そもそも電子マネーってなに?種類や仕組み、クレジットカードとの違いについて徹底解説します。
スマートフォンが普及したタイミングでキャッシュレス化が進み、現在ではかなり身近になった新しい決済方法「電子マネー」。普段の生活において利用している人も多いことと思いますが、今回は「電子マネー」に関する話題をお届けします。そのサービス内容から決済代行企業の情報など、仕事として興味がある方はぜひ閲覧下さい。
目次
電子マネーとは?
電子マネーとは「データ化したお金で購入した物の支払いを行う決済方法」のことを言います。
そのため、現金が関わることは一切ありません。
有名なサービスとしてはSuicaやスマホ決済、バーコード決済などが挙げられます。
電子マネーとクレジットカードの違いとは?
電子マネーの支払いには現金を使いません。その点から、考え方としてはクレジットカードに近いものもありますが、両者には異なる点がいくつかあります。
まず決済方法です。
クレジットカードの決済はカード会社を介して月末などにまとめて支払いますが、電子マネーは2つの方法から選べます。
1つ目が「プリペイド型」です。これは、電子マネーを使えるカードやスマートフォンなどへ事前にお金をチャージしてから使用します。
もう1つが「ポストペイ型」です。こちらはクレジットカードと同じように、利用した金額を月末などにまとめて支払います。
また、利用できるようになるまでの手順も大きく異なります。
クレジットカードは発行されるまでに書類提出や身元などの審査があり、使うことができるまで数日から一週間ほどの時間を要します。しかし、電子マネーは簡単な会員登録等を済ませるだけで、すぐにでも利用することが可能です。
誰でも手軽に使うことができるのも、電子マネーの大きな魅力と言えるでしょう。
電子マネーの普及率は増加している
電車やバスなどで利用できるSuica、コンビニや飲食店に普及しているバーコード決済など、電子マネーは日常生活のあらゆるシーンで利用されています。
現金のようにかさばることがなく、クレジットカードよりも素早く支払える利便性の高さから、近年普及率は向上の一途を辿っています。
消費者が電子マネーを利用するメリット
現在、多くの人が利用している電子マネーですが、現金やクレジットカードにはない電子マネーのメリットとは何でしょうか?
電子マネーならではのメリットを紹介します。
①現金がなくても支払い可能
電子マネーがあれば、電車・バスの利用やコンビニ・飲食店などの対象店舗の利用に限り、現金は一切不要です。
しかも、買い物のたびに小銭が増えて財布の中身が重くなることもありません。また、財布を落としたり、盗難されるといったリスクも大幅に減らすことができます。
②ポイントの二重取りをすることもできる!
電子マネーは、使うほどに専用ポイントが貯まるのも大きな特徴ですこれは現金払いにはない大きな利点でしょう。
例えばポイントカードを発行しているお店で買い物をした場合、お店発行のポイントカードに加えて電子マネーでもポイントを手に入れられる二重取りも可能です。
また、クレジットカードと比べても、利用店舗によってはより多くのポイントが還元されることもあります。
③スピーディーに決済ができる
電子マネーの決済はとにかくスマート&スピーディです。支払いは専用のリーダーに読み取らせるだけでOKです。
言うまでもなく現金払いとは比べ物にならず、クレジットカードよりも短い時間で決済を完了できます。
金銭のやり取りがなく、サインなども不要です。
電子マネーの種類は主に4種類
現在流通している電子マネーは、全部で4種類あります。
交通系電子マネー
交通系電子マネーとはSuicaを始めとする日本の交通系ICカードを指し、交通機関の利用を主目的としています。
一番のメリットになるのが、切符を買わずに電車やバスなどを利用できることでしょう。
また、交通機関以外にも、KIOSKやNewDaysなどの売店や一部の自動販売機でも利用することができます。
流通系電子マネー
スーパーやコンビニなどの店舗で利用できるのが、流通系電子マネーです。
セブンイレブンのnanacoやローソンのPontaを始め、さまざまな企業から発行されています。
現金がなくても買い物することができ、さらに利用額に応じたポイントの付与が大きな魅力です。貯まったポイントは、対象店舗での買い物時に利用することができます。
クレジットカード系電子マネー
従来のクレジットカードに電子マネーの機能をプラス!
普段からクレジットカードの利用が多く、これ以上余計なカード類は持ちたくないのでしたら、これ一枚でOKです。
電子マネー使用時の支払いについても、クレジットと合算して一度に支払います。
QRコード決済系電子マネー
スマートフォンのコードリーダー機能を活用した、新しい決済方法です。対象となるお店において、スマートフォンでQRコードを読み取れば支払い完了。
いつも持ち歩いているスマホで決済できる手軽さもさることながら、支出をアプリでチェックできるのも大きな魅力です。
決済方法は事前に入金するチャージ方式と、クレジットカードと連携したカード払いから選ぶことができます。
電子マネーの支払い方法
先に電子マネーの支払い方法を軽く説明しましたが、全部で3種類あります。
プリペイド型
事前にスマートフォンの決済アプリや電子カードに必要額を入金しておき、チャージした分だけ使用できるのが特徴です。
利点は入金した金額が上限となりますので、使いすぎないこと。反面、定期的に利用する場合はチャージが煩わしく感じる場合もあります。
こちらの代表的なサービスとしては、交通系ICカードがあります。
ポストペイ型
クレジットカードと電子マネーを連携。
支払いはクレジットカードで行うためチャージする必要がなく、残高不足を気にせず利用できます。
代表的なサービスとしては、ドコモのiDやJCBのQUICPayなどがあります。
デビット型
決済直後に銀行から自動で引き落とされます。
利用にあたってチャージは不要です。しかも銀行残高分以上の支払いができないため、クレジットカードのように使いすぎてしまう心配もありません。
現在流通している電子マネーサービスの特徴
現在よく利用されている、代表的な電子マネーを紹介します。
Suica(スイカ)
交通系の電子マネーで随一の普及率を誇ります。
対象となる鉄道やバスでの利用以外にも、一部店舗や自動販売機で買い物をすることも可能です。
iD(アイディー)
NTTドコモが提供する電子マネーサービス。
支払い方法が多彩で、「プリペイド型」「ポストペイ型」「デビット型」から選ぶことができます。
また使い道も広く、全国96.5万以上の店舗やレストランでの利用が可能です。
nanaco(ナナコ)
セブン&アイ・ホールディングスが発行する電子マネー。
日本全国のセブンイレブンやイトーヨーカドーをはじめ、家電量販店やドラッグストアなどさまざまなお店で利用が可能です。
ポイント還元については200円で1ポイント付与され、1ポイント1円として電子マネーに交換することができます。
PayPay(ペイペイ)
日本国内のQR決済において一番の利用率を誇る、バーコード決済方式です。
特にスマートフォンならではの機能性を生かした「個人間送金機能」が最大の特徴です。
飲食店などでの会計時に割り勘をする際には、相手のバーコードを読み取るだけで送金することができます。
まとめ
新たな支払い方法として定着した電子マネー。今後はさらに利用するシーンも増えていく、将来有望な業務の一つと言えます。
ギークリーでは、電子マネーに関する転職案件も数多く保有しています。興味があるようでしたら、ぜひお問い合わせ下さい。
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