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退職理由ランキングTOP5を紹介!順位から見えてくる本音と建前とは?転職エージェントが解説します!

仕事を辞めたいと悩んでいる時や転職を考えている時は、大抵一人で考えこんでしまうため、他の転職者がどういった理由で退職するのか知りません。性別・世代・本音・建前ごとの退職理由を知ることが、不安や悩みを解消するきっかけになります。現状を打破するためにも、これらから何が見えてくるのか退職理由ランンキングを見ながら一緒に探っていきましょう。

退職理由ランキングTOP5

 

調査

 

厚生労働省から発表された第6回21世紀成年者縦断調査によると退職理由には男女で差があります。

退職の理由として男性は主に会社に対する不満、対して女性はライフイベントによる理由が目立つのが特徴です。

 

正規雇用男性の退職理由ランキング

 

  1. 給与・報酬が少なかったから
  2. 事業又は会社の将来に不安を感じたから
  3. 労働時間が長かった・休暇が少なかったから
  4. 会社の経営方針に不満を感じたから
  5. 能力・実績が正当に評価されなかったから

 

正規雇用女性の退職理由ランキング

 

  1. 会社の経営方針に不満を感じたから
  2. 給与・報酬が少なかったから
  3. 労働時間が長かった・休暇が少なかったから
  4. 事業又は会社の将来に不安を感じたから
  5. 人間関係がうまくいかなかったから

 

 

参考:厚生労働省 第6回21世紀成年者縦断調査

https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/judan/seinen09/kekka3-5.html

 

 

退職理由の詳細

 

退職理由のランキングを知ることは、他人と比較して自分の現状を再確認することになります。

自分でも整理がついてないといったこともあるのではないでしょうか。

また、不安や心配ごとが多く、ストレスを溜め込みやすい状態でもあります。

主な退職理由についてその詳細を見ていきましょう。

 

主な退職理由
  • 経済的事由
  • 待遇や労働環境への不満
  • 人間関係の問題

 

経済的事由

 

お金

 

生活していく上で、給与や報酬は人生設計に関わる重要な事柄です。

しかし、退職理由が収入のみだと、退職後のビジョンが見えくいため決断に至りにくい側面もあります。

そのため、転職先が見つかって安心感を得てからの決断になるケースも増えているのです。

生活の安定と質の向上のための退職理由ですから、慎重に行動に移すことになるのでしょう。

 

現在の自分の年収が、転職によって上げることができるのかを知りたい方は、ぜひ年収診断を受けてみてください。

 

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待遇や労働環境への不満

 

厳しい

 

ブラック企業が話題になる中、会社側も労働基準法の遵守に力を入れていますが、現在もまだ不十分であるのが現状です。

また、介護や育児など家庭のために必要な休暇などを十分に確保できないような労働環境の問題も大きくなってきています。

自分のワークライフバランスや健康、家庭を守るための退職理由となるでしょう。

 

人間関係の問題

 

人間関係

 

人間関係においても、上司のパワハラや職場でのいじめなどの職場環境に関係するものがほとんどです。

また、人間関係構築が苦手なタイプの場合、その人にとって過度と感じる職場内交流がストレスとなるケースも多いです。

人間関係のストレスが蓄積し、鬱に追い込まれ退職を余儀なくされるケースも多いでしょう。

このことを知っておくと、鬱状態になる前に早期対処をするという考えに至りやすくなります。

 

退職理由ランキングTOP10から見えた本音

 

退職理由ランキングTOP10から、自分の健康ワークライフバランスを守りながら、働きがいをもてる自分らしい働き方を選択したいというニーズが読み取れます。

収入、評価、待遇で自身の意欲や能力を存分に発揮できる環境でなければ、退職を視野に入れるといったケースは多くなります。

 

 

建前での退職理由

 

建前の退職理由を考える場合、次の3つのケースに当てはまるのではないでしょうか?

 

円満に退職したい

 

幸福

 

誰しも会社とトラブルを残して退職したいとは思わないものです。

円満に退職するためにも、会社への不満を理由にして後味を悪くしたくはありません。

また、同職種の転職の場合は同業者間の繋がりや、情報交換も視野にいれておくべきです。

そのため、建前の退職理由が必要となることがあります。

 

会社を辞められない

 

鎖

 

会社を辞めたいのになかなか辞められないケースも後を絶ちません。

その理由としては以下が挙げられます。

 

・会社側の引き止め

・迷惑をかけてしまうという自分の心情

・退職後の収入や転職についての不安

 

特に会社からの引き止めの場合、スムーズに退職するために建前の理由を考える必要があるのです。

その場合は家庭の事情や体調など、会社側ではどうすることも出来ない理由が必要となります。

 

転職を有利にしたい

 

ポジティブ

 

転職の際に、前社の退職理由について述べる場合にも建前を使います。

面接官に好印象をもってもらうためには、前会社への不満をオブラートに包む必要があるからです。

転職をスムーズにするためにも、他の人はどういった建前の退職理由を考えているのか参考にすると良いでしょう。

 

建前での退職理由TOP10から見えた本音

 

建前での退職理由TOP10より、転職や退職に対してまだまだポジティブなイメージを持てない、周囲に理解が得にくいという側面があるようです。

その点、女性の結婚退職や出産退職などは円満退社として受け入れられやすい理由となります。

海外では一度入った会社に勤め続けて、定年を迎える事は珍しいケースです。

日本でも転職の理解と推進も拡大してきているものの、未だにネガティブなイメージが残っており、転職にブレーキをかける要因となっています。

そのため、本音の退職理由が会社に対する不満であっても、周囲に波風を立てないよう建前の退職理由を用いるのは当然でしょう。

 

まずはキャリアの相談をしてみる

 

 

退職経験者の体験談

 

インタビュー

 

現在の会社を退職することに迷いがあるかも知れません。そのような時は、退職経験者の体験談は大いに参考になります。

転職経験者の体験談から、あなたとの共通点を見つけることができるでしょう。

それにより、決意が固まったり、心のモヤが晴れたりといった前向きな効果が得られます。

 

ブラック企業からの転職

 

エンジニアのAさんは、大手メーカーに勤めていました。

その会社は月100時間の残業やパワハラが横行するブラック企業でした。

特に人間関係は辛く、上司からのパワハラで不眠や食欲不振などの鬱症状に悩まされていました。

しかし、名がある大手であること、給与もいいこと、現時点で貯金がわずかなこともあり退職には踏み切れないでいたのです。

そんな折、友人からの「会社の名や貯金より、自分の健康が大切だ」という言葉に目が覚めて退職に至りました。

その後はクリニックで鬱の治療に専念し、寛解して別会社での再出発をしました。

 

第二新卒の転職

 

IT系営業職のBさんは、営業が自分に合っていないと常々感じていました。

会社では目標が持てず、10年後20年後の未来も思い描けないまま流されていました。

就業年数が3年以内での転職に抵抗があったこと、決定的な理由もないことが原因だったのです。

しかし、何気なく見た転職サイトでのコラムや体験談がきっかけになり「自分の本当にやりたいことをやろう」と決意し、退職後1年間はいろいろなことにチャレンジしました。

興味のある分野の講座に通ったり、ひとり暮らしを始めたり、珍しいバイトにも色々と挑戦しました。

定職についていないことの不安もありましたが、有意義な1年間を過ごすことができたそうです。

そして現在、コピーライターとして広告業界で充実した日々を送っています。

次に第二新卒の早期離職の理由についてもみてみましょう。

 

第二新卒と50代の退職理由を考察

 

第二新卒の退職理由

 

ある調査によると第二新卒の退職理由の上位は会社全体の仕事の進め方労働環境によるところが大きいようです。

しかし、第三位に人間関係が入っていることも重要なポイントです。

やはり第二新卒の早期離職になると、人間関係の問題がクローズアップされるようです。

 

50代の退職理由

 

50代ともなると、若い世代に比べ再就職が難しいという事が頭をよぎり、なかなか退職に踏み切れません。

そうした中でも退職・転職した人たちはいったいどのような理由で退職を決断したのでしょうか。

50代においては人間関係が最も大きな理由です。

また、第三位には会社に対する不安もランクインしており、将来性を考えた退職が多いことが伺えます。

心理学者のアルフレッド・アドラーは「人間の悩みは全て対人関係である。悩みをゼロにするには、宇宙でたった一人きりになるしかない。」と言いました。

対人関係から逃れることは難しく、年代を問わず多くの人が人知れず人間関係の悩みを抱えているのです。

 

 

仕事を辞めたくなったら

 

選択

 

仕事を辞めたいと思った時は現状に悩みがあるということです。

1人で抱え込んでしまうと、辞めたい理由の心理的負担に加え、孤独感が募り精神的にもダメージが大きくなりがちです。

さらに思考も独りよがりになり、客観的な判断ができにくくなるでしょう。

誰かに相談をすることが実は最も大切なことなのです。

退職をまだ迷っている場合は、以下で紹介する組織に相談するのがおすすめです。

 

仕事を辞めようか迷っているときの相談先
  • 人事部を始めとした社内の労務部門
  • 総合労働相談コーナー
  • こころの耳
  • 産業カウンセラー協会

 

人事部を始めとした社内の労務部門

 

人事部を始めとした社内の労務部門は過去にも退職相談を聞いてきた経験があります。

待遇面が原因なら相談することで、対策をとってくれる可能性もあるでしょう。

また労働組合・産業医・産業保健師・衛生管理者なども相談窓口になるので、利用してみることをおすすめします。

彼らには守秘義務があるため相談者のプライバシーは守られます。

 

総合労働相談コーナー

 

総合労働相談コーナーでは、あらゆる労働相談に無料で応じてくれます。

助言、指導、斡旋もしてくれるほか、法テラスや裁判所への案内も行っています。

 

こころの耳

 

こころの耳では、働く人のこころのメンタルヘルス不調などの相談に応じてくれます。

 

産業カウンセラー協会

 

産業カウンセラー協会では、職場、暮らし、家族、将来設計などの働く上での様々な悩みに応じたカウンセリングをしてくれます。

面談は50分6000円ですが電話相談は無料です。

 

 

退職を決めた時

 

スタート

 

ここでは、いざ退職を決意し転職を考え始める際の相談先について説明します。

 

退職を決め転職を考え出した時の相談先
  • 転職エージェント
  • キャリアカウンセラー

 

転職エージェント

 

転職エージェントは、現在の会社に在籍中でも利用できます。また、基本的には無料で利用できます。

本当に転職すべきか否かという根本的なテーマから、退職にあたっての疑問や悩み、転職先での年収などの条件面の交渉などの相談にも幅広く対応しています。

 

キャリアカウンセラー

 

就職、転職、再就職、キャリアなどの課題を持つ人に対応したキャリアカウンセリングを行う機関です。(対応は東京と大阪のみ)

ハローワークでもキャリアカウンセラーのカウンセリングを受けることができますので、問い合わせてみると良いでしょう。

 

 

まとめ

 

  • 退職の理由ランキング上位は給与や労働環境への不満、人間関係の問題など
  • 円満に退職するため家庭の事情や体調など「建前の理由」を用意することが多い
  • 辞めたくなったときも、退職を決めたときも一人で抱え込まず相談すると良い

 

退職理由ランキングより、退職理由の本音は会社起因の問題であるのに対して、建前では自分の問題としていることがわかって頂けたかと思います。

一つの理由として、日本ではまだまだ転職にネガティブなイメージがあることが考えられるでしょう。

退職が頭をよぎったら、1人で抱え込まず相談することが大切です。

ぜひ転職エージェントにご相談ください。

悩んでいるのは自分1人ではないのだということを思い出してくださいね。

 

まずはキャリアの相談をしてみる

この記事の監修者

ギークリーメディア編集部

主にIT・Web・ゲーム業界の転職事情に関する有益な情報を発信するメディアの編集部です。転職者であれば転職市場や選考での対策、企業の採用担当者様であればIT人材の流れ等、「IT業界に携わる転職・採用」の事情を提供していきます。

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