転職体験談アンケート結果まとめ!参考にされている項目や効果的な訴求とは
今回、弊社ギークリーでは、転職希望者のITエンジニア、クリエイター、ゲーム制作者を対象に、「転職体験談」への関心度合いについてアンケートを実施いたしました。ジュニア層の採用にはリアルな体験談を提供し、共感を呼べるかどうかが重要になることが推測できました。wantedlyを使った採用広報といった手法も広がっているため、採用担当者様もぜひご参考ください。
目次
アンケート概要
弊社Geekly(ギークリー)では、サービスをご利用いただいたエンジニア、クリエイター、ゲーム人材の方を対象に「転職の際に体験談を参考にするか」についてアンケート調査を実施しました。
SNSで人事担当者様が発信活動をおこなうなど、採用広報の重要性が増してきているなか、その手段のひとつである転職や入社後の体験談の有効性について探りました。
【調査対象】弊社を利用したエンジニア・クリエーター・ゲーム人材
【対象人数】559名(有効回答のみ)
【調査期間】2022年2月3日~2022年3月8日
【調査方法】Web上のアンケートフォームへの入力もしくは、アンケート用紙への記入
【質問項目】
1 .転職をするにあたって転職サービスサイトにある転職体験談などは参考にしますか?
2 .転職体験談の中でどういった情報が知りたいですか。(複数選択可)
アンケート集計結果
転職の体験談を参考にする方は半数以上
今回の調査では、51.3%と半数を超える方が転職の際に体験談を参考にする事が分かりました。
採用広報として、自社に入社した方へのインタビューを実施することにも一定の効果は見込めるかもしれません。
本記事ではこの後、年代や年収での切り口でも今回の結果を見ていきます。
最も参考にされているのはキャリアプラン
体験談のなかでも、「キャリアプラン」を参考にするケースが非常に多いようです。
感想やきっかけなどよりも、その仕事を選ぶ人が将来に対してどのような理想像を描いているかを参考にしたいと考える人が多い事が分かります。
同じようなキャリアプランを持つ人と自身を重ね合わせることで、どのように転職活動を行うべきかの参考にしたり、そもそも自身がどのようなキャリアプランを描くべきかの参考にしているケースが多いものと考えられます。
年代別集計結果
20代、40代以上への訴求は体験談が効果あり
年代別に切り分けたところ、20代と40代以上では「はい」という回答が半数を上回る結果となっています。一方で、30代は参考にしないという人の方が多い結果となりました。
まだ今後のキャリアプランが定まっていない20代と、40代以降での転職活動に不安をもつ層が先人の事例を参考にするものと考えられます。
一方で、自身の専門性や進むべきキャリアが少しずつ決まり、プライベートの生活も安定し始めることの多い30代では、自身でキャリアを選択できる人が多くなるのでしょう。
20代への訴求はロールモデルをイメージさせることが重要か
転職の体験談で知りたい情報については、全年代で「キャリアプラン」が最も多い結果となっています。
この結果からも、相対的にキャリアプランを気にする人の割合が高い20代は、キャリアに迷いやすい年代と言えるでしょう。採用の際にはロールモデルのアピールできるとよいかもしれません。
一方で30代はキャリアプランへの関心が相対的に低く、やはり自身でキャリアを決めていくことができる年代のようです。
また、30代を超えてからは「転職サービス利用後の感想」への関心が高い事も分かりました。
「サポート内容」に関しては40代以上が最も高く、年齢が上がるほどより充実したサポートを求めている事も見て取れます。
年収別集計結果
体験談を参考にするかどうか年収による差異はなし
年収ごとの体験談の参考度合いにはほとんど差異がなく、およそ5割の人が参考にすると回答しています。
年収が上がり任される業務が変わるにつれて、描けるキャリアプランも変わってきます。キャリアの各フェーズで、都度モデルケースは必要とされることが分かります。
ハイクラス層には入社するメリットやキャリアプランを明確に提示するべき
年収別の結果では、どの年収層もキャリアプランが4割前後を占める結果となりました。
その中でも現年収が700万円を超えるハイクラス層は、「転職サービス利用後の感想」や「転職をして叶ったこと」を参考にする割合が相対的に高い事が分かります。
市場価値の高い人材は、そもそもどの手段を用いて転職すべきかや、現在の職場を離れて転職をするメリットを見極めていると読み取れます。
ハイクラスな人材に向けては、より明確で具体的なメリットや将来像を提示できるかどうかが重要です。
ジュニア層には転職の苦悩を含めたリアルな体験談を提供するのがよい
集計結果からは、現年収が下がるほど「苦戦したこと」に対する関心が増してくる事も分かりました。
ジュニア層はまだ成功体験が少ないぶん、できるだけ失敗を避けたいという気持ちが強いと考えられそうです。
ジュニア層をターゲットとする場合には、リアルな体験談や意思決定のプロセスを共有し、共感を得るのとよいかもしれません。
まとめ
今回のアンケート調査では、「転職活動の体験談を参考にするかどうか」という切り口から、採用活動の際にターゲットごとにどのような観点からアプローチを行うのがよいのかという点を考えてみました。
キャリアプランに迷いやすいジュニア層の採用においては、苦悩も含めたリアルな体験談を提供し、共感を呼べるかどうかが重要になるでしょう。ロールモデルを提供することができればベストです。
反対にハイクラス層の採用においては、入社するメリットをより明確に提示する必要があります。ハイクラス層も少なからずキャリアに迷ってはいるため、よりロジカルにアプローチできるかどうかが重要でしょう。
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