- Geekly コラム
リモートワークってどんな働き方?IT業界での実態調査も用いて徹底解説します!
リモートワークとは、「オフィスに出社せず働く場所を自由に選択して働くこと」を意味しています。一度は耳にしたことがある言葉だと思いますが、実際に経験したことがある人はどのくらいいるのでしょうか?今回は弊社をご利用いただいた転職者へのアンケートを元に、リモートワークのメリットやデメリット、向いている職業についてご紹介します!

リモートワークとは
リモートワークの意味
リモートワークという働き方をご存知でしょうか?
リモートワークとは、「オフィスに出社せず、働く場所を自由に選択して働くこと」を意味します。
インターネットが普及した現代、オフィスにいなくても仕事が可能であるため、リモートワークを導入する企業やリモートワークで働く人が増えてきています。
リモートワークを導入する企業は増えている
総務省がテレワークの導入に関する調査を行っておりました。
(参考:総務省「平成 30 年通信利用動向調査の結果」)
※「テレワーク」と「リモートワーク」はほぼ同じ意味です。
以降、「テレワーク」=「リモートワーク」という認識でお読みください。
尚、詳しい違いについては下記の記事をご覧ください。
以下のグラフは「企業のテレワークの導入率の推移」についてです。
図表:企業のテレワーク導入率の推移
出典:『テレワークの導入やその効果に関する調査結果』(総務省ホームページ)
グラフからもテレワークを導入する企業が年々増えていることが分かります。2018年には19.1%の企業がテレワークを導入していることが分かります。
「働き方改革」や「人材の確保」という観点からもテレワークを導入する企業が増えていることが伺えます。
次に「産業別テレワークの導入状況」のグラフです。
図表:産業別テレワークの導入状況
出典:『平成 30 年通信利用動向調査の結果(概要)』(総務省ホームページ)
テレワークの導入率を産業別にみると、「情報通信業(本記事ではIT業界とします)」が全体の平均値と比較しても20%近く高いことが分かります。
この結果からも、IT業界は他の産業と比較してもテレワークを導入しやすい業界であることが伺えます。
そこで、主にIT業界に携わる方が多い、「弊社を利用していただいた転職者の方」を対象にリモートワークに関するアンケート調査を実施しました。
リモートワークに関する調査について
期間:2019年11月5日~2019年11月30日
調査対象:弊社にご来社いただいた20代~40代の方
調査方法:ご面談後にチェック形式のアンケート調査を実施
対象人数:622名(未回答を取り除いた有効回答のみカウント)
調査内容:下記2つに関するアンケートを取りました。
① リモートワークの経験の有無
▼ リモートワークについて【経験あり】を選択した方には、以下の質問についても回答いただきました。
② リモートワークを経験して良かったこと(複数回答可)
調査結果
リモートワーク経験者は30%超え
弊社GeeklyはIT業界に特化しており、弊社をご利用いただく転職者の方の多くがこれら業界に属しています。
そんな転職者の皆様を対象に「リモートワークの経験の有無」についてアンケートをとったところ以下の結果になりました。
リモートワークを経験したことがある人が33%いることが分かりました。
総務省の調査から分かる通り、IT企業のリモートワーク導入率は高く、このことからもIT業界はリモートワークの浸透率が比較的高いことが分かります。
これはおそらくIT業界に分類される職種がリモートワークに向いているからだと考えられます。
実際に向いている職業については、「リモートワークに向いている職種」の章でご説明します。
リモートワークの魅力
リモートワークの経験がある人を対象に、「リモートワークを通して“良かった”と感じること」についてアンケートをとりました。結果は以下のグラフの通りです。
1位「好きな場所で仕事ができるようになった」(56.6%)
2位「通勤のストレスが無くなった」(53.7%)
3位「時間を効率的に使えるようになった」(48.8%)
「好きな場所で仕事ができるようになった」「時間を効率的に使えるようになった」の選択肢に回答する人が多いことから、時間配分や働く場所を自由に決めて働けることにメリットを感じる人が半数近くいる事が分かります。
また、「通勤のストレスが無くなった」と回答される方も半数以上いました。
「通勤ラッシュによるストレスは戦場以上」とも言われています。(参考:『通勤ラッシュによるストレスは戦場以上–調査報告』(CNET Japan) )
つまり、通勤はストレスの大きな要因となっていると考えられます。
アンケート結果からも、通勤が無くなることにより、ストレスの低下に繋がった人が多いということが分かりました。
リモートワークを利用することによるメリットとデメリットは何が挙げられるのでしょうか?
リモートワークのメリット・デメリット
メリット
【通勤に費やす時間やストレスを削減できる】
アンケートの結果からも伺えるように、通勤に費やす時間や通勤によるストレスを低下できるのは大きなメリットです。
家が勤務地から遠い人でしたら、その分の時間を別の作業に費やすことが出来ます。
近い人でも通勤ラッシュを避けることが出来るため、無駄にストレスを感じることはありません。
【好きな場所で働ける】
リモートワークは働く場所を職場に縛られず、自分で選ぶことができます。
自宅で働くこともできれば、カフェや図書館で働くこともできます。つまり、自分の気分によって、最適な場所を選択できるため、よりストレスが少ない環境で働くことができます。
リモートワークに似た言葉として「在宅ワーク」というのがありますが、これはリモートワークの1つで、働く場所を自宅に限定した場合を指します。
【時間を自由に使える】
リモートワークは、自分で時間を配分して働くことが可能です。
例えば、家庭がある方でしたら子供の送り迎えの時間を加味した上で、働く時間を調整することが可能です。
つまり、自分のライフスタイルに合わせて働き方を決めることが出来るのです。
デメリット
【コミュニケーションが難しい】
職場に出向かない分、必然的に対面でのコミュニケーションは減ります。
リモートワークは基本的にメールやチャットツールでコミュニケーションを取りますが、対面と比較するとお互いの些細な情報を読み取ることが出来ません。その為、リモートワークのコミュニケーションは、「要点を簡潔にまとめて相手に伝える能力」が必要になります。
最近ではビデオチャットなどのツールも出てきているため、そういったツールを活用するのも良いかもしれません。
【出費が増える】
自宅で仕事をすると必然的に空調設備等の光熱費が掛かってきます。また、カフェやコワーキングスペースで仕事をするとしても、その利用料を支払う必要があります。
このように職場で提供されていた設備費等の費用を自分で賄う必要があり、出費が増えます。
【相談がしづらい】
職場であれば、問題が発生した場合や行き詰った場合でも、すぐ近くの上司などに相談して解決できるかもしれません。しかし、リモートワークの場合、問題が発生した場合や行き詰った場合でも、ある程度自分で整理して報告や解決する必要があります。
新人育成の観点ではリモートワークは向いていない働き方かもしれません。
【環境に依存する】
リモートワークをする上で、もしWiFiなどのネット環境が無い環境であれば仕事が成りたちません。
仕事で必要な環境を自分で整える必要があります。
【自己管理能力が必須】
リモートワークは自分の裁量で仕事ができます。
逆にいってしまえば、だらだらと仕事をしたり、時間を意識せず仕事することも可能です。つまり、仕事の効率が悪くなってしまう可能性があります。
自分でタスク管理を行い時間配分定めて完遂する能力は、リモートワークをする上で必須といえるでしょう。
リモートワークに向いている職種
アンケート結果で多かった職種
【ITコンサルタント】
ITコンサルタントの仕事として「客先への提案」「提案資料の作成」といった内容が挙げられます。コンサルタントの仕事は基本的に客先で行うことが多く、そもそも職場に出向くことも少ないです。また資料の作成もインターネット環境さえあれば、どこでも可能であるためリモートワークに向いています。
【Webデザイナー】
Webデザイナーは「成果物」が明確です。仕事内容として、Webサイトのデザインを作る事であり、仕事が完遂しているかどうかは一目瞭然です。
また、その完成したデザインもデータで送受信可能であるためリモートワークに向いていると言えます。
【システムエンジニア・プログラマー】
Webデザイナー同様に「成果物」が明確な点でリモートワークに向いているといえます。
作成したプログラムが要件通りに動けば完了であり、明確にゴールがあります。こちらも、作成したプログラムデータはインターネットを介して送受信可能であるため、リモートワークに向いていると言えます。
【IT営業】
営業職はそもそも訪問先に出向くケースが多く、アポの前後の時間は、訪問先周辺のカフェなどで仕事をする人も多いです。
そういった意味でも営業職はリモートワークに向いているといえるでしょう。
その他の職種
【Webマーケター】
Webマーケターの主な業務内容はデータの収集と分析であり、インターネット環境があれば職場でなくても仕事が可能です。分析した結果の報告や施策の会議をするために職場に赴く必要がありますが、こちらもテレビ会議などを用いればフルリモートにすることも十分可能です。
【ライター】
ライターの業務内容は、基本的にPCに向かって記事をタイピングすることです。
成果物は「記事」であり明確です。ライターはどこでも作業可能であり、リモートワークに非常に向いている職種になります。
フリーランスの案件としても多数存在します。
まとめ
リモートワークは、「通勤のストレス」や「時間や場所の制約」に縛られない働き方であり、それをメリットに感じている人も多いようです。
また、家庭の事情や職場が遠い関係で働くことが出来なかった人でも、リモートワークの導入により働けるようになるかもしれません。
・自己管理能力を身に付ける
・リモートワークで必要なコミュニケーション能力を付ける
上記2点を意識すれば、リモートワークを導入しても問題なく仕事ができるでしょう。
今回の調査でも分かったように、特にIT業界はリモートワークがしやすい業界です。
「セキュリティ面での問題」「管理も難しさ」「評価の難しさ」などの問題はありますが、今後も導入する企業が増えることが推測できます。
もし、時間や場所に縛られない新しい働き方を検討してみたいという方は、リモートワークを導入している企業に転職するのも1つの手です。
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