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プロデューサーとは?年収や仕事内容、ディレクターとの違いを業界ごとに徹底比較

「ディレクターとプロデューサーって何が違うの?」今回はディレクター職に転職を考えている方に向け、仕事内容や年収、各業界での役割について解説します。また混同しがちなプロデューサー職との違いについても分かりやすく解説しますのでぜひ最後までご覧ください。

プロデューサーとディレクターの違い

 

 

  • ① プロデューサーは企画全ての責任者でありディレクターは現場の責任者
  • ② プロデューサーが企画立案を行い、その下でディレクターはクライアントと交渉や現場の指揮をとる
  • ③ 業界によってプロデューサーとディレクターの役割が曖昧で兼務になっているケースもある

 

プロデューサーとディレクターには、責任の重さと仕事をする場所に明確な違いがあります。

プロデューサーはディレクターの上司といったポジションで、企画全ての責任を負う立場にあり、企画の立案やスケジュールなどを行います。

 

一方、ディレクターはプロデューサーの部下というポジションで、プロジェクトの詳細な管理やクライアントとの直接交渉、そして現場の総指揮を行うといった現場の責任者です。

極端なイメージでいうと、プロデューサーが主に会議で総指揮をとり、ディレクターは現場の総指揮を努めます。

プロジェクトメンバーが直接接するのはディレクターということです。

 

プロデューサーはディレクターを任命できる

 

両者にはもうひとつ明確な違いがあります。

それは、プロデューサーはディレクターを任命できるという点です。

プロデューサーはまず「何を創るか」を決めたら実現のために必要な人材を確保します。

ディレクターもこの中に含まれるのです。

 

両者の違いが曖昧な理由

 

プロデューサーとディレクターの違いが曖昧になってしまうのは、業界によってはそれらのポジションが明確になっていない、あるいはプロデューサーとディレクター両方の役割を兼務するということも多いからです。

例えば制作費なども管理するうえで、プロデューサーは自身がディレクターの役割も兼務しようと決めることも可能です。

また、クリエイター発信で何かを創ろうと声が上がり企画が立ち上がることもあります。

この場合、はじめにディレクターが決まり、その後にプロデューサーの着任について是非を決めることもあるのです。

 

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プロデューサーの仕事内容

 

 

  • ① 企画立案
  • ② スケジュールの大枠を組む
  • ③ 総責任者として企画がスムーズに進むようにディレクターと話し合い問題点などについて適切な指示を出す

 

プロデューサーの仕事は、主に企画とそれに関わる全ての責任を負うことです。これは、どの業界でも同じポジションとなります。

 

企画

 

プロジェクトを立ち上げるには、まず企画が必要です。

プロデューサーになるには一つ一つの下流工程のポジションでスキルを積み上げてきた人ですので、それらノウハウを活かして企画を立案します。

そこには、技術力の考慮や市場調査、経験から導き出す完成図、そして完成までの道筋が見えているはずです。

企画力は短期間に養われることはありません。何よりも大切なものは、経験とプロデューサーになるまでに磨かれた勘です。

 

大まかなスケジューリング決め

 

プロデューサーは、企画を実現するまでにどのようなスケジュールで進行するかという大枠を決める必要がります。

そこには、人員の確保や予算の兼ね合いもあり、全てを総合して全体的なスケジュールを決定する必要があります。

ここで立てられたスケジュールを元に、現場のディレクターは更に細かいスケジュールを立て、企画を成功へ導くのです。

 

プロジェクト全体の責任者

 

プロデューサーは立案した企画に関わるプロジェクト全ての責任者というポジションです。

そのため万が一に備えた立ち振る舞いなどのスキルも必要とされます。

現場の進捗が遅れている場合には、ディレクターと話し合うことで現場の状況や温度感を把握し、適切な指示を出すことや、時には士気を上げるような気遣いも必要です。

 

プロデューサーに求められるスキル

 

プロデューサーは戦略を練る仕事なので、実現に向けた交渉や相手を納得させる提案力が求められます。

全体を俯瞰して見る力やニーズを掴む力、経営的な視点やマーケティング知識などに自信がある人は向いていると言えるでしょう。

誰よりもコミュニケーション能力が必要とされるうえに、臨機応変な対応ができる経験とノウハウが最も必要なポジションなのです。

 

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ディレクターの仕事内容

 

 

  • ① 作業の効率化
  • ② プロジェクトメンバーへのアドバイスなどコミュニケーションを頻繁にとって現場の作業が円滑に進むように調整する
  • ③ クライアントと現場の間に入って要望や作業のすり合わせを行う

 

ディレクターは、プロデューサーが企画したプロジェクトを進行するために、現場の総指揮をとります。

企画として動き出したプロジェクトを実現するために細分化し、担当や細かなスケジュール管理、そして現場が円滑に動くようにコミュニケーションをとる役割です。

もちろん、ディレクター自身もプロジェクトの実務を行うこともありますし、全体の進行状況を把握しなければなりません。

プロデューサーへの報告や、プロジェクトメンバーからの要望や質問の取りまとめを行うため、中間管理職といえばイメージしやすいかもしれません。

 

プロジェクト管理

 

ディレクターは現場での細かなプロジェクト管理を行います。

メンバーそれぞれの進捗管理が求められ、進捗が遅ければフォローする体制なども考えなければなりません。

そもそも進捗の遅れなどが発生しないように、プロジェクトをスケジュールに落とし込む必要もあります。

 

また、プロジェクト管理を行うために管理ツールを導入するなどの効率化を目指さなければなりません。

例えばIT業界であればRedmine(レッドマイン)やサイボウズのプロジェクト管理サービスなど、頼れる管理ツールはいくつか存在しますので、誰もが使いやすいツールの選定も重要な仕事です。

 

メンバーとのコミュニケーション

 

企画に関わる全てのメンバーとコミュニケーションを取ることも大切です。

メンバーは全員が目的に向かってそれぞれの作業を進めますが、例えば細かな選択肢や改善点がある場合にはディレクターと相談します。

ディレクターは企画にふさわしい答えをメンバーへアドバイスする必要があります。

 

この時、普段からメンバーとのコミュニケーションが取れていないと、問題のスムーズな解決ができない場合があったり、そもそもメンバーが悩みや問題をディレクターに相談できないという関係性を作ってしまうのです。

ディレクターを経験することで、問題解決とコミュニケーション能力を向上させることができますが、ディレクターというポジションになるには、最低限のこれらスキルが必要になるということです。

 

現場とクライアントの調整

 

企画を実現させるための現場において、ディレクターが現場の総指揮をとります。

現場の作業と、お客様であるクライアントがいる場合にはその橋渡しを行うのもディレクターです。

どうしても実現できない問題が発生した場合には、代替案を用意してクライアントと落とし所を探すといった業務もあります。

 

また、クライアントからの無理な要求がある場合にも、現場の負担を考慮してコントロールすることも大切です。

クライアントとは常にコミュニケーションをとり、良い関係を築いておくことも重要なポイントとなるのです。

 

ディレクターに求められるスキル

 

高いコミュニケーションスキルを要するディレクターは、特に共感力が必要です。

また円滑に進めるためには交渉力も求められます。

一方で、クオリティを重視するなど成果物へのこだわりも欠かせません。

現場とプロデューサーの板挟みになる立場なので、トップで指揮したい人よりはナンバー2でコントロールできる能力があると活かせるでしょう。

 

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ディレクターに向いている人の特徴

 

 

ディレクターに向いているのは、視野がひろく物事を客観的に捉える能力に長けた人です。

全体を俯瞰して判断し、公平な判断を下すことが求められます。

現場では多くの人が携わるため、スムーズに業務を遂行するためには先を見越して考える力や高い調整力が必要です。

これらは優れた観察力がなければ実現できません。

チームメンバーそれぞれを適切に管理し、モチベーション維持や能力の向上などに努めることもディレクターの重要な役割です。

不足の事態にも対応できる力、プレッシャーがかかる状況下でも責任者として業務を行う力を持った人は適性があります。

 

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IT業界におけるプロデューサーとディレクターの違い

 

 

IT業界では、Web関連のプロジェクトで「プロデューサー」や「ディレクター」というポジションがよく聞かれます。

Webプロデューサーは、やはり企画となる事業計画を立案します。そこでは市場調査や予算計画、技術者の選定や外部クライアントとの折衝を行います。

その後、ディレクターがWeb画面を含めたシステム設計を担当し、コーディングや運用に入るという流れです。

 

ただし、IT業界ではプロデューサーというポジションがなく、全てをディレクターが担っている現場を多く見ます。

この場合、ディレクターはプロデューサーの仕事内容も兼任することになりますので、求められるスキルは非常に高くなります。

 

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その他の業界のプロデューサーとディレクターの違い

 

 

プロデューサーとディレクターの役割は、ほとんどの業界で共通するものですが、その業界ごとに守備範囲が変わる場合もあります。

 

テレビ業界

 

テレビ業界におけるプロデューサーとディレクターは、以下のように業務の違いがあります。

 

  • プロデューサー:企画の考案、番組の枠組み決定、予算管理、キャスティングなど

  • ディレクター:実質的な番組制作、編集作業など

 

プロデューサーは考案した企画を通すことから始まります。決定した番組はディレクターが現場を指揮して作成されます。

 

広告業界

 

広告業界においても、プロデューサーとディレクターの役割は同じですが、ディレクターは分野によってそれぞれが配置されます。

 

  • プロデューサー:クライアントとの折衝、企画提案、チーム編成、予算と時間管理
  • ディレクター:編成されたチームでの総指揮

 

広告業界でのディレクターは、広告のプラットフォームによって分野ごとに配置され、責任者となります。これは“広告”が現代においてあらゆるメディアに対応したことを意味しています。

 

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プロデューサーとディレクターの年収の違い

 

 

ここまでプロデューサーとディレクターの仕事内容について解説しました。実際に彼らはどれくらいの給料を貰っているのでしょうか。各業界のプロデューサーとディレクターの年収についてみていきましょう。

 

IT業界におけるプロデューサーとディレクターの年収

 

IT業界では多くの場合、プロデューサーとディレクターは明確に分かれておらず、プロジェクトマネージャーと呼ばれる場合があります。

平成29年度に経済産業省が公開したデータによると、平均年収は500万円~1,000万円と広範囲です。これは、IT業界におけるプロジェクトマネージャーの意味が広いからだと考えられます。

 

プロジェクトマネージャーと一口に言っても、小規模な開発チームのリーダーにすぎない場合もあれば、何千人が稼働するプロジェクトの予算や全体指揮に関わるようなディレクターと遜色ないプロジェクトマネージャーもいます。

プロジェクトマネージャーの持つ影響力に比例して年収が上がっていきますので、担当するプロジェクトや工程によって年収に違いが出るのです。

 

テレビプロデューサーとテレビディレクターの年収

 

プロデューサーとディレクターの名称がよく使われるテレビ業界での年収はどれくらいなのでしょうか。

テレビ業界のプロデューサー・ディレクターと一口に言っても、実際にはキー局・地方局・番組制作会社によって年収にばらつきがあります。

 

テレビ業界はピラミッド構造なので、頂点に立つキー局の年収が最も高いといわれており、転職サイトのDODAによるとキー局のプロデューサー・ディレクターの年収は1,000万円を超える一方で、番組制作会社だと日本全体の平均年収までに落ちます。(引用元:DODA )

しかし、近年はYouTubeやAbemaTVといったテレビ局が関与しないメディアの影響力が高まっており、少数のテレビ局が独占する状況が変わってきていますので、平均年収にも影響を出る可能性があります。

 

広告業界におけるプロデューサーとディレクターの年収

 

広告業界においても、現場での仕事の経験を生かしてディレクターとなり、さらに上層のプロデューサーに就くというキャリアパスがあります。

広告の場合は、役職の違いに加えて、テレビやWEBなどのメディアによって年収にばらつきがあります。

マイナビAGENTによると、広告業界におけるプロデューサー・ディレクターの年収は400万円~600万円といわれています。(引用元:マイナビAGENT)

こちらもテレビ業界と同じで、大手の広告代理店であれば年収1,000万円を超えるケースもあるようです。

 

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職種理解を深めてやりたい仕事を見つけよう

 

 

  • プロデューサーは企画の全責任者であり、ディレクターは現場の責任者
  • プロデューサーは企画立案や予算、人員確保を考慮した全体的なスケジュールを組む。
  • ディレクターはクライアントと現場の間に入り円滑にプロジェクトが進むように調整する
  • IT業界ではプロデューサー業とディレクター業を兼任していることが多い

 

プロデューサーとディレクターの業務が区別しにくい原因は、業界によって仕事の範囲に多少ズレがあるからです。

テレビ業界ではしっかりと分けられている印象がありますが、IT業界のWeb作成では、ディレクターが全てを取り仕切るところも少なくないのです。

しかし、求められるスキルは同じで、コミュニケーション力はもちろん、企画力や統括力、そして多くの経験と勘を必要とします。業界で長く続けていく目標となり得るポジションと言えるでしょう。

 

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この記事の監修者

【国家資格保有】キャリアアドバイザー 小峰涼平

5年間インフラエンジニアとして新規顧客提案や既存顧客への提案〜運用保守業務を経験。業務を行う中で人材業界へ興味を持ち、22年1月国家資格キャリアコンサルタントを取得。現在、資格を活かしキャリアアドバイザーとしてエンジニアの転職支援を行っております。

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