
基本情報技術者試験とは?難易度・合格率・メリットと転職への活かし方
基本情報技術者試験は「ITエンジニアの登竜門」とされる国家資格であり、合格には約200時間の勉強時間が必要と言われています。本記事では2026年時点での最新情報として、新制度(CBT・科目AB)の難易度や合格率、年収アップや転職を有利にするメリット、効率的な勉強法まで徹底解説します。
目次
基本情報技術者試験とは?ITエンジニアとしての基礎力を証明する国家資格
「基本情報技術者」という言葉は特定の職種ではなく「基本情報技術者試験」を表すことが一般的です。
基本情報技術者試験(FE)は、国家資格としての信頼性と、ITエンジニアに求められる基礎力をバランスよく証明できる点が特徴です。
試験制度の変化や上位資格の刷新を背景に、その価値や役割はあらためて見直されつつあります。
これからIT分野でのキャリアアップや市場価値向上を目指すうえで、基本情報技術者試験がどのように活かせるのかを知ることは重要です。
- 経済産業省が認定する「情報処理技術者試験」のレベル2に該当
- 「CBT方式」へ変更されたことで通年受験が可能
- 2027年度からの「応用情報技術者試験」刷新で再注目
ここでは、取得するメリットや転職活動での評価、具体的な活用シーンについて詳しく解説します。
経済産業省が認定する「情報処理技術者試験」のレベル2に該当
基本情報技術者試験は経済産業省が認定する国家試験「情報処理技術者試験」の一区分で、全体の中ではレベル2に位置づけられています。
ITに関する基礎的な知識と技能を体系的に問う試験であり、プログラミング、アルゴリズム、データベース、ネットワーク、セキュリティなど、エンジニアとして押さえておきたい領域を幅広くカバーしている点が特徴です。
特定の言語や職種に偏らず、IT人材としての土台を証明できる資格として、学生から社会人まで多くの受験者に選ばれています。
「CBT方式」へ変更されたことで通年受験が可能
基本情報技術者試験は、試験方式がCBT(Computer Based Testing)へ移行したことで、受験者の利便性が大きく向上しました。CBTとは、試験会場のパソコンを使用して解答する試験方式です。
従来のように年に数回の決まった日程で受験する必要がなくなり、原則として通年での受験が可能となっています。
全国各地のテストセンターで実施されているため、自身の学習進捗や仕事のスケジュールに合わせて受験日を選べる点は大きなメリットです。
計画的にキャリア形成を考える20〜30代のIT人材にとって、挑戦しやすい資格環境が整ったといえるでしょう。
2027年度からの「応用情報技術者試験」刷新で再注目
2027年度から予定されている応用情報技術者試験の試験内容刷新により、その前段階にあたる基本情報技術者試験にも改めて注目が集まっています。
応用情報では、より実務や課題解決力を重視した内容への移行が想定されており、その土台として基本情報で問われる基礎知識の重要性が高まると考えられているためです。
ITスキルの標準指標としての役割が見直される中、キャリアアップや上位資格へのステップとして、基本情報技術者試験の位置づけは今後さらに明確になっていくでしょう。
(参考:日経クロステック)
(参考:経済産業省『情報処理技術者試験の概要』)
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基本情報技術者試験の概要
ここでは、基本情報技術者試験にまつわる概要について、網羅的に解説します。
- ・受験対象者像
- ・役割と目的
- ・要求される技術水準
- ・難易度と合格率
- ・科目Aの試験時間、出題型式、出題数
- ・科目Bの試験時間、出題型式、出題数
- ・受験料と更新費用の要否
試験に必要な基本情報を確認しておきましょう。
・受験対象者像
基本情報技術者試験は、ITエンジニアとしての基礎力を身につけたい人を主な対象としています。
具体的には、IT業界を目指す人材、エンジニアとしてキャリアをスタートしたばかりの若手層、実務経験はあるものの知識の抜け漏れを体系的に整理したい社会人などが想定されている受験対象者像です。
特定の職種や業界に限定されないため、幅広いIT人材が挑戦しやすい資格です。
・役割と目的
基本情報技術者試験の目的は、ITエンジニアとして共通して求められる基礎的な知識・技能を客観的に評価することにあります。
技術要素だけでなく、アルゴリズムや論理的思考力、システム全体を俯瞰する力も含めて測定されるため、IT人材としての「土台」を証明する資格として位置づけられています。
・要求される技術水準
求められる技術水準は「基本的なIT知識を理解し、簡単な問題解決ができるレベル」です。
プログラミングの基礎、アルゴリズムとデータ構造、ネットワークやセキュリティの基本概念など、実務に直結する前提知識が中心となります。
高度な専門性よりも、幅広い分野の理解と基礎的な思考力が重視されます。
・難易度と合格率
基本情報技術者試験の難易度は、情報処理技術者試験の中では「初級〜中級レベル」に位置づけられています。
合格率は年度や方式変更により変動しますが、おおむね20〜30%前後で推移していました。2021年度以降は40%程度に上昇していますが、十分な学習なしでの合格は難しい試験です。
一方で、計画的に対策を行えば、IT未経験者や若手エンジニアでも合格を目指せる水準とされています。
(参考:IPA『情報処理技術者試験・情報処理安全確保支援士試験 推移表』)
・科目Aの試験時間、出題型式、出題数
- ・試験時間:90分
- ・出題形式:多肢選択式(四肢択一)
- ・出題数:60問
2023年4月からの新制度では、基本情報処理技術者の科目Aの試験時間は90分、出題は四肢択一でマークシート形式、出題数は60問です。
以前「午前試験」と呼ばれていた80問、150分から出題数と試験時間が変更になっているため注意が必要です。
出題は、「テクノロジ系」「マネジメント系」「ストラテジ系」の3系統で構成されており、コンピュータ科学、システム開発、ネットワークといったテクノロジ系の比重が大きく、用語理解や基本概念の把握が重要となります。
・科目Bの試験時間、出題型式、出題数
- ・試験時間:100分
- ・出題形式:多肢選択式
- ・出題数:20問
科目Bは、プログラミングやアルゴリズムを中心に、論理的思考力や問題解決力を測る内容です。疑似言語を用いた問題が多く、知識の暗記だけでなく、考え方を理解しているかが問われます。
「午後試験」と呼ばれていた11問中5問選択解答から、小問20問、全問解答必須になったことがもっとも大きな変更点です。全て小問形式となったため、長文問題は出題されません。
情報セキュリティに関する問い4問、アルゴリズムに関する問い16問が主な構成です。
・受験料と更新費用の要否
- ・受験料:7,500円(税込)
- ・資格の更新:不要
基本情報技術者試験は一度合格すれば更新手続きや更新費用は不要です。継続的なコストがかからないため、長期的なキャリアの中で「基礎資格」として保持しやすい点も特徴の一つです。
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基本情報技術者試験は意味ない?転職や年収アップにつながるメリット4つ
基本情報技術者試験は「実務で使わない」「意味ない」と言われることもありますが、実際にはIT人材の市場価値を高める要素として評価される場面も少なくありません。特に20〜30代の転職市場では、実務経験とあわせて基礎力を客観的に示せる点が強みになります。
企業側の評価制度や資格手当と結びつくケースもあり、キャリアアップや収入面でプラスに働く可能性があります。
ここでは、転職や年収アップにつながる具体的なメリットを整理していきます。
①IT基礎知識の習得・スキルチェックができる
基本情報技術者試験の大きなメリットは、ITエンジニアとして必要な基礎知識を体系的に学べる点です。
プログラミング、アルゴリズム、ネットワーク、セキュリティなど、実務に直結する前提知識を幅広く網羅しており、自身の理解度を客観的に確認できます。
日々の業務では知識が断片的になりがちですが、試験対策を通じて「わかったつもり」を防ぎ、基礎力を固めるスキルチェックとして活用できる資格です。
②転職活動でポテンシャルを証明できる
転職活動において基本情報技術者試験は、現時点のスキルだけでなく「伸びしろ」や学習意欲を示す材料として評価されることがあります。
特に若手エンジニアや、職種チェンジを伴う転職では、実務経験だけで判断しきれないケースも少なくありません。その際、国家資格で基礎力を証明していることは、ポテンシャルの裏付けとして有効です。
書類選考や面接での説明材料としても使いやすい点がメリットです。
③資格手当や報奨金制度で収入アップが期待できる
企業によっては、基本情報技術者試験を対象とした資格手当や報奨金制度を設けている場合があります。
毎月の手当として支給されるケースや、合格時に一時金が支給されるケースなど形態はさまざまですが、取得することで直接的な収入アップにつながる可能性があります。
継続的な更新費用がかからない点も含め、コストパフォーマンスの高い資格として評価される理由のひとつです。
【あわせて読みたい】資格手当の相場について詳しくはこちら⇓
④社内評価やキャリアアップの要件に設定されている企業なら年収アップしやすい
基本情報技術者試験を、昇格・昇給や上位職への要件として設定している企業もあります。
特にIT人材育成に力を入れている企業では、基礎資格の取得をキャリアパスの一部として位置づけているケースもあるでしょう。
その場合、資格取得が評価制度と直結し、結果として年収アップやポジションアップにつながりやすくなります。
転職時にも、こうした制度を持つ企業を選ぶ視点が重要になります。
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基本情報技術者試験に合格するには?勉強時間や勉強方法のポイント
基本情報技術者試験は、受験前に合格するためのポイントを知っておくことも大切です。以下はおさえておきたいポイントです。
- 科目A試験は「過去問の流用」が廃止されたため本質的な理解が不可欠
- 科目B試験は「アルゴリズムとプログラミング」が中心で論理的思考が問われる
- 未経験者は3ヶ月以上、経験者は1ヶ月が勉強時間の目安
- 独学なら参考書・動画教材・過去問・サンプル問題をフル活用する
- 不安なら通信講座やスクールで時間短縮もおすすめ
科目A、科目Bごとのポイントをふまえて、経験別の勉強時間やどのように学習を進めるのが合っているかを確認する参考にしましょう。
科目A試験は「過去問の流用」が廃止されたため本質的な理解が不可欠
科目A試験では、従来のように過去問を暗記すれば対応できる形式ではなくなり、用語や概念を本質的に理解しているかが問われます。
そのため単なる知識の丸暗記ではなく、「なぜその仕組みになるのか」「どういう場面で使われるのか」を意識した学習が重要です。
参考書や解説動画で全体像を押さえつつ、出題意図を考えながら問題演習を行うことで、応用力のある知識が身につきやすくなります。
科目B試験は「アルゴリズムとプログラミング」が中心で論理的思考が問われる
科目B試験はアルゴリズムとプログラミング分野が中心となり、ITエンジニアに必要な論理的思考力が問われます。
疑似言語を用いた問題が多く、コードを書けるかどうかよりも、処理の流れを正しく理解できるかが重要です。
問題文を図やフローチャートに落とし込みながら考える習慣をつけることで、初学者でも着実に対応力を高めることができます。
未経験者は3ヶ月以上、経験者は1ヶ月が勉強時間の目安
勉強時間の目安として200時間といわれており、IT未経験者の場合は3ヶ月以上、実務経験のあるエンジニアであれば1ヶ月程度がひとつの基準とされています。
未経験者は基礎用語や概念の理解に時間がかかるため、無理のないスケジュールで継続的に学習することが重要です。
一方、経験者は知識の整理と弱点補強を中心に取り組むことで、短期間でも合格レベルに到達しやすくなります。
科目A、科目Bともに、考え方や本質的な理解が問われることをふまえて十分な学習時間を確保しましょう。
独学なら参考書・動画教材・過去問・サンプル問題をフル活用する
独学で合格を目指す場合は、複数の教材をバランスよく活用することがポイントです。
参考書で基礎知識を整理し、動画教材で理解を深めたうえで、過去問や公式のサンプル問題に取り組む流れがおすすめです。
特に問題演習では、正解・不正解に関わらず解説を丁寧に確認し、理解が曖昧な分野を洗い出すことで学習効率が高まります。
不安なら通信講座やスクールで時間短縮もおすすめ
「独学で続けられるか不安」「できるだけ短期間で合格したい」という場合は、通信講座やスクールの活用も有効な選択肢です。
学習範囲が整理されており、重要ポイントに絞って学べるため、遠回りせずに対策できます。
特に働きながらの学習で中長期的な時間の確保が難しい、モチベーション維持に自信がないという方は、スクールなどを活用することで安心して学習を進められるでしょう。
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基本情報技術者試験の注意点は?
基本情報技術者試験を受けるにあたり、あらかじめ注意しておきたいポイントが3つあります。
取得後の活用方法など、検討が必要な方は確認しておきましょう。
①外資系企業では評価されづらい可能性がある
基本情報技術者試験は日本の国家資格であるため、外資系企業やグローバル企業では評価の優先度が高くない場合があります。
特に海外拠点や外国籍エンジニアが多い職場では、実務経験や成果物が重視されやすい傾向があるでしょう。
ただし、基礎力の証明としてマイナスに働くことはなく、日系企業や国内向けプロジェクトでは評価対象になるケースがあるのも事実です。志望企業に応じて、アピールの仕方を調整することが重要です。
②科目A・B制度への以降に伴い、2023年4月以降の教材で対策する必要がある
基本情報技術者試験は、2023年4月から科目A・科目Bという新制度に移行しています。そのため、それ以前の試験形式を前提とした教材では、出題傾向や対策ポイントが合わない可能性があります。
教材を選ぶ際は、科目A・B対応であること、CBT方式を前提としていることを必ず確認しましょう。
最新の試験制度に合った教材を使えば、効率的かつ安心して対策を進められます。
③【取得済・受験予定】転職で役立てるなら正しいアピールが不可欠
基本情報技術者試験を転職で活かすには、状況に応じた正しいアピールが大切です。
取得済みの場合は、履歴書や職務経歴書に正式名称で記載し、学んだ内容や業務への活かし方を簡潔に補足すると評価されやすくなります。
一方、受験予定や勉強中であっても、その旨を記載・説明することは問題ありません。学習意欲やキャリアに対する前向きな姿勢を示す材料として、十分に活用できます。
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