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【徹底解説】暗号化技術とは?「共通鍵暗号方式」「公開鍵暗号方式」「ハイブリット暗号方式」について解説!

今回は暗号化技術について分かりやすく説明していきます。「暗号化技術」は情報を資源とする現代では必要不可欠な技術です。皆さんが普段使っている、メールサービスといったような色々なところで用いられています。暗号化技術に用いられる「公開鍵暗号方式」「共通鍵暗号方式」「ハイブリッド暗号方式」についてもご説明します!

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暗号化技術とは

 

 

安全性

 

インターネットが一般的な現在、会社の財産ともいえる情報であってもネットワークを通してやり取りすることが一般的です。

個人情報等などの重要な情報もネットワーク上でやりとりします。

そのためセキュリティーの安全対策は必要不可欠です。

その中でも暗号化技術は重要な情報を守るために用いられ、最大のセキュリティー対策といえます。

インターネットを利用する上で、情報漏洩や情報操作など、情報データを不正取得される危険性は常につきまとっています。

暗号化技術を使うことで、万が一、情報が抜き取られてもデータの中身を見れないようにすることができます。

 

暗号化技術の流れ

 

例えば「義久利 太郎」という名前を送信するとします。

 

①「義久利 太郎」を暗号化して、「12fvniZa1」といった暗号データを取得します。(※暗号データは解説用の仮のものです。)

②このデータを受信者に送ります。もし抜き取られたとしても暗号化されているため解読が困難です。

③受信者が暗号データ取得後、「12fvniZa1」を「義久利 太郎」に復元します。この作業のことを複合化といいます。

 

この一連の流れを暗号化技術と呼びます。

この暗号化と復号化という作業には「暗号鍵」と呼ばれる「鍵」で閲覧可能になります。

この鍵とは物理的な鍵ではなくプログラムの鍵です。この鍵のおかげで暗号化技術は成り立っています。

暗号化方式にも種類があり、「共通鍵暗号」と「公開鍵暗号」の2つが特によく知られています。

 

 

共通鍵暗号方式

 

仕組み

 

共通鍵暗号方式は暗号化と複合化を行う際に同じ鍵(共通鍵)を使います。

つまり、発信者と受信者が共通する鍵を1つ持つことで成立する暗号方式です。

 

メリット・デメリット

 

【メリット】

同じ鍵を使うため処理速度が早いです。

 

【デメリット】

やりとりをする人数だけ鍵を管理しなければなりません。

例えば、Aさん/Bさん/Cさん/Dさんの4人でやり取りする場合、

[Aさん × Bさん][Aさん × Cさん][Aさん × Dさん][Bさん × Cさん][Bさん × Dさん][Cさん × Dさん]

6通りの組み合わせなので6つの共通鍵が必要ですが。

これが10人の場合は45通りの組み合わせがあります。人数が増えれば増えるほど管理しなくてはいけない共通鍵が増えるため、管理方法が煩雑になってしまいます。

また、共通鍵を受け渡す必要があります。その際に鍵を盗まれてしまうと情報データを簡単に見られてしまう危険性もあります。この辺りも「共通鍵暗号方式」のデメリットになってきます。

 

まずはキャリアの相談をしてみる

 

 

公開鍵暗号方式

 

 

仕組み

 

公開鍵暗号方式は暗号化と複合化に別の鍵を使います。

「秘密鍵」と「公開鍵」がセットで用いられて初めてデータを取得できる方法が、公開鍵暗号方式になります。

共通鍵暗号方式との違いは鍵をどのように管理するかです。

この方法を使うと情報を取得するために異なる鍵が必要になりますが、もう一つの鍵は自分しか持っていない鍵なので、鍵が不正に盗まれる心配がないのがこちらの公開暗号方式です。

受信者が秘密鍵を使って公開鍵を作成し、発信者に渡します。

その公開鍵を使って発信者が暗号化します。その暗号化された情報を受信者が秘密鍵で複合化してデータを取得するという形になります。

ここでポイントがあります。「公開鍵」で暗号化したものは「秘密鍵」でしか復号できません。

ここまで聞くと公開鍵暗号方式のほうが良位と思いますが、もちろんメリットもあればデメリットも存在します。

 

メリット・デメリット

 

【メリット】

鍵は公開鍵と秘密鍵だけで少人数から大人数まで対応可能です。

また、暗号化と複合化に共通の鍵を使っているわけでは無いため鍵が不正に盗まれた場合のリスクも低いです。

 

【デメリット】

共通鍵暗号方式と比べると処理時間がかかります。

 

 

ハイブリッド暗号方式

 

 

2つの良さを兼ね備える方式

 

実は両者の良い所を兼ね備えたハイブリッド暗号方式というものも存在します。

 

【ハイブリッド暗号化方式】
・速度が早い

・公開鍵暗号方式でデメリットとなっている情報が不正取得も困難

 

【仕組】

・初めに共通鍵暗号方式と同様に共通鍵で暗号化します。

・その暗号化に使った共通鍵を公開鍵で暗号化します。

・暗号化されたデータと共通鍵を受信者に送ります。

・受信者は秘密鍵で共通鍵を複合化します。

・複合化された共通鍵でデータを複合します。

 

若干複雑に感じますがこの方式ですと、公開鍵暗号方式と共通鍵暗号方式両方のメリットを取り入れられます。

ハイブリッド暗号化方式を取り入れている例としては、ECサイト等が挙げられます。

ネット上で物を買う時に、クレジットカードの情報がインターネット上にむき出しの情報が盗まれるリスクがあります。このリスクから解放され安心してネットショッピングが楽しめるのは、この方法を取っているからです。

 

 

デジタル署名

 

デジタル署名と呼ばれる技術も暗号化技術の一つとして使われています。

簡単に言ってしまうとデジタル署名とは「なりすまし防止対策」です。

受信した情報が「改竄」「偽装」「偽物」されたものでないかどうかを、確かめるために用いられる方法です。

 

 

まとめ

 

ビジネスを行っていく上で、セキュリティー面を加味する必要があります。その中でも暗号化技術は必須です。

自分が普段使っている暗号化方式はどの方式に該当するのか一度考えてみてはいかがでしょうか。

今回ご紹介した暗号化技術の概要について知っておく事で、データが漏洩してしまうリスクに気づくことができたり、対策に繋げられるかもしれません。

 

まずはキャリアの相談をしてみる

この記事の監修者

ギークリーメディア編集部

主にIT・Web・ゲーム業界の転職事情に関する有益な情報を発信するメディアの編集部です。転職者であれば転職市場や選考での対策、企業の採用担当者様であればIT人材の流れ等、「IT業界に携わる転職・採用」の事情を提供していきます。

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