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Perlってどんな言語?できることやPython、Rubyとの違いを解説!

プログラミングに関わる人であれば、誰もが聞いたことがあるであろう言語「Perl」。最近では見かけることが少なくなってきましたが、どのような言語かはご存じでしょうか。今回は、Perlがどのような言語なのか、Python、Rubyとどのように違うのかを解説していきます。

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Perl(パール)とは

 

 

Perl(パール)はプログラミング言語の一種で、1987年にアメリカ人ラリー・ウォールによって開発されました。プログラミング言語の歴史でいうと30年以上で、歴史が長いため幅広い層に名前が浸透しています。プログラミングに携わっている人の中では知らない人はいないくらいです。

誰でも利用できる言語で、UNIXやWindowsなどの環境下でも動作します。C言語やシェルスクリプトなどの他言語の良い部分を取り入れて開発します。

Web開発に用いられることが多い言語ですが、最近ではその名前は少し影を潜めています。現在ではPerlの他にもWeb開発に使われるメジャーな言語が増えているからです。

しかし使いやすいという定評が今でもあることは事実です。

本記事では、Perlの良し悪しを論じるというよりも、Perlのそのものの特徴を簡単に解説していこうと思います。

 

まずはキャリアの相談をしてみる

 

Perlの特徴

 

 

 

Perlの特徴 5点
  • 高い後方互換生
  • テキスト処理に優れている
  • 可読性が高い
  • コンパイルが不要
  • CPANモジュールが豊富

 

高い後方互換性

 

Perlの特徴の一つ目は、高い後方互換性です。後方互換性とはバージョンがアップデートされても、古いバージョンのコードが扱えることです。

よく使われているのはPerl5でありその旧バージョンはPerl4ですが、もちろん互換性があり、スムーズに新バージョンに移行できます。バージョンが高くなっても、以前のプログラムが壊れないため使いやすいですね。

※厳密に言うとPerlの最新のバージョンはPerl6ですが、こちらはそれまでのPerlとは別の、新しい言語として扱われることが多くなっているため、ここでは取り上げません。

互換性が低いと、いままで積み上げてきた数多くのプログラムを修正する必要があります。Pythonでは、Python2とPython3で互換性がなくなっています。そのため、高い後方互換性は大きなメリットです。

 

テキスト処理に優れている

 

Perlの特徴の二つ目は、テキスト処理に優れていることです。Perlはスクリプト言語でテキスト処理が高速で書けます

文字列と数値を自動的に変換し、型を意識せずにコードを入力できるためです。そのため、Perlは初心者には使いやすい言語であると言われています。

 

可読性が高い

 

Perlの特徴三つ目は、可読性が高いことです。
Perlは可読性が高い言語だといわれています。記述がとても読みやすく分かりやすいため、第3者にも理解しやすいよう構成されています。

また自分が後から見直しても確認がしやすく、記述ミスを見つけやすいのも特徴です。多くの人と共同でコードを記述する場合にも重宝します。

 

コンパイルが不要

 

Perlの特徴の四つ目は、コンパイルが不要なことです。Perlはインタプリタ型言語でコードを書く度に変換してくれるため、実行確認が非常に楽です。

コードの確認が逐一でき、開発をとてもスムーズに進められます。開発規模が小さければ、大変効率よく開発できるため重宝する言語です。

 

CPANモジュールが豊富

 

Perlの特徴五つ目は、CPANモジュールが豊富なことです。CPANモジュールとはPerlで書かれた数多くのミラーリングが集められたアーカイブのことです。

作品の共有場所のようなもので、共有作品を自分の作品に盛り込みたいといった時に利用できます。また、その作品のインストール方法や形式がしっかりと統一されており、手軽に利用できるのが良い点です。

プログラマが車輪の再発明をしないように開発されています。PerlはこのCPANモジュールが豊富なため、上手く利用すれば効率よく開発を進められます。

 

Ruby、Pythonとの違い

 

Rubyとの違い

 

 

PerlRubyの違いとして、オブジェクト指向が挙げられます。Rubyは純粋なオブジェクト指向言語と呼ばれ、データ型全てがオブジェクトになります。

一方のPerlはというと、元々オブジェクト指向ではなく、後付けのオブジェクト指向です。そのためオブジェクト指向では、Rubyに軍配があがります。

またRubyは「まつもとゆきひろ」氏という日本の開発者が制作した言語で、プログラムする楽しさをコンセプトに制作しています。しかし、初心者から習得するにはすこし難しい言語と言われています。

 

Pythonとの違い

 

Pythonとは最近注目のプログラミング言語で、人口知能やIoTなどの成長著しい分野の開発に主に使用されています。Pythonは行列や統計分野の環境、ライブラリが整っているためです。

また最大の特徴は文法が簡単で読みやすく、Perlも優れています。Pythonはシンプルであることを重要視して開発されたプログラミング言語です。覚える構文はPerlを含めた他の言語よりも圧倒的に少なく、初心者の人でも比較的参入しやすいです。一行で多くの処理を記述できますので、使いやすさもバツグンです。

 

学びやすい言語はどれ?

 

 

Perl、Ruby、Pythonの特徴とそれぞれの違いについてここまで述べてきましたが、結局どれが最も学びやすい言語なのでしょうか。初心者が学びやすい言語を紹介します。

 

学びやすい言語はPython

 

初心者でも学びやすい言語はPythonになります。やはり覚える構文の少なさが学びやすいポイントです。

プログラミングはコードを記述する人によって、可読性が変化するものです。しかし、Pythonはだれでもコードをキレイに記述できるようアルゴリズム的に書き方が一通りで、記述後のコードがだれでも同じになります。

そのため読みやすさ、記述のしやすさ、学びやすさでいうと、Pythonがオススメです。それに、機械学習やIoTで利用されており注目の言語でもあるので学んでおいて損はないでしょう。

 

Perlはどんな人にオススメ?

 

Perlは多くの利点がありバランスの良いプログラミング言語です。そのため幅広く利用できますが今回は特にオススメな人は以下2つに関わっている人達です。

 

・Web開発

・サーバー管理

 

Web開発

 

 

WebプログラミングとはWeb 上で使われるサービスやアプリの開発を指します。

ゼロからWeb アプリケーションを立ち上げる際には活躍するでしょう。Perlはインタプリタ型の言語であり、コードを記述しながらプログラムの動作確認をスピーディーにできるためです。

そのためWebプログラミングの現場ではいまだにPerlが使われたりします。特に短期間の開発にはめっぽう強いです。Webプログラミングに携わっている人にはオススメです。

 

サーバー管理

Perlがとても重宝される現場として、サーバー管理、システム管理があります。

Perlは多くのプラットフォーム上で動作する言語であるため、開発とプロダクション環境で利用プラットフォームが違う時にも、環境による動作の違いを意識せずに記述に集中できます。

また、PerlはUNIX系のプラットフォームには標準で導入されており、限られた環境下でもしっかり能力を発揮してくれます。そのためサーバー管理という裏方の仕事でも利用しやすくオススメです。

 

まとめ

 

 

この記事ではPerlがどのような言語なのか、Python、Rubyとどのように違うのかを解説してきました。

 

  • Perlは比較的歴史が長いプログラミング言語
  • Perlに関してWeb上に数多くの知識や経験が公開されている

 

PerlにはPerlの魅力がありますし、他の言語もまた然りです。

この記事があなたのプログラミング言語の選択に少しでも役立てたら幸いです。

 

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この記事の監修者

ギークリーメディア編集部

主にIT・Web・ゲーム業界の転職事情に関する有益な情報を発信するメディアの編集部です。転職者であれば転職市場や選考での対策、企業の採用担当者様であればIT人材の流れ等、「IT業界に携わる転職・採用」の事情を提供していきます。

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