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【2023年度】AIチャットボットの活用事例5選!代表的なチャットボットや開発に関わるIT職種を紹介します

AI(人工知能)の発展が著しい今日、AIチャットボットと呼ばれる技術が注目されています。AIチャットボットの開発によって、多種多様な質問に対する自動返答が可能になりました。近年、多くの企業でAIチャットボットの導入が進み、業務効率化や生産性向上を図っています。本記事ではAIチャットボットの概要から企業の活用事例、開発に関わるIT職種を紹介します。

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AIチャットボットとは何か?IT業界にもたらす影響は?

 

 

そもそも、AIチャットボットとは何なのでしょうか。

ここでは、AIチャットの概要やIT業界にもたらす影響を解説します。

 

AIチャットボットの定義や仕組み

 

AIチャットボットとは、AI(人工知能)の搭載によって高度な対話を実現したチャットボットです。

チャットボットとは「Chat(会話)」と「bot(ロボット)」をかけ合わせた造語で、音声や文章による質問に回答してくれるプログラムを指します。

AI未搭載の従来のチャットボットは、事前にインプットされたルールや情報で答えられる質問しか回答できませんでした。

しかしAIチャットボットは、質問の意味をAIが理解や学習、推論した上で回答するため、幅広い質問内容に対して柔軟に返答できます。

 

IT業界にもたらす影響5つ

 

AIチャットボットはIT業界で高い注目を浴びている技術です。

ここでは、AIチャットボットがIT業界にもたらす影響を4つ解説します。

 

①新しいビジネスモデルの創出

AIチャットボットの出現によって、新たなビジネスモデルが生み出されています。

AIチャットボットそのものに優位性や特徴を持たせ、有料サービスとして売り出す事例が増えています。

また、AIチャットボットを設置しているページ内に広告を表示し、広告料を獲得することも可能です。

 

②生産性向上

DXによる業務効率化・生産性向上が求められるにつれ、AIチャットボットの導入が進められるようになりました。

AIチャットボットを利用すると、人間の介入がほとんどない状態でユーザー対応などを行えるため、問い合わせ対応業務を効率化できるのです。

問い合わせ対応にあたっていた人員を、人にしかできない業務に集中させることで、企業全体の業務効率化や生産性向上も期待できます。

 

③顧客サポートの強化

AIチャットボットの導入は、顧客サポートの強化にもつながります。

AIチャットボットは企業の営業時間を問わず、24時間いつでも問い合わせ対応を行えます。

そのため、深夜や休日の問い合わせであっても、迅速に対応することが可能です。

また、電話での問い合わせにハードルを感じるユーザーでも、AIチャットボットであれば気軽に質問できるでしょう。

 

④データ分析の活用

データ分析の活用にもAIチャットボットは役立ちます。

AIチャットボットに入力される質問内容や、AIチャットボットの利用時間、離脱タイミングの分析は、ユーザーが疑問に思う物事の把握や、顧客サポートの最適化につながります。

 

⑤人材不足解消

少子高齢化による労働人口の減少によって、多くの企業が人材確保に苦戦しています。

加えて働き方改革の推進のため、残業時間削減など長時間労働の是正も求められるなかで、ITツールを駆使してこれらの課題解決を目指す企業が増えているのです。

チャットボットはこういった課題の解決策として最適なツールのひとつだと言えるでしょう。

 

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チャットボットが適している課題

 

チャットボットを導入すべきか否か、判断する基準は問い合わせの量・内容・時間帯の3点です。

例えば同じような内容の質問が多く、回答の傾向がある程度決まっているようなケースではチャットボット導入により担当者の負担減に大きく貢献できるでしょう。

その質問量が多く、日常的に業務を圧迫するようであればなおさらです。

また、業務時間外に問い合わせ対応のニーズが多いと感じられる場合も、24時間365日稼働できるチャットボットの活用は適しています。

 

AIチャットボットを使ってみよう!身近で使えるサービスを紹介

 

 

AIチャットボットを活用したサービスは、日々増え続けています。

ここでは、AIチャットボットを使える身近なサービスを5つ紹介します。

 

Chat GPT

 

Chat GPTは、OpenAI社が提供しているAIチャットボットです。

シンプルな使用方法と注目度の高さにより、2022年11月のリリースからわずか3ヶ月でユーザー数が1億人を突破しました。

Chat GPTではオーソドックスな質疑応答はもちろんのこと、小説のようなクリエイティブな文章作成や文章の要約など、高度な文章作成も可能です。

また、表計算ソフトで用いられる関数やプログラムのコードなど、文章以外のテキスト作成も行えます。

 

Bard

 

Bardは、Googleが提供しているAIチャットボットです。

Bardの特徴は、回答に必要な情報をすべてウェブ上から取得する点です。

質問が送られる度にウェブへアクセスするため、最新の情報を踏まえた質の高い回答を提供できます。

 

Notion AI

 

Notion AIは、クラウドツールのNotion上で使えるAIチャットボットです。

Notionは、メモ作成やタスク管理、ドキュメントの共有など、様々な機能を一元管理できるクラウド型のツールです。

Notion Aiでは文章要約に加え、Notion上にアップロードされているデータの整理や分類、メモの自動作成、タスクの自動調整など、Notion運用で必要になる業務の一部を自動で行えます。

 

AIチャットくん

 

AIチャットくんは、株式会社piconによってリリースされたLINE上で使えるAIチャットボットです。

先程紹介したChat GTPの機能をLINEのトークに実装したサービスで、Chat GTPを使う上で必要なログイン認証が必要ありません。

またAIチャットくんには、OpenAI社が提供している自然言語処理モデル「gpt-3.5-turbo」が使われているため、Chat GPTの無料プランよりも返答が速いという特徴もあります。

LINEを使っている人であれば誰でも使えるため、気軽にAIチャットボットを使いたい人にはおすすめのサービスです。

 

りんな

 

りんなは、日本マイクロソフト社が提供しているAIチャットボットで、LINEやTwitter上で利用できます。

りんなの特徴は、女子高生のような文面で返答してくれる点です。

開発に女性型会話ボットXiaoiceの技術が使われており、ラフな言葉遣いでユーモアのある返答を楽しめます。

 

 

様々な業界で活躍するAIチャットボットの企業の活用事例5選

 

 

企業ではどのようにAIチャットボットが使われているのでしょうか。

ここでは、様々な業界で活躍するAIチャットボットの企業活用事例を5つ紹介します。

 

SBI損害保険株式会社

 

SBI損害保険株式会社では、AIチャットボットを搭載したスマートフォンアプリ「ビジュアルIVR」を提供しています。

ビジュアルIVRでは、保険商品に関する疑問からシステムの操作方法についてまで、幅広い問題を解決できます。

ビジュアルIVRを活用することで、ネット上の手続きが苦手な方でも、ネットで保険商品の購入を完結できるようなサポートが可能です。

 

株式会社ECC

 

株式会社ECCでは、オンラインレッスンのホームページにAIチャットボットを設置しています。

AIチャットボットの活用によって、チャットボットによる質問回答率が99%を超え、問い合わせ対応の品質向上や業務効率化を実現しています。

 

ヤマト運輸株式会社

 

ヤマト運輸株式会社では、LINE上でチャット形式の問い合わせサービスを提供しています。

受取日時の変更や再配達の申請、配送状況の確認などをLINEで完結できるだけでなく、フリーワードによる問い合わせにも対応しています。

 

東急ハンズ

 

東急ハンズでは、アプリユーザー向けにAIチャットボットを設置しています。

AIチャットボットの導入によって、会員限定サービスやキャンペーンに対する問い合わせを、回答率99%以上で解決しています。

 

ソニーグループ株式会社

 

ソニーグループ株式会社では就活生への情報提供を目的として、LINEと連携できるAIチャットボットを導入しています。

このサービスは情報収集の簡易化を実現しているだけでなく、就活生に会社を身近に感じてもらうツールにもなっています。

また、同社では社内向けにもAIチャットボットを導入しており、部署間の交流強化にも貢献しています。

 

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AIチャットボット開発の手順

 

 

開発の流れ

 

まずは開発目的を明確にする必要があります。

チャットボットによって解決したい課題と、チャットボットが適しているかを検討すると同時に、ユーザー像も明確にします。

続いてプラットフォームやツールなど開発方法の決定です。

プログラムを組んでテスト運用を行ったら、課題の修正を繰り返してから実装となります。

開発に活用できる方法としては次のようなものが挙げられます。

 

開発方法5つ

 

①API

ソフトウェアの一部機能を外部と共有する仕組みのことで、LINEが提供する「Messaging API」やSlackが提供する「Slack Bot」、Facebookメッセンジャー上で動作するチャットボットが開発可能な「Facebook for Developers」などが代表的です。

 

②開発フレームワーク

開発に必要な骨組みを指します。

チャットボット開発に活用できるフレームワークは、「Microsoft Bot Framework SDK」「Microsoft Azure Bot Service」「DialogFlow」が代表的です。

 

③オープンソース

一般公開されているソフトウェアで、誰でも改良や再配布を行うことができます。

チャットボットの開発が可能なオープンソースには、例えば「Amazon Lex」「Botkit」「Lita」などがあります。

 

④機械学習ツール

機械学習はデータを学習させることでより精度の向上を可能とします。AI搭載型のチャットボットツールを利用すると、学習によって高精度な会話や回答が可能なチャットボットを開発できます。

 

⑤チャットボット開発ツール

クラウドで提供されている開発ツールを利用する方法です。現在では豊富な種類が提供されるようになっており、開発の効率化が可能です。

 

 

AIチャットボット開発に関する職種とその役割

 

 

AIチャットボットの開発には、どのような職種の人々が携わっているのでしょうか。

ここでは、AIチャットボットの開発に関する職種を5つ紹介し、それぞれの役割についても解説します。

 

AIエンジニア

 

AIエンジニアは、機械学習技術や自然言語処理技術などの専門知識を持つエンジニアです。

AIチャットボットの開発において、AIモデルの構築やデプロイを担います。

 

 

データサイエンティスト

 

データサイエンティストは、大量のデータの収集や分析、データをAIに取り込むための技術を持つ職種です。

AIチャットボットの学習モデルの精度向上や、自然言語処理の改善を担います。

 

 

UX/UIデザイナー

 

UX/UIデザイナーは、アプリケーションのインターフェイスやユーザーエクスペリエンスの構築、改善を行う職種です。

AIチャットボットのデザインやユーザビリティの向上、改善を担います。

 

 

プロジェクトマネージャー

 

プロジェクトマネージャーは、システム開発に必要な予算や工数などを管理、統括する職種です。

AIチャットボット開発に関するスケジュールや予算、品質管理を担い、開発チーム間のコミュニケーションを行います。

 

 

コンサルタント

 

コンサルタントは、新しいシステムの導入提案やアドバイスを行う職種です。

AIチャットボット導入で得られる効果の最大化を目指し、導入に合わせた業務プロセスの改善を提案します。

 

 

 

注目のAIチャットボットに関わる職種に転職しよう

 

 

本記事では、AIチャットボットの概要や活用できるサービス、企業の活用事例、AIチャットボット開発に関わる職種について解説しました。

AIチャットボットは、新たなビジネスの創出や企業の生産性向上に有用な技術です。

そのため、AIチャットボットを活用する企業は増え続けるでしょう。

AIチャットボットに関わる職種や企業に興味がある方は、ぜひ弊社ギークリーにご相談ください。

 

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この記事の監修者

ギークリーメディア編集部

主にIT・Web・ゲーム業界の転職事情に関する有益な情報を発信するメディアの編集部です。転職者であれば転職市場や選考での対策、企業の採用担当者様であればIT人材の流れ等、「IT業界に携わる転職・採用」の事情を提供していきます。

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