3DCGデザイナーに未経験でなるには？転職成功させるロードマップ
ゲームやアニメーションにおいて欠かせない存在の3DCGデザイナーですが、未経験でも必要なスキルを身につけて実績を積んでいけば、転職を目指すことも可能です。本記事では3DCGデザイナーの仕事内容や必要なスキル、転職のポイントについて解説します。
目次
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3DCGデザイナーに未経験から転職するためのロードマップ
専門的な知識と技術が求められる3DCGデザイナーですが、未経験から転職を目指すためには、具体的にはどのようなステップで転職できるでしょうか。
- STEP1：作りたいものを決め、学ぶソフトを選ぶ
- STEP2：基礎スキルを習得する
- STEP3：オリジナルのポートフォリオを制作する
- STEP4：応募書類の準備をする
- STEP5：求人探しと応募
ここでは未経験で3DCGデザイナーになる方法を5つのステップでご紹介します。
STEP1：作りたいものを決め、学ぶソフトを選ぶ
まずは「何を作りたいのか」を明確にしましょう。キャラクター、背景、モーションなど、方向性が決まると使用するソフトも絞れます。
例えば、キャラ制作なら「ZBrush」や「Blender」、背景なら「Maya」や「3ds Max」などが定番です。
無料で始められるBlenderは初心者にも向いています。興味のあるジャンルと相性の良いツールを選び、無理なくスタートすることが成功の第一歩です。
STEP2：基礎スキルを習得する
3DCGは専門用語や操作が多いため、基礎の習得が重要です。
まずはモデリング、テクスチャ、ライティング、レンダリングなどの基本工程を学びましょう。
YouTubeやオンライン講座など無料で学べる環境も豊富です。
最初は簡単なオブジェクトの作成から始め、徐々に複雑なものに挑戦することで、自然とスキルが身につきます。
STEP3：オリジナルのポートフォリオを制作する
3DCGデザイナーを目指すにあたって、ポートフォリオは必須です。
自分の能力を適切に伝えるために、ポイントをおさえたポートフォリオ作りを心がけましょう。
例えば静止画ポートフォリオであれば、あらゆる角度からのスクリーンショットと、制作過程を見てもらうためのワイヤーフレームや原画も掲載するのがおすすめです。
動画ポートフォリオ（デモリール）にする場合は、作品ごとにタイトルや注目してほしいポイントにテロップをつけるなどの工夫も必要です。
担当したパートの詳細や使用したソフトウェア、制作期間はもちろん、経緯におけるポイントなども加えることで、採用担当者に理解してもらいやすくなります。
STEP4：応募書類の準備をする
3DCG業界では実績が重要視されますが、履歴書や職務経歴書も丁寧に準備する必要があります。
未経験の場合は、デザイン力、コミュニケーション力など、これまでの経験で培ったスキルを3DCGにどう活かせるかを明確に伝えましょう。
ポートフォリオのURLも忘れずに記載することが大切です。
STEP5：求人探しと応募
3DCGデザイナーの転職を目指すのなら未経験可の求人に応募するという方法もあります。
この場合は転職してから3DCGについて学ぶということになります。
しかし完全に未経験な方の育成に力を入れている企業を見つけるのは大変です。
基本的な知識を身につけてから転職活動をする方が現実的でしょう。
知識をある程度身に付けた後は、ぜひ転職エージェントに相談してみましょう。
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3DCGデザイナーに必要なスキルを習得するなら独学？スクール？
3DCGデザイナーに未経験で転職するにあたり、必要なスキルを習得する方法は大きく分けて独学とスクールの2つです。
- ・費用を抑えマイペースに進めたいなら「独学」がおすすめ
- ・最短でプロを目指したいなら「スクール」がおすすめ
以下それぞれ解説しますので、自分に合った学習方法の選択に役立てましょう。
費用を抑えマイペースに進めたいなら「独学」がおすすめ
独学は、コストを抑えつつ自分のペースで進められる点が大きな魅力です。
YouTubeや解説サイト、公式ドキュメントなど、初心者向けの無料教材も豊富にあります。
最初は短時間でも構わないので、毎日継続して取り組むことが大切です。参考書やチュートリアルを活用しながら、小さな作品を作ることから始めてみましょう。
わからない部分はSNSやコミュニティで質問するなど、学習環境を自分で整える工夫も効果的です。
最短でプロを目指したいなら「スクール」がおすすめ
短期間で効率よくスキルを身につけたい場合は、スクールの利用が有効です。カリキュラムが体系的に組まれており、現役クリエイターから直接指導を受けられる点が大きなメリットです。
添削や質問対応も受けられるため、つまずいても安心して学習を続けられます。
就職サポートが充実しているスクールも多く、ポートフォリオ制作や面接対策なども支援してもらえるケースもあるでしょう。
本気で転職を目指す方にとっては、心強い選択肢です。
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3DCGデザイナーに求められるスキルや知識
3DCGデザイナーの仕事に必要なスキルや知識には、以下のようなものがあります。
- ・【必須スキル】DCCツールを扱う技術力
- ・【基礎スキル】説得力を生むための美術知識
- ・【周辺スキル】チームで制作するためのコミュニケーション能力
独学でスキル習得に挑む方だけでなく、スクール探しでこれらの内容が網羅されているかどうかを確認する際にも参考にしましょう。
【必須スキル】DCCツールを扱う技術力
3DCGデザイナーにとって、DCCツール（Digital Content Creationツール）の操作スキルは欠かせません。
代表的なソフトには、Blender、Maya、3ds Max、ZBrush、Substance Painterなどがあります。ツールによって得意な工程が異なるため、自分の目指すジャンルに合ったものを選びましょう。
まずはモデリングやUV展開、テクスチャ作成といった基本操作を習得することが第一歩です。ショートカットや作業効率の向上にも意識を向けると、実務に近い感覚で学べます。
無料や体験版のソフトを活用しながら、段階的にスキルを高めていくことが大切です。
【基礎スキル】説得力を生むための美術知識
3DCGは技術だけでなく、美術的な理解も作品の質を大きく左右します。
構図、色彩、光と影、遠近法、質感の表現など、視覚的な説得力を持たせるための基礎知識は必須です。
美術を専門的に学んだ経験がない場合でも、デッサンや写真観察を通じてトレーニングすることができます。
特にライティングやカメラアングルの理解は、作品全体の印象を左右する要素です。美術書やアート系の動画教材を活用し、実際に手を動かして試すことがスキル定着に繋がります。
【周辺スキル】チームで制作するためのコミュニケーション能力
3DCG制作は、複数のクリエイターが関わるチーム作業であることが一般的です。そのため、円滑に連携するためのコミュニケーション能力も重要なスキルの一つです。
業務ではディレクターやアニメーター、プログラマーなど他職種とのやり取りが日常的に発生します。意図を的確に伝える力、相手の指示を正しく理解する力が求められます。
チャットツールやタスク管理ツールの基本操作に慣れておくと、現場に入った際もスムーズです。
技術力だけでなく、周囲と協力しながらよいものを作る姿勢も評価されます。
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3DCGデザイナーの具体的な仕事内容
3DCGデザイナーは大きく分けて専門分野があり、代表的には以下のような職種に分かれます。
- ・モデラー：3D世界の物体を制作する
- ・アニメーター：キャラクターや物体に動きを与える
- ・エフェクトデザイナー：特殊効果を制作する
以下、それぞれの仕事内容を解説します。
モデラー：3D世界の物体を制作する
【モデラーの仕事内容】
- ・形状のモデリング（スカルプティング含む）
- ・UV展開（テクスチャを貼るための展開作業）
- ・ベースメッシュの調整と最適化
モデラーは3DCG制作の基盤となる、キャラクターや背景、小物などの3Dモデルを形にする仕事です。
形状を正確に作り込むだけでなく、実際のゲームや映像で使いやすいようにポリゴン数を調整したり、モデルの構造を考慮したりします。
細部のディテールや質感のベースを作るため、完成度の高いモデル制作が求められます。
アニメーター：キャラクターや物体に動きを与える
【アニメーターの仕事内容】
- ・キャラクターのリギング（骨組み設定）
- ・ポーズや動作の作成
- ・モーションキャプチャデータの編集
アニメーターは、静止した3Dモデルに生命を吹き込む役割を担います。
キャラクターの歩行や表情、物体の動きやカメラの演出など、動きのリアリティや感情表現を追求します。
動きを自然に見せるため、物理法則や人体の構造、演技の理解も必要です。
エフェクトデザイナー：特殊効果を制作する
【エフェクトデザイナーの仕事内容】
- ・パーティクルやシミュレーションの設定
- ・エフェクト素材の制作と調整
- ・効果の動きやタイミングの調整
エフェクトデザイナーは、炎、爆発、魔法の光、水しぶきなど、映像やゲームの世界にリアルな特殊効果を加えます。
視覚的なインパクトを強め、シーンの臨場感や雰囲気を演出するのが役割です。
プログラムやパーティクルシステムの理解も求められ、動的な表現をつくり出します。
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3DCGデザイナーの年収は？
3DCGデザイナーの平均年収は約440万円とされています。
またこれは平均であり、実際のところは200万円台が提示される求人案件もあります。
3DCGデザイナーはスキルや実績が年収に直結しやすいため、経験を重ねることで年収アップにつながる傾向です。
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未経験から3DCGデザイナーへの転職を成功させるためのポイント
未経験から3DCGデザイナーに転職するためのポイントは、次の4つです。
- ・応募企業の作風を研究し、ポートフォリオの方向性を合わせる
- ・コミュニティに参加する
- ・中途採用のメリットを活かす
- ・未経験者の求人に強い転職エージェントを有効活用する
以下、それぞれ解説します。
応募企業の作風を研究し、ポートフォリオの方向性を合わせる
転職活動で重要なのは、応募先企業の作風や制作スタイルをしっかり理解することです。企業ごとに求めるテイストや表現技法が異なるため、それに合ったポートフォリオを用意することで印象がよくなります。
例えば、リアル志向の企業には細部までこだわった写実的な作品を、アニメ調の企業にはカラフルで動きのある作品を用意すると効果的でしょう。
企業の公式サイトやSNS、過去の作品をチェックし、研究した内容を反映させてポートフォリオを作成しましょう。
自分の強みを活かしつつ、応募先に合わせた工夫が成功のポイントです。
コミュニティに参加する
3DCGデザインのコミュニティへの参加もおすすめです。
アウトプットすることでスキルを向上させることができるうえに、業界の事情なども直接聞くこともできます。
また、人脈を築く機会を得られるため、その後のキャリア形成にプラスに働く可能性もあるでしょう。
中途採用のメリットを活かす
企業にとって中途採用のメリットは、即戦力としての活躍が期待できる点ばかりではありません。
すでに社会人経験をもつ人材に対し、業界知識やヒューマンスキルに魅力を感じている場合もあります。
例えば、3DCGデザイナーの主な就職先はアプリ制作会社やゲームメーカー、アニメや映像の制作会社などです。
同じ業界内の知識や経験があれば、転職の際にアピール材料にできるでしょう。
異なる業界であったとしても、たとえば営業職で培ったコミュニケーションスキルやマーケティングスキルなども、3DCGデザイナーの仕事に活かせます。
企業が求める人物像を掘り下げて把握し、マッチする経験がアピールできるとよいでしょう。
未経験者の求人に強い転職エージェントを有効活用する
未経験からの転職には、転職エージェントの活用もおすすめです。
転職エージェントは企業が求める人物像を把握しやすく、どの企業でどのような人材が評価されやすいかを理解しています。
特に、自分自身ではアピールポイントが分かりにくい未経験転職の場合、どの経験が評価につながるのかを一度プロに確認してみることをおすすめします。
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3DCGデザイナーへの未経験転職でよくある質問
3DCGデザイナーへの未経験転職に関して多いのは、次のような質問です。
- Q.未経験からの転職はきつい、やめとけって本当？
- Q.3DCGデザイナーが活躍する業界は？
- Q.3DCGデザイナーのやりがいは？
以下、それぞれ回答します。
Q.未経験からの転職はきつい、やめとけって本当？
A.正しい学習手順とポートフォリオ、プロのサポートのほかにも学習意欲や探求心が欠かせないため、「きつい」と言われることがあるようです。
未経験からの転職は、スキルの習得や質の高いポートフォリオの準備など、ハードルが高いと感じる要素があるでしょう。しかしそれだけでなく、転職後も新しい技術やツールを学び続ける自己研鑽や探求心も欠かせません。
華やかなイメージだけで転職を考えてしまうケースもある職種だからこそ、「やめとけ」という声も聞かれます。
Q.3DCGデザイナーが活躍する業界は？
A.現在では活躍が現在最も目立っているのが、市場拡大が続くゲーム業界です。
ARやVRなどの最新技術が取り入れられるゲーム業界では、3DCG制作技術においても常に最新が求められています。
これまで3DCGデザイナーは、映画やアニメなどの映像業界で重宝され、作品のクオリティを大きく左右する存在でしたが、近年では建築・工業製品を開発する業界での需要も高まっているのが特徴です。
製品の設計段階における3DCADの活用などが進められています。
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Q.3DCGデザイナーのやりがいは？
A.もっとも大きなやりがいは、自分の創造物が作品として世に残る達成感でしょう。
自分が携わったものがリリースされると、それに対する評価なども見聞きすることができます。
よい評価ばかりではなかったとしても、世に影響を与える創造が仕事になっている達成感は、モチベーション向上にもつながります。
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市場拡大が続くゲーム業界を始め、3DCGの技術はさまざまな業界で需要が高まる一方で、十分な技術を備えた3DCGデザイナーは不足しているのが現状です。
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この記事の監修者
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【国家資格保有】キャリアアドバイザー 小峰涼平
5年間インフラエンジニアとして新規顧客提案や既存顧客への提案〜運用保守業務を経験。業務を行う中で人材業界へ興味を持ち、22年1月国家資格キャリアコンサルタントを取得。現在、資格を活かしキャリアアドバイザーとしてエンジニアの転職支援を行っております。
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