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DWHの活用事例を解説!データベース・ビッグデータとの関係は?メリットや導入例をエージェントが紹介

DWH(データウェアハウス)は膨大なデータの集積と分析が必要となる場面においてその真価を発揮しするのです。今回はDWHの活用例やメリットなどを解説していきます。どのような場面で活用されているのか、どのようなメリットがあるのかなどを具体的にご紹介していきましょう。

DWHの活用事例

 

 

DWH(データウェアハウス)は組織において重要となる大規模なデータを管理するシステムのことを指します。時系列順にデータを整理して分類しておくことによって業務に役立てるためのものです。

まずはそんなDWHの活用事例について紹介します。

 

POSデータの分析

 

POSには販売された商品や顧客に関する情報が数年間分蓄積されています。

そのためこのデータを分析することが必要となりますが、DWHではそれを瞬時に行うことができるのです。

DWHの分析に優れているという点を活用することができるため、POSデータの分析にはうってつけだといえます。

小売店の仕入れでその分析結果を利用することで、顧客が求めるものを入荷することができるため、業務の効率化に繋がります。

スピード感が求められる小売店であっても、分析を業務に役立てられるというのがDWHの利点の1つであるといえます。

 

ECサイトのデータ管理・分析

 

ECサイトではPOSシステム以上に大量のデータを蓄積します。

ユーザーの購入・閲覧履歴やサイト内の監視、出品者に関する情報など多岐にわたる情報を管理する必要があるのです。また、そうした情報を分析することによって顧客の購買傾向や出品者の出品傾向を掴むことができます。

規模が大きくてもDWHであれば管理から分析までを一括で行うことができるのです。膨大なデータを活用できることで効率的にニーズに沿ったサイト構築を行えます。

そのため、売り上げの向上にも繋がっていくことが期待できるでしょう。

 

 

データベースとの関係

 

 

DWHと類似のものとしてデータベースがあります。

厳密にはDWHはデータベースの1種であるとされていますが、その機能面で使い方には差異があります。

DWHと共通点の多いデータベースですが、この2つの違いについてご紹介しましょう。

 

DWHは分析しやすい

 

先述した導入例からも分かる通り、DWHというのはデータの蓄積と共に分析にも強いのです。

それに対してデータベースは保存や編集といった様々な機能をもっており、幅広い活用方法をされています。

DWHでは情報を時系列に整理して、データの分析を容易にすることができるのです。

データベースでは時間がかかるデータの抽出も、DWHであれば特定のデータを選択して抽出できるため、効率的に分析が行えます。

 

ストレージの容量

 

データベースよりもDWHの方がストレージの容量が大きい傾向にあります。そのため容量を気にせずに詳細なデータを蓄積することができるのです。

データベースではサマリデータの形で収集し管理を行いますが、DWHでは詳細なデータを分析に活用することができます。これにより長期的にデータを集積し、データの動向を追いやすくなるのです。

 

 

ビッグデータとの関係

 

オンライン上の多様なデータや製造現場で用いられるIoTの記録などが、様々な業務に活用されるようになったことはDWHと密接に関係しています。ビッグデータは業務で収集した膨大なデータであり、そのデータを分析する場所としてDWHが活用されているのです。

ビッグデータを分析する上で、DWHは基幹システムや情報システムとの連携が容易であるという点で優れています。これにより、収集したビッグデータを1箇所に収集し分析することを効率よく行えるのです。

DWHはビッグデータの収集・分析場所として用いられています。

 

 

DWHの必要性

 

 

DWHがここまで必要とされるようになったのには以下のような理由があります。

必要性を知ることによってその強みが更に明確に見えてくることでしょう。

 

データを統合的に分析できる

 

業務をシステム化する上で、今までは業務ごとに単独でシステムが構築されていました。そのため「会計」であれ「販売」であれ単独でシステムが利用されていたのです。

しかし、これでは複数の業務を横断してのデータ活用が行えません。そこで、DWHのような統合的にデータ分析が行えるデータベースが必要とされるようになったのです。

DWHによって複数の業務データを用いることができるようになったことで、より幅広い用途での分析が行えるようになりました

 

意思決定のために時系列順に整理されたデータ

 

DWHはデータ分析に活用するために、時系列に沿ってデータを蓄積することができます。

これにより、DWH内に長期的なデータを整理された状態で収集できるのです。

先述したように企業が統合的なデータを分析するのは、業務上の意思決定を効率的に行うためといえます。

効率化のためにはDWHのように膨大なデータを整理して蓄積しておけることは重要なことです。

DWHは企業がデータを活用して意思決定を行うために必要なものだといえます。

 

まずはキャリアの相談をしてみる

 

 

DWHのメリット

 

 

ここまでに解説した内容の中では、分析が容易になるということをお伝えしました。しかし、DWHを導入するメリットはそれだけではありません。

ここではDWHを活用することで生じるメリットを具体的に紹介します。企業にとってどのような点で優れているのかを解説していきましょう。

 

データ収集の効率化

 

DWHでは先述した通り、基幹システムや情報システムなどとの連携が容易に行えます。これによって企業全体のデータの収集の効率化にも繋がるのです。

DWHが登場する以前までは、業務システム間でデータを横断することが難しい状態でした。しかし、DWHを導入することでデータ収集に対して時間を取られないため分析をスムーズに行うことができます。

通常のデータベースであれば時間がかかってしまう作業ですが、DWHではデータ収集も効率的に行うことができるのです。

 

意思決定が迅速になる

 

企業にとってDWHを活用するのは意思決定の効率化にも最適だからです。意思決定をするためにはデータを集積することが欠かせません。

集積したデータを分析することによって、どうすることで効率的に売り上げを伸ばせるかなどが明確になります。

DWHを用いることで分析結果から企業の方針を明確に打ち出すことが可能となるのです。DWHの最大の目的は分析ではありません。

その後にまっている企業の意思決定こそが真の目的なのです。

 

履歴の参照が容易に行える

 

DWHでは古いデータを保持した状態で新しいデータを足していく形であるため、履歴を簡単に参照することができるのです。

データが上書きされるシステムである場合、こうした変更される前のデータを参照することは難しくなってしまいます。

しかし、こうして元データを残しておくことで、ミスがあった場合でも履歴を参照することで分析を行うことができるのです。

 

データを高速処理できる

 

DWHが従来のデータベースと大きく異なっているのは、分析に特化しているという点です。

DWHが登場する以前は膨大なデータを分析するのに時間がかかってしまい、業務に役立てるのが難しい場面も多々ありました。

しかし、検索と分析を瞬時に行うことができるようになったことで、これまでデータ分析を役立てられなかった分野でも導入されています。

様々なシステムからデータを集約することができるだけでなく、集約したデータを素早く分析できることもDWHのメリットの1つです。

 

 

DWHの導入例

 

 

次は企業が実際にどのようなにDWHを導入しているのかを紹介します。

以下の導入例をご覧になることで企業にとってDWHが具体的に役立つ形を理解していただけることでしょう。

 

航空会社での導入例

 

DWHはある航空会社でも活用されています。

航空会社では多数の業務システムが利用されており、これらのデータを統合することはDWHなしでは難しい状況です。しかしながら、航空会社はDWHを導入することで収益を向上させることに成功しています。

具体的には適切なタイミングでのディスカウントや、オーバーブッキングのコントロールなどにDWHが役立っているのです。

これらは横断的に様々な業務システム上のデータを集約できなければ難しいものとなっています。

航空会社でもDWHにより業務の効率化が行えているのです。

 

オークションサイトでの導入例

 

ある企業ではオークションサイトの運営にDWHを利用しています。

オークションサイトでは膨大なデータを活用する必要があるため、DWHの導入は最適です。

購買者・出品者に関する分析や不正行為の監視、カスタマーサービスなどDWHが関わる業務は多岐にわたります。こうしたサイトを効率的に運営する上で、様々なデータを統合的に活用できるDWHはうってつけだといえるでしょう。

この企業では1万台ものサーバーのデータをDWH上に集約することで、それらのデータから確実性の高い方針を打ち出すことができます。

 

 

DWHの将来

 

今後、DWHはどのように発展していくのかという予想の中で、1番現実味のある将来であると考えられているのがクラウド化です。

多くの企業がクラウド上にシステムやデータを移行する中で、DWHもクラウド化すると考えられています。

クラウド化により、DWHの欠点であった高コスト・複雑さなどといった部分を克服できるとされているのです。また、容量なども自社の状況に合わせて減らしたり足したりすることができるため、コストを最適化することにも繋がります。

クラウド上で管理できるようになることで初期費用も抑えることができ、大きなリスクを負う必要も無くなります。

今後、クラウドDWHは多くの企業で導入されていくことでしょう。

 

 

まとめ

 

今回はDWHの活用例やメリット、導入事例などを紹介しました。

企業にとって収集した膨大なデータの分析を容易なものとしてくれるDWHは、これからも重宝される存在であり続けるでしょう。

データ管理・分析の手段として注目されているDWHについて今回の記事を通して深く知っていただけたことと思います。

転職活動においてこうしたIT技術についての知識というのは企業の業務を理解する上でも役立つものです。

こうした技術に関しての知識を学習することで転職活動を有利に進めて行きましょう。

 

まずはキャリアの相談をしてみる

この記事の監修者

ギークリーメディア編集部

主にIT・Web・ゲーム業界の転職事情に関する有益な情報を発信するメディアの編集部です。転職者であれば転職市場や選考での対策、企業の採用担当者様であればIT人材の流れ等、「IT業界に携わる転職・採用」の事情を提供していきます。

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