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自社開発企業の探し方!SES・受託開発との違いと転職4ステップ

この記事では、自社開発企業について解説します。自社開発企業は大手Web系企業が有名です。転職を検討するエンジニアの方は、SES・受託開発との違いといった基礎知識から、メリットデメリット、優良企業の見分け方などの転職方法も参考にしてください。

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目次

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自社開発企業とは?SES・受託との違い一覧【比較表あり】

 

自社開発企業

 

自社開発企業への転職を考える方は、まずはその特徴やSES・受託開発などの企業との違いを把握しましょう。

 

  • ・自社開発企業の定義と特徴
  • ・働き方の違い
  • ・仕事内容の違い
  • ・契約形態の違い
  • ・年収・評価の違い
  • ・スキルの違い
  • ・キャリアパスの違い

 

以下、それぞれ解説します。

 

自社開発企業の定義と特徴

 

自社開発企業(Web系企業)とは、自社製品のアプリやサービス開発をする企業を指します。提供するサービスに対して立案から設計、開発・運用、その後のシステムメンテナンスまで一貫して全て自社内で完結する企業です。

自社のビジネス成長を目的とし、エンジニアがプロダクトの改善や新機能開発に継続的に関われるのが特徴です。

一方、受託開発はクライアントの要望に応じてシステムを作る「請負型」、SESは他社プロジェクトに参加する「派遣型」に近い働き方になります。プロダクト志向の開発をしたい人にとって、自社開発企業は人気の選択肢です。

 

働き方の違い

 

自社開発と比較されることが多いSESや受託開発との違いをまとめると、以下のようになります。

 

種類  勤務地  携わる工程  指揮系統
 自社開発  自社  全工程  自社
 SES  客先  指定された部分のみ  常駐先
 受託開発  自社  要件定義〜テスト  常駐先が主

 

自社開発企業では、自社オフィスで自社チームと連携しながら開発を進めます。プロジェクトの最初から最後まで関われる点が魅力で、サービス成長に直接貢献できる実感があります。

受託開発はクライアントの要望を受けて開発し、スケジュールや仕様も相手企業の影響を受けやすい傾向があります。

SESは常駐先での業務となり、チームの指揮系統は常駐先企業が握ることが多いのが特徴です。

 

【合わせて読みたい】自社開発と受託開発の違いについて詳しくはこちら⇓

 

仕事内容の違い

 

種類  主な業務 開発サイクル 改善提案
 自社開発 自社サービスの改善・機能追加 長期・継続的 積極的に可能
 SES 常駐先の開発支援 案件ごとに異なる 限定的
 受託開発 クライアント要件に基づく開発 プロジェクト単位 限られる場合が多い

 

自社開発では、自社サービスをより良くするための機能開発や改善提案が中心です。ユーザーの反応を見ながら継続的に改善でき、技術選定にも裁量が持てることが多いでしょう。

受託開発は納期と要件が明確なプロジェクト型で、仕様変更の自由度は低めな傾向があります。

SESでは常駐先の指示に沿って開発を行うため、担当範囲が限定されるケースが一般的です。

 

契約形態の違い

 

種類 契約形態 仕事の指示者 成果責任
 自社開発 雇用契約(正社員) 自社 自社全体
 SES 準委任契約 常駐先 業務遂行そのもの
 受託開発 請負契約 クライアント 納品成果物

 

自社開発企業のエンジニアは、基本的に正社員として雇用され、自社ビジネスに直接貢献します。成果責任も企業全体で共有され、安定した雇用環境が得られるのが特徴です。

受託開発では「納品物」に対して成果責任を負う請負契約が中心で、プロジェクトごとの完遂が重視されます。

SESは準委任契約が多く、成果ではなく「作業の遂行」に対して報酬が発生する仕組みです。

 

 

 

年収・評価の違い

 

種類 年収水準 評価基準 昇給スピード
 自社開発 中~高水準 プロダクトへの貢献・スキル 成果次第
 SES 比較的低水準 比較的低水準 比較的低水準
 受託開発 中水準 プロジェクト実績 年功傾向あり

自社開発企業では、サービスの成長や技術力が直接評価に結びつきやすく、成果が明確な分だけ年収アップのチャンスがあります。特にスタートアップやSaaS企業では、ストックオプションや成果報酬制度が整っているケースも見られるようです。

一方で受託開発はプロジェクト単位の評価、SESは契約時間やクライアント評価に依存しやすいため、年収レンジはやや抑えめになる傾向があります。

 

スキルの違い

 

種類 求められるスキル 技術領域
 自社開発 技術+ビジネス理解 モダン技術・運用知識
 SES 柔軟な対応力 クライアント環境に依存
 受託開発 幅広い開発スキル 案件ごとに異なる

 

自社開発では、特定プロダクトを長期的に育てるため、技術力だけでなくビジネスやユーザー理解も重視されます。モダンな開発環境を採用する企業が多く、継続的なスキルアップが可能です。

受託開発は案件によって使用技術が変わるため、幅広いスキルが身につきます。

SESでは常駐先の技術スタックに依存するため、スキルの伸びは環境によって差が出やすいのが実情です。

 

キャリアパスの違い

 

種類 主な方向性 キャリアの軸 成長の視点
 自社開発 PdM/CTO プロダクト志向 長期的キャリア構築
 SES 他業界転職 技術対応力 現場経験の蓄積
 受託開発 PM/リーダー プロジェクト志向 案件ベース

 

自社開発企業では、エンジニアとして技術を極めるだけでなく、PdM(プロダクトマネージャー)やCTOなど、事業成長に関わるキャリアを描きやすい環境です。

受託開発ではPMやリーダーなどマネジメント志向のキャリアが多く、SESでは現場経験を活かしてフリーランスや受託側に転身するケースが増えています。自分のキャリアゴールに合った開発形態を選ぶことが、長期的な成長のカギです。

 

自社開発企業が人気の理由と近年の動向

 

自社開発企業では自社プロダクトを開発・運用するため、技術選定から改善・追加開発まで一貫して関われます。その結果、エンジニアとして専門性を高められることで成長を感じやすいのが特徴であり、これはSESや受託では得にくいやりがいです。

近年の動向としては、経済産業省の指摘する「2025年の崖」を背景に、レガシーシステム依存のリスクへの対応として業務の内製化が加速しています。

大企業ではソフトウェアテストの9割以上を内製化する動きが主流となっており、開発や品質管理の自社化が進んでいるのが現状です。

 

(参考:PR TIMES

 

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自社開発企業例【Web系】

 

自社開発企業

 

Web系の自社開発企業として有名な大手企業は次の5社です。

 

  • ・ヤフー株式会社
  • ・LINE株式会社
  • ・楽天グループ株式会社
  • ・株式会社ZOZO
  • ・株式会社サイバーエージェント

 

以下、それぞれ解説します。

 

ヤフー株式会社

 

ヤフーは、「Yahoo!検索」をはじめとする様々な事業を運営するインターネットサービス企業です

 

他に以下のような事業・サービスを行っています。

  • ・「マーケティングソリューション事業」
  • ・「eコマース関連サービス」
  • ・「コンシューマ事業」

 

以上に加えて、金融サービスとしてクレジットカードやFX、決済に関連する事業なども展開しています。

 

直近の注目トピック

ヤフー、LINE、ZHDの3社が2023年度中をめどに合併すると発表しています

また、TVerとの業務提携も発表しており、広告分析ソリューションの共同開発や各社のサービス成長に向けた施策連携などに取り組み、エンタメ活性化を目指しています。

 

LINE株式会社

 

LINE株式会社はコミュニケーションツールアプリ「LINE」や、それを中心とした「LINEプラットフォーム」を軸に事業を展開しています

 

主な事業内容やサービスは以下のとおりです。

  • ・LINE
  • ・広告事業
  • ・金融事業

 

LINEアプリ上で決済、デリバリー、ショッピング、マンガなど多数のサービスを利用することができます。

 

直近の注目トピック

LINEで飲食店予約ができる「LINEで予約」のサービスが、2022年9月からUSEN‐NEXT GROUP運営のグルメメディア「ヒトサラ」との連携を開始しました

ユーザーはLINE上で手軽に飲食店を検索し、そのまま来店予約ができます。

 

楽天グループ株式会社

 

楽天グループ株式会社は、国内外においてインターネット関連サービスを提供している企業です

 

主に、下記のような幅広いジャンルで事業を展開しています。

  • ・インターネットサービス
  • ・金融サービス
  • ・その他の事業

 

その他、通信事業、情報サービス事業、プロ野球球団の運営といった事業を行っています。

 

直近の注目トピック

楽天と兵庫県加西市は2023年2月20日に包括連携協定を締結します。主にEC活用などにより、市の経済活性化・市場規模拡大を目指します。

 

株式会社ZOZO

 

株式会社ZOZOは主にファッションECサイトの企画・開発・運営を事業の軸としています。

 

下記のようなサービスが特に有名です。

  • ・ファッションEC「ZOZOTOWN」
  • ・ファッションコーディネートアプリ「WEAR」

 

上記のようなサービスの他に計測テクノロジーの開発・活用を行う「ZOZOSUIT」「ZOZOMAT」「ZOZOGLASS」などがあります。

 

直近の注目トピック

ZOZO株式会社は2022年12月16日、ZOZO初のリアル店舗「niaulab AI by ZOZO」をオープンしています

「niaulab AI by ZOZO」は、独自開発のAI(人工知能)によるファッションコーディネートとプロのスタイリストによるスタイリング提案を組み合わせたサービスを無料で提供しています。

 

株式会社サイバーエージェント

 

株式会社サイバーエージェントはインターネット総合サービス業として個人向け、企業向けにサービスを提供しています

 

事業は主に、下記3つに分けられます。

  • ・メディア事業
  • ・インターネット広告事業
  • ・ゲーム事業

 

関連会社例は以下の通りです。

  • ・ABEMA
  • ・WinTicket
  • ・Cygames

 

直近の注目トピック

ABEMAは、動画配信サービスNetflixとコンテンツパートナーとしてプロジェクトを始動します

この活動を通し、ABEMAのグローバル展開を目指していくとのことです。

 

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自社開発企業へ転職する5つのメリット

 

自社開発企業

 

エンジニアとして自社開発企業へ転職するメリットは大きく分けて5つです。

 

  • ①年収アップが期待できる
  • ②企画・上流工程からサービス開発に深く関与できる
  • ③モダンな技術スタックを選定・導入しやすい環境
  • ④スケジュールや働き方の裁量が大きく自由度が高い
  • ⑤客先常駐がなく安定した環境でプロダクトを育てられる

 

以下、それぞれ解説します。

 

①年収アップが期待できる

 

自社開発企業では、エンジニアの成果がプロダクトの成長や売上に直結するため、貢献度に応じて高い評価を受けやすい環境です。

特に自社サービスが伸びている企業では、売上拡大やユーザー増加に伴い報酬体系も改善されやすく、年収アップを実現するケースが多く見られます。

成果主義の文化を採用している企業も多く、スキルと実績がしっかりと報酬に反映される点が魅力です。

キャリア初期から挑戦できるポジションも多く、成長とともに収入を伸ばせるチャンスがあります。

 

②企画・上流工程からサービス開発に深く関与できる

 

自社開発では、単なる「作業者」ではなく、サービスをどう成長させるかを考える「共創者」として開発に携われます。

ユーザーの声をもとに新機能を企画したり、改善案を提案したりと、上流工程から意思決定に関われるのが大きな魅力です。

企画・設計・実装・運用のすべてに携わることで、エンジニアとしての視野が広がり、ビジネスやUXの理解も深まります。こうした経験は、将来的にPdMやCTOを目指す上でも大きな武器になります。

 

③モダンな技術スタックを選定・導入しやすい環境

 

自社開発企業では、技術選定の自由度が高く、チームの裁量でモダンな開発環境を整備しやすいのが特徴です。

ReactやNext.js、Go、TypeScript、クラウドネイティブ環境など、最新技術を積極的に導入する文化が根付いている企業も多くあります。

新しい技術を試し、プロダクトの成長にどう活かすかを考える過程で、エンジニアとしてのスキルが大きく伸びるでしょう。

時代に合った技術を実践的に身につけられるため、キャリアの市場価値を高めたい方にも最適です。

 

④スケジュールや働き方の裁量が大きく自由度が高い

 

自社開発企業は、自社のペースで開発を進められるため、納期やスケジュールの柔軟性が高い傾向があります。

受託やSESのようにクライアントの要望に左右されにくく、チーム内で優先順位を調整しながら、品質を重視した開発が可能です。

また、リモートワークやフレックスタイム制を導入する企業も多く、自分の生活スタイルに合わせて働けるのも大きな魅力です。

エンジニアが働きやすい環境づくりに力を入れている企業が増えており、ワークライフバランスの実現にもつながります。

 

⑤客先常駐がなく安定した環境でプロダクトを育てられる

 

自社開発では、原則として自社オフィスやリモート環境で自社メンバーと働くため、客先常駐はありません。チームが固定されている分、長期的な視点でプロダクトを改善・育成でき、業務の安定性も高いのが特長です。

人間関係や環境の変化に振り回されず、腰を据えて開発に集中できるため、技術的な探求や継続的改善に時間を使いやすくなります。

チームの一員として課題を共有しながらサービスを育てていく経験は、開発者としての成長にも直結します。

 

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「やめとけ」と言われる理由は?自社開発企業のデメリットと実態

 

自社開発企業

 

メリットに続き、考えられるデメリットも確認しておきましょう。

 

  • ①求められるスキル水準が高く、転職難易度が高い
  • ②事業の成否が直接、給与や雇用に影響するリスク
  • ③使用技術が固定化し、スキルが偏る可能性がある
  • ④開発以外の業務も担当する場合がある
  • ⑤人間関係が固定化されやすい

 

ただし、これらをデメリットと感じない方は、次の適性についても併せて把握することで、自社開発企業への転職を前向きに検討できるでしょう。

 

①求められるスキル水準が高く、転職難易度が高い

 

自社開発企業では、開発スキルはもちろん、課題解決力やチームでの協働力など、幅広い能力が求められます。そのため、即戦力人材を中心に採用される傾向があり、転職難易度はやや高めです。

しかし、それだけに入社後は実力を正当に評価してもらえる環境が整っています。スキルを磨きながら挑戦する姿勢を持つ人にとっては、成長のチャンスでしょう。

転職準備をしっかり行えば、スキルアップとキャリアアップを同時に実現できる可能性があります。

 

②事業の成否が直接、給与や雇用に影響するリスク

 

自社開発は、プロダクトの成長=会社の成長。そのため、事業の業績が給与やボーナスに反映されるケースもあります。

一見リスクのように感じられますが、自分の仕事が会社の成果に直結する実感を得られる点は大きな魅力です。

成功体験をチームで共有でき、スタートアップなどではストックオプションなどの形でリターンを得られることも。安定よりも挑戦に価値を感じる方にとっては、やりがいにつながるでしょう。

 

③使用技術が固定化し、スキルが偏る可能性がある

 

自社開発では、既存システムやサービスを長期的に運用するため、使う技術がある程度固定化されやすい傾向があります。

しかしその分、特定分野を深く理解できるという強みも生まれます。

たとえば特定のフレームワークやインフラに精通することで、その領域の専門家として市場価値を高めることも可能です。

技術トレンドを学び続ける意欲があれば、偏りではなく強みとしてキャリアに活かせるでしょう。

 

④開発以外の業務も担当する場合がある

 

自社開発企業では、開発だけでなく、サービス改善のための企画提案や他部署との調整、リリース後の運用対応なども業務の一部になることがあります。

コードを書くことに集中したい人には負担に感じられるかもしれませんが、逆に「ビジネスを理解しながら開発できる」貴重な機会でもあります。

開発の先にあるサービスづくり全体を学べるため、PdMやテックリードを目指す人にとっては大きなステップアップになるでしょう。

 

⑤人間関係が固定化されやすい

 

自社開発は基本的に同じチームメンバーと長く働くため、SESのように常駐先ごとに環境が変わることはありません。

人間関係が固定化されやすい一方で、信頼関係を築きやすく、安定したチームワークを育てやすいのが特徴です。

人付き合いの変化が少ない分、心理的な安心感を得やすい職場環境といえます。

もし「同じ仲間と長くプロダクトを育てたい」と思える人なら、この特性は大きなメリットとして働くでしょう。

 

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エンジニアとして転職するなら?自社開発・SES・受託開発に向いている人の特徴

 

自社開発企業

 

エンジニアとして転職先を比較するために、自社開発・SES・受託開発それぞれの適性も確認しておきましょう。

 

  • ・自社開発企業:事業と共に成長し、年収とスキルを上げたい人
  • ・SES:多様な現場を経験し、着実にスキルを積みたい人
  • ・受託開発:納期の中で多様なプロダクト開発を経験したい人

 

以下、それぞれ向いている人の比較と、自分に合う求人を見つける方法もご提案します。

 

自社開発企業:事業と共に成長し、年収とスキルを上げたい人

 

自社開発に向いているのは「事業と共に成長し、年収とスキルを上げたい人」です。

 

自社の製品やサービスに愛着をもてる人

自社の製品やサービスへの愛着が強い方が課題発見もでき、良いシステムを開発できます。

また、自社開発企業は企画からリリースまで案件に一貫して関われるのが大きな特徴であるため、自社のサービスを発展させたいと考えている方にもおすすめです

 

社内の人と積極的にコミュニケーションをとりたい人

普段から一緒に仕事をしている自社内の人たちと業務をするため、コミュニケーションも積極的に取りやすい環境にあります。

また、作業の細かい説明や要望など情報伝達がスムーズに行えるため、チームワークの強い環境での業務を望む人には向いています

 

SES:多様な現場を経験し、着実にスキルを積みたい人

 

SESに向いているのは「多様な現場を経験し、着実にスキルを積みたい人」です。

 

いろいろな案件に携わりたい人

SESは受託であるため、いろいろな職場を渡り歩くことになります。そのため、多様な案件に携わりたい人にSESは向いています。

また、新しい業務案件に対して常にポジティブに考えられる人は、SESに向いています。

 

環境の変化に抵抗がない人

SESは出先の職場がコロコロ変わるため、職場環境に変化があるとストレスを感じる人も多々います。

しかし、逆に気持ちを入れ替えられたり、人間関係が職場を変わるたびにリセットでき、人間関係の悩みが減るというような、環境の変化にとらわれず、割り切って働ける人にはSESがおすすめです。

 

受託開発:納期の中で多様なプロダクト開発を経験したい人

 

受託開発に向いているのは「納期の中で多様なプロダクト開発を経験したい人」です。

 

チームで複数の案件をこなすのが得意な人

受託開発ではプロジェクトごとに環境が変わるため、対応力のある人に向いています。新しいコミュニティが好き、どちらかというと受け身より自分でチーム内の役割を見つけて手を動かすことが得意な人は、プロジェクトごとで適切な役割を果たせるでしょう。

 

納期や要件に合わせた設計が得意な人

 決められた期間内で成果を出す、スケジュール管理型の働き方が合う人は受託開発に合っているでしょう。

自分のやりたいことを通したいという気持ちよりも、ある程度フローや型が決まっている方が迷わずに作業を進めやすいと考える人の方が向いています。

 

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転職に成功したAさんの例
  • ご年齢:20代
  • ご経歴:社内SE⇒バックエンドエンジニア
  • 転職期間:約1カ月以内に転職成功

 

Aさんは開発スキルを磨いていける環境への転職をご希望されており、IT求人クエストで自分にマッチした求人に出会い、転職成功しています。

社内のRPAツールの開発・運用や雇用契約書システム開発プロジェクトなどに参画し、プロジェクトリーダーとしてもご活躍されていましたが、客先と人間関係の面でうまくいかず、ご退職を決断されました。今より開発に携わりたいという想いで転職活動をされていたそうです。

 

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自社開発企業の探し方と注意点

 

自社開発企業

 

自分は自社開発企業が向いている、価値観が合うと感じる方に、実際に求人の探し方を解説します。

 

  • ・事業内容とプロダクトの将来性・安定性
  • ・開発体制・チーム構成
  • ・技術スタックや使用言語
  • ・裁量・働き方
  • ・エンジニアの在籍人数や中途採用比率
  • ・「自社開発」と書いていても実態は違う求人に注意

 

自分の希望条件に合う求人探しは、専任のキャリアアドバイザーがサポートする転職エージェントがおすすめです。まずは自分で企業や求人を探してみたい方は、以下ポイントを参考にしてみましょう。

 

プロダクトの将来性と事業安定性

 

プロダクトが市場ニーズに合っているかは、企業分析や業界分析の段階でチェックしておきましょう。

競合との違いや、売上の柱が1つに偏っていないかなど確認しておくことをおすすめします。

リリース実績・今後の機能拡張計画などから、会社としての投資意欲を知ることができます。

 

開発体制・チーム構成

 

自社内にエンジニア・デザイナー・PMなどがどれだけ在籍しているかを確認しましょう。

チーム開発か個人開発か、レビュー文化や開発フローまで明確にされていると安心です。

上流工程に関わる機会があるか、設計・企画フェーズからの参画が可能かどうかもチェックしておきましょう。

 

技術スタックや使用言語

 

自分が今後伸ばしたいスキルに合うか、興味ある技術領域と一致しているかも大切です。

技術スタックが古すぎないか、モダンな開発環境かをチェックしましょう。

GitHubやQiitaでの情報公開・技術ブログなどがあると、技術への取り組み姿勢が見えるため、一度確認してみるとよいでしょう。

 

裁量・働き方

 

「自律的に動ける」「主体的に開発できる」と求人票に記載があっても、実際は厳しい管理体制のケースもあるのが実態です。

コードレビューのやり方、タスクの割り振られ方は上司が全て決めるのか、個人で管理できるのかなど、面接で質問できるとよいでしょう。

また、フレックス制度・リモート可否・副業OKかも含め、働き方の柔軟性も質問することで、多様な働き方に対する制度が整っているか、実用性があるかを確認できます。

 

エンジニアの在籍人数や中途採用比率

 

社内にエンジニアが何人いるかは、自社開発体制の厚みを示す1つの指標です。

中途入社が多い場合、新しい人も馴染みやすい文化があると考えられるでしょう。

一方で、新卒比率が高く体育会系な雰囲気の可能性もあるため、自分の価値観に合うか要確認です。

 

「自社開発」と書いていても実態は違う求人に注意

 

「自社サービスを開発しています」とあっても、実際はSESメインや受託が主業務というケースに注意が必要です。

企業の事業内容の確認や、求人要項のスキル欄などをしっかりと確認しましょう。

また、面接やカジュアル面談で、「売上構成」「自社サービス比率」「直近の案件内容」を具体的に質問することもおすすめです。

 

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自社開発企業への転職を成功させる4ステップ

 

自社開発企業

 

自社開発企業へ転職する具体的なステップは次の4つです。

 

  • ・【スキルの棚卸し】経験を言語化する
  • ・【ポートフォリオの準備】技術力とサービス開発意欲を示す
  • ・【企業研究と面接対策】「なぜそのサービスか」を明確にする
  • ・【転職エージェントの活用】非公開求人と情報を入手する

 

以下、それぞれ解説します。

 

【スキルの棚卸し】経験を言語化する

 

自社開発企業への転職では、「何ができるか」だけでなく「どんな課題をどう解決してきたか」を明確に伝えることが大切です。まずは、担当してきたプロジェクトや使用技術、成果物を具体的に整理しましょう。

技術スキルだけでなく、チーム開発での役割やコミュニケーション、改善提案の経験も言語化できると強みになります。

これらを自分の武器として整理することで、面接や職務経歴書で説得力を持ってアピールできるようになります。

 

【ポートフォリオの準備】技術力とサービス開発意欲を示す

 

自社開発企業は、「どんなコードを書けるか」以上に、「サービスをどう作りたいか」という意欲を重視します。

個人開発のアプリやOSS活動、GitHubでのアウトプットなど、実際の成果物をポートフォリオとしてまとめるとよいでしょう。

完成度よりも、設計思想や課題解決のプロセスを説明できることが大切です。

未経験技術への挑戦や、UI/UXを意識した改善の工夫などが伝わると、エンジニアとしての主体性をアピールできます。

 

【企業研究と面接対策】「なぜそのサービスか」を明確にする

 

自社開発企業では、企業ごとに開発文化や目指す方向性が大きく異なります。

面接では、「なぜそのサービスに共感したのか」「自分の経験をどう活かせるか」を具体的に語れることが鍵です。事前にサービスを実際に使ってみて、改善点や感想をまとめておくと説得力が高まります。

また、技術面接ではチームでの役割や課題解決のプロセスを問われることが多いため、実務でのエピソードを整理しておくと安心です。

企業理解が深いほど、志望動機に厚みが出ます。

 

【転職エージェントの活用】非公開求人と情報を入手する

 

自社開発企業は人気が高く、一般公開されていない非公開求人も多く存在します。

IT業界に強い転職エージェントを活用すれば、求人情報や企業の内部事情、選考傾向を把握できるため、効率的に転職活動を進められます。

また、職務経歴書の添削や面接練習など、客観的なアドバイスを受けられるのも大きな利点です。

ひとりでの転職活動に不安がある方は、まずエージェントに相談し、プロと二人三脚で戦略を立てるのがおすすめです。

 

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自社開発企業への転職成功事例

 

自社開発企業

 

Geekly(ギークリー)で自社開発企業へ転職された方の事例をご紹介します。

 

  • ・同じ業界・職種で年収アップして転職成功されたAさんの例
  • ・憧れの業界へ転職成功されたBさんの例

 

以下、同職種でのキャリアアップと異業界への転職成功事例です。

 

同じ業界・職種で年収アップして転職成功されたAさんの例

 

Aさんは20代後半の方で、Web系SE(インターネット業界)でJava・JavaScriptでの開発・管理やPythonでのシステム構築の経験を積んでいらっしゃいました。

こういったキャリアを活かし、「さらにエンジニアらしい経験を積みたい」という希望を叶えるために、Web系SE(インターネット業界)として自社開発企業へ転職を果たしています。

年収は100万円アップしました。

 

憧れの業界へ転職成功されたBさんの例

 

Bさんは30代前半の方で、フリーランスとしてECサイト中心にWebサイトのデザイン・制作を行っていました。

「憧れのゲーム業界に挑戦したい」という希望があり、フリーランス時代に培ったWebサイト・Webアプリ等の「要件定義から制作までの一連のUI設計の経験」を活かし、Webデザイナー(ゲーム業界)に転職を成功させています。

年収はフリーランス時代より250万円アップを果たしています。

 

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自社開発企業で年収とキャリアの双方を実現しよう

 

 

自社開発企業はシステム開発などの始まりから終わりまで一貫して携わることができ、親しい同僚と仕事ができる安心感があります。また、年収も比較的高く安定感がある点も魅力です。

受託開発企業に勤めていて自社開発企業に興味が湧いた方、または自社開発企業の経験を活かしてキャリアアップ・年収アップを実現したい方も、転職エージェントのサービス利用がおすすめです。

 

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この記事の監修者

【国家資格保有】キャリアアドバイザー 小峰涼平

5年間インフラエンジニアとして新規顧客提案や既存顧客への提案〜運用保守業務を経験。業務を行う中で人材業界へ興味を持ち、22年1月国家資格キャリアコンサルタントを取得。現在、資格を活かしキャリアアドバイザーとしてエンジニアの転職支援を行っております。

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