられると思ったこと、入社後も自分のスキルを評価し続けてくれる会社だと感じたので、入社を決めました。

 

まずはキャリアの相談をしてみる

 

個人を尊重して対話ができる環境で課題解決にコミットできる

 

 

―貴社マーケティングツール「Liny」に携わることの魅力について教えてください。

Linyは、コミュニケーションツールとして展開しているLINEのCRMやマーケティングオートメーションを補完するツールです。

例えば、LINEでメッセージのやりとりをする相手について、相手が何の職業で何歳でどんな家族構成でそこに住んでいて…といった細かい属性は、メッセージだけではわかりませんが、Linyを導入することで、CRMのようにその人の付加、属性情報をまとめて履歴に残すことができます。

そしてその情報をもとに、自動的にメールを送ったり、ECサイトに飛ぶ画像を設置したり、ユーザーの属性にリンクさせながら、メニューを表示させたり、細かいアクションを設定することができます。

 

マーケティングをサポートするサービス運用に携わっていますが、実際に私が関わっている課題解決は内向きなものです。

というのも、このシステムを使う人が増えて社会インフラになった時に不具合やトラブルがなく安定してユーザーに届けられることを目標として、チームメンバーと共に現在の業務に取り組んでいて、将来的には外向きの課題解決としてカスタマーサクセスを目指しています。

顧客意識、顧客第一主義を掲げて、技術で貢献できることが現職でのやりがいと感じる部分です。

 

―現在携わっているお仕事と、チャレンジしていることについて教えてください。

現在は運用管理部という部署で、マネージャーをしています。

運用、保守、サポートの3つのチームをマネジメントしていて、それぞれの組織の課題解決に取り組んでいます。

また私自身、技術者として手を動かせるので、アプリケーションやデバックの改修・調査をやったり、リリース作業を手伝ったりということも行っています。

 

さらに、今まで社内になかったQA(品質保証)機能の立ち上げと、その後の推進に大きく携わっていて、不具合が少なく優れた品質をプロダクトに反映できるように、QAチームの仕組みを作っています。

転職時に、サービスを作って終わりではなく、運用からフィックスまで関わる仕事がしたいと考えていたのですが、現職に就いてから、プラスαでプロダクトの成長に貢献することができているので、やりがいを感じています。

 

―お話いただいた魅力以外にも、環境面で感じていること、いい意味でのギャップがあれば教えてください。

現職は、何かをやってみようとなった時に活発に議論ができること、実際に運用してみて「いけてないよね」という時でも問題提起のしやすさなど、コンセンサスがメンバー間でしっかり取られて物事が決まっていくケースが非常に多いと感じる会社です。

役柄やポジションで意見を決めつけるのではなく、ひとりの人間として発言している内容に向き合える民主的な社風が現職の魅力と感じます。
面接や求人票、HPから受けた印象と入社後のギャップはほぼありませんでしたが、民主的な社内文化を支えるメンバーの人柄の良さや能力の高さに良い意味でギャップを受けました。

 

―個人を尊重できるチームがある環境なのですね。今後、田村さんが推進したいことや目標などについて教えてください。

入社してまだ6ヶ月ほどですが、まだまだ課題はたくさんあります。
私たちはチャレンジャーだと考えているので、ひとりではなく組織やチームで課題解決をして、その先のお客様の満足や成功につなげられるように貢献していきたいと思います。

期待以上の働きをして、組織や会社をグロースさせていくことを継続的に目標として持っています。

 

―最後に、転職を考えている方に向けてメッセージをお願いします。

まずは自分を客観的に分析して、自分自身を知ることが必要だと思います。

転職活動でいう”自己分析”とは少し違い、「自分は何者なのか」「どうなっていきたいのか」「何を成し遂げたいのか」というところを自分自身で理解することが大切ではないでしょうか。

その上で、「自分は会社の中でどういうポジションに就いて、どういうピースになるべきか」「どういう領域で、どういう役割を担うか」とリアリティを持って追求していくと、正しいマッチングにつながります。

当たり前の話なのですが、自分のキャリアから地続きのポジションなのか考えて相応しいポジションを探すと良いでしょう。戦略を練って取り組めば、自ずとフィットする会社に出会えると思います

 

―インタビューは以上です。貴重なお時間をいただきありがとうございました!

まずはキャリアの相談をしてみる

 

この記事の監修者

ギークリーメディア編集部

主にIT・Web・ゲーム業界の転職事情に関する有益な情報を発信するメディアの編集部です。転職者であれば転職市場や選考での対策、企業の採用担当者様であればIT人材の流れ等、「IT業界に携わる転職・採用」の事情を提供していきます。

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