エンジニアがアウトプットするメリットを紹介!アウトプットの重要性は?スキルを磨いて転職を成功させよう
IT業界で専門技術やスキルを活かして活躍しているエンジニアにとって、アウトプットは必要なのでしょうか?実はエンジニアとしてのスキルアップの際や転職をする際に、アウトプットは非常に重要です。そこで今回はエンジニアにとってのアウトプットの重要性をお伝えします。
目次
エンジニアがスキルアップするのに重要な勉強とは?
エンジニアは最新技術の発展や技術革新が頻繁な業界に身を置くため、日々勉強をすることはとても重要です。
しかしただ資格対策本の内容や技術についてインプットするだけでは、効果的な学習や市場価値を高める勉強をすることは出来ません。
そこでまずはエンジニアが長期的にスキルアップするのに必要な学びについてお伝えします。
トレンドのプログラミング言語
エンジニアとしてプログラミング言語の学習は基本となりますが、日本では使われているプログラミング言語の種類が非常に多いです。
そのため開発するシステムやアプリなどによって、主要となるプログラミング言語やトレンドとなる言語に違いが出てきます。
そのため市場価値の高いエンジニアになるためには、活躍したい分野でトレンドとなっているプログラミング言語の学習をすることが重要です。
対人折衝力について
エンジニアの属するIT業界の構造として、元請けの会社に近くなるほど年収や待遇のアップが見込まれます。
そして元請けの会社に近くなればなるほど、技術力とともにアウトプット力やコミュニケーション力が求められるようになるのです。
また昇進するなら、プロジェクトリーダーやマネージャーといったマネジメントスキルが求められますが、これもにも対人折衝力が求められます。
そのため社内外問わずキャリアアップを目指す場合、知識を吸収するインプット力だけでなくアウトプットスキルを磨いていく必要があるのです。
アウトプットの重要性とは?人間の学習サイクルについて
アウトプットは人間の学習サイクルを高めるためにとても重要とされています。
なぜインプットだけでなくアウトプットが重要なのか理解するために、まずは人間がどのようなプロセスで学習していくのかを見ていきましょう。
人間の学習サイクル
人間の学習サイクルは、外部情報をインプットし、それを脳内で処理するだけでは定着性が悪いといわれています。
これはエンジニアだけでなく国語や数学といったその他の勉強についても同じで、ひたすらインプットをし続けても効果的ではありません。
なぜなら人間は学んだ情報や知識をアウトプットするときに、初めて情報をしっかりと整理することが出来るからです。
誰かに情報をアウトプットしようとすると、情報を伝える順序や説明の仕方などを考えると思いますが、このときに脳内の整理がされます。
しかしインプットだけで終わると、頭の中が物が詰め込まれただけで整理されていないクローゼットのようになってしまうのです。
つまり効果的に学習を仕様とするなら、インプットとアウトプットを繰り返すことが必要となります。
アウトプットの重要性
アウトプットをすると脳内の情報が整理されますが、この時に初めて「理解出来ていること」と「理解出来ていないこと」が明確化します。
つまりインプットだけだと「何が理解出来ていないのかが分からない」状態に陥るので、正しく理解されないままになるのです。
そのためアウトプットした結果をもとに、理解が間違っていたり浅い点について更なるインプットを行います。
こうしてインプットとアウトプットを繰り返すことで、理解度が深まり効果的かつ効率的に学習サイクルを回すことが出来るのです。
アウトプットはエンジニアとしてのスキルアップになる!
学習におけるアウトプットの重要性をお伝えしましたが、これは先ほどお伝えしたリーダーやマネジメントのスキルとしても非常に重要です。
役職が上になるほど多くの人数をまとめ上げ、動かしていく必要がありますが、これには正確な情報伝達力が必要不可欠です。
例えばプロジェクトの責任者としてクライアントの意向を確認したら、それをプロジェクトメンバーに伝えて共通認識を持たせる必要があります。
その際にクライアントの意向をしっかりと理解できても、正確に伝えられなければメンバーに正しい共通認識を持たせることは出来ません。
またリーダーとしてメンバーのサポートや教育を行う際にも、自分の意見やアドバイスを正確に伝えないと正しい育成が出来なくなります。
つまりエンジニアとしてスキルアップし、市場価値を上げたり昇進したりするためには正確に情報を伝えるアウトプット力がとても大事なのです。
アウトプットする方法とは?おすすめ3つ
ここまでアウトプットの重要性についてお伝えしましたが、一体どのようにしてアウトプットしたらよいのでしょうか?
仕事の中で同僚や後輩とアウトプット出来る機会があれば良いですが、難しい場合には下記3つの方法がおすすめです。
エンジニアのナレッジコミュニティQiita(キータ)
Qiita(キータ)という、エンジニア向けの情報共有や蓄積を目的としたナレッジコミュニティをご存じでしょうか?
このサービスでは、ユーザーがIT技術やノウハウについて情報を発信することが出来るようになっています。
もしかしたら情報収集やトラブル解決のために閲覧したことがある人もいるかもしれません。
こうした情報発信用のサービスに自分の学んだ技術や体験談・失敗談などを書き込むことで、アウトプットすることが出来ます。
ブログやSNSでノウハウや情報を発信!
最近はSNSや個人ブログを使って情報発信を行う人が非常に多いので、こうしたサービスを利用するのも良いでしょう。
情報発信や覚書き用のアカウントを作って、記事の構成や説明方法を考えてみてください。
文章に書き起こすことで質の良いアウトプットをすることが出来ます。
スキルを使ってポートフォリオを作成
アウトプットにも転職にも使えるのがポートフォリオを作成することです。
「今日学んだスキルを使う」「この技術を使って作る」など目的やテーマを決めて、実際に作品を作ってみましょう。
エンジニアは手を動かすことがアウトプットになりますし、作った作品はポートフォリオとしてそのまま転職活動で使用できます。
アウトプットの際のコツとは?質の良いアウトプットをしよう
アウトプットすることに慣れない人だと、最初はどうやってアウトプットすればよいのか分からず難しく感じてしまいますよね。
そこで良いアウトプットをするためのコツについて見ていきましょう。
順序立てて話を組み立てよう
まずは話の組み立て方について、順序立てて話せるように考えましょう。
この時に大事なのが「エンジニアのことを知らない人」や「エンジニアになったばかりの新人」に伝えても理解出来るようにすることです。
そうすると本題に入る前に何を伝えなければいけないのか、どんな順番で話せば分かりやすいのかが考えやすくなります。
「前置き」「本題」「まとめ」など、3段階に分けて構成したり、5W1Hなどを意識してアウトプットしたい情報をまとめるのがおすすめです。
最初は上手じゃなくても良いので、トレーニングを兼ねて出来るだけたくさんアウトプットしてみましょう。
具体的に伝えよう
相手に分かりやすく伝えるときのコツは「具体的なエピソードを交える」ことです。
これは先ほどの5W1Hを意識するとコツを掴みやすいのですが、「何を」や「どうやって」について具体的に文章化します。
抽象的な内容で書いてしまうと相手にも伝わりにくいですし、情報の整理にもならなくなってしまいますので気を付けてください。
質の良いアウトプットをするには、具体的に表現することを心がけてください。
自分なりの意見を交えよう
単純に事実内容を並べ立てるだけだと、学習に使った教材の文章をそのまま吐き出すだけになってしまうことがあります。
それでは良いアウトプットとはいえないので、自分の中で消化し、かみ砕いた内容を自分の言葉でアウトプットすることが重要です。
しかしコツを掴むまではそれが難しいので、初心者の方は「自分の意見や感想を交えてアウトプットする」ことを意識してみましょう。
そうすることで必ず自分の言葉で表現しなければいけなくなります。
アウトプットスキルは転職でも活かせる!
アウトプットがスムーズに出来るようになると、転職活動でも非常に大きな強みとなります。
そこで転職活動においてどんなシーンでアウトプットのスキルが活かせるのか見ていきましょう。
職務経歴書が書きやすくなる
履歴書や職務経歴書など応募に必要な書類は、自分の経歴や実績・努力・工夫点などをもとに作成します。
そのためこれまでの仕事内容や自身の考えを振り返り、書類として整理・記載する必要があるので、アウトプットのスキルが重要です。
特に職務経歴書については、文章量が長すぎても人事や面接官から嫌厭されることが多いので、簡潔にすっきりとまとめなければいけません。
アウトプットに慣れていると、必要なことを伝えるための文章構成力が上がるので、無駄がなくPRもしっかりできる書類が作りやすいです。
面接の際に話しやすくなる
面接では志望動機の他に、自己PRや成功体験・失敗体験など、自分自身のこれまでについて深く聞かれるケースが殆どです。
そのためアウトプットのスキルがあると、自分の経験や思考について振り返って整理し、相手に分かりやすく伝えることが出来ます。
特に中途採用の面接では、事前に全ての対策が出来るわけではありません。
なぜなら面接官のその場の思い付きや流れでされる質問も少なくないからです。
そのため臨機応変に面接官の質問へ回答できるアウトプットスキルは非常に重要です。
面接の受け答えのコツとは?
アウトプットするときのコツについてはお伝えしましたが、面接ではまた違ったコツが必要となります。
ビジネスシーンである面接のコツについては、別途押さえておきましょう。
結論から話して簡潔に
ビジネスシーンでは長々とした婉曲的な話は好ましく思われず、懸念材料となるケースが多いです。
そのため簡潔に話を進められるよう結論から話すことで、面接官に好印象を与えることが出来ます。
結論が見えない中でだらだらと話をされるのは、聞く側にとって辛いことです。
実は人間の集中力が持つ時間は非常に短く、「人の話を聞く」ことに限っては3分しか集中力が持続しないという説があります。
つまり3分以上一方的な説明が続くと、面接官からすると「話が長い人」「冗長な人」と受け取られてしまう可能性が高いです。
しかし話の着地点が見えていれば、多少話が長くなっても話に集中することが出来るようになります。
自分がどれくらいの時間話しているのか体感で測ることは難しいので、結論から話して面接官に集中して話を聞いてもらえるようにしましょう。
実績やエピソードを交えて具体的に
具体的に説明しましょうというのは先ほどもお伝えしましたが、こと面接においては「実績」や「成功エピソード」など具体的な話が必要です。
そのため応募書類を作るときは実績や成果について、出来れば数字など具体性を伴うものをまとめておきましょう。
例えば「業務効率化によって○○作業の時間を約10%削減」「○○システムの開発において○○を担当」といった書き方です。
作業時間を削減した、システムの開発に関わった、などの抽象的な内容だと経験やスキルがしっかりと伝わらなくなってしまいます。
書類に書いているからと思わずに、面接でも具体的なエピソードを伝えましょう。
まとめ
今回はエンジニアにおけるアウトプットの重要性についてお伝えしました。
技術職であるエンジニアにはアウトプットスキルは必要ないと考えてしまうかもしれませんが、スキルアップにおいても転職においても重要です。
またフリーランスや副業などを行う際にも、アウトプット力をはじめとしたコミュニケーション力があるととても心強いスキルとなります。
そのため今のうちからアウトプットをすることに慣れておき、エンジニアとしてのスキルや市場価値を高めておけると安心です。
また転職したいけれどアウトプットに自信がないという方は、転職エージェントに登録してアドバイザーの力を借りましょう。
特にIT業界に特化したエージェントである「Geekly」では、IT業界の専問知識や転職支援実績を持ったアドバイザーがたくさんいます。
専門性の高いIT業界で転職やキャリア形成をしたい方には非常に心強い転職エージェントですので、興味がある方はぜひ相談してみて下さい。
あわせて読みたい関連記事
この記事を読んでいる人におすすめの記事