
プログラマーの会社選びガイド!代表的な就職先や自分に合う働き方は?
この記事では、プログラマーの会社選びについて解説します。専門性を高めたい、スキルの幅を広げたい、マネジメントをしたいなど、まずはキャリアパスを明確にすることが大切です。企業文化や環境と自分が希望する働き方を照らし合わせて比較検討しましょう。
目次
プログラマーの代表的な就職先5選
プログラマーとして働く会社を探すにあたり、まずは特に需要が高い代表的な就職先から解説します。
- ・Web制作会社
- ・システム開発
- ・金融機関
- ・ゲーム開発会社
- ・大手メーカー
転職活動前に、それぞれの特徴を確認しておきましょう。
Web制作会社
Web制作会社の主な事業内容は、クライアントから依頼されたWebサイトやWebサービスの一連の工程を担うことです。企画から設計、デザイン、実際の開発や運用・保守まで一貫して請け負います。
多くの場合、総監督であるWebプロデューサーや現場のディレクター、開発工程を担うデザイナーやエンジニアといったさまざまな職種が1つのチームとなって、Web制作を通してクライアントの課題解決を担うのは仕事です。
プログラマーは、エンジニアが設計した仕様書に基づいてコーディングを行い、機能を実装する工程を担当します。
企業の規模によってプログラマーの裁量が左右されるため、キャリアプランに沿った企業選びが大切です。
システム開発
システム開発を行っている企業は、大きくオープン系・Web系・汎用系・組み込み系の4つに分類されています。
それぞれの特徴は以下の通りです。
| 分類 | 概要 | 具体例 |
| オープン系 | Windows/Linuxなどで動作する業務システム | 基幹業務システム、会計・販売管理など |
| Web系 | ブラウザを介して動作するシステム・サービス | ECサイト、SaaS、SNS、予約システムなど |
| 汎用系 | メインフレーム(汎用機)上で動くシステム | 金融・官公庁の基幹システムなど |
| 組み込み系 | ハードウェア制御用のソフトウェア開発 | 家電・自動車・医療機器など |
近年では、Web系はオープン系に含まれることや、クラウド系やアプリ系の企業も増えていること、汎用系が「レガシー系」「メインフレーム系」と呼称されるようになっているなどの傾向があります。
プログラマーとしてシステム開発を手掛けたい方は、詳しい事業内容や中長期的なビジョンなども参考にするとよいでしょう。
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金融機関
銀行や証券会社、保険会社、クレジットカード会社などでは、業務で利用するシステムの開発・運用・保守をプログラマーが行います。
近年では、情報漏えいや不正アクセスなど情報資産への攻撃をより確実に防ぎたいという観点から、自社開発で金融システムの開発を行う企業が増加傾向です。そのため、ブロックチェーン技術やフィンテックの知見を持つプログラマーの需要は高まっています。
その他にも、Java、COBOL、C#などのプログラミング言語、WordやExcelなどのOffice系知識、金融知識などがあると転職の際に役立ちます。
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ゲーム開発会社
近年、ゲーム開発の需要は家庭用ゲーム機からスマートフォンやタブレットを対象としたソーシャルゲーム開発へと移行しつつあります。
ゲーム人口の増加やゲーム業界全体の市場規模拡大に伴い、転職市場でも活発な分野です。
C言語、C++、C#といったゲーム開発の主要プログラミング言語に加えて、ソーシャルゲームで用いられるJavaやSwiftの経験がある方は、積極的にアピールしましょう。
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大手メーカー
大手メーカーでは、システム開発やWebサービス開発、組み込み系の開発など、幅広くプログラマーが活躍できる領域があります。
例えば家電メーカー、製造業、SIerなど、業界・業種によっては企画から携われるケースもあり、プログラマーからキャリアアップを目指す方も多いです。
大手企業ではキャリアプランが充実している、待遇がよいなどのメリットもあります。1つの業務に集中してスキルを特化させたい、幅広くスキルを身につけたいなど、キャリアプランに沿った会社選びがおすすめです。
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【企業規模別】プログラマーの会社選びのポイント
プログラマーとして転職するにあたり知っておきたい会社選びのポイントを、企業規模別に解説します。
- ・大手企業なら担当範囲を確認する
- ・中小企業なら労働条件を確認する
- ・優良企業を見極めるコツ
ミスマッチを防ぎ、自分の価値観に合った会社を選ぶためにも、それぞれの特徴を確認しておきましょう。
大手企業なら担当範囲を確認する
大企業では、1つのプロジェクトに対して各工程の担当者が複数人で携わることが一般的です。
細かく作業が分担されることで、プロジェクト全体に深く関わる機会が減る可能性があるため、入社後に具体的にどの工程を担うのか、役割の範囲をしっかりと確認しておきましょう。
その際、現在のスキルと見合っているか、今後目指すキャリアを実現できるかどうかなどもあわせて確認しておくことをおすすめします。
中小企業なら労働条件を確認する
中小企業の場合では、裁量権が比較的大きい点がメリットです。幅広く経験を積みたい方や、工程の全容を把握したい方に向いています。
しかしその一方で、業務や責任の範囲に対して待遇が見合っていない、実績に対して適切なキャリアアップが実現できないなどのケースに注意が必要です。
評価制度や昇進・昇給の条件、実現可能なキャリアプランなどを確認しておくと安心でしょう。
優良企業を見極めるコツ
優良企業探しには、以下の条件を確認することがおすすめです。
【ホワイト企業の特徴】
- ・労働環境や働きやすさへの取り組みを明示している
- ・待遇の安定や福利厚生の充実
- ・組織文化や制度が健全
- ・離職率が低い
労働条件に加えて、働き方の多様性や活躍の実績、組織文化についても調べておくと、安心して長く働ける会社を見つけやすくなります。
求人要項や企業のホームページに加え、経営陣や社員のブログ、SNSなどの情報も参考にしてみましょう。
また、企業ごとの詳しい内情については転職エージェントなどのプロに聞いてみるのもおすすめです。
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【キャリアビジョン別】プログラマーの会社選びのポイント
ここでは、キャリアビジョン別に会社選びのポイントを解説します。
- ・まずはキャリアプランを明確にする
- ・【スペシャリスト】スキルを活かせる会社
- ・【ゼネラリスト】+αを習得できる会社
- ・【マネジメント】大規模開発に携われる会社
まずはどのようなキャリアを目指したいかを明確にしてから、自分に合った会社を探しましょう。
まずはキャリアプランを明確にする
自分に合った会社を選ぶために、まずは自分のキャリアプランを言語化して、希望を明確にしましょう。
キャリアビジョンとして、3年後、5年後、10年後になりたい姿や携わりたい仕事、働き方などについて具体的にイメージしたら、そのゴールを達成するまでの行動計画がキャリアプランです。
最終的な理想像から遡って、その達成のために現在の自分に不足しているスキルや経験を積める会社を目指しましょう。
【スペシャリスト】スキルを活かせる会社
プログラマーから目指せるスペシャリストは、専門分野に特化した高いIT技術を持つエンジニアです。
SEやデーターベースエンジニア、ネットワークエンジニアなど、よりITエンジニアとして上流工程を任せられる上位職を目指したい方は次のポイントをおさえて会社選びをしましょう。
【チェックポイント】
- エンジニア主導の開発体制か
- 技術評価制度が整っているか
- 先端技術の導入に積極的か
スペシャリスト志向の方に合うのは、技術スタックが深く、先端技術を積極的に取り入れる環境が整った会社です。会社自体が技術力の向上に取り組んでいる会社は、コードの品質や設計などに重きを置く傾向です。
そのため、特定の技術に向き合って専門性を高める仕組みや制度が整っている会社と価値観が合いやすいでしょう。
技術力が高い中小企業やベンチャー企業が特におすすめです。
【ゼネラリスト】+αを習得できる会社
ゼネラリストとしてのキャリアを目指す方は、プロジェクト全体の管理やクライアントとの折衝などの機会が多い会社を選ぶのがおすすめです。
以下、ゼネラリストを目指すために必要な+αを習得できる企業を見分けるためのポイントです。
【チェックポイント】
- 職域の広さ
- 部署間の垣根の低さ
- ポジションの柔軟性
ゼネラリスト志向の方に合うのは、ひとりあたりの役割が広い会社です。Web制作会社なら、顧客折衝や要件定義など、幅広い工程に携わることで、多様な経験を積むことができます。
また、部署やプロジェクトを横断して携われる環境の会社なら、さまざまな職種との交流で知見も広めやすいでしょう。
【マネジメント】大規模開発に携われる会社
マネジメント職を目指したい方は、キャリアパスや評価制度が具体的かつ明確に定まっている会社です。特に、大手企業や大規模開発を手がけるシステム開発会社が、経験を積みやすいだけでなく、しっかりと評価に反映されやすい仕組みが整っている傾向です。
見分けるためには、次のポイントをチェックしましょう。
【チェックポイント】
- マネージャー昇格の平均年齢
- 評価制度
- リーダー登用実績
大規模開発に携わる機会が多い会社の中から、評価軸や昇進の実績が明確な会社を選ぶのがポイントです。そういった会社では、マネージャー研修なども行われています。
例えば若手であってもマネジメントに携わるチャンスがある、明確なキャリアパスでリーダー職が用意されているといった実績を明示している会社なら、マネジメント志向の方に合うでしょう。
自分に向いている仕事は「IT人材 仕事タイプ診断」で見つけてみよう
次のキャリアでどの職種を目指すか、マネージャーを目指すか、スペシャリストになるか悩んだり、転職したいけど自分の価値観に合う企業がわからない、次の職場選びで重視した方がいいことがわからないなど、職場選びで悩むことは多々ありますよね。
ギークリーの「IT人材 仕事タイプ診断」では、自分の適性だけではなく、価値観に合う職場、企業のタイプを知ることができるので、転職軸を決めるときや求人選びに役立ちます。
キャリアや仕事選びで悩んだら、一度ご自身の価値観に合う仕事のタイプや企業のタイプを調べてみませんか?自身の適性を知ることで、納得のいくキャリア選択や求人選びができるでしょう。
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希望の職種に転職!診断利用から約1か月で転職成功した方の例
- ご年齢:30代前半
- ご経歴:システムエンジニア⇒システムエンジニア
- 転職期間:仕事タイプ診断利用から1ヶ月弱でご転職
Aさんは元々Salesforceエンジニアとして運用保守に従事されていましたが、案件が変わることが多く、知見を活かして働けない、個人よりも切磋琢磨できる仲間・チームで成長していきたいというご意向があり転職活動を始めておりました。
前職のご状況と、ご自身の価値観・志向にギャップを感じられていたAさんですが、「IT人材 仕事タイプ診断」によってご自身に合う価値観の企業タイプを見つけ、診断から1ヶ月弱で転職成功されました。
【あわせて読みたい】転職でキャリアアップに成功した事例はこちら⇓
「IT人材 仕事タイプ診断」ご利用の流れ
「IT人材 仕事タイプ診断」は4つのステップで完結!
STEP1:以下のボタンから仕事タイプ診断のページへ
STEP2:仕事タイプ診断のページから職種を選択
STEP3:プロフィール(お名前とご連絡先)を入力
STEP4:必要な質問に答える
診断後、自分の志向にあう企業の求人を見たい場合は、IT専門のキャリアアドバイザーがご希望の条件をお伺いし、志向性に合わせた求人を紹介させていただきます。
たった3分、無料で診断できるので、ぜひ一度「IT人材 仕事タイプ診断」で企業選びの軸を見てみてください。
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プログラマーの会社選びにおける注意点
ここまでプログラマーの会社選びについて、希望に合った転職を実現する方法を解説してきました。
プログラマーの仕事は、未経験からでも挑戦しやすいのが特徴です。しかし、転職後にミスマッチを感じないために注意しておきたいポイントも確認しておきましょう。
- ・未経験歓迎の求人でも基礎的な知識・スキルは身につけておく
- ・働く環境やフォロー体制について確認しておく
以下、主に未経験の方向けの注意点を解説します。
未経験歓迎の求人でも基礎的な知識・スキルは身につけておく
「未経験可」「未経験歓迎」とされた求人であっても、応募に際して基礎的な知識やスキルは自主的に習得しておきましょう。
あらかじめ必要な知識やスキルを習得しておくことのメリットは、会社に即戦力としてアピールできる点です。知識がまったくない人材と、基礎知識をすでに身につけている人材では、同じ未経験者であっても会社にとって入社後に期待ができるのは後者でしょう。
また、たとえまだ学習中であったとしても、学習意欲や主体性を評価してもらいやすい点もメリットです。
未経験からの転職は、ビジネススキルやヒューマンスキルなども重要な評価基準です。自己研鑽の習慣がある求職者は、会社にとっても好印象を受けやすいでしょう。
働く環境やフォロー体制について確認しておく
入社後に実際に配属される部署の体制については、面接などで確認しておけるとよいでしょう。
わからないことをすぐに聞ける環境か、マニュアルが整っているか、日常的な疑問をすぐに解消したり、フィードバックをもらいやすい仕組みが整っているかは、未経験者にとって大切なポイントです。
労働条件面では希望する会社であったとしても、環境や体制が整っていなければ、その後のキャリアプランが実現できない可能性があります。
そのため、面接で直属の上司と会話する機会があれば、環境面についても質問してみるとよいでしょう。
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プログラマーの平均年収【自社データ】
2025年にGeekly(ギークリー)にご登録いただいた求職者様への事前アンケートの結果によると、分野ごとのプログラマーの平均年収は以下の通りです。
| 職種 | 平均年収 |
| ゲーム系プログラマ | 471万円 |
| Web系プログラマー | 493万円 |
| 業務系プログラマー | 470万円 |
いずれも400万円台後半であり、これは日本全体の給与所得者全体の平均年収である約460万円と比較して同程度からやや高い水準です。
(参考:国税庁『令和5年分 民間給与実態統計調査』)
以下は、Geekly(ギークリー)のデータによるプログラマーの年代別の平均年収です。
| 年代 | 平均年収 |
| 20代 | 446万円 |
| 30代 | 431万円 |
| 40代 | 516万円 |
| 50代 | 672万円 |
年代別で見ると、右肩上がりではなく、30代で一時的に下がっていることがわかります。
これは、主に次の2つの原因が考えられるでしょう。
- ・求められる役割の転換期:30代になるとプレイヤーからマネジメント層への移行期になり、スキル評価よりもポテンシャル評価や調整力が求められ始めることで一時的に年収が低下している場合
- ・人員のバランスの影響:管理職登用が40代以降に集中していることで、給料が伸びにくい層に突入している場合
なお、プログラマーの年収は、本人のスキルや経験だけでなく、会社が携わっている案件の規模やプログラミング言語のトレンドなどによっても左右されます。
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プログラマーの会社選びでよくある質問
最後に、プログラマーの会社選びで多い質問をご紹介します。
- Q.プログラマーの働き方はブラックって本当?
- Q.プログラマーに向いている人の特徴は?
- Q.未経験からプログラマーを目指す際に役立つ資格・スキルは?
以下、それぞれ回答します。
Q.プログラマーの働き方はブラックって本当?
A.プログラマーの働き方は、会社によって異なります。
会社が下流工程や小規模案件ばかりを請け負っている場合は、常に納期に追われ、労働時間が長くなるにもかかわらず給料に反映されない、さらにキャリアップにつながるような経験を積めないといったケースもあるでしょう。
そのため、プログラマーとしてスキルを磨き、キャリアアップするためにも会社選びが重要です。
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Q.プログラマーに向いている人の特徴は?
A.プログラマーに向いているのは、プログラミングが好きでモノづくりを楽しめる人です。
IT職種ではスキル面などが重視されがちですが、プログラマーに求められる資質として、好きで楽しめることも挙げられます。
また、論理的思考ができる方、ルールやマニュアルに沿ってコツコツ作業することが得意な方、コミュニケーションが得意な方もプログラマーに向いています。
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Q.未経験からプログラマーを目指す際に役立つ資格・スキルは?
A.IT業界における基礎レベルの資格を取得し、その勉強を通して知識やスキルを学習するのがおすすめです。
たとえばITパスポートや基本情報技術者のように、業界全体や技術について幅広く網羅できる資格であれば、勉強を通して将来的にも役立つ知識が身につくでしょう。
技術スキル以外にも、ビジネススキルやポータブルスキルを磨くことも大切です。
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まとめ
プログラマーは、未経験者向けの求人も多く、身につけたプログラミングスキルを活かしたキャリアアップも可能な仕事です。
しかし会社の選び方によっては希望のキャリアから遠ざかってしまうこともあるため、自分の価値観に合う会社や求人を探しましょう。
「IT業界でのキャリアをスタートさせたい」
「プログラマーとして挑戦できる具体的な求人が知りたい」
「キャリアの幅が広がるスキルを身につけたい」
などのキャリアのお悩みは是非、「IT・Web業界の知見が豊富なキャリアアドバイザー」にご相談ください!
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