
CREとは?エンジニア向けに年収・仕事内容・役割を解説
CRE(顧客信頼性エンジニア)とは、技術を武器に顧客の課題を解決し、プロダクトの信頼性を最大化させる職種です。
SaaSビジネスの急成長に伴い、開発スキルと顧客志向を併せ持つCREは、今最も市場価値が高まっている職種のひとつと言えます。
「開発経験は活かしたいが、もっと顧客に近い場所で手応えを感じたい」「今の年収に不満があるが、どの職種なら確実にステップアップできるのか」と今の技術環境に悩んでいる方は、より高い貢献をやりがいとして感じられる仕事に転向する機会かもしれません。
【この記事はこんな人におすすめ】
・技術力を活かして年収アップを目指したい方
・開発だけでなく、顧客の成功を直接支える手応えを実感したい方
この記事のまとめ
- CREエンジニアは「顧客の信頼」を最大化する役割を担う。
- クラウド基盤やプログラミングの基礎スキルだけでなく、顧客折衝力が必要。
- ギークリーの求人では、年収相場は400万円から800万円。
目次
CRE(顧客信頼性エンジニアリング)とは
CREとは顧客信頼性エンジニアリング(Customer Reliability Engineer)をアルファベット3文字に略した名称です。
まずはCREについて、求められている役割とSREとの違いを確認しましょう。
- 技術的なアプローチで「顧客の信頼」を最大化する職種
- SREとの違いは信頼性を担保する対象が「顧客」か「サービス」か
以下、概要を解説します。
技術的なアプローチで「顧客の信頼」を最大化する職種
CREは、カスタマーサポートのDXにおいて重要な役割を担うスペシャリストとして設置されます。
「カスタマーサポート」と呼ばれる範囲のなかで、CREに期待されるのはテクニカル面です。
技術的なサポートで顧客の不安を取り除くために、CREにはエンジニアとしての高い技術力と知識が求められます。
顧客が自社サービスに対して抱える不安や不満に対して解決策を見出し、自社への信頼を向上させることがCREに期待される役割です。
Googleが提唱した定義によると、クラウド化に伴い発生する顧客の不安を解消すると同時に、信頼度を高めるようなサポートを行う事を目的としています。
SREとの違いは信頼性を担保する対象が「顧客」か「サービス」か
CRE(Customer Reliability Engineer)と混同されがちな職種に、SRE(Site Reliability Engineering)があります。
SREは「サイト信頼性エンジニアリング」を意味します。
CREとSREはどちらもGoogleによって提唱されました。さらに顧客からの信頼性を担う役割であることも共通しているため混同されやすい職種です。
CREとSREの役割
- ・CRE=顧客の信頼性を担保する
- ・SRE=サービスの信頼性を担保する
分かりやすい違いとしては、信頼性を担保するターゲットをどこに置くかという点の違いです。
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CREエンジニアの仕事内容3つ
ここではCREが主に担っている仕事内容について紹介していきます。
CREの業務範囲は会社などによって様々ですが、大きく分けると3種類の領域に分かれます。
【サポート領域】難易度の高いテクニカルサポートと技術支援
サポート業務ではカスタマーサポートやテクニカルサポート、セールスサポートなどといった業務が該当します。
これらの業務では、問い合わせや相談を受けてからサポート(解決)へ向けて動くという流れになっています。
サポート業務の例
- ・ユーザアカウントや関連ソフトウェアの管理、対応履歴のトラッキング
- ・状況に応じて社内の開発チームや技術者との連携
- ・サポートチームの体制構築
- ・チームメンバーの管理、育成
- ・お問い合わせ数を減らす、解決時間を短くする
- ・開発エンジニア、カスタマーサポート、セールスメンバーとのコミュニケーション
- ・お客様からの問い合わせの一次調査対応(仕様確認や不具合修正など)
状況によっては社内の開発チームやビジネスチームとも連携し、顧客の課題解決に一丸となって取り組むこともあります。
【開発・改善領域】顧客の声を製品開発へフィードバックし価値を高める
課題を解決するという意味では先ほど紹介したサポート業務と違いがないように見えますが、スタンスが異なります。
ここではヒアリングで聞いた課題のみならず、潜在的に解決すべき課題も含めてソリューションを提供することを目指します。
顧客課題の解決をエンジニア目線で行うことはCREの重要な業務です。
顧客課題解決業務の例
- ・ユーザーからの質問や課題について、技術的な対応・提案を実施
- ・開発エンジニア、カスタマーサポート、セールスメンバーとのコミュニケーション
- ・その他業務の自動化/効率化
【技術広報領域】技術ドキュメントの整備やコミュニティを通じた活用促進
CREの仕事内容は先ほど紹介したような課題解決の提案だけにとどまらず、技術広報のような業務も担っています。
具体的には関連するセミナーの開催や、技術紹介記事の作成などといった業務が該当します。
さらには、以下のような業務まで幅広く携わり、自社サービスに関する認知を高めることも行うケースもあります。
技術広報業務の例
・自社サービス導入支援や活用支援
・包括的なテクニカルサポート
・顧客の声から得た改善点を開発チームへフィードバック
・顧客への技術的なプロダクト説明
・エンジニアとしての知識が必要となる特殊な質問への回答
CREチームがある企業例4選
株式会社メルカリ
株式会社メルカリには従来CXI(Customer Experience Improvement)と呼ばれる顧客体験改善のためのチームがありました。
このCXIチームを内包するかたちで出来たCREチームは「負の顧客体験の解消」という意味だけではなく、「顧客の信頼性向上」を目的としています。
Repro株式会社
Repro株式会社では「カスタマーグロース」と「テクニカルサポート」というチームに分かれて行っていたカスタマー対応で課題を抱えていました。
発足したRepro CREの役割は、CSに技術的要素を掛け合わせたものという位置づけとされています。
株式会社はてな
「エンジニアリング x カスタマーサクセス」として機能する株式会社はてなのCREでは、toB、toCにおいてユーザーの課題やプロダクトに向き合います。
ランサーズ株式会社
ランサーズ株式会社ではもともと一人で対応していた顧客からの問い合わせの調査や改修でしたが、メンバーが集結されCREチームとなりました。
「問い合わせをしなくてもお客様が思い通りに利用できるプロダクトにする」事で顧客の信頼度向上を目指しています。
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CREエンジニアの年収相場は?
Geekly(ギークリー)の実際の求人例では、CREの年収相場は400~800万円です。ただし、スキルレベルや企業規模によっては1,000万円以上の提示もあります。
未経験からCREエンジニアへ転職を希望される方は、自分のスキルや経験のうち評価されやすい要素をピックアップして優先的に伝えることが大切です。
経験者は、具体的なスキルやキャリアの棚卸しに加えて、現在の市場価値を把握して年収交渉に活かすなど、理想とする年収を実現するアピール方法をしっかりとおさえましょう。
以下のボタンより、現在のスキル・経験をもとにした年収の現在地と、転職した場合の年収想定をご確認いただけます。
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CREエンジニアに求められるスキル
CREエンジニアに求められるスキルのうち、必須スキルと、高年収求人を狙いやすい歓迎スキル、また転職が有利になりやすい資格は次の通りです。
- 【必須スキル】課題解決力とステークホルダーとのコミュニケーション力
- 【必須スキル】クラウド基盤(AWS/GCP)とプログラミングの基礎知識
- 【歓迎スキル】既存コードからデバッグや技術支援ができる開発能力
- 【歓迎スキル】SQLやBIツールを活用するデータ分析スキル
- 【転職に有利】「AWS認定」や「統計検定」などの関連資格
以下、それぞれ解説します。
【必須スキル】課題解決力とステークホルダーとのコミュニケーション力
CREの使命は「技術で顧客の不安を解消し、信頼を築くこと」です。そのため、顧客が直面している抽象的な困りごとから真の課題を特定する「課題解決力」は欠かせません。
また、CREは顧客と社内の開発チームの橋渡し役を担います。顧客には技術的な内容を分かりやすく言語化して伝え、開発サイドには現場の要望をプロダクトの改善案として論理的にフィードバックする調整能力が求められます。
単に要望を聞くのではなく、ビジネス上の優先順位を考慮しながら、関係者全員が納得できる着地点を見出す「ステークホルダーマネジメント」こそが、CREとして活躍するための土台となります。
【必須スキル】クラウド基盤(AWS/GCP)とプログラミングの基礎知識
顧客の信頼を支えるためには、プロダクトが動く環境への深い理解が不可欠です。
現代のSaaS開発において主流であるAWSやGoogle Cloud(GCP)といったクラウド基盤の基礎知識は、トラブルシューティングの際に必須となります。
また、CREは自らコードを書いて自動化ツールを作成したり、簡易的なパッチを適用したりすることもあります。特定の言語に精通していることはもちろん、オブジェクト指向やAPIの仕組みといったプログラミングの基礎知識があることで、開発チームと共通言語で会話が可能になります。
「技術がわかるパートナー」として顧客に安心感を与えるための最低条件といえるでしょう。
【歓迎スキル】既存コードからデバッグや技術支援ができる開発能力
転職時の評価を一段引き上げるのが、他人が書いたソースコードを読み解き、迅速に問題を特定するデバッグ能力です。
CREの現場では、自身がゼロから開発したわけではない機能の不具合調査を依頼されるケースが多くあります。
コードの挙動を追跡し、ログから原因を突き止める「既存コードへの対応力」が高いと、即戦力として年収アップの有力な材料になります。
さらに、SDKの利用方法のレクチャーや、顧客側のシステムとの連携支援など、エンジニアリングを武器にしたテクニカルアカウントマネジメントに近い動きとして高度な技術支援ができると、市場価値はさらに高まります。
【歓迎スキル】SQLやBIツールを活用するデータ分析スキル
年収500万円以上の高待遇を狙うなら、定量的なアプローチが不可欠です。
SQLを用いてデータベースから直接ユーザーの行動ログを抽出し、客観的なデータに基づいてプロダクトの改善提案ができるスキルは非常に重宝されます。
たとえば「どの機能でエラーが頻発しているか」を可視化し、解決による離脱防止効果を数字で示せれば、経営層に近い視点での貢献が可能になります。
TableauやLookerなどのBIツールを活用してダッシュボードを構築し、チーム全体で顧客の状態を把握できる仕組みを作れるエンジニアは、単なる「技術担当」を超えた「事業成長の牽引役」として高く評価されます。
【転職に有利】「AWS認定」や「統計検定」などの関連資格
資格は、実務経験を客観的に証明する強力な武器になります。
特にインフラ知識の証明となる「AWS認定ソリューションアーキテクト」や、GCPの認定資格は、クラウドネイティブな企業への転職において信頼度を大きく高めます。
また、データ分析への知見を示す「統計検定」や、ITサービスマネジメントの国際基準である「ITIL」の資格も、CREの職務と親和性が高く、論理的な思考力の証明に繋がりやすい資格です。
転職回数が少ない方や、実務でのCRE経験が浅い方でも、これらの資格を保持していることで「自学自習の意欲が高い」「基礎が完成している」と判断され、選考を有利に進めることが可能です。
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- 調査対象:弊社をご利用いただいたIT業界にお勤めの転職希望の方
- 調査期間:2024年8月~2025年8月
- 調査方法:Web上のアンケートフォームへの入力
<転職成功事例:30歳 バックエンドエンジニア>
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日程調整もスムーズで、転職の軸を深堀りしてもらったおかげで職場決めも順調でした。』
<転職成功事例:38歳 QAエンジニア>
『新卒で入社した企業でQAエンジニアからキャリアをスタートしました。会社の業務方針が変わるタイミングで「QAを必要としている会社でQAとして働きたい」という考えに至ったのが、転職を決意したきっかけです。
「サービスを創る側に回ること」と「ワークライフバランスが良いこと」の2点を転職の軸として転職活動を行いました。ギークリーの担当者の経験に裏付けされたアドバイスと前向きな言葉が印象的でした。』
<社内SE(開発)⇒Webマーケティング企画へ転職>
『ぼんやりと現職以外の選択肢を考えてはいても、書類の作成や応募など、一人ではハードルとなって手が止まってしまう部分を最もスムーズにサポート頂いたことが決め手だったように思います。』
(30歳男性/2025年8月の口コミ)
<Web系エンジニア)⇒社内SE(開発)へ転職>
『担当の方は私の希望やキャリアの方向性を深く理解した上で、最適な提案をしていただきました。おかげさまで、自信を持って次のステップに進むことができそうです。心から感謝しております。』
(36歳男性/2024年8月の口コミ)
<業務系エンジニア⇒web系SE・PG(SI・受託)へ転職>
『スピード感のあるサポートは過去に使った他社と比較して、とても心強かったです。』
(27歳男性/2025年5月の口コミより)
<社内SE(開発)⇒プロジェクトマネージャー(業務系)へ転職>
『こまめな連絡や企業との交渉など非常にありがたく、結果的に自分が望む活動、結果となりました。この度はありがとうございました。』
(48歳男性/2025年6月の口コミより)
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CREエンジニアの需要と将来性
現在、SaaS(サブスクリプション型)ビジネスの普及に伴い、CREの需要は急速に高まっています。
従来の「売って終わり」のモデルから「継続利用」が収益の鍵となるモデルへシフトしたことで、技術的な側面からカスタマーサクセスを支え、チャーンレート(解約率)を下げる役割が不可欠となったためです。
特に、日本国内でもIT投資の効率化が進む中、プロダクトの品質を維持しながら顧客満足度を最大化できるCREは、多くの成長企業に求められている存在です。
開発スキルと顧客対応力の両方を備えた人材は市場に少なく、希少価値が非常に高いのが現状です。
CREとして培った「顧客視点での開発経験」や「データに基づく改善提案力」は、将来的にプロダクトマネージャーやCTO、あるいはカスタマーサクセス部門の責任者といった経営に近いポジションへのキャリアパスを強力に後押しします。
技術トレンドが移り変わっても、「顧客の信頼を技術で解決する力」は普遍的な価値を持ち続けるため、長く安定して活躍し続けたいエンジニアにとって、CREはまさに理想的な選択肢といえるでしょう。
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CREエンジニアとして将来性を高めるなら、ギークリーに一度ご相談ください
今回はCREについて、仕事内容から将来性、年収、転職に必要なスキルまで紹介してきました。
将来性が見込まれているCREは未経験からでも転職することは可能です。
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