
「平均年収がおかしい」と感じる理由とは?中央値との違いや年代別の実態
「平均年収は478万円」と聞いて、「そんなに高くない」「周りにそんな人はいない」と違和感を覚えたことはないでしょうか。
実はその感覚は間違っていません。平均年収が実感より高く見えるのは、一部の高所得者が数値を押し上げているためであり、多くの人の実感に近いのはむしろ「中央値」です。
この記事では、平均値と中央値の違いや、年代・業種別の年収データ、求人サイトの平均年収が実態と違って見える理由、信頼できる統計データの見方、そして年収を上げる具体的な方法まで解説します。
【この記事はこんな人におすすめ】
・「平均年収」の数字に違和感を覚え、本当の実態を知りたい人
・自分の年収が世間と比べて妥当なのか判断材料が欲しい人
・平均年収を知ったうえで、今後のキャリアや年収アップを検討したい人
この記事のまとめ
- 平均年収は高所得者の影響で実感より高く出やすい仕組みになっている
- 実態に近いのは中央値で、年代や業種によっても差がある
- 求人サイト掲載の平均年収は、税金や社会保険料が控除される前の額面であることが多い
目次
「平均年収はおかしい」と感じる3つの理由
平均年収に違和感を覚える理由は、大きく3つの要因が考えられます。
- 高所得者が平均値を大きく引き上げている
- 多くの方の年収帯に近い「中央値」で比べていない
- 年代や雇用形態による集計対象に違いがある
これらの要因を理解することで、ニュースなどで目にする数値と自身の感覚とのズレを解消しやすくなります。
高所得者が平均値を大きく引き上げている
平均値は「全員の年収の合計」を「人数」で割って算出します。
そのため、ごく一部に極端に高い年収の方がいるだけで平均値全体が大きく引き上げられる性質を持っています。
例えば、年収数千万円クラスの方が少数混ざるだけで、平均は数十万円単位で押し上げられることも珍しくありません。
結果として、大多数の方にとっては「自分より稼いでいる人ばかり」という印象を受けやすくなります。
多くの方の年収隊に近い「中央値」で比べていない
多くの方の年収隊に近い指標は、平均値ではなく中央値です。
中央値とは、年収を低い順に並べた際にちょうど真ん中に位置する方の値を指します。
極端な高所得者の影響を受けにくいため、自身と同じような立場の人がどの程度稼いでいるかを知るのに適した指標といえます。
年代や雇用形態による集計対象に違いがある
統計によって「誰を対象に集計しているか」も、数値が実感とズレる要因のひとつに挙げられます。
正社員のみを対象にした調査と、非正規雇用やパート・アルバイトまで含めた調査では、平均値に大きな差が生じます。
また、若年層が多い集団と管理職世代が多い集団を比較しても、平均値は変わってきます。
年収の数値を確認する際は、どのような母集団を対象にした調査なのかを把握する意識が重要です。
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平均値と中央値の違いと日本の最新データ
平均値と中央値はどちらも「集団の中心を表す指標」ですが、算出方法も特性も異なります。
この違いを理解しておくと、年収に関する統計を読み解く際の判断軸として役立ちます。
平均値は「全体の合計÷人数」、中央値は「真ん中の人の値」
平均値は対象者全員の年収を合計し、人数で割ることで求められますが、一部の高所得者の影響を受けやすく、実際の分布より高めの数値になりやすい性質があります。
一方の中央値は、年収順に並べた際にちょうど中央に位置する方の数値を指し、極端なデータの影響を受けにくいのが特徴です。
年収のような格差が大きいデータにおいては、中央値のほうが「典型的な方の姿」を反映しやすい傾向にあります。
日本の平均年収は478万円、中央値は約350万〜400万円
国税庁「民間給与実態統計調査」によると、給与所得者の平均給与は478万円と公表されています。
一方で中央値は公式には算出されていませんが、給与階級別の分布データから推計すると、中央値の年収は350万円台〜400万円程度になるとみられます。
平均値と中央値の間に60万〜100万円程度の差が生じるのは、一部の高所得層が全体の平均を押し上げているためです。
(参考:国税庁「民間給与実態統計調査(令和6年分)」)
求人サイトの「平均年収」は会社全体の額面給与を指す
転職活動中に求人サイトの平均年収を見て、現在の年収とズレていると感じるケースには理由があります。
求人サイトに掲載される平均年収は、その企業に在籍している社員全体の給与を基に算出されています。
役職者やベテラン社員の比率が高い企業では、若手・未経験層の実際の求人ポジションよりも数値が高く出やすくなるのが理由です。
さらに、求人サイトに記載されている年収は、多くの場合税金や社会保険料が控除される前の「額面」の金額です。
実際に手元に残る手取り額は、額面のおよそ7〜8割程度になるのが一般的であり、この差が違和感につながりやすくなります。
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年代・性別・業種別で異なる年収水準の実態
年収の実態は、年代・性別・業種によって大きく異なります。
自身の状況に近いデータと比較することで、平均年収の数字に惑わされず現状を客観視しやすくなります。
年代別の年収中央値は年齢とともに上昇傾向
年代が上がるにつれて年収の中央値も上昇する傾向があり、経験やポジションの積み上がりが反映されていると考えられます。
以下の表は、年代別の年収中央値の目安です。
| 年代 | 年収中央値の目安 |
|---|---|
| 20代 | 300万円前後 |
| 30代 | 400万円前後 |
| 40代 | 440万円前後 |
| 50代 | 460万円前後 |
これらはあくまで目安であり、業種や職種、居住地域によっても年収水準は上下します。
男女別の年収水準は雇用形態や勤続年数が影響
国税庁の調査による平均給与は、男性587万円、女性333万円と公表されています。
この差の背景には、非正規雇用の比率や勤続年数、管理職比率の違いなどが影響していると考えられます。
単純な比較で語れる数値ではなく、雇用形態や働き方の違いを踏まえて実態を読み解く必要があります。
(参考:国税庁「民間給与実態統計調査(令和6年分)」)
IT・Webなど情報通信業は他業種に比べ高水準
業種によっても年収水準には明確な差があります。
国税庁の調査を参考にすると、電気・ガス・熱供給・水道業や金融・保険業、情報通信業(IT・Web業界を含む)は平均給与が高めの水準にあります。
一方で、宿泊業・飲食サービス業などは相対的に低めの傾向が見られるため、こういった点も平均年収がおかしいと感じる要因です。
| 業種 | 平均給与の目安 |
|---|---|
| 電気・ガス・熱供給・水道業 | 700万円台 |
| 金融・保険業 | 650万円前後 |
| 情報通信業(IT・Web業界含む) | 600万円前後 |
| 卸売業・小売業 | 400万円前後 |
| 宿泊業・飲食サービス業 | 260万円前後 |
IT・Web業界は他業種と比較しても高水準にありますが、職種や企業規模、スキルレベルによっても年収帯は異なります。
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企業規模や勤続年数による年収水準の違い
同じ業種であっても、企業規模や勤続年数によって年収水準は変化します。
厚生労働省の統計調査では、従業員1,000人以上の大企業と10〜99人規模の中小企業を比較すると、年収に100万円以上の差が見られることも少なくありません。
また、同じ企業に長く勤めるほど年収が積み上がっていく傾向があり、勤続年数も大きな影響を与える要素です。
(参考:厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査 企業規模別」)
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平均年収は実際のデータでの確認がおすすめ【ギークリー独自データ公開】
統計的なデータの平均年収がおかしいと感じたら、実際に同じ年齢や職種、スキルの年収データと比較してみる方法がおすすめです。
リアルなデータを確認することで、今の年収が適正年収と比較してどの水準に位置しているのかを把握できます。
Geekly(ギークリー)のサービスを実際にご利用いただいた方の年収データによると、ITエンジニアの平均年収は512万円で、年代別の中央値は以下の通りです。
| 年代 | 中央値 |
| 20代 | 375万円 |
| 30代 | 505万円 |
| 40代 | 635万円 |
| 50代~ | 770万円 |
(※2025年6月1日~2026年5月31日にギークリーのサービスをご利用いただいた方のアンケート結果)
Geekly(ギークリー)の支援実績では、現年収に対して市場価値が適切に評価されていなかったケースにおいて、転職により年収アップにつながる例が多く見られます。
特に技術環境への不満や業務内容の変化を求めて転職した層では、経験を活かせる職種・企業への移動によって年収水準が上がる傾向があります。
自身の経験やスキルが市場でどの程度評価されるのかを客観的に把握したい場合、IT人材向けの年収診断ツールやキャリアアドバイザーへの相談が有効です。
【あわせて読みたい】年収を上げる方法について詳しい解説はこちら⇓
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【ギークリー転職成功体験談】年収アップした方の口コミ

ここでは、実際にGeekly(ギークリー)のサービスをご利用いただき、年収アップ転職を実現された方の声をご紹介します。
- 調査対象:弊社をご利用いただいたIT業界にお勤めの転職希望の方
- 調査期間:2025年5月~2025年12月
- 調査方法:Web上のアンケートフォームへの入力
<プロジェクトマネージャー⇒業務系SE・PG(SI・受託)へ転職>
<年収:800万円⇒1100万円(300万円アップ)>
『年収アップ、職位アップもでき、キャリアアップという点で満足しています。ありがとうございました。』
(46歳男性/2025年12月の口コミより)
<社内SE(開発)⇒プロジェクトマネージャー(web系)へ転職>
<年収:530万円⇒728万円(198万円アップ)>
『もともと他社サービスを使う中で、情報収集のつもりで登録しましたが、気づけばギークリー様でのみ活動を行っておりました。
大きく年収アップを実現したいという自身の希望に、どのサービスでも初めは良い顔をされることはなかったのですが、こちらでは不可能ではないというスタンスを保っていただき、結果的には額面上200万円以上の大幅アップできて非常に感謝しております。』
(30歳男性/2025年9月の口コミより)
<社内SE(開発)⇒社内SE(開発)へ転職>
<年収:550万円⇒696万円(196万円アップ)>
『不安なく選考を受けることができた。結果として、選考で高い評価をいただく事ができ、希望している年収よりも高い条件で内定をいただく事ができた。』
(31歳男性/2025年7月の口コミ)
<社内SE(開発)⇒社内SE(ネットワーク)へ転職>
<年収:430万円⇒582万円(152万円アップ)
『現年収から当初70万円アップが目標でしたが、それを大きく上回る160万円アップが実現出来き、大変驚いています。
知友人のIT職に転職希望者がいたら、強く推薦させて頂きます。』
(44歳男性/2025年5月の口コミ)
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平均年収に関するよくある質問
Q. 平均年収と中央値、どちらを参考にすればよいですか?
A.自身の実感に近い数値を知りたい場合は、中央値を参考にすることをおすすめします。
平均値は高所得者の影響を受けやすいため、両方の数値を併せて確認すると実態をつかみやすくなります。
Q. 日本の年収の中央値はいくらですか?
A.公式な中央値は公表されていませんが、国税庁の分布データから推計すると350万円台〜400万円程度とみられます。
平均給与の460万円と比較して、60万〜100万円程度低い水準です。
Q. なぜ平均年収は実感より高く感じるのですか?
A.一部の高所得者が平均値を大きく押し上げていることが主な要因です。
加えて、集計対象となる母集団(正社員や非正規雇用など)の違いも、数値が実感とずれる要因になります。
Q. 求人サイトの平均年収はそのまま信じてよいですか?
A.参考情報として活用しつつ、前提条件を確認する姿勢が大切です。
掲載企業の社員構成や、額面か手取りかといった条件によって数値の見え方が変わるため、応募前に詳細を確認することをおすすめします。
年収の違和感を解消し市場価値の把握につなげる
平均年収に違和感を覚える背景には、高所得者による押し上げや母集団の違いといった統計上の仕組みが存在します。
実感に近い数値を知るためには、平均値だけでなく中央値や属性別のデータも併せて確認することが重要です。
求人サイトの平均年収についても、算出根拠を理解したうえで参考にする姿勢が求められます。
「現在の年収が平均よりも低くて不安に感じている」
「どうやって年収を上げればいいかわからない」
「年収アップのために転職をするか迷っている」
などのキャリアのお悩みは是非、「IT・Web業界の知見が豊富なキャリアアドバイザー」にご相談ください!
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