
Webディレクターのキャリアパス・年収・将来性!未経験転職の方法も
この記事では、Webディレクターのキャリアパスを解説します。Webディレクターからのキャリアパスは、年収アップを期待できる仕事が多いです。これからWebディレクターを目指す方は、未経験転職の方法確認と、キャリアプラン設計の参考にしましょう。
目次
Webディレクターがキャリアパスを考えるべき理由とは?
Webディレクターは、キャリアの分岐点となる重要ポジションです。「ディレクターを経て〇〇になりたい」といった明確なゴール設定がキャリアアップ成功のコツです。
自分の「得意領域(企画/技術/分析/交渉)」によって分岐先の最適解が変わるため、まずは前提として、なぜキャリアパスを考える必要があるのか、現在のWebディレクターの市場価値を含めて確認しておきましょう。
- ・Webディレクターの需要は今後も拡大し続けるため
- ・キャリアチェンジの選択肢が豊富なため
- ・経験とスキル次第で年収アップを目指せるため
以下、それぞれ解説します。
Webディレクターの需要は今後も拡大し続けるため
Webディレクターは、Webサイトやサービスの制作・運用におけるハブとして重要な役割を担います。
近年は企業のDX推進や自社メディアの強化、EC市場の拡大などにより、Web関連のプロジェクトが増加傾向です。これに伴い、進行管理・要件定義・品質管理を一手に担うWebディレクターのニーズも高まり続けています。
特に、複雑化するチーム構成や多様な制作手法への対応力が求められていることから、ただの進行管理ではなく、価値を創出できるWebディレクターの市場価値は今後さらに高まると予測されます。
そのため、現時点での自身の市場価値を把握したうえで、目指す方向性を決めることが大切です。市場価値=適正年収の診断は、以下のボタンから行えます。
\ 簡単3分で適正年収が分かる! /
キャリアアップ・キャリアチェンジの選択肢が豊富なため
Webディレクターは、企画・デザイン・開発・マーケティングと、Web制作のあらゆる工程と関わる立場です。
そのため、経験を通じて多様なスキルを獲得しやすく、将来的に「プロデューサー」「マーケター」「コンサルタント」など、幅広い職種へのキャリアチェンジが可能です。
特定の領域に専門性を深める、マネジメント志向で全体統括を目指すなど、自分の目指す将来性や価値観に合うキャリアプランを構築しましょう。
自分の志向や得意分野に応じて進む方向を選べる柔軟性が、Webディレクターという職種の大きな魅力の一つです。
経験とスキル次第で年収アップを目指せるため
Webディレクターは実力主義の傾向が強く、担当する案件の規模や、自身のスキルの幅・深さによって、収入に大きな差が出る職種です。
特に、要件定義やUI/UX設計、マーケティング理解までカバーできる人材は、クライアントからの信頼も厚く、高単価案件を任されやすくなります。
また、プロデューサーやコンサルタントなどへのステップアップも、年収レンジが大きく上がる傾向です。
そのため、今のポジションに満足せず、将来を見据えて動くことが収入面でのキャリアアップには不可欠です。
\ 簡単3分で適正年収が分かる! /
Webディレクターのキャリアパスの方向性4つと決め方
ここからは、Webディレクターから目指せるキャリアパスの選択肢について解説します。まずは方向性です。
- ①知識や技術を深めたいなら、専門性を極める「スペシャリスト」
- ②チームをまとめて成果を出したいなら、組織を率いる「マネジメント」
- ③新しい領域に挑戦したいなら、他職種へ転身する「キャリアチェンジ」
- ④今の職場で安定的に成長したいなら、昇進・昇給を目指す「社内キャリアアップ」
まずは全体像を把握して、3年後、5年後をイメージしてみましょう。
①知識や技術を深めたいなら、専門性を極める「スペシャリスト」
Webディレクターとして広く関わった領域の中から、自分の得意分野に特化し、専門職としての道を深めていくのがスペシャリスト志向のキャリアです。
たとえば、マーケティング施策に強みを感じるならWebマーケター、ユーザーデータの活用に関心があるならWebアナリストといった形で進むと、モチベーションを維持しながらキャリアアップできるでしょう。
技術や知識を追求することが好きで、特定領域での成果を出すことにやりがいを感じる人に向いています。プロジェクトの「広さ」より「深さ」で価値を発揮したい人におすすめのキャリアパスです。
②チームをまとめて成果を出したいなら、組織を率いる「マネジメント」
チームやプロジェクト全体をまとめる役割に魅力を感じるなら、マネジメント志向のキャリアが適しています。
Webプロデューサーや部門マネージャーとして、予算管理、戦略立案、メンバー育成などを担う立場へとステップアップする形です。
クライアントとの交渉力や意思決定力が求められるため、「人を動かすことにやりがいを感じる」「物事を俯瞰で見られる」といった資質が活かされます。
組織の成果に対して責任を持ち、影響力を発揮したい人におすすめの方向性です。
③新しい領域に挑戦したいなら、他職種へ転身する「キャリアチェンジ」
Webディレクターとして培った経験を土台に、別職種へキャリアチェンジするという選択肢もあります。
たとえば戦略提案のスキルを活かしてWebコンサルタントに、サービス視点を深めてプロダクトマネージャーに転身するなど、スキルや実績に応じて選択肢はさまざまです。
新しい専門領域に挑戦したい、別の視点で価値を提供したいという意欲がある人には最適です。
「同じ業界にいながら別の立場で関わってみたい」と感じたり、業務に向き合うなかで、興味が強くなった領域へ挑戦したい時、Webディレクターとして得た知識やスキルには役立つものが多いでしょう。
④今の職場で安定的に成長したいなら、昇進・昇給を目指す「社内キャリアアップ」
今いる会社の中で昇進・昇給を目指すのも、堅実かつ現実的なキャリアの積み上げ方です。
たとえば、チームリーダーからプロジェクトマネージャーへ、主任から課長職へなど、段階的なステップアップを通じて、役職・報酬ともに高めていくキャリアパスです。
社内での信頼や実績の蓄積が評価につながるため、「腰を据えて成長したい」「環境を変えずにキャリアを築きたい」という価値観の人に合っています。
\ キャリアのお悩みを解決! /
Webディレクターのキャリアパス6選!仕事内容・年収・スキル徹底解説
冒頭で解説したように、Webディレクターはキャリアの分岐点となる職種です。
|
【STEP1:Webディレクターを目指す前の職種】 Webデザイナー・Webコーダー・Webライターなど |
|
|
▼ |
|
| 【STEP2:Webディレクター】 | |
|
▼ |
|
| 【STEP3:キャリアの分岐】 | |
| ①「専門性を高めたい!」 |
・Webマーケター |
| ②「組織をまとめたい!」 | ・Webプロデューサー ・部門マネージャー ・PM |
| ③「他領域に挑戦したい!」 | ・Webコンサルタント ・PdM |
| ④「社内で昇進したい!」 | ・チームリーダー ・部門責任者 ・マネージャー |
| ▼ | |
|
【STEP4:さらに上位職種へ】 クリエイティブディレクター・経営層(CMO/COO)など |
|
ここでは、Webディレクターから目指せる代表的なキャリアパスを6つご紹介します。
- ・Webプロデューサー
- ・Webコンサルタント
- ・Webマーケター
- ・Webアナリスト
- ・Webプランナー
- ・他ディレクター職種
それぞれの仕事内容、想定年収、必要なスキルなども確認して、キャリアパスを明確にしましょう。
Webプロデューサー
Webディレクターからのキャリアアップ先として、Webプロデューサーはもっとも一般的でしょう。
プロジェクトの進行を管理するWebディレクターに対し、Webプロデューサーは企画立案からサイト運営までのフローを管理する責任者の役割なので、より上流工程に携わる職種です。
課題解決力、経営・マーケ視点、高いコミュニケーション能力などが必須スキルです。
【主な仕事内容】
- ・プロジェクトの企画立案・提案
- ・予算・スケジュール管理
- ・制作チームの体制構築・進捗管理
- ・顧客や社内の経営層との交渉
Webプロデューサーの年収には幅がありますが、Webディレクターの経験で培ったクライアント対応力・プロジェクト進行管理・チーム調整力などを評価してもらえる求人を見つけることで、700~800万円程度を目指すことも可能です。
【あわせて読みたい】Webプロデューサーについて詳しくはこちら⇓
\ 希望のIT求人が見つかる! /
Webコンサルタント
Webコンサルタントは、企業のWeb戦略を外部から支援する立場です。アクセス解析、UI/UX、SEO、広告施策など多角的な観点から現状分析を行い、課題解決のための戦略提案を行います。提案の質が結果に直結する、専門性と信頼性が求められる職種です。
そのため、論理的思考力、分析力、提案力、Web全体の知識が欠かせません。
【主な仕事内容】
- ・クライアントのWeb課題のヒアリング
- ・現状分析(アクセス解析、競合調査など)
- ・改善施策の提案・資料作成
- ・実行支援、効果検証
Webディレクターの経験のうち、企画力や問題発見力、ステークホルダーとの折衝経験などは評価されやすいでしょう。年収は、Webディレクター経験を活かせる求人で600~800万円程度が期待できます。
\ 希望のIT求人が見つかる! /
Webマーケター
Webマーケターは、サイトやサービスへの集客からコンバージョンまでの導線を設計し、広告やSEO、SNS運用などの施策を実行・改善していく職種です。
Webディレクターで培ったコミュニケーションスキルや企画力を活かせる仕事ではありますが、情報を収集して分析する力、SEOの知識やマーケティング手法が必須です。また、数字をもとに戦略を立て、ユーザー行動を促すクリエイティブ視点も求められます。
【主な仕事内容】
- ・広告運用(リスティング/SNSなど)
- ・SEO施策/コンテンツ企画
- ・アクセス解析・CVR改善
- ・ユーザー調査・A/Bテスト
Webマーケターの求人の年収は600~700万円が多いですが、企業規模や任される領域の範囲によっては1,000万円ほどが提示されることもあります。
Webディレクターとして得たマーケティング知識、KPI管理、企画提案、ユーザー目線での課題設定などのスキルを活かせる求人を選びましょう。
【あわせて読みたい】マーケターの市場価値についてはこちら⇓
\ 希望のIT求人が見つかる! /
Webアナリスト
Webアナリストは、Google Analyticsなどのツールを使って、ユーザー行動や流入経路などのデータを分析し、改善点を導き出す職種です。数字に基づいた意思決定をサポートするため、企業のマーケティングや施策に大きな影響を与えます。
業務自体はWebアナリスト以外でも行えるため、データ収集や高度な分析、専用ソフトを使いこなし、ビジネスやマーケティングの観点から課題解決に導く専門性の高さが求められる役割です。
【主な仕事内容】
- ・アクセスログ・ユーザー行動の分析
- ・ヒートマップ・ファネル分析
- ・分析レポートの作成・提案
- ・改善施策の示唆・仮説立案
Webディレクターのスキルで活かせるのは、仮説思考力、改善提案力、ユーザー視点での問題把握力による成功体験や数字で表せる実績です。年収は500~750万円程度が想定されます。
【あわせて読みたい】Webアナリストについてはこちら⇓
Webプランナー
Webプランナーは、Webサイトやコンテンツの企画・構成を考え、プロジェクトの初期段階で重要な設計図を作る職種です。
ユーザーのニーズを汲み取った構成や導線設計を行うため、UXの基礎知識やリサーチ力、ユーザー理解が求められます。また、企画力や情報設計(IA)の知見も必須です。
【主な仕事内容】
- ・サイト構成の企画・ワイヤーフレーム設計
- ・コンテンツ企画・コピー提案
- ・ユーザーリサーチ/競合分析
- ・クライアントへの企画提案
Webディレクターで培った、要件定義、顧客折衝、構成案の作成経験などが評価されやすいでしょう。期待できる想定年収は、400~600万円です。
他ディレクター職種
技術領域から案件を管理するテクニカルディレクター、内容の作成に特化したコンテンツディレクターなどのディレクター職が用意されている企業もあります。
いずれも強みを活かした専門的なポジションです。
【主な仕事内容】
- ・開発要件の整理
- ・技術チームとの橋渡し役
- ・編集方針の立案
- ・ライティング管理
年収は、専門領域によって500~800万円程度が目指せるでしょう。
【あわせて読みたい】Web業界に携わる職種はこちら⇓
未来のキャリアは「ChatGPT キャリアパス診断」で見てみよう!
自分が将来どうなりたいのか定まっていない、キャリアプランはあるが転職するべきか迷うなど、キャリアプランやキャリアパスの悩みは尽きないですよね。
ギークリーの「ChatGPT キャリアパス診断」は、簡単な情報を入力するだけで、現在の職種からどのようなキャリアを目指せるのか診断することができます。
診断後は、将来のキャリアやビジョンがイメージしやすくなるので、自分に合うキャリアや働き方を見つけることもできます。是非お気軽にご利用ください。
\ キャリアのお悩みを解決! /
希望のキャリアに転職!診断利用から約1か月で転職成功した方の例
- ご年齢:30代前半
- ご経歴:ネットワークエンジニア⇒システムエンジニア
- 転職期間:1ヶ月ほどで転職成功
Aさんは元々介護業界に従事していましたが、IT化の遅れを実感しIT業界へ転職しました。
システム開発を希望して前職である企業に入社したものの、インフラ寄りの保守運用しか実施できず転職を希望されました。
入社後に思い描いていた業務とのギャップを感じてしまったAさんですが、キャリアパス診断によって自分が目指したいキャリアを確信し、診断から1ヶ月ほどでシステム開発エンジニアへ転職、年収は約60万円アップすることに成功しました。
【あわせて読みたい】転職でキャリアアップに成功した事例はこちら⇓
「ChatGPT キャリアパス診断」ご利用の流れ
「ChatGPT キャリアパス診断」は4つのステップで完結!
STEP1:以下のボタンからキャリアパス診断のページへ
STEP2:キャリアパス診断のページから氏名と連絡先を入力してスタート
STEP3:診断結果画面にてあなたのキャリアパスを確認
STEP4:キャリアアドバイザーがより詳細な疑問やお悩みを解決!
診断後にさらに具体的な悩みが出てきた場合は、市場動向や技術トレンドを網羅したIT専門のキャリアアドバイザーがあなたに合ったアドバイスをいたします。
たった3分ほどで診断できるので、ぜひ一度ご自身のキャリアパスを診断してみてください。
\ キャリアのお悩みを解決! /
Webディレクターがキャリアアップで年収を上げる方法
Webディレクターがキャリアアップすることで年収を上げためには、次のような方法がおすすめです。
- ・現職で成果を出して昇進する
- ・市場価値の高いスキルを身につける
- ・より待遇のよい企業・規模の大きい企業へ転職する
以下、それぞれ解説します。まずはWebディレクターの平均年収からです。
Webディレクターの平均年収は591万円
Webディレクターの平均年収は591万円で、20代から50代にかけて上昇する傾向です。
| 年齢 | 年収 |
| 25~29歳 | 約473万円 |
| 30~34歳 | 約521万円 |
| 35~39歳 | 約608万円 |
| 40~44歳 | 約678万円 |
| 45~49歳 | 約689万円 |
また、経験年数が長くなるほど年収が上がる傾向もあるため、早くからキャリアをスタートさせることで、昇進や昇給、上位職種へのキャリアアップなどの機会も増えるでしょう。
(参考:厚生労働省『職業情報提供サイト(job tag)』)
現職で成果を出して昇進する
年収アップのもっとも堅実な方法は、現職で評価されて昇進・昇給を勝ち取ることです。
Webディレクターは成果が数字となって目に見えやすい職種のため、担当案件の成功や、チーム運営の改善、顧客満足度の向上など、日々の業務の中で貢献度を実績として残すことが重要です。
また、部下育成や社内改善など、組織貢献の姿勢も評価されやすいポイントでしょう。
実績を定期的に上司に共有する習慣や、社内でのポジションアップを見据えたスキル開発も昇進の鍵になります。
市場価値の高いスキルを身につける
Webディレクターとしての市場価値を高め、年収アップを狙うには、+αの専門性を身につけることが効果的です。
たとえば、データ分析やWebマーケティング、UX設計、広告運用、ビジネス英語など、職域を横断するスキルを習得することで、希少価値のある人材として評価されやすくなります。
また、PMBOKなどのプロジェクトマネジメント資格や、GA4・SEOツールに関する実務経験も重宝されます。
スキルが増えるほど、扱える案件の幅や単価が上がり、結果的に年収も上がりやすくなります。転職時の交渉材料としても、スキルの棚卸しと強化は欠かせません。
より待遇のよい企業・規模の大きい企業へ転職する
より高い年収を目指す上で、転職によって年収レンジそのものを引き上げるという選択も有効です。
特に、大手企業やIT系の成長企業では、Webディレクター職に対しても高い報酬水準が設定されていることがあり、現職で昇給の限界を感じている場合には現実的な選択肢となります。
また、年収だけでなく、福利厚生や評価制度、キャリアパスの明確さといった長期的な働きやすさも大切な判断軸です。
自身のスキルや実績を適切にアピールすることで、年収100万円以上アップする事例も少なくありません。
転職エージェントを活用することで、自分の市場価値を客観的に把握し、より自分に合った環境へ転職することが期待できます。
\ エンジニアのキャリアに迷ったら! /
Webディレクターが転職でキャリアアップを成功させるためのステップ
現在の会社で昇進・昇給を目指すよりも、条件のよい求人を見つけて環境を変える方が大幅な年収アップを期待できるケースも多いです。
ここでは、キャリアアップ転職のステップを順番に解説します。
- ・ステップ1:自己分析で、これまでの経験と今後の希望を明確にする
- ・ステップ2:実績が伝わる職務経歴書とポートフォリオを作成する
- ・ステップ3:転職エージェントに登録して情報収集する
以下、それぞれ適した無料ツールなどもご案内します。
ステップ1:自己分析で、これまでの経験と今後の希望を明確にする
転職活動の第一歩は、自分のキャリアを見つめ直す自己分析から始まります。
Webディレクターとして、どのようなプロジェクトに関わってきたのか、自分の得意領域は何か、どんな仕事にやりがいを感じるのかなどを振り返りましょう。
同時に、今後はどんな業界や規模の企業で働きたいのか、専門性を深めたいのかマネジメントを目指したいのか、といった将来の方向性も整理することが重要です。
希望年収や働き方の条件も明確にすることで、転職後のミスマッチを防げます。自己分析は「どんな求人を選ぶべきか」「面接でどうアピールすべきか」の軸にもなる、大切なステップです。
ステップ2:実績が伝わる職務経歴書とポートフォリオを作成する
Webディレクターの転職では、過去の実績をいかに伝わる形で示すかが選考通過の大きなポイントです。
職務経歴書では、携わったプロジェクトの目的・規模・自分の役割・成果などを具体的に記載し、数字や比較などで客観性を持たせることを意識しましょう。
また、ワイヤーフレームや進行管理シート、企画書、KPI改善の成果などをまとめたポートフォリオを用意しておくことで、業務の中身や視点の高さを効果的にアピールできます。
特にディレクション経験は目に見えづらいため、成果に結びついた貢献ポイントを明確化することが重要です。
ステップ3:転職エージェントに登録・相談する
自己分析と応募書類の準備が整ったら、転職エージェントに登録してプロに相談することが成功への近道です。
Web・IT業界特化型のエージェントなら、業界動向や求人の傾向を踏まえて、あなたのキャリアや希望条件に合ったポジションを紹介することができます。
また、年収交渉や面接対策、ポートフォリオの見せ方に関するアドバイスも受けられるため、ひとりで転職活動を進めるより効率的かつ安心です。
非公開求人の紹介を受けられるチャンスも多く、「今よりよい条件で働きたい」というWebディレクターにとって強力なサポーターになります。
【未経験者向け】Webディレクターへ転職する方法を解説
ここからは、未経験者向けのWebディレクターへ転職する方法です。
- ・未経験でも転職できる?
- ・具体的な仕事内容
- ・求められるスキル
- ・スキルを習得する学習方法
- ・Webディレクターになるためにおすすめの資格
- ・転職を成功させるポイント
以下、それぞれ詳しく解説します。
未経験でも転職できる?
既にWeb業界を経験があり、Webディレクターに必要なスキルを身に着けている場合には、未経験でもWebディレクターを目指すことは十分に可能です。
基礎知識に加えて今までの業務では足りない知識を習得し、キャリアプランの一つとして考えるのもよいでしょう。
マネジメントのスキルを身につければ、現場目線でも無理のない進捗管理や、問題が発生した際の対処も可能になります。
また、Web業界未経験であっても、課題解決力や調整力、データを扱った経験などがあれば、希望する企業で求められるスキルも習得することで転職できる可能性が高まるでしょう。
他業界からの転職の場合はまず他のIT職種を目指し、Webディレクターに繋がるスキルや知識を習得してから挑戦するのも一つの手段です。
具体的な仕事内容
WebディレクターはWeb制作やWebサービスの提供において、チームを統括し管理するポジションです。
ここでは、Webの制作や運用など、順序に沿ってWebディレクターの仕事内容を解説します。
クライアントとの調整・要件のヒアリング
クライアントや社内の部署から要件のヒアリングを行います。場合によっては営業同行から担当する場合もあるでしょう。
つくるWebサイトによって、要件や目的は様々です。売上のためのECサイトや集客をするためのサービスサイト、自社の採用強化するための採用サイトなど、要件をしっかり把握することが重要です。
コンセプト策定・全体方針の企画
実際にWebサイトをつくり始める工程です。
競合との差別化やブランディング等も加味しつつ、どのようなWebサイトにするかのコンセプトや方針を策定していきます。
クライアントからのヒアリング内容をもとに行われるため、ここまでの仕事の質が、最終的に制作されるWebサイトの質を左右するといっても過言ではありません。
Webサイトの設計・開発
Webサイトの具体的な構成を形に落としていくフェーズです。
Webサイトの情報設計、ワイヤーフレームやモックアップの作成を行い、まずはサイト設計を完了させます。このとき、デザイナーとも協力しUI設計やUX設計も行われます。
設計が完了したらサイトを実際につくっていきます。Webサイトはシステム、デザイン、コンテンツ等から構成されるため、エンジニアやデザイナー、編集担当などと協力しながら、進捗状況やクオリティの管理を行っていきます。
Webサイト運用
Webサイトは制作して終わりではありません。売上げや採用など制作した当初の目的に沿って、結果が出せるように運用していく必要があります。
そのため、このフェーズは多くの場合で事業会社のWebディレクターが担当します。
自社サイトやメディアのSEO対策や、広告を用いた集客、アクセス解析、UI/UX改善などを通じて、自社のサイトをよりよいものにしていきます。
実際の求人例と求められるスキル
一般的には、制作会社のwebディレクターはWebサイトを「つくる」スキルを求められ、事業会社のwebディレクターは「つくった後の運用する」スキルを求められます。
以下、4つの求人例をもとに実際にWebディレクターに求められているスキルを解説します。
プロジェクトの進行管理力
主にWeb制作会社の場合に多く、予算の管理やクライアントとの折衝、Web制作のプロジェクト管理などを担当します。そのため、Webディレクターにはプロジェクトを円滑に進行・管理するスキルが必要です。
時にはマルチタスクにもなるため、スケジュール管理も重要な仕事になります。
実際の求人では、以下のような募集要項があります。
【業務内容】
Webサイト構築/運用におけるプロジェクトマネジメント業務です。
営業同行でのヒアリングからWebサイトを軸としたマーケティングの提案~実装までのプロジェクトを担当していただきます。
【求められるスキル】
・Web構築のプロジェクトマネジメント業務
・Webサイトの戦略立案、企画書作成、実工程の工数管理
・アウトプットの品質管理
・業者折衝・予算管理・営業同行
テクニカルなWeb知識力
プログラミングやシステム開発に強みをもち、サイト構築を管理するWebディレクターには、Web知識が重要です。
主にサイトのディレクトリ構造や情報設計など、テクニカルな部分の構成と管理を担当します。そのため、テクニカルな面でのWeb知識も必要となります。
実際の求人では、以下のような募集要項があります。
【業務内容】
テクニカルディレクターとして、Webシステムの企画 / 要件定義 / プロジェクトマネジメント業務
【求められるスキル】
・Webシステム / アプリ(CMSやCRM、EC等)の設計・提案
・システムが絡むプロジェクトのWebディレクション
・ASPサービスなどの選定や連携設計
・AWS等サーバーの選定や仕様策定
・API連携設計
マーケティング・解析力
Webサイトを通じた集客を最大化をするためのコミュニケーション戦略を考えるWebディレクターには、マーケティング力が求められます。
どのようなWebサイトであればよりユーザーに流入してもらえ、数値を上げられるかを分析・改善をします。
実際の求人では、以下のような募集要項があります。
【業務内容】
マーケティングディレクターとして、担当サービスの分析・課題抽出・施策立案・制作進行を行い、サービスの売上向上に取り組んでいただきます。
【求められるスキル】
・ユーザー獲得施策の立案と効果検証
・サイトの改善企画および開発ディレクション
・プラットホームと会員DBを活用したプロモーション(サイト内プロモーション、メールマーケティング)の企画・実行
・SEO施策の立案と実行
・Google Analyticsを使用したWebサイトの改善
・Webサイトのアクセス解析・分析
デザイン力
デザイン領域、特にUI/UXデザインについて担当するWebディレクターには、デザイン力が必要です。
ユーザーの目を引きつけられるクリエイティブが求められます。
実際の求人では、以下のような募集要項があります。
【業務内容】
自社サイトのUI/UX改善、機能の設計・企画業務に取り組んでいただきます。
【求められるスキル】
・新機能や機能改善に関する企画立案~要求定義
・UX設計、ワイヤーフレーム
・機能要求の作成
・リリース後の効果測定~改善提案
・ユーザー調査、ユーザビリティーテスト
\ Web業界の求人が見つかる! /
スキルを習得する学習方法
Webディレクターになるための学習方法は以下の通りです。
育成講座やオンラインスクール
Webディレクターをこれから目指す人に向けて、Webディレクションの知識やスキルを身に着けられる育成講座・オンラインスクールが多数あります。
専門学校と比較すると安価で期間も短いため、短期間で集中して習得したい方にはおススメの学習方法です。
専門学校
Webディレクターは専門職であるため、多くの知識が必要になります。
そのために、大学や専門学校に行ってからキャリアを積んでいく方法があります。
ある程度の費用や期間が必要になりますが、完全に未経験の場合などは基礎からしっかりと学べるため近道と言えるかもしれません。
独学で勉強する
何から手をつけていいか分からないという方は、まず書籍や動画などでWebディレクターについて調べてみると良いでしょう。
仕事内容から必要なスキルまで初心者向けに一通りが学べる書籍もあるので、まずは知識の習得を目指すことによってこれからのプランが明確になってきます。
Webディレクターになるためにおすすめの資格
Webディレクターは資格が必要な職種ではありませんが、目指す際にはおすすめの資格があります。
それぞれどのような資格なのか解説します。
ネットマーケティング検定
ネットマーケティング検定は、基本的なインターネット知識とマーケティング手法を学べる検定です。
Webマーケティングに関わるうえでは、広告やSEOなど基本的な知識が欠かせないため、これからWeb業界に携わりたい方にはおすすめの内容です。
在宅形式で受験ができるため、どこでも受験することが可能です。
Webアナリスト検定
マーケティング職につくためには、数値を基にした分析が必要不可欠です。
Webアナリスト検定は、分析に必要なGoogleアナリティクスについてを学ぶことができます。
実践的な内容となっているため、Googleアナリティクスを用いている環境ではすぐに知識を活かせます。
他にもGoogleアナリティクス個人認定資格(GAIQ)など幅広くマーケティングやアクセス解析関連について習得できる資格があります。
Webディレクション試験
Webディレクション試験は、Webディレクション業務に特化した知識を身につけられる内容の試験です。
具体的には、Web制作の工程や分析、プロジェクト企画、サイトの構造理解などが問われます。
Webディレクターとしての基本的な知識やスキルを身につけたい場合はおすすめの資格です。
Webライティング能力検定
Webライティング能力検定は、正しい日本語やWebライティングスキル、コピーライティングスキルなどが身につく内容の検定です。
効果的なライティングや、SEOの基本的なスキルをつけたい方にはおすすめです。
他にもウェブデザイン技能検定などデザインやWebディレクションに関する知識が身につくものがあります。
特に、ウェブデザイン技能検定は国家資格のため、取得すると非常に役立つ資格だと言えます。
未経験から目指す場合は、Web業界について学ぶことで採用される可能性も上がるでしょう。
転職を成功させるポイント
未経験からの転職では、以下のポイントをおさえるのがおすすめです。
コミュニケーション能力や意欲をアピールする
Webディレクターは、顧客はもちろんエンジニアやマーケターなどともコミュニケーションを取りながらチームを統括することが求められます。
業界や業種が未経験だとしても、コミュニケーションスキルやリーダー経験があれば十分活かすことができます。
未経験からWebディレクターを目指す方はポテンシャル採用となるため、Webディレクターに活かせるスキルや人間性、より成長し貢献したいという意気込みをしっかりとアピールしましょう。
【あわせて読みたい】Webディレクターの面接対策はこちら⇓
自作のブログやLPを制作してみる
Web業界未経験で、Web制作についてあまり良く分からないという方は、自作のブログやLPを制作してみることをおすすめします。
自分で一からブログやLPを開設することで、Webサイト制作の基本的な流れやスキルを身につけることが可能です。
今は、全くの初心者でも簡単にブログを開設できるように説明している動画やブログがたくさんあるので挑戦してみましょう。
さらに作成したブログの数値分析なども行い試行錯誤をすれば、それもポートフォリオの一部としてアピールでき、転職にあたって有利になります。
志望動機を明確にする
未経験からWebディレクターへの転職を目指した理由を改めて説得力のあるものにしましょう。
興味が湧いたエピソードをもとに、応募先企業で何をして将来どうなりたいのかを明確に伝えることが大切です。実務経験がなくても人柄や意欲を評価してもらえる内容を目指しましょう。
\ エンジニアのキャリアに迷ったら! /
Webディレクターは未経験からでも目指せる魅力的な職種です!
様々な人材や情報を統括するのがこの職種の最大の面白さであり魅力といえます。
極める事は容易ではありませんが、極めればトップに立つカリスマ性のようなスキルも身に付けることが可能です。
また、スケジュール管理などを行いつつも不足な事態が発生した場合は対応していく必要があるため、Webディレクターは圧倒的な知識と統括能力を培える魅力的な職業となっています。
是非Webディレクターを目指してみてはいかがでしょうか。
「Webディレクターとしてスキルアップしたい」
「キャリアアップして年収を上げたい」
「もっと自分の価値観に合った環境で働きたい」
などのキャリアのお悩みは是非、「IT・Web業界の知見が豊富なキャリアアドバイザー」にご相談ください!
IT特化の転職エージェントのGeekly(ギークリー)なら、専門職種ならではのお悩みも解決できる専任のキャリアアドバイザーがカウンセリングから入社後まで完全無料で全面サポートいたします!
転職しようか少しでも悩んでいる方は、お気軽に以下のボタンからご相談ください。
\ エンジニアのキャリアに迷ったら! /
あわせて読みたい関連記事
新着記事はこちら
















