自社開発企業(Web系企業)5選を紹介!自社開発企業に転職する方法や転職成功事例も解説します
ヤフーやLINEといった今や皆さんの生活のすぐそばにある有名なサービスを提供する企業は「自社開発企業」とも呼ばれています。自社開発企業は大手企業が多く、転職先としてとても魅力的です。そういった自社開発企業への転職方法や実際に、転職成功した事例を今回本記事では紹介してまいります。併せてSIer、SESとの違いも解説します!
目次
SIer・SESと自社開発企業、転職するならどれ?
自社開発企業とは?
自社開発企業(Web系企業)とは、自社製品のアプリやサービス開発をする企業を指します。
提供するサービスに対して立案から設計、開発・運用、その後のシステムメンテナンスまで一貫して全て自社内で完結する企業です。
自社開発と比較されやすいSIer・SESって何?
自社開発企業と受託開発企業のSIerやSESが比較されることがあります。
受託開発企業であるSIerやSESがどんな仕事をしているのか見ていきましょう。
SIerとは?
SIerは、System Integratorの略称で、システムを導入したい企業から開発案件を受託して、システム開発や運用を行います。
SESとは?
SESは、System Engineering Serviceの略称であり、SES企業がクライアントに対してエンジニアを派遣し技術提供をするサービスです。
SIerとSESの違いは?
SIerはシステムの開発や運用を受託するサービスで上流工程を担うことも多いですが、SESはエンジニアを派遣・提供するサービスで下流工程を担うことが多いというところです。
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【厳選5社】自社開発企業の例
ヤフー株式会社
企業説明
ヤフーは、「Yahoo!検索」をはじめとする様々な事業を運営するインターネットサービス企業です。
他に以下のような事業・サービスを行っています。
- ・「マーケティングソリューション事業」
- ・「eコマース関連サービス」
- ・「コンシューマ事業」
以上に加えて、金融サービスとしてクレジットカードやFX、決済に関連する事業なども展開しています。
平均年収
平均年収は、1,079万円です。
想定平均年収は、20代が460万円、30代が630万円です。
直近の注目トピック
ヤフー、LINE、ZHDの3社が2023年度中をめどに合併すると発表しています。
また、TVerとの業務提携も発表しており、広告分析ソリューションの共同開発や各社のサービス成長に向けた施策連携などに取り組み、エンタメ活性化を目指しています。
LINE株式会社
企業説明
LINE株式会社はコミュニケーションツールアプリ「LINE」や、それを中心とした「LINEプラットフォーム」を軸に事業を展開しています。
主な事業内容やサービスは以下のとおりです。
- ・LINE
- ・広告事業
- ・金融事業
LINEアプリ上で決済、デリバリー、ショッピング、マンガなど多数のサービスを利用することができます。
平均年収
平均年収は、770万円です。
想定平均年収は、20代が460万円、30代が630万円です。
直近の注目トピック
LINEで飲食店予約ができる「LINEで予約」のサービスが、2022年9月からUSEN‐NEXT GROUP運営のグルメメディア「ヒトサラ」との連携を開始しました。
ユーザーはLINE上で手軽に飲食店を検索し、そのまま来店予約ができます。
楽天グループ株式会社
企業説明
楽天グループ株式会社は、国内外においてインターネット関連サービスを提供している企業です。
主に、下記のような幅広いジャンルで事業を展開しています。
- ・インターネットサービス
- ・金融サービス
- ・その他の事業
その他、通信事業、情報サービス事業、プロ野球球団の運営といった事業を行っています。
平均年収
平均年収は、774万円です。
想定平均年収は、20代が573万円、30代が781万円です。
直近の注目トピック
楽天と兵庫県加西市は2023年2月20日に包括連携協定を締結します。主にEC活用などにより、市の経済活性化・市場規模拡大を目指します。
株式会社ZOZO
企業説明
株式会社ZOZOは主にファッションECサイトの企画・開発・運営を事業の軸としています。
下記のようなサービスが特に有名です。
- ・ファッションEC「ZOZOTOWN」
- ・ファッションコーディネートアプリ「WEAR」
上記のようなサービスの他に計測テクノロジーの開発・活用を行う「ZOZOSUIT」「ZOZOMAT」「ZOZOGLASS」などがあります。
平均年収
平均年収は、573万円です。
想定平均年収は、20代が425万円、30代が579万円です。
直近の注目トピック
ZOZO株式会社は2022年12月16日、ZOZO初のリアル店舗「niaulab AI by ZOZO」をオープンしています。
「niaulab AI by ZOZO」は、独自開発のAI(人工知能)によるファッションコーディネートとプロのスタイリストによるスタイリング提案を組み合わせたサービスを無料で提供しています。
株式会社サイバーエージェント
企業説明
株式会社サイバーエージェントはインターネット総合サービス業として個人向け、企業向けにサービスを提供しています。
事業は主に、下記3つに分けられます。
- ・メディア事業
- ・インターネット広告事業
- ・ゲーム事業
関連会社としては、
- ・ABEMA
- ・WinTicket
- ・Cygames
などがあり、幅広い事業を手掛けています。
平均年収
平均年収は、817万円です。
想定平均年収は、20代が571万円、30代が778万円です。
直近の注目トピック
ABEMAは、動画配信サービスNetflixとコンテンツパートナーとしてプロジェクトを始動します。
この活動を通し、ABEMAのグローバル展開を目指していくとのことです。
参考:年収マスター
【業種別】エンジニアとして転職するなら自社開発?SIer?SES?
自社開発企業に向いている人
自社の製品やサービスに愛着をもてる人
自社の製品やサービスへの愛着が強い方が課題発見もでき、良いシステムを開発できます。
また、自社開発企業は企画からリリースまで案件に一貫して関われるのが大きな特徴であるため、自社のサービスを発展させたいと考えている方にもおすすめです。
社内の人と積極的にコミュニケーションをとりたい人
普段から一緒に仕事をしている自社内の人たちと業務をするため、コミュニケーションも積極的に取りやすい環境にあります。
また、作業の細かい説明や要望など情報伝達がスムーズに行えるため、チームワークの強い環境での業務を望む人には向いています。
SIerに向いている人
大規模システムの構築に携わりたい人
日本の公的機関やメガバンクといった大企業などは、自社で使うシステムのほとんどをSIerに頼っている所が多くあるのが現状です。
そのため、もし仮に大手SIerに転職できたとしたら、
- ・ERPなどの基幹システム
- ・予実管理システム
- ・管理会計システム
- ・在庫管理システム
- ・データ分析基盤
など大規模システムの業務に携われる可能性があります。
大企業や官公庁を相手に仕事をしたい人
SIerの中でもメーカー系SIerやユーザー系SIerでは、特に大企業や官公庁などの仕事が多いといわれています。
また、有名・大企業SIerでなく、中規模的なSIerであっても、こういった仕事に部分的に携われることが可能です。
SESに向いている人
いろいろな案件に携わりたい人
SESは受託であるため、いろいろな職場を渡り歩くことになります。そのため、多様な案件に携わりたい人にSESは向いています。
また、新しい業務案件に対して常にポジティブに考えられる人は、SESに向いています。
環境の変化に抵抗がない人
SESは出先の職場がコロコロ変わるため、職場環境に変化があるとストレスを感じる人も多々います。
しかし、逆に気持ちを入れ替えられたり、人間関係が職場を変わるたびにリセットでき、人間関係の悩みが減るというような、環境の変化にとらわれず、割り切って働ける人にはSESがおすすめです。
自社開発企業に転職するには?
エンジニア未経験の場合は経験を積んでから
自社開発企業への転職は一定の高水準なスキルが求められます。
そのため、自社開発企業に未経験で転職を試みるのは、かなり困難な面があるのは事実であるため、下記のような経験を積んでから転職することをおすすめします。
- ・プログラミングスクールに通う
- ・一度SESなどで働いて、その後自社開発に転職する
スキルの棚卸をして、活躍できそうな分野を見つける
自社開発企業ではエンジニアが中心となり、業務によってどのようなITスキルを利用するべきなのか判断します。
例えば、
- ・Web系サービスであればHTMLやCSS
- ・ゲーム開発であればC言語やC++
- ・システム開発であればJava、Ruby、Python
のように、サービスによって求められるスキルが変わってきます。
もし自社開発企業へ転職したい方は、企業先で自分がどのような活躍ができるのか?あらかじめスキルの棚卸しをしておきましょう。
これまでどのようなシステムやサービスの開発に携わってきたのか、日頃からポートフォリオを作成しておくと良いです。
自己分析からキャリアプラン作成まで
役立つワークシート
こんな方におすすめ
- キャリアプランを見つけたい
- キャリアの方向性を再確認して仕事のモチベーションを上げたい
- 能力や興味に合った新しいキャリアの方向性を見つけたい
転職エージェントを利用する
転職エージェントにはプロの、専任のコンサルタントやアドバイザーが求職者のキャリア棚卸しや面接対策、応募書類の添削の他、スキルと合った企業とのマッチングなども行っています。
転職エージェントに相談することで、自分でも気づかなかった可能性が掘り起こされ、自身は「SESやSIerに向いている」と思っていても、「実は自社開発企業に向いていた」なんてことに気づく人もいるのです。
自社開発企業への転職成功事例
弊社で自社開発企業へ転職された方の事例を紹介します。
同じ業界・職種で年収アップして転職成功されたAさんの例
Aさんは20代後半の方で、Web系SE(インターネット業界)でJava・JavaScriptでの開発・管理やPythonでのシステム構築の経験を積んでいらっしゃいました。
こういったキャリアを活かし、「さらにエンジニアらしい経験を積みたい」という希望を叶えるために、Web系SE(インターネット業界)として自社開発企業へ転職を果たしています。
年収は100万円アップしました。
憧れの業界へ転職成功されたBさんの例
Bさんは30代前半の方で、フリーランスとしてECサイト中心にWeb(ウェブ)サイトのデザイン・制作を行っていました。
「憧れのゲーム業界に挑戦したい」という希望があり、フリーランス時代に培ったWebサイト・Webアプリ等の「要件定義から制作までの一連のUI設計の経験」を活かし、Webデザイナー(ゲーム業界)に転職を成功させています。
年収はフリーランス時代より250万円アップを果たしています。
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自社開発企業への転職にチャレンジしよう
自社開発企業についてその実態や転職事情、自社開発企業の紹介などまとめてきました。
自社開発企業はシステム開発などの始まりから終わりまで一貫して携わることができ、親しい同僚と仕事ができる安心感があります。また、年収も比較的高く安定感があります。
仮に受託開発企業に勤めていて、少しでも自社開発企業に興味が湧いた方、または自社開発企業に関心があるフリーランス、未経験の方は自社開発企業の転職にチャレンジしてみませんか?
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