
社風が合わない!退職理由の伝え方例文や転職するための6ステップ
この記事では、社風が合わない場合の対処法と、退職理由としての伝え方を解説します。社風や理念のミスマッチはネガティブな印象を与えてしまう可能性があるため、伝え方の工夫が大切です。例文とポイントを参考に、退職理由を誤解なく伝えましょう。
目次
「社風が合わない」と感じる原因と退職理由の例文
「会社の方針と合わない」と感じたことを退職時にそのまま伝えてしまっては、その後トラブルの原因になってしまうかもしれません。
まずは方針が合わないと感じる4つの具体例と、それぞれの場合の伝え方の例文やポイントを解説します。
- ・古い慣習が残っている時の退職理由例文2選
- ・今の会社が合わないと感じたら転職も検討しよう
- ・仕事の進め方が合わない時の退職理由例文2選
- ・トップダウン思考な時の退職理由例文2選
- ・体育会系の雰囲気が合わない時の退職理由例文2選
また、自分の適性に合った仕事を探すための方法もご紹介します。
古い慣習が残っている時の退職理由例文2選
残業や休日就業は当たり前、女性の立ち位置が低い、有給休暇が取りづらいなど、古い慣習が残っている企業もあります。
最近はリモートワークや時短勤務など、自由な働き方を実現できる制度を充実させている企業も増えています。
そのため、仕事とプライベートを充実させたい方にとって、古くからの働き方が残存していることに不快感を抱くことがあります。
例文②
・残業や休日就業が当たり前に根付いており、実際に体調を崩している社員もいる環境でした。就業環境を見直す兆しもないため、自分にあった環境で業務パフォーマンスを最大限に発揮して働きたいと思っています。
例文②
・古いやり方に固執し、安定志向な職場でした。新しい技術や情報をキャッチアップすることが得意なので、積極的に情報共有を行い、自分の業務やチームの成長に活かしたいです。
今の会社が合わないと感じたら転職も検討しよう
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仕事の進め方が合わない時の退職理由例文2選
「保守的で今までのやり方に固執し、新しい技術を取り入れることに消極的である」、「業務上の決定までにスピード感がない」など、仕事の進め方から会社の方針と合わないと感じる場合もあります。
また、入社したときは自分の方針と合っていたとしても、会社の規模感が大きくなったことで方針が変わってしまい、仕事の進め方や取り組み方に違和感を感じてしまうこともあるでしょう。
例文②
・前職では個人で行う業務が多く、やりがいを感じにくい環境でした。チームで達成感を感じながら、業務に取り組みたいという気持ちが強く転職を考えました。
例文②
・普段から自己研鑽をする習慣が身についていましたが、前職では発揮する機会が少ないことに違和感を感じていました。得た情報はアウトプットを通して実務に還元していきながら、将来的には〇〇というポジションを目指し、スキルアップをしていきます。
トップダウン思考な時の退職理由例文2選
上長の発言で急に業務の方針が変わる、部下の意見が反映されにくい環境では、仕事のやりがいややる気も感じにくいでしょう。
社歴や年齢に関係なく、自由な意見交換で新しいアイデアを生み出していきたいという人にとっては、仕事の進め方に大きなストレスを感じる原因となります。
例文②
・会社の方向性が不明瞭であり、自身の目標とギャップを感じていました。会社の方針に共感しながら、同じベクトルで働きたいという気持ちが強く転職を考えました。
例文②
・年齢や社歴に関係なく、柔軟に意見交換を行い、チャレンジすることを受け入れてくれる職場で働きたいと思っています。
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体育会系の雰囲気が合わない時の退職理由例文2選
会社内の雰囲気は人間関係の良し悪しを形成していることもあるため、仕事をする上で重視している方もいます。
例えば「体育会系の社風」であれば、上下関係が厳しく、上司に意見を発言しにくいなどの特徴があります。体育会系の雰囲気に馴染みのない人からすると、威圧感やストレスを感じてしまうこともあるでしょう。
フラットな環境で働きたい、自分のペースで仕事を進めたいという方は合わないと感じてしまうことが多いです。
例文①
・厳しいノルマを課せられることもあり、達成するまでは残業を強いられることもありました。仕事とプライベートにメリハリをつけることで、業務の効率化を図り、成果を上げて働きたいと考えています。
例文②
・年功序列(上下関係が厳しく)で上司に個人の意見を発言・提案することが難しい環境でした。個人の意見やアイデアを発言しやすく、議論も気軽に行えるようなフラットな環境で働きたいと思っています。
「会社の方針が合わない」退職理由を伝える時のポイント
転職先での面接時に退職理由を聞かれたときは、方針が合うことを重視している背景や、入社後どのように働いていきたいのかなど具体的なイメージを伝えることが重要です。
入社後、辞めずに定着して働いてくれるのか、どのように活躍してくれるのかなど、採用担当者の懸念を払拭できるような伝え方になるように工夫しましょう。
不満をポジティブに言い換える
「方針が合わなかったため、転職をしました」と素直に伝えることは避けましょう。不満だけ伝えてしまうと、採用してもすぐに退職してしまうのではないかという懸念を与えかねません。
例えば「残業や休日就業が当たり前に根付いている」という不満の場合は、「仕事外の時間をスキルアップに費やしたい」など不満を転職先で叶えたいことに言い換えて前向きに伝えましょう。
転職先での具体的な働き方ややりたいことを伝える
方針に共感したということだけでなく、転職先でどのような業務に携わりたいのか、自分に合った環境に転職することで、会社にどのように貢献し、活躍していけるのかを伝えるようにしましょう。
そうすることで、企業側に採用するメリットや入社後のイメージをもたせることができ、面接でも好印象を残すことができます。
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「社風が合わない」で転職できる?決断する前に確認すること
そもそも「方針が合わない」とはどういうこと?
「会社の方針」とは、その企業にとっての目標を達成するための方向性や考え方であり、企業理念が反映されるものです。また、会社の方針は企業独特の価値観や雰囲気、体質である社風にも影響します。
会社の方針には、例えば次のような指針が該当します。
- ・経営方針
- ・部門方針
- ・行動指針
会社の方針と自分が目指す方向性がかけ離れすぎていると、合わないと感じやすいでしょう。
例えば自分が所属する部門の方針として効率性が重視されている場合、じっくりと1つの仕事に向き合いたい方や1人で完了させたい方にとっては落ち着かないと感じるかもしれません。
転職の目的や会社に貢献できていること
現在の会社へ入社したことにより、実現できた目標や、自身が会社に貢献できていることはあるでしょうか。
現職で得たポジションや評価、待遇などのメリットを捨ててまで転職する必要があるのかを検討します。
目標や希望を達成できており、将来的にもキャリアアップが見込める環境であるのにも関わらず、転職してしまうことはもったいない結果になることもあります。
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時間で解決できないか
会社の方針が合わないと感じる要因として、経営者の考えや最終目標、仕事に対する価値観、人間関係などが考えられます。
経営者の考え方や会社の方針に対して感じる違和感は、自身の努力や時間により解決することが困難です。
しかし人間関係が原因の場合は、そもそも会社の方針に関係なく、個人間の問題であることも少なくありません。この場合、部署異動やリモートワークなどで環境が変わることで気持ちが切り替わり、働きやすくなる可能性もあります。
自分が何に対して不満を感じているのかを整理し、時間や環境の変化により解決することができないのか、冷静に判断しましょう。
嫌いな上司の特徴を社風と勘違いしていないか
社風は組織全体に共通する特徴であり、会社の方針が反映されやすいものです。
苦手な上司や同僚の考え方や行動、態度など、特定の人にしか当てはまらない特徴を会社としての方針だと勘違いしていないか改めて確認することをおすすめします。
どの会社にも必ず異なる意見を持つ人はいます。特定の人の意見や行動だけでなく、包括的な視点で会社の方針を判断しましょう。
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理想の方針を言語化できるか
漠然と「合わない」と感じているだけで、肝心の理想が明確でないとミスマッチを繰り返してしまう可能性があります。
何が合わないと感じているのか、なぜそう感じるのかを掘り下げて考え、具体的にどのような方針を求めているのかが言語化できるでしょうか。
業務上受け入れられないと感じる点をピックアップして「合わない」と感じる要因が自分にあるのか、会社にあるのかをまず確認してみましょう。
転職を決断する判断基準3つ
会社の方針が合わないことを理由に転職してもよいのか迷ったら、次の判断基準を参考にしましょう。
①長期的なキャリアが望めない
抱えている問題が将来的に解決する見込みがない、長期的なキャリアが望めないのであれば、転職を検討しましょう。
会社と自分の将来の目標や展望に食い違いがある環境に居続けることで、自身の成長やスキルアップの場を制限されてしまうこともあります。
方針が合う新たな環境に移ることで、より充実したキャリアを築くことができるようになります。
②心身に影響が出ている
方針の不一致により、心身に影響が出るほどストレスや不満を感じている場合です。
体に症状として現れてからでは、回復して次のステップに踏み出すことが難しくなってしまうこともあります。
また、実際に体調を崩している社員がいる場合は、なおさら転職を検討した方がよいでしょう。
③業務パフォーマンスに支障をきたしている
自身の価値観や目標に沿った環境で働けないことで、業務に対するモチベーションやパフォーマンスが減退する場合があります。
自分にあった環境で働くことができれば、職場にも馴染みやすく、業務パフォーマンスを最大限に発揮して働くことができます。
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社風が合う職場へ転職するための4ステップ
考え方や方向性など、方針が合う会社へ転職するための手順は次の通りです。
- 方針が合う会社を見つけるための自己分析
- 企業研究をする
- 転職エージェントに相談する
- 選考を通して知る
方針が合わないことが理由で転職を検討する方は、転職希望先の企業をさまざまな角度から研究することをおすすめします。
やり方はわかったが時間が取れない、もっと詳しく知りたいという方は、転職エージェントへの相談も検討してみるとよいでしょう。
STEP1:方針が合う会社を見つけるための自己分析
自己分析を通して、自分の性格や仕事における人間関係のあり方や価値観を把握します。
同じ悩みで転職を繰り返さない、早期離職を防ぐためにも、自己分析で自分に合う方針を明確にしておきましょう。
具体的に方針とのミスマッチを感じた点や、仕事に対する価値観、人間関係や職場の雰囲気など、自分が重視していることから、「受け入れられること」と「受け入れられないこと」を明確にします。
そうすることで、自分の性格に合った働きやすい方針の会社を見つけることができます。
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STEP2:企業研究をする
企業研究も、複数の方法を併用するのがおすすめです。
会社HPから知る
企業理念やビジョンには会社の方針や目指す姿が記載されています。
予め、自分の考え方や仕事で目指したいことが企業の考え方と近いのか事前に知ることで、入社後のミスマッチを軽減することができるでしょう。
社員インタビューを参考にする
会社HPの採用ページや転職サイトに、社員インタビューが記載されていることもあります。
実際に会社で働いている現場の生の声を聞くことで、職場の雰囲気や仕事に対する取り組み方など、実際に働くことでしか得られない情報を知る手がかりとなります。また、実際に働く姿もイメージしやすくなります。
同業界の複数の企業を比較する
同じ業界内であっても企業によって特色は異なるため、複数の企業を比較することでそれぞれの理念や方針が見えてくるでしょう。その違いは「なぜこの企業を選んだのか」という志望動機にもつながる重要なポイントです。
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STEP3:転職エージェントに相談する
転職エージェントに相談することで、自分の希望条件や転職理由、性格をふまえて価値観が合った企業の紹介を受けることができます。
自分の価値観に合うのはどのような企業なのか、どういった方針の企業であれば方向性に共感できるかなど、探し方が分からない場合も企業の内情を知る転職エージェントへの相談がおすすめです。
特に、求人を探してみたが自分に合う具体的な条件が分からないという方は、非公開求人の紹介なども含めた転職エージェントのサポートを受けてみましょう。
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STEP4:選考を通して知る
直接社員と話すことで、人柄を把握する手がかりになります。
面接時には逆質問の場がありますので、会社HPには記載されていない、気になる点を質問してみましょう。
また、入社前に社内見学の機会を設けている企業もあります。実際に働く現場を見ることで、社員同士のコミュニケーションの取り方や雰囲気から社内に浸透した方針を汲み取ることもできます。
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面接で「社風が合わない」と伝える際のNG例文
転職の面接において、「社風が合わない」という退職理由は伝え方次第であなたの評価を大きく左右します。良かれと思って正直に話したつもりが、面接官に「協調性がない」「他責思考だ」といったネガティブな印象を与えてしまうケースは少なくありません。
ここでは、面接で「社風が合わない」と伝える際のNG例をご紹介します。
- ・個人の批判や愚痴を話す
- ・一方的に批判する
- ・具体性のない曖昧な説明をする
1つずつ解説していきます。
個人の批判や愚痴を話す
「人間関係が悪くて…」と個人の批判や愚痴を話すことで、面接官にネガティブな印象を与える可能性があります。たとえ事実であったとしても、特定の個人や人間関係への不満を退職理由として話すのは避けましょう。
面接官が知りたいのは、あなたが愚痴を言う人物かどうかではなく、ストレスのある環境でどのように対処し、貢献できるかです。人間関係への不満は、ポジティブな「チームワークへの意欲」に変換して伝えるようにしましょう。
NG例文
「上司が高圧的で、チーム内の雰囲気も悪く、コミュニケーションが取りづらい環境でした。もう少し風通しの良い職場で働きたいと考えています。」
一方的に批判する
現職の体制や方針への批判も、あなたの評価を下げてしまう可能性があります。たとえそれが事実で、改善したいという思いがあったとしても、一方的な批判は良い印象を与えないでしょう。
会社のやり方を否定するのではなく、「自分はこうしたい」「このような環境で貢献したい」という前向きな姿勢で語ることが重要です。「もっと効率的なアプローチで成果を出したい」といった、主体性のある表現に言い換えてみましょう。
NG例文
「現職は昔ながらのやり方に固執しており、新しいツールや効率的な手法を導入する文化がありませんでした。もっと先進的な環境で働きたいです。」
具体性のない曖昧な説明をする
「何となく」「雰囲気が」といった抽象的な言葉で説明を終えてしまうと、面接官に「自己分析ができていない」「言語化能力が低い」と判断されてしまう可能性があります。
「社風が合わない」という理由自体は問題ありません。大切なのは、「なぜ、どのように合わなかったのか」「だからこそ、どのような環境を求めているのか」を具体的に説明できることです。
まずはあなた自身が感じるミスマッチの正体を言語化し、それを自身のキャリアプランと結びつけて語れるように準備しておきましょう。
NG例文
「会社の雰囲気が、自分には何となく合わないと感じていました。もう少し自分らしく働ける場所を探しています。」
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IT業界の転職はギークリーに相談を
会社の方針と合わないと感じながら働き続けるのはストレスがたまりやすいでしょう。
対処法を試してみて、それでもやはり合わなくて辛いと感じる場合は環境を変えることを検討してみることも大切です。
自分の価値観にあった方針の企業へ転職することができれば、入社後ストレスなく働くことができるようになるでしょう。
「エンジニアとして上流工程に携わりたい」
「IT業界に転職して年収を上げたい!」
「もっと自分に合った環境で働きたい!」
などのキャリアのお悩みは是非、「IT・Web業界の知見が豊富なキャリアアドバイザー」にご相談ください!
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