
ネットワークエンジニアのキャリアパス8選!将来性と市場価値の高め方
この記事では、ネットワークエンジニアのキャリアパスを解説します。ネットワークエンジニアのキャリアの選択肢は大きく分けてゼネラリストとスペシャリストの2つです。将来性の高いキャリアパスや市場価値の高め方を確認して、年収アップも目指しましょう。
目次
ネットワークエンジニアのキャリアパスの4つの方向性
ネットワークエンジニアから目指せるキャリアパスは大きく分けて4つです。方向性を決めてから職種を絞ることで、より自分に合ったキャリアパスを選択できます。
- ①専門性を深める「スペシャリスト」
- ②領域を広げる「ゼネラリスト」
- ③技術を横断する「フルスタック」
- ④他領域へ転身する「キャリアチェンジ」
まずは、ネットワークエンジニアのキャリアパスとして選択できる4つの方向性を確認して、全体像を把握しましょう。
①専門性を深める「スペシャリスト」
スペシャリストは、ネットワーク技術や特定の領域に特化して深い知識・スキルを磨くキャリアパスです。
例えば、ネットワーク設計、セキュリティ、クラウドネットワークなどの領域で専門性を極めることで、企業内で不可欠な存在として評価されやすくなります。
高度な資格取得や最新技術の導入経験を積むことで市場価値も高まり、より高年収を目指せるポジションへの道も開けます。
短期間で幅広く経験を積むよりも、深い知見を武器に長期的に安定したキャリアを築きたい人に適しています。
②領域を広げる「ゼネラリスト」
ゼネラリストは、ネットワークだけでなくITインフラ全般の知識を幅広く習得するキャリアパスです。
サーバーやクラウド、セキュリティ、運用管理など複数領域に対応できることで、プロジェクト全体の設計や運用に関わる機会が増えます。
企業内での管理職やプロジェクトリーダーを目指す場合、ゼネラリストとして幅広い技術理解とマネジメント力を持つことが強みになります。
将来的にIT部門全体を統括するポジションやコンサル業務への展開も可能です。
③技術を横断する「フルスタック」
フルスタックは、ネットワーク、サーバー、クラウド、アプリ開発など複数領域を横断してスキルを持つキャリアパスです。
スペシャリストほど深くはなくても、各領域を一通り理解して実務で対応できるレベルが求められます。
中小規模のプロジェクトやスタートアップ企業では即戦力として重宝され、幅広い業務経験が積めるのがメリットです。
特定分野に閉じず幅広く学びながら、プロジェクト全体を俯瞰できるスキルを武器に、将来的なマネジメントや技術責任者へのキャリアも目指せます。
④他領域へ転身する「キャリアチェンジ」
キャリアチェンジは、ネットワークエンジニアの経験を活かしつつ、セキュリティ、クラウド運用、データ分析、AI開発など別領域に移行するキャリアパスです。
ネットワークの基礎知識や運用経験は他分野でも応用できるため、異なる専門性を身につけることで市場価値を高められます。
年齢や経験に応じた柔軟なキャリア戦略が立てられるほか、新たな分野での挑戦は給与アップやキャリアの幅拡大につながるケースも多く、将来性を意識したキャリア形成に有効です。
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【スペシャリスト】ネットワークエンジニアのキャリアパス4選
IT業界におけるスペシャリストとは、特定の領域に特化して専門知識を発揮する人材です。
ネットワークエンジニアのキャリアパスのうち、スペシャリストに該当する職種には次のようなものがあります。
- クラウドエンジニア
- インフラエンジニア(サーバー系)
- セキュリティエンジニア
- テクニカルサポート
以下、それぞれの職種について解説します。
クラウドエンジニア:需要No.1!年収アップを最も狙いやすい
インフラエンジニアのなかでも、クラウド領域に特化したエンジニアはクラウドエンジニアと呼ばれます。
さらにAWSを担当する場合はAWSエンジニアと呼ばれることもあります。
インフラエンジニアに転職するためには、転職先の領域に関する専門領域の知識を高めましょう。
クラウドサービスの普及が進んだことで、クラウドエンジニアからさらに先の「スペシャリスト」「マネジメント」「コンサルタント」の3つの方向性の中から希望するキャリアパスを定め、必要なスキルを磨くことでより上位職種へキャリアアップ転職を目指すことも可能です。
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インフラエンジニア(サーバー系):専門性で市場価値を確立できる
ネットワークの領域に加え、サーバーの構築、ミドルウェアのインストール、設定も含めた総合的な役割を担うのがインフラエンジニアです。
ネットワークエンジニアとの親和性が高く、人手不足かつ将来性の高い職種であるため、挑戦しやすいでしょう。
求人ではネットワークの領域に関する専門性の高い知識が求められることが多く、転職するためにはデータベース、セキュリティなどの付随するスキルを保有しているとアピールすることができます。
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セキュリティエンジニア:ネットワークとの親和性が高く移行しやすい
情報セキュリティの専門家として、サイバー攻撃から自社のネットワークを守る仕事です。システムの設計・構築・運用・保守においてセキュリティへの配慮が求められます。
インフラやIT技術全般に関する幅広い知識が必須で、法律や経営の知識も活かすことができます。
セキュリティエンジニアに転職するためには、日々進化するサイバーセキュリティに関する最新の情報収集も必要です。
近年セキュリティの重要性が増すなかでセキュリティエンジニアの求人は増加しており、転職者にとって売り手市場が続く傾向です。
転職の際には知識の習得だけでなく、資格の取得などでセキュリティの最新情報をキャッチアップしていることも伝えましょう。
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テクニカルサポート:技術知識を活かせる
技術的な問い合わせ対応を担う仕事です。自社製品を購入したクライアントからの、導入方法や使用方法、トラブルなどに関する技術的な質問に対応します。
自社の窓口となるため、自社製品に関する深い知識だけでなくコミュニケーションスキルも求められます。
クライアントの抱える問題を聞き出し、分かりやすく説明する力が欠かせません。
テクニカルサポートに転職するためには、ITの知識のほかにもヒアリング力やタスク管理能力などが求められる求人も多いため、的確にアピールできるとよいでしょう。
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【ゼネラリスト】ネットワークエンジニアのキャリアパス4選
IT業界におけるゼネラリストとは、特定の技術領域に限定せず、複数の分野を縦断した知識やスキル、経験を持つ人材です。
ネットワークエンジニアのキャリアパスのうち、ゼネラリストと呼ばれる職種には次のようなものがあります。
- ・プロジェクトマネージャー(PM)
- ・ITコンサルタント
- ・フルスタックエンジニア
- ・プロダクトマネージャー(PdM)
以下、それぞれの職種について解説します。
プロジェクトマネージャー(PM):上流工程とマネジメントで高年収を目指せる
プロジェクトマネージャーはプロジェクト全体を総括する仕事で、クライアントとの折衝や提案、納期や予算など全体の管理を行います。
アサイン管理もプロジェクトマネージャーの業務です。
システムや開発環境に関する知識だけでなく、IT全般の知見が求められ、交渉する力も必要とされます。
DX推進に欠かせない人材として需要が高まっており、求人も増加傾向にありますが、転職するためにはこれまでの経験や実績を的確にアピールすることが必要です。
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ITコンサルタント:経営視点でインフラ戦略スキルを磨ける
ITコンサルタントは、IT技術で企業が抱える課題を解決し、利益に貢献する仕事です。
CRMコンサルタント、SAPコンサルタント、SCMコンサルタント、ERPコンサルタントの4つに分類され、いずれも顧客との折衝からプロジェクトの管理まで広く担います。
ネットワークエンジニアとして身に付けた経験や知識に加え、高いコミュニケーションスキルとマネジメントスキルが必要です。
実際のITコンサルタントの求人では、ITに関する幅広い知識のほかに、問題解決能力、論理的思考能力なども重要視されるため、転職活動ではアピールしましょう。
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フルスタックエンジニア:インフラ全体をカバーし希少価値を高められる
フルスタックエンジニアに明確な定義はありませんが、一般的には開発における全工程をひとりで網羅できるマルチなスキルを持ったエンジニアを指します。
ネットワーク・インフラ領域のほか、モバイルアプリ、フロントエンド、バックエンドの領域にわたる幅広い経験を積むことで、フルスタックエンジニアを目指すことができるでしょう。
また、技術スキルのみでなく、開発チームを率いるマネジメントスキルや、経営者の視点なども求められる役割です。
フルスタックエンジニアの求人では、サーバーやデータベースの知識、クラウドに関する知識、バックエンドからフロントエンドまでの知識など求められるスキルが幅広いだけでなく深いという特徴があります。
近年、フルスタックエンジニアの需要はIT業界に限らずさまざまな業界で広まっており、求人も増加傾向です。
転職するためには、これまでの経験からスキルが伝わるよう、念入りにキャリアの棚卸しを行いましょう。
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プロダクトマネージャー(PdM):利益最大化の実績を積める
プロダクトマネージャーは、企業のプロダクトに対する全体的な責任と最終的な決定権を持つ職種であり、顧客満足度の向上による利益最大化を担う役割です。
「プロダクトマネジメント」は製品管理を表す言葉ですが、プロダクトマネージャーは開発からマーケティングや販促などのフェーズにおいてリードする仕事であり、ステークホルダーマネジメントスキルも求められます。
業務内容は多岐に渡り、求人ではさまざまなスキル・経験が条件として提示されていることも多く、転職の際は自分の強みを具体的に活かす方法を伝えることが大切です。
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【キャリアパス別】ネットワークエンジニアが目指せる年収の目安
ここでは、ネットワークエンジニアから目指せるキャリアパスごとに年収の相場を解説します。
- 【自社データ】ネットワークエンジニアの平均年収は約450~500万円
- プロジェクトマネージャー/コンサルタント:750万円~
- クラウド/セキュリティエンジニア:570万円~
- インフラ(サーバー/データベース)エンジニア:530万円~
年収の現在地は以下のボタンからも診断可能です。キャリア選択の参考にしましょう。
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【自社データ】ネットワークエンジニアの平均年収は約450~500万円
Geekly(ギークリー)のデータによると、ネットワークエンジニアの平均年収は約450~500万円です。
ITエンジニア全体の平均年収が約537万円であることから、やや低い水準であることがわかります。
ただし平均年収は年代によって大きく変わる点が特徴で、スキルや経験値に左右されることが伺えるでしょう。
年代によって、年収アップに効果的な対策が異なります。
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プロジェクトマネージャー/コンサルタント:750万円~
プロジェクトマネージャーやコンサルタント職種では、750万円以上の年収が期待できます。
キャリアアップには、ゼネラリストとしてスキルの幅を広げる、マネジメント経験を積むなど、市場価値を高める取り組みが欠かせません。
企業が求めるスキルを積極的に習得する、または資格手当などによって年収が変動する可能性もあるでしょう。
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クラウド/セキュリティエンジニア:570万円~
クラウドやセキュリティのスキルを掛け合わせることで、キャリアアップや年収アップが期待できます。また、転職においても複合的なスキル、経験を持っていると市場価値が高い人材として評価されやすくなるでしょう。
冒頭で解説した通り、オンプレミスの知識や経験をベースに、プラスアルファとしてクラウドやセキュリティの知見を習得することがおすすめです。
インフラ(サーバー/データベース)エンジニア:530万円~
ネットワークエンジニアからキャリアアップするにあたり、特定の技術領域に特化して市場価値を高めるキャリアパスもおすすめです。
DX推進やIT人材の不足、クラウドサービスの普及などを背景に、専門知識を有したエンジニアの需要は高い傾向が続いています。
機械やIT機器が好きで興味がある方は、社会全体のIT基盤を支える人材としてのキャリアがマッチしやすいでしょう。
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ネットワークエンジニアに将来性はないって本当?
これからネットワークエンジニアを目指す方や現役で従事している方のなかには、「ネットワークエンジニアに将来性はない」「ネットワークエンジニアはなくなる」という意見を見かけて不安になっている方もいらっしゃるかもしれません。
結論からいうと、IoTをはじめとするITサービスの普及やネットワークのクラウド化が進んでいることで、ネットワークエンジニアの仕事自体は引き続き不可欠であり、なくなることはないと考えられます。
ネットワークを介したITサービスやオンラインゲームなどを利用するためには、ネットワークの構築作業が欠かせません。
また、多くの企業で「AWS(Amazon Web Service)」や「Google Compute Engine」などのサービスを使った、ネットワークのクラウド化が進んでいます。
ネットワークのクラウド化をスムーズに進めるためにも、ネットワークやクラウドの知識を持った人材を求める企業が多く、ネットワークエンジニアの求人数は増加傾向にあります。
ただし、今後求められるスキルや役割の変化には注意が必要です。
- 役割の変化に注意する必要がある
- オンプレミス経験は、クラウド環境でも強みになる
- 需要が高いスキルを掛け合わせれば将来性が高まる
以下、ネットワークエンジニアの将来性について解説します。
役割の変化に注意する必要がある
ネットワークエンジニアの役割は、従来のオンプレミス中心の業務から、クラウド環境への対応が求められる方向へと大きく変化しています。
クラウドが台頭したことによって、業務効率化やコスト削減、BCP(事業継続計画)の観点の重要性が増したとともに、従来のオンプレミスのみに対応するネットワークエンジニアの需要は減少しました。
AWSやAzureなどのクラウドサービスが企業インフラの中心になりつつある今、従来のネットワーク設計・運用スキルだけでは将来のキャリア形成が難しくなる可能性があります。
とはいえ、役割が消えるわけではなく「クラウド環境に最適なネットワークを設計・構築できる人材」への需要は高まっている傾向です。
つまり、技術の進化に合わせて学び続ける姿勢があれば、ネットワークエンジニアとしてのキャリアは十分に将来性があるでしょう。
オンプレミス経験は、クラウド環境でも強みになる
「クラウド時代にオンプレミスの知識は不要なのでは」と不安に感じる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし実際には、オンプレミスの構成管理や物理ネットワークの知識は、クラウド環境でも応用可能な強みとなります。
多くの企業では、完全にクラウド移行できているわけではなく、オンプレミスとのハイブリッド環境が主流です。ネットワーク構成の基本やトラブルシューティングの現場経験は、クラウドでも本質的な部分で活かされます。
そのため、両方の視点を持つエンジニアは貴重な存在とされ、転職市場でも高く評価される傾向があります。
需要が高いスキルを掛け合わせれば将来性が高まる
ネットワークエンジニアとしてのキャリアの将来性を高める鍵は、スキルの掛け合わせにあります。
特に注目されているのが、クラウドやセキュリティ分野との連携です。
クラウド環境では、ネットワーク設計と同時にセキュリティの確保が不可欠であり、ゼロトラストやマイクロセグメンテーションといった概念にも精通している人材は重宝されます。
今後は「ネットワーク×クラウド×セキュリティ」を軸にスキルアップすることで、IT業界全体での市場価値が大きく高まります。変化に柔軟に対応し、自身のキャリアパスを主体的に描くことが重要です。
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ネットワークエンジニアのキャリアアップに必要なスキル
ネットワークエンジニアがキャリアアップするために求められるスキルについて解説します。必要なスキルは以下の通りです。
- ・設計・構築・運用・保守のネットワークスキル
- ・クラウドに関するスキル
- ・セキュリティに関するスキル
- ・プログラミングスキル
- ・オフィスソフトのスキル
- ・プロジェクトマネジメントスキル
社内でのキャリアアップのためだけでなく、キャリアアップ転職の際に身につけておきたいスキルとして参考になるでしょう。
設計・構築・運用・保守のネットワークスキル
ネットワークエンジニアの仕事は、設計や構築、運用保守など多岐にわたります。
OSのインストールやインターネットの設定なども行うため、ネットワークのセキュリティ、サーバー、各種OSネットワーク機器や回線などネットワークの構築と運用におけるすべての工程の知識・スキルを網羅することがキャリアアップにつながります。
クラウドに関するスキル
クラウドネイティブの考え方が広まり、ネットワークエンジニアにもクラウドの活用が求められるようになりました。
転職の際にアピールしやすい「AWS」や「Google Compute Engine」などを扱う機会があれば、クラウドサービスについてのスキルも得られるでしょう。
セキュリティに関するスキル
クラウドサービスの普及により、セキュリティのリスクも変わっています。サイバー攻撃は日々進化しているため、セキュリティインシデントを防ぐことと同じレベルで、事故発生時の対応も重視されるようになりました。
ネットワークエンジニアには、セキュリティに関する情報のアップデートも必須であり、キャリアアップ転職に際しても同様です。
プログラミングスキル
クラウドの普及に伴い、IaC(Infrastracture as Code)という考えが広まったことで、ネットワークエンジニアにもプログラミングスキルが求められる場面が増えました。
プログラムによって自動化の実現や再現性、属人化の排除、また作業効率を向上させて生産性を上げる目的として、プログラミング技術の活用が進んでいます。
また、ネットワークの仮想化にあたり、OpenFlowという制御技術も広まっています。これまでの業務で使用した経験があれば、転職活動に役立ちます。
オフィスソフトのスキル
ワード、エクセル、パワーポイントを使った資料作成は、スペシャリスト、ゼネラリストに限らずどのキャリアパスであっても必要となります。
技術的に使いこなすのはもちろん、コミュニケーションを意識した資料作りや提案も身につけておくことがおすすめです。
求人でも必須スキルとして提示されていることもあり、上流工程を意識した転職を検討する方は、対人スキルや折衝力も兼ね備えたオフィスソフトを使うスキルが求められます。
プロジェクトマネジメントスキル
ネットワークエンジニアとしてキャリアアップするにあたり、より大きな規模のプロジェクト、より大きな範囲を担当することが求められるようになるでしょう。
そのためにはプロジェクトマネジメントのスキルを向上させることも大切です。技術スキルだけでなく、対人スキルや管理スキルの向上が求められます。
こういったスキルを身につけると、ネットワークエンジニアからより上位職へキャリアアップ転職する際にも役立ちます。
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ネットワークエンジニアのキャリアアップを成功させるには?
ネットワークエンジニアとしてキャリアアップするために必要なことは以下の通りです。
- 自身の業務経歴やスキルの棚卸しをする
- 自身が目指したいキャリアから必要なスキルを逆算する
- 下流工程で運用・保守の経験を積む
- 上流工程で設計・構築を経験しておく
- 業界のトレンドや最新技術の情報はアンテナを張っておく
- 資格を取得する
キャリアアップするためにはキャリアの方向性の分析や、経験・スキルが重要です。ひとつずつ解説します。
自身の業務経歴やスキルの棚卸しをする
キャリアの棚卸しを行い、これまでの業務経歴やスキルを書き出すことで、目指したいキャリアの方向性が見えるようになります。
そのためにも、自分の強みややりがいを感じた業務、成功体験などに注目してみましょう。
仕事に対する考え方や、優先したい価値観などがわかると、転職活動もスムーズに進みます。
特にIT業界でのキャリアアップ転職においては、ゼネラリスト、スペシャリストのいずれを目指す場合であっても、自身の強みや方向性を明確にしておくことが大切です。
自身が目指したいキャリアから必要なスキルを逆算する
キャリアの方向性が明確になったら、目指す方向性から逆算して不足しているものを洗い出します。
現時点で足りていないスキルや経験から優先して身につけるようにしましょう。
その際、不足していると感じるものが現在の環境で身につけることができるかどうかの判断も大切です。
どうしても現在の環境では難しいようであれば、転職を考える必要があるかもしれません。
下流工程で運用・保守の経験を積む
ネットワークエンジニアの業務のなかで、下流工程と呼ばれる運用・保守の業務経験は、その後のキャリア構築の土台となるものです。
特にIT業界未経験から転職してネットワークエンジニアのキャリアを積もうと思った場合、最初に担当する業務が運用・保守になるでしょう。
その後、上流工程にキャリアアップ転職するためには、まずは下流工程で開発の全体像を知っておく必要があります。
ネットワークエンジニアの下流工程の経験は、IT業界全体でのキャリアアップや転職に役立ちます。
上流工程で設計・構築を経験しておく
下流工程で実務経験を積んだら、徐々に構築や設計の業務にも携わり、スキルアップできるようになります。
ネットワークエンジニアのキャリアを活かしてキャリアアップするためには、ネットワークエンジニアの業務範囲はすべてカバーできるようになっておく必要があります。
そのため、上流工程の経験も十分に積んでおくことが望ましいでしょう。
設計・構築やそれに付随する業務経験は、ネットワークエンジニアとしてのキャリアアップ転職だけでなく、IT業界内での転職にも役立ちます。
業界のトレンドや最新技術の情報はアンテナを張っておく
IT業界のトレンドは常に移り変わっています。
最新情報を入手するためには、IT業界の情報源が複数あるとよいでしょう。
たとえばSNSやコミュニティの活用、書籍、海外の情報発信サイトなど、現在の市場で特に需要が高いIT技術や、今後普及が見込まれるテクノロジーなどについては積極的に情報収集を行うことが求められます。
IT業界内でのキャリア構築や、ネットワークエンジニアからのキャリアアップ転職を検討する方は必須です。
資格を取得する
IT業界のトレンドの情報を入手すると同時に、普遍的な基盤となるIT知識を固めておくことも大切です。
そのためには関連資格の取得が役に立ちます。
資格はネットワークエンジニアになるために必須ではありませんが、ネットワークエンジニアからのキャリアアップの際には客観的なスキル・知識の証明として活用できます。
特に転職に際してはアピール材料にしやすいため、自身のキャリアの方向性を見据えた資格の取得を目指しましょう。
実際に転職活動を始める前に、転職エージェントのツールを活用してキャリアパス診断してみることもおすすめです。
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ネットワークエンジニアのキャリアアップに役立つ資格
ネットワークエンジニアが理想とするキャリアパスを実現するために、以下のような資格が役立ちます。
- 基本情報技術者試験
- 応用情報技術者試験
- 情報処理安全確保支援士試験
- Cisco認定資格:CCNP
- AWS Certified Cloud Practitioner 認定
- ネットワークスペシャリスト試験
- 電気通信主任技術者試験
求人では必須とされているものは多くありませんが、保有していることで転職でアピールしやすくなるでしょう。
そのため、社内でのキャリアアップだけでなく、キャリアアップ転職を検討する方も取得をおすすめします。
基本情報技術者試験
基本情報技術者試験は、ITを活用したサービス・製品・システム・ソフトウェアに関する基本的知識や技量が問われる試験です。
実践的に活用できる能力を身につけるために役立ちます。
応用情報技術者試験
応用情報技術者試験は、基本情報技術者試験の上位にあたる資格です。システム設計や構築の応用力や、より実践的な知識が問われます。
IT技術を活用する応用力が証明できる資格です。転職でアピール材料にするためには、基本レベルよりも応用レベルの取得がおすすめです。
情報処理安全確保支援士試験
情報処理安全確保支援士試験は、セキュリティの重要性が増したことで需要が高まる試験です。
IPAが主催する国家資格のなかでも最高レベルとなるスキルレベル4に相当する高度な専門スキルが認定され、サイバーセキュリティに関する専門的な知識・技能が証明されます。ネットワークエンジニアとしてキャリアアップや転職するために役立つ資格です。
Cisco認定資格:CCNP
シスコシステムズ認定プロフェッショナルレベルの資格で、エントリーレベルのCCTやアソシエイトレベルのCCNAの上位資格にあたります。実務経験3年以上のネットワークエンジニアを対象としており、専門性の高さを証明する資格です。
難易度が高い資格ではありますが、ネットワークの設計や構築業務のキャリアパスを目指す方、キャリアアップ転職に挑戦したい方には取得をおすすめします。
最上級のエキスパートレベルとなるのがさらに上位資格のCCIEです。
AWS Certified Cloud Practitioner 認定
AWSに関する知識や技術力が問われる試験です。ITやAWSに関する前提知識に関する内容であるため、難易度はそれほど高く設定されていません。
取得することで、AWSを導入する企業やプロジェクトで評価を得ることができるでしょう。これからキャリアアップ転職に向けて活動を始める方や、いずれIT業界で転職を検討したいという方に向いています。
ネットワークスペシャリスト試験
情報処理技術者試験の中で最難関の国家資格で、ネットワークエンジニアとして最高峰のレベルを証明することができるIT業界でも需要が高い資格です。求人では、資格手当などが記載されていることもあります。
受験資格は設定されていませんが、基本情報技術者試験、応用情報技術者試験に次いで受験する流れが一般的です。
スペシャリストとしてのキャリアを目指すのであれば、ネットワークスペシャリスト試験をおすすめします。転職でも評価されやすいでしょう。
電気通信主任技術者試験
電気通信主任技術者試験は、ネットワーク工事の監督責任者向けの試験です。
難易度が高く出題範囲も広いことから、科目免除を活用し、科目を減らして受験する人も多いです。資格証は総務省より交付されます。
ネットワークエンジニアの求人に条件として記載されていることもある資格で、年収にも影響しやすく、キャリアアップ転職を目指す方は特に取得を検討してもよいでしょう。
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ネットワークエンジニアの転職でよくある質問
ネットワークエンジニアが転職するにあたり、多い疑問や不安をご紹介します。
- Q.ネットワークエンジニアのキャリアパスは?
- Q.ネットワークエンジニアからクラウドエンジニアになれる?
- Q.ネットワークエンジニアの年収は?
- Q.ネットワークエンジニアに向いている人の特徴は?
- Q.ネットワークエンジニアはキャリアアップは難しいの?
以下、それぞれ回答します。
Q.ネットワークエンジニアのキャリアパスは?
A:ネットワークエンジニアのキャリアパスには、スキルの専門性を極めるスペシャリストと、スキルの幅を広げるゼネラリストの2種類があります。
キャリアの方向性を明確にしたら、強みを活かして活躍できる領域を把握し、社内でのキャリアアップや転職に向けて足りないスキル、経験を積むようにしましょう。
Q.ネットワークエンジニアからクラウドエンジニアになれる?
A:必要なスキルを身につけ、磨くことでクラウドエンジニアを目指すことが可能です。
IT業界の転職市場でも需要の高いAWSなどのスキルを身につけましょう。
また、今後の業界の動向などに注視し、必要なスキルを習得し磨くことで、転職市場価値を高めることにもつながります。
Q.ネットワークエンジニアの年収は?
A:Geekly(ギークリー)の調査では、ネットワークエンジニア全体の平均年収はおよそ457万円です。
日本の給与所得者全体の年収と比較すると、やや高い傾向です。
20代から30代、40代にかけておよそ100万円ずつアップするという特徴があり、保有するスキルの幅や専門性の高さが年収に影響していることがわかります。
転職で年収アップを実現したい方は、転職先企業の専門性や将来性、評価されやすい領域での資格取得などを目指すとよいでしょう。
【あわせて読みたい】ネットワークエンジニアの年収についてはこちら⇓
Q.ネットワークエンジニアに向いている人の特徴は?
A:ネットワークエンジニアに向いているのは、コツコツ作業することが得意な方です。
黙々と作業することが苦ではなく、地道な作業でもモチベーションを維持できる方は、ネットワークエンジニアの業務適性があるでしょう。
また、率先して情報収集し、技術を向上する努力が続ける力、円滑なコミュニケーションを築く力も、ネットワークエンジニアとしての活躍やキャリアアップには求められます。
これまでにコツコツ作業した実績がある方は、転職の際にもアピールしましょう。
Q.ネットワークエンジニアはキャリアアップは難しいの?
A:着実に取り組めばキャリアップ可能です。
ネットワークエンジニアからのキャリアアップは選択肢が多いため、何を目指すかによって対策が異なります。
いずれにしても、キャリアの方向性を明確にし、現時点で不足していると感じるスキルや経験を補うことから始め、着実に取り組むことが大切です。
ただし、現在の職場でキャリアアップできる仕組みがない場合は、転職を視野に入れて活動することをおすすめします。
ネットワークエンジニアからの転職はIT転職のプロに相談!
ネットワークエンジニアのキャリアパスは、一般的にはネットワークの監視・運用などからスタートし、経験を積むことで設計や構築にステップアップします。
IT業界の知識やネットワーク領域に経験を積むことで、ゼネラリストやスペシャリストへのキャリアアップのほか、さまざまな職種へ転職してキャリアチェンジすることも可能です。
社内でのキャリアアップが難しいと感じたら、強みを活かして転職することもおすすめです。
「エンジニア経験を活かして上流工程に携わりたい」
「IT業界でキャリアアップ転職して年収を上げたい!」
「もっと将来性の高い環境で働きたい!」
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