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freee株式会社~「会計ソフトのfreee」から「社会インフラとしてのfreee」へ~

「スモールビジネスを、世界の主役に。」というミッションをもとに、Google日本法人にてご活躍されていた佐々木大輔CEOを中心として魅力的な人材が集まるfreee株式会社。社員数は500名を超えても、そのミッション・カルチャーは色褪せていませんでした。特に社員同士を「あだ名」で呼び合うカルチャーは、特徴的です。「選考プロセス」も含め、freee株式会社の実態に迫ります。

 

中島 啓貴さん(him0さん)

大学院を卒業され、2017年にエンジニア新卒第1期としてご入社。会計freeeのエンジニアを務めており、フロントエンドからサーバサイドまでフルスタックに担当しております。あだ名は「him0(ヒモ)」さん。

 

 

石井 里佳さん(りかさん)

今年の4月に中途でご入社。前職では人事の立ち上げや人材紹介営業をご経験されており、現在はエンジニア中途採用を担当しております。あだ名は「りか」さん。

 

※「あだ名」についての詳しい説明は、大見出し「「環境」の魅力」の中の小見出し「フラットな組織~社内では「あだ名」を使う~」をご覧ください。

 

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freeeの事業内容とミッション

 

スモールビジネスを、世界の主役に

本多

まずは御社の事業内容についてお聞かせください。

 

中島さん

会社経営における「はじめる」「運営する」「育てる」「納税する」という4つのフェーズにアプローチするサービスを展開しています。

まず会社を開業する上での書類作成をオンライン上で完結させられる『会社設立freee』。そこから継続して、会社運営における会計作業をオンライン上で完結させる『会計freee』。さらに会社が成長し、増えてくる「人」と「お金」を効果的に活用するための『人事労務freee』。そして最後に、1年間の決算のタイミングで、納税のために『会計freee』のデータを使ってオンライン上で申告ができる『申告freee』という形になります。

 

本多

そもそも、御社はどういった問題意識をもって会社を立ち上げ、今何を目指されているのでしょうか?

 

石井さん

もともとは「スモールビジネスに携わるすべての人が創造的な活動にフォーカスできるようにする」というミッションの下、クラウド化をベースとして人がやらなくてもいい作業を自動化し、経営者の方々が経営に専念できる環境を作ることに専念してきました。

その後、ありがたいことに、弊社のサービスが多くの方に利用されるようになったこともあり、2018年7月にミッションを刷新しました。そのミッションが、「スモールビジネスを、世界の主役に。」です。イメージで言うと、今までは会社経営におけるマイナスの状態をゼロにする活動でしたが、今度はゼロをプラスに変えていこうという話です。

 

例えば「freeeを使うことでビジネスが回る」「freeeを使ったら、お金周りで悩むことがなくなった」「経営で悩んだ時、その解決ノウハウをfreeeで見つけた」など、スモールビジネスが前進するための社会インフラになりたいと思っています。

 

「人」の魅力

 

freeeで「活躍する人」とは?

本多

御社のCEOである佐々木大輔さんは、Google出身の方でしたね。他にも魅力的な方がご入社されて、活躍されているのでしょうか?

 

中島さん

例えば、元々Googleで開発されていた”terashiさん(あだ名)”は凄いですね。

今freeeでは沢山のサービスが立ち上がっていますが、その中でどうやってサービスを簡単に立ち上げられるかや、セキュアに立ち上げられるかなどの基盤をつくることにコミットされている方で、本当に何でもやっています。ネットワーク周りや、データベースもやるし、アプリケーションレベルのフレームワークのこともやっています(笑)

他にもQAチームにも、著名なレベルの方が2名入社していますね。QAをどれだけ早くやるかや、日常的にQAが回せるような基盤作りを始めているところで、会社にすごく貢献していると思います。

 

活躍する人に共通する要素

本多

「活躍する人に共通の要素」はありますか?

 

石井さん

カルチャー共感やミッション共感が強い方が活躍されています。

例えば、弊社では1回内定が出るまでに5,6人のエンジニアや役員と会って頂くのですが、全員が弊社のカルチャーをベースとする形で、入社からのそれぞれの体験談を話しています。他にも、開発にあたって、提供する価値の根本となる考え方であるミッションに共感している方は、大きな実績を残されています。

 

中島さん

先ほど例に挙げたterashiさんでいえば、なんで「何でもやる」なのかというと、自身が「それが世界を良くする」と本気で思っているからだと思います。freeeという会社を通じて、「技術で世界を進める」という想いの強さと責任感があります。

 

「魅力的な人」を引き寄せるfreeeの魅力

 

 

本多

優秀な方がたくさん入られていると思うのですが、御社の何に魅力を感じて入社されるのでしょうか?

 

石井さん

1つ目がミッションの部分についてで、「社会インフラになる」という所に共感して頂いております。「freeeさんって会計システムの会社でしょ?」と言われると、「ゴールはそこじゃないのに…」と思います。「誰もがビジネスで必要になる」というところを目指しています。

2つ目が人の部分についてで、「こんなに楽しそうにミッションやカルチャーについて話してくれる人たちと一緒に働きたい」と思って頂けています。先ほども話したように、面接では全員が弊社のカルチャーやミッションを、自分のストーリーの文脈で話せることが大きいと思います。

3つ目が環境の部分で、幅広いキャリアパスを描ける点に良さを感じて頂いています。弊社ではプロジェクトの最初から最後までPM、UX担当、QAと一緒にチームを組んで開発することが多いので、「今後UXに関わりたい」というキャリアパスを描くこともできますし、オーナーシップを持って業務に取り組める場面が多いので、前職で受託開発を担当していた方などには魅力的な環境が整っていると思います。

 

「環境」の魅力

 

フラットな組織~社内では「あだ名」を使う~

本多

御社は事業を複数展開しており、社員数も500名を超えてきています。先ほど「カルチャー」の話も出てきていましたが、組織作りで工夫されていることはありますか?

 

中島さん

「フラットである」ということは確実に言えます。全員あだ名がついているんです。例えば、僕で言えば「him0(ヒモ)」で、石井さんは「りか」ですね。

 

石井さん

パンチのないあだ名にしてしまったことを後悔しています(笑)

経営陣もあだ名で呼んでます。CEOの佐々木大輔は「DS」です。

 

本多

え?!皆さんそう呼んでいるんですか?中島さんは新卒ですし、憚られるような気がしますが…

 

中島さん

僕も「DSさん」と呼びますよ。逆に「佐々木さん」だと社内では通じないこともあったりします。

 

石井さん

あだ名の他にも、マネージャーをマネージャーと呼ばずに「ジャーマネ」と呼んでいたりします。これは芸能人がマネージャーのことを「ジャーマネ」と呼ぶのと近い感じで、マネージャーの役割は社員の上に立つこと、というよりも、社員が輝ける環境を作ることだ、という想いでやっています。

 

会社の方向性・価値観の定期的な見直し~フリスピ~

石井さん

あとは「フリスピ」というものがあります。

「freeeスピリッツ」の略称で、期初である7月に行う全社総会において、会社のメンバー全員が会社としての方向性や価値観を考え直す場となっております。大きく2つのパートに分かれています。

まず、社長や各本部長中心に、会社や部署ごとに今後何を進めていくのかを宣誓するパートです。次に、メンバー全員が違う部署で構成されたグループにおいて、宣誓内容に対して賛成・反対含めた意見を交わし合い、よりブレイクダウンした課題感まで落とし込むパートです。

 

本多

先ほど「カルチャー・ミッションへの共感」というお話がありましたが、こういった機会に1人1人がカルチャー・ミッションを自分ゴトにしていくのですね。

 

選考プロセスについて

 

求める人物像

本多

御社の「求める人物像」を教えてください。

 

石井さん

2つあります。

1つ目は、弊社の価値基準にのっとった方です。ただギークな人ではなく、社会に対してどのようにインパクトがあるのかであったり、ユーザー様にどういった価値をもたらすのかを主軸に考えられる方がベストです。弊社では、そのような価値を「マジ価値」と呼んでいます。

2つ目は、1つ目に付随しますが、他責傾向の強くない方です。ご自身でどんどん動いていける、アウトプットを出しながら進んでいけるという方だと、ご入社後も活躍できると思います。

 

中島さん

現場目線でいうと、技術を深めることも、サービス思考もどちらも大事だと思いますが、

どちらも根本は同じだと思っていて、お客様に対してどういうサービスが提供できるか、どういうことが本当に価値のあることなのかを見極められることだと思います。

そのために技術を深める人や、マネジメントに特化する人がいるのであって、どちらが大事だというのは重要ではないと思ってます。大切なのは考え方なのかなと思います。

 

書類選考

本多

書類選考で、特に重視している点は何ですか?

 

石井さん

「ユーザーにとって価値があるものを生み出せる」という前提で考えているので、書類選考の段階で、「この人この言語しか書かないだろうな…」といったようなこだわりが強すぎる人は通過しにくいかもしれません。

反対に、最近二十歳の方が入社された事例がありまして、実務経験のある言語は1,2言語のみでしたが、プライベートで色々な言語をキャッチアップしていました。「この人いろんな言語を勉強しているな」ということで、通過しやすいと思います。

 

面接

本多

面接に関しては、いかがでしょうか?

 

石井さん

面接に関しては全部エンジニアが対応しているので、him0さんからお願いします!

 

中島さん

先ほども申し上げた通り、1回内定が出るまでで5,6人のエンジニアや役員と面接していただきます。

まずは選考要素のない「カジュアル面談」を行い、お互いで意見交換をします。その後、弊社にご興味頂いたら面接に移行します。1次・2次面接はカルチャーがあってるかやスキルセットが合ってるかを会話しながら見ていく形になります。3次面接で最終的に役員が出てくるので、カルチャーマッチを深く見ていきます。

面談や面接で意識して聞くのは、サービス開発をする上でどこを意識して何を考えてやったのか、というところです。あとは、話してて筋が通っているか、というところを見ています。

 

freee面接前に知っておきたい基本情報

 

 

事業内容

 

  • ・freee会計
  • ・freee人事労務
  • ・freee申告

 

主力事業である「freee会計」は、知識のない人でも確定申告が簡単に行えるソフトとして人気を集めています。

解約率が1%台と非常に低い事が人気を裏付けていると言えるでしょう。

「freee人事労務」は給与計算や労務管理を、「freee申告」は税務申告書作業業務を効率化させます。

2012年にはビジネスカード事業への参入を発表し、多くのスタートアップ企業をサポートしています。

マイナンバー管理や会社設立や開業に必要な書類、各種手続きのサポートなどのサービス行っており、これまでハードルが高く感じられていた手続きを次々と効率化している企業です。

 

理念・社風への理解

 

企業理念や社風は志望動機にもつながる部分ですので、あらかじめ深く理解しておく必要があります。

「スモールビジネスを、世界の主役に。」をミッションに掲げている通り、プラットフォームを開発して誰もが使える環境を提供しています。

様々な業種・企業が大きな影響を受けた2020年以降においても売上高は右肩上がりを続け、その需要は普遍的になりつつあると言えるでしょう。

ベンチャーでありながらすでに社風が確立しつつある事は、あだ名で呼び合ったりカルチャー共感やミッション共感が強い人材が活躍しているというインタビュー内容からも分かるのではないでしょうか。

応募に際しては、このような社風の中でどのような居場所を確立し売上を伸ばすビジョンを持っているかを自身でしっかりと描いてからが良いでしょう。

 

面接はカジュアル面談から

 

カジュアル面談、1次面接、2次面接、3次面接(役員面接)という流れで行われるのが一般的なようです。

内定が出るまでには5、6人と顔を合わせる事になり、担当するのはエンジニアと役員です。

具体的な業務についてやキャリアパスなど、よりリアルな声を聞く事ができる機会が設けられていますので、気になる事は逆質問を用意しておくと良いでしょう。

 

最後に

 

 

本多

御社の今のフェーズで、freee様にご入社するメリットをお聞かせください。

 

中島さん

エンジニアとしては、とにかくお客さんが増えてきて、それによって課題が増えてきたのが面白いです。お客さんが増えないと見えない課題が見えてきて、どうチューニングしていくかとか、どうやったらクオリティを担保できるかとか、そういう課題に向き合えるのが面白いですね。

他にも、今良い機能を作ったら、沢山の人に使ってもらえるし、今後も使われ続ける、というフェーズで開発できるのは面白いと思います。会計ソフトのドメイン上、コロコロ乗り換えるものでもないので、何年も使っていけるものを作れるのは非常に楽しいです。

 

石井さん

ベンチャーと大企業どちらも味わえるというのが面白いと思っています。またこの会社に入ってまず思ったのが「民度が高い」というところです。

個々の判断にゆだねられている部分が多く、500名の規模感だからこその「整った環境」と、「まだまだ新しいものを作っていく」というベンチャーマインドが強いので、エンジニア部門全体で今の課題が何かを話し合うディスカッションイベントや開発合宿など、そこのベンチャー感はとてもいいなと思っています。

 

本多

御社のフラットなカルチャーと掲げるミッションの大きさがよく分かるインタビューでした。ありがとうございました!

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この記事の監修者

ギークリーメディア編集部

主にIT・Web・ゲーム業界の転職事情に関する有益な情報を発信するメディアの編集部です。転職者であれば転職市場や選考での対策、企業の採用担当者様であればIT人材の流れ等、「IT業界に携わる転職・採用」の事情を提供していきます。

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