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VUCAの時代に求められる人材になる方法を紹介!IT転職に必要な考え方やスキルは?取るべき行動を解説

VUCAとは、先の見通しが立たない予測不能な状況を表します。VUCAはビジネスにおいても大きな影響を与えています。これからの時代に求められる人材、スキルとはどのようなものなのでしょうか。転職活動を行う上で、VUCA時代をどのように捉えていけばよいのかについて解説します。

VUCAとは

 

テクノロジー

 

VUCAとは、「Volatility(変動性)」「Uncertainty(不確実性)」「Complexity(複雑性)」「Ambiguity(曖昧性)」の頭文字をとった言葉です。

意味としては、先の見通しが立たない予測不能な状況を表します。

本来は、アメリカの軍事用語でしたが、2010年以降にビジネス用語として用いられるようになりました。

急速な経済のグローバル化、IT技術の進歩により社会情勢が大きく変化したことが影響しています。

2020年以降、新型コロナウイルスの影響により、まさしくVUCAの時代に突入したといえるでしょう。

ニューノーマルとして新しい生活様式が世界に浸透するなかで働き方にも変化が起きています。

転職活動を行う上でも、VUCAは大きなポイントとなります。

この記事ではVUCAの時代に必要とされる人材について紹介します。

 

 

変動性とは

 

 

「Volatility(変動性)」とは、時代の進歩や流れです。

目まぐるしく変化する時代や、テクノロジーの進歩に対して遅れを取らずに対応していくことが今の企業には求められています。

技術の進歩にともない、ユーザーニーズにも変化が現れます。

企業は、これらをいち早くキャッチして新たな戦略を立てる必要もあります。

新しい市場で優位なポジションを確立するには、この変動性の流れをつかみ、環境の変化に対応することが求められます。

 

 

不確実性とは

 

 

「Uncertainty(不確実性)」とは、ユーザーニーズや市場の動向は常に変化しているということです。

今流行っているものが1年後も流行っているとは限りません。

例えば、携帯電話の進化を見てみるとわかりやすいでしょう。

ポケベルが登場したかと思えば、PHSが登場し、今ではそれらの片鱗もないスマートフォンが人々の必須アイテムとなっています。

ただ、スマートフォンもこれから先、どのように変化していくかはわかりません。

これが不確実性です。

数年後の未来が見通せない時代にあって、必要とされる人材については以下の後半の項目で解説します。

 

 

複雑性とは

 

 

「Complexity(複雑性)」とは、ビジネスの形態や働き方に変化が生じ、複雑になっていることを指します。

例えば、IT業界ではWeb単体を活用したビジネスがメインでした。

これが最近では、デジタルとリアルの組み合わせで仕事を行うという複雑なシステムがメインになりつつあります。

グローバル化によって、国内だけでなく世界市場も加味した企画を立てる必要が出てきたことも複雑性に当たります。

時代の流れとともに、働き方、ビジネスの方法が複雑化しているということです。

 

 

曖昧性とは

 

 

「Ambiguity(曖昧性)」とは、ユーザーニーズの多様化により企業に求められる商品やサービス内容が細分化されてきていることを指します。

万人に受ける商品やサービスというものは存在しません。

ただ、より多くのユーザーが求めている商品やサービスを企画販売する努力が企業には求められています。

場合によっては、これまでに前例のない事例が持ち上がることもあるでしょう。

既存の商品やサービスを少しずつ改善することを求められることもあるでしょう。

このように曖昧なニーズに対応できる企業が市場で勝ち残っていくことになります。

 

まずはキャリアの相談をしてみる

 

 

VUCA時代に必要とされる人材

 

 

VUCAの時代にビジネスシーンで活躍できる人材とはどのような人を指すのでしょうか。

転職活動を行う上で、今やVUCAは無視することのできないキーワードです。

企業が今の時代に求める人材になれるよう、まずはVUCAに求められる人材の特徴について解説します。

 

言語力のある人

 

言語力=コミニュケーション能力と考えてもよいでしょう。

ただし、対面でのコミュニケーション能力とは少し違いがあります。

VUCAの時代に求められる言語力とは、オンライン上でのコミュニケーション能力のことです。

テレワークの普及にともない、オンラインでのコミュニケーションの機会が増えています。

伝えたいメッセージを簡潔に文章に書き記すことができることも求められるスキルのひとつです。

言語力に自信がない人は、語彙力を増やすことからはじめるとよいでしょう。

本を読むだけでなく、読んだ本の感想を簡潔にまとめるなどの訓練を繰り返すことで、言語力を鍛えることができます。

 

情報処理能力がある人

 

情報処理能力というと、パソコン操作が早く仕事の処理が早い人というイメージを持つ人もいるかもしれません。

VUCAで求められる人材は、世間に溢れる情報のなかから正確な情報をいち早く選別して処理できる能力を持つ人です。

個人が情報を気軽に発信できる時代にあって、デマやフェイクニュースも多く拡散しています。

こうしたものに流されることなく、冷静な判断ができることが重要なポイントです。

信頼できるソースが何であるかを熟知していて、客観的な見方ができるかどうかも判断材料とされます。

信頼できる情報源について整理しておく、検索力をつけておくなど、こうした努力が情報処理能力を高めることにつながります。

 

計画力のある人

 

VUCAでは、働き方自体が変化していきます。

企業が従業員に仕事を配分するメンバーシップ型雇用がこれまでの主流でした。

これからは、仕事の内容に対して人材を配分するジョブ型雇用に移行していく企業が増えてくるでしょう。

ジョブ型雇用については、後半の項目で詳しく解説しますが、この働き方には計画力が求められます。

自分の与えられた仕事をしっかりとしたプランに基づいて進めていく能力です。

テレワークが普及するなか、仕事と私生活の境界線が曖昧になりつつあります。

そのようななかで、自己管理をしっかりとして仕事をスムーズに進行する力が求められています。

仕事だけでなく、転職だけでなくキャリアプランについても計画性を持って考えていくこともVUCA時代には必要なスキルです。

転職エージェントを利用して、キャリアプランを具体化していくことも計画力を養うことにつながります。

 

小さな工夫ができる人

 

VUCA時代には、効率的な働き方が求められます。

オンラインを利用したり便利なツールを利用したりすることで、効率をあげることも必要です。

ベースとなる働き方に、ちょっとした工夫を盛り込むことで効率と生産性をアップできる人材が、VUCAで求められる人といえます。

コミュニケーションも、言い方、依頼方法を工夫することでやる気を引き出せることもあるでしょう。

細かな心配り、小さな工夫がVUCA時代を生きていくために必要なスキルです。

 

 

VUCA時代に必要なスキル

 

 

VUCA時代には、ビジネスにおけるルールも大きく変化します。

そのため、求められるスキルも変化しています。VUCA時代に求められるスキルについて解説します。

 

生産性

 

ここでいう生産性とは、短時間で成果を出すということです。

これまでのように、残業が当たり前、休日出勤が当たり前という時代は過ぎ去ろうとしています。

限られた時間のなかで、いかに効率よく成果を出すかを考えることがVUCAの時代には必要です。

どうすれば、短期間で成果を出すことができるかを自分の力で考え出すことができるスキルが、VUCA時代には求められます。

 

問題解決力

 

問題解決力は、与えられた課題に対する回答を正確に導き出す能力です。

ただ、VUCA時代に求められる問題解決力は、そもそも何が問題なのかを見つけ出す能力が求められます。

さらに、見つけ出した問題について、どのような解決策があるかを導き出す能力も必要です。

時には答えのない問題に答えを出さなければならない状況が起こることもあるでしょう。

そのようなときでも、惑うことなく自分なりの答えを導き出せる能力が求められます。

 

リーダーシップ

 

どのような企業においても、リーダーシップが取れる人は必要な人材です。

VUCA時代もリーダーシップは重要なスキルとなります。

ただし、企業内でのリーダーシップだけでなく、パートナー企業や業務委託先との関係性を友好に保てるリーダーシップが求められるのがVUCA時代です。

自社とは異なる働き方、考え方を持ったさまざまな人たちとでもチームを組んで成果に向かって団結できる力が必要です。

リーダーのポジションに立つと、さまざまな人との関わりが出てきます。

多様性を認めて、それぞれのメンバーの個性を生かすことができるスキルを身につけることが大切です。

 

自己投資力

 

1つの組織で定年まで働き続ける終身雇用の時代も変化しようとしています。

働き方の多様化もあり、キャリアアップを目指して転職する人も増えています。

環境が変わっても、自分を保って働き続けられるだけの持続性も求められるスキルのひとつです。

自分を維持し続けるためには、自己投資をして自分を高めていくことも必要です。

自己投資ができる人は、ブレない自分を作ることができ、仕事に対しても前向きに取り組むことができるでしょう。

 

 

転職を機会に形式にとらわれずに働く

 

 

働き方改革や新型ウィルスの影響もあり、仕事の仕方や働き方に関する価値観に変化が起きています。

前項でも説明したように、企業が従業員に仕事を配分するメンバーシップ型雇用がこれまでの主流でした。

ただ、これからは仕事の内容に対して人材を配分するジョブ型雇用に移行していく企業が増えてくるでしょう。

ジョブ型雇用は、欧米では主流の雇用形態です。

日本においてこれから浸透するであろうジョブ型雇用について理解することは、転職活動を行う上で重要なポイントとなります。

 

ジョブ型雇用

 

ジョブ型雇用は、業務の内容をジョブディスクリプション(職務定義書)で明確化して、その達成度合いで評価する成果主義型の雇用形態です。

ジョブ型雇用のメリットは、業務範囲や勤務地が限定されるため、転勤や部署移動がない点にあります。

自分がスキルを深めていきたい業務について、専門性やスキルを高めていける点もメリットといえるでしょう。

報酬に関しても、年齢や勤続年数に関係なく実績やスキルでアップしていくため、やりがいを感じることができる働き方ともいえるでしょう。

 

ジョブ型雇用と転職

 

転職活動を行う際、ジョブ型雇用を採用している企業を探すというのもひとつです。

ジョブ型雇用であれば、ミスマッチのない転職が可能となります。

転職がなく、労働条件も明確にされているケースが大半であるため、入社してから思っていたのと違うということが起こりにくいというメリットもあります。

ただし、1社ではキャリアアップが難しいため、キャリアアップを目指すならよりよい条件の企業に転職することがおすすめです。

VUCA時代は、まだまだ世間に浸透していない点も多いため、転職の際には転職エージェントに相談してみましょう。

 

まずはキャリアの相談をしてみる

この記事の監修者

ギークリーメディア編集部

主にIT・Web・ゲーム業界の転職事情に関する有益な情報を発信するメディアの編集部です。転職者であれば転職市場や選考での対策、企業の採用担当者様であればIT人材の流れ等、「IT業界に携わる転職・採用」の事情を提供していきます。

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