システム運用・保守がきつい理由とは？キャリアパスと転職成功事例を解説

平均年収UP額7878万円!※2024年
2月時点 7878 ※2024年2月時点

システム運用保守の仕事がきついと言われる5つの理由

自社で活用しているシステムを運用するシステム運用・保守の仕事ですが、きついと言われる職種でもあります。

システム運用・保守の仕事がきついと言われる理由は以下の通りです。

具体的な理由について詳しく解説します。

①ルーティンワーク中心で新しい技術スキルが身につかず成長を感じにくい

システム運用・保守では、作業的に毎日同じことを繰り返す業務が多い傾向にあることから、個人の技術の成長を感じにくいことも挙げられます。

はじめは特定のシステムや現場に慣れる必要がありますが、一旦ルーティーン業務をこなせるようになれば、新しいスキルや知識を獲得する機会は減少します。

開発系のエンジニアのように日々学びがある分野と異なり、新たな学びや技術を身につけにくいため、エンジニアとしての将来性に疑念を抱く人も多いようです。

②夜勤やシフト制による生活リズムの乱れで体力的・精神的に消耗する

システム運用・保守の仕事がきつい理由には、ライフワークバランスが保ちにくい点も挙げられます。

いつ障害が発生するか分からないシステムの運用・保守業務では、夜勤を含むシフト制で24時間365日監視体制を維持しなければなりません。

現場や会社によっては、日勤と夜勤を交互に繰り返す場合もあるため生活リズムを整えることが難しく、そういった生活を長期間続けることで体調不良やライフワークバランスの乱れが生じ、やりがいを感じなくなる方が多いようです。

③トラブル対応のプレッシャーや顧客からの感謝が少ない環境に疲弊する

システム運用・保守の仕事がきつい理由として、お客様から直接感謝される機会が少ないことも考えられます。

システムが正常に稼働していることが「当たり前な状態」と認識している人が多いため、日常的な業務でお客様から感謝の言葉を聞くことはあまりありません。

万が一障害が発生した場合は、ユーザーからは怒りや叱責が寄せられることがあるうえ、万全の対策を講じて障害を未然に防いだ場合も感謝されることは稀です。

この不足感や、やりがいを感じにくい状況が、システム運用・保守の仕事がきついと感じる大きな原因となっています。

④「底辺」と揶揄されることも？閉鎖的な空間での業務と社会的評価の低さ

システム運用・保守の仕事がきつい理由の1つとして、閉鎖的な空間での業務が多いことも考えられます。

なぜなら、システム運用・保守の仕事は、サーバやインフラを保護するための頑丈な建物内で行われることも多く、日光が入らないような閉鎖的な環境で業務を行うことが多いため、体調を崩したり気分転換が難しい可能性が高まります。

⑤意外と暇な時間が長く、市場価値が上がらないことへの焦りが募る

システム運用・保守の仕事がきついとされている理由として、意外にも暇な時間が長いことが挙げられます。

特に監視業務がメインの場合、システムが順調に稼働している際は何もすることがなく、暇な時間が多いのが特徴です。

障害がないことはシステムの安定運用としては望ましい状態ですが、エンジニアにとってはストレスやモチベーションの低下を引き起こす原因になっています。

システム運用保守がきついと感じたら？

ここでは、システム運用保守の仕事がきついと感じた時にできる対処法を解説します。

①運用保守の経験を強みに変換する

「つらい」と感じる原因の多くは、今の環境で得られるスキルや役割が見えづらいことにあります。

しかし運用保守で培った監視・障害対応、トラブルシューティング、ログ分析は、インフラやクラウド系ポジションで必ず評価される現場力です。

まずは自分が対応してきた業務を棚卸しし、改善したこと・工夫したこと・任されていた役割を言語化しましょう。

転職活動では大きなアピール材料になり、キャリアの武器に変わります。

②より希望に近い求人を探してみる

同じ「運用保守」でも、企業によって働き方も環境も大きく違います。夜勤の有無、担当範囲、クラウド活用度、改善に関われるかどうかなど、求人を比較するだけで選択肢は広がります。

「今の職場がきつい＝運用保守が向いていない」ではなく、環境が合っていないだけというケースも多いです。

希望に合った求人を探すことで、ストレスを大幅に減らしながらキャリアアップにつながる転職も十分に実現できます。

③今すぐ辞めなくてもOK！転職のプロにキャリア相談をしてみる

「IT業界に転職して年収を上げたい！」
「モダンな開発環境でスキルアップしたい！」

大切なキャリアのご相談はぜひ「IT転職のエキスパート ギークリー」にお任せください。

GeeklyではIT業界や職種を熟知したキャリアアドバイザーがどんなお悩みでもお話を伺い、業界特化の46,000件*以上の豊富な求人情報から、あなたに合ったキャリア・環境をご提案いたします。

（*25年9月時点）

Geeklyを利用して転職成功された方の事例

Sさんは”ものづくり”にご興味があり、業務改善Webアプリケーションの開発を手がける企業で、システムエンジニアとしてキャリアをスタートされました。

転職を考えたきっかけは、当時関わっていたサービスやプロダクトに共感できなくなっていった点、使用していた言語やフレームワークなどが古く、新しいものへのキャッチアップも困難だったという点でした。

SさんはGeeklyに登録してから約2か月で第一志望の企業から内定を獲得し、迷うことなく入社を決断しました。
また複数社から内定をいただいたのですが、現職の条件や環境が自分と一番合っていたので納得感があったそうです。

【あわせて読みたい】第一志望の企業への転職に成功した事例はこちら⇓

バックエンドエンジニアとしてアーティストの”創作”を支援する環境へ ｜ 音楽配信サービスを通して表現者の「できる」を一緒に感じたい

30歳　バックエンドエンジニア（2022年10月時点）大学をご卒業後、業務改善Webアプリケーションの開発を手がける企業で、システムエンジニアとしてキャリアをスタートされました。現在はWano株式会社にて、バック...

Geeklyのサービスご利用の流れ

STEP1：以下のボタンから転職支援サービスにご登録

STEP2：キャリアアドバイザーとのカウンセリング

STEP3：求人のご紹介

STEP4：書類選考／面接

STEP5：入社／入社後フォロー

IT特化の転職エージェントのGeekly（ギークリー）なら、専門職種ならではのお悩みも解決できる専任のキャリアアドバイザーがカウンセリングから入社後まで完全無料で全面サポートいたします！

転職しようか少しでも悩んでいる方は、お気軽に以下のボタンからご相談ください。

システム運用・保守の仕事内容

システム運用・保守は、自社で導入・活用しているシステムが正常に稼働し、円滑に運用させる役割を担っています。具体的には、システムを構成するハードウェアやサーバー機器の監視と管理が主な業務です。

障害やトラブルを予防するために、システムやツールの点検、交換作業、および定められた手順書に基づいたルーティンワークが行われます。

システムの安定稼働を維持する日常的な監視業務

システム運用の中心となるのが、サーバーやネットワーク、アプリケーションの稼働状況を常にチェックする「監視」です。

ログの異常検知やアラート対応が主な業務で、トラブル兆候をいち早く見つけることが求められます。

状況に応じて一次対応を行い、必要に応じてエンジニアチームへエスカレーションします。

システムが止まらないようにするのが役割で、地味に見えて企業のIT基盤を支える非常に重要な工程です。

障害発生時の原因調査と復旧対応

保守業務では、障害が発生した際の迅速な原因切り分けと復旧対応が求められます。

ログ解析や設定確認を行い、サービスへの影響を最小限に抑えながら問題解決を進めます。復旧後は再発防止策をまとめ、改善提案を行うことも重要です。

特に短時間で判断が求められるため、冷静さと技術知識が必要になります。システム全体を俯瞰する力が身につくため、インフラエンジニアへのステップアップにもつながる業務です。

システム改善・メンテナンス作業の計画と実行

運用保守はトラブル対応だけでなく、より安定したシステムを維持するための定期メンテナンスも担当します。

OSアップデート、パッチ適用、バックアップ管理など、事前準備と計画性が重要な作業が中心です。

また、運用効率化のための改善提案や自動化にも関わるケースが増えています。

単なる守りの仕事ではなく、仕組みをよりよくしていく役割もあり、技術スキルの向上を実感しやすいポジションです。

システム運用保守から年収・キャリアアップを叶えるキャリアパス

システム運用・保守を経験した人が目指せるキャリアパス例は以下の通りです。

システム運用・保守がきついと感じたら、他の職種にキャリアパスすることもおすすめです。

どのような職種のキャリアを目指すのかよく考えて、自分に合ったキャリアを歩みましょう。

【インフラ系】サーバーエンジニアへ｜設計・構築へステップアップする

システム運用・保守からのおすすめのキャリアパスとして、サーバーエンジニアが注目されています。

サーバーエンジニアとは、ITシステムを動かすサーバーの設計・構築・運用・保守を担当する専門家です。万が一システムに障害が発生した場合は、メンテナンスも行います。

サーバーエンジニアの平均年収は約450万円ほどで、やや高い水準です。

サーバーエンジニアとして働きたいなら、WindowsやLinuxなどのサーバーOSの知識が必要です。さらに、ミドルウェアやセキュリティに関する知識も求められます。

【あわせて読みたい】サーバーエンジニアの年収はこちら⇓

サーバーエンジニアの年収は？仕事内容や必要な資格、将来性を解説

サーバーエンジニアの年収相場は？  サーバーエンジニアの平均年収は505万円 サーバーエンジニアの平均年収は505万円です。国税庁が公表している日本の給与所得者全体の平均年収である443万円と比...

【インフラ系】クラウドエンジニアへ｜AWS/Azure需要で市場価値を高める

システム運用・保守からのキャリアパスとして、クラウドエンジニアもおすすめです。

クラウド環境の構築・運用・保守を担当します。

クラウドエンジニアの平均年収は約600万円と高いのが特徴です。クラウド技術の急速な発展に伴い、需要が高まっている仕事であることがわかります。

ただ、サーバーやネットワークなどのインフラに関する基本知識はもちろん、AWS（Amazon Web Service）・GCP（Google Cloud Platform）などの主要なクラウドサービスに関する知識が重要です。

【あわせて読みたい】クラウドエンジニアの年収はこちら⇓

クラウドエンジニアのロードマップ！未経験から目指す場合は？

クラウドエンジニアとは？仕事内容を解説  クラウドエンジニアは需要の高さと将来性から、転職先として人気のエンジニア職種です。クラウドエンジニアの役割や仕事内容について解説します。 クラ...

【インフラ系】ネットワークエンジニアへ｜大規模通信を支える専門家になる

システム運用・保守からのキャリアパスとして、ネットワークエンジニアも注目を集めています。

ネットワークエンジニアの平均年収は約655〜800万円となっており、高収入が期待できる仕事といえるでしょう。

さらに、インフラ全体の要求定義から設計・構築・運用・保守までを統括できるスキルを持つと、年収1000万円を超えることも可能です。

ただ、ネットワークエンジニアになるためには、TCP/IPに関する基本的な知識や、ネットワーク機器に関する知識が必要です。

【あわせて読みたい】ネットワークエンジニアの年収はこちら⇓

ネットワークエンジニアの年収は？1000万稼げる？年収を上げる方法を解説

ネットワークエンジニアの平均年収  ネットワークエンジニア全体の平均年収457万円 弊社Geekly（ギークリー）の調査では、ネットワークエンジニア全体の平均年収はおよそ457万円です。日本の平均...

【開発系】開発SE・プログラマーへ｜コードを書く技術で年収アップを目指す

システム運用・保守からのおすすめのキャリアパスとして、開発SE（システムエンジニア）も注目されています。

開発SEとは、業務で使用するアプリケーションシステムの開発要件の定義から開発工程の管理までを担当するエンジニアのことで、平均年収は550万円程です。安定した収入が得られる職種であるといえるでしょう。

開発SEになるためには、プログラミング言語に関する知識とスキルが不可欠です。また、システムの開発はチームで行われることが多いためコミュニケーション能力も重要視されています。

【マネジメント】社内SEへ｜自社システムの安定稼働を支える

社内SEは、企業内のIT環境を整備・改善する役割を担い、ヘルプデスク対応から社内システムの運用、IT資産管理、業務効率化のためのツール導入まで幅広く担当します。

運用保守で培った監視・障害対応の経験、ログ分析力、トラブルシューティング力は社内SE業務と高い親和性がある仕事であり、平均年収は約580万円と高水準です。

さらに、利用者とのコミュニケーション機会も多く、ユーザー目線で課題を解決する力が評価されやすい職種です。現場の知識を活かしつつ、より上流の改善提案に関われるキャリアとして人気があります。

【あわせて読みたい】社内SEの優良企業ランキングはこちら⇓

社内SEの優良企業ランキング！年収が高く働きやすい企業を紹介

社内SE優良企業年収ランキング参考：EDINET 1位　株式会社キーエンス 2,182万 社内SEの平均年収ランキング1位は株式会社キーエンスで、平均年収は2,182万円です。キーエンスは工場の生産自動化を支援す...

システム運用保守の仕事で将来性を高め、転職を成功させる知識・スキル

システム運用・保守の仕事で将来性を高める知識やスキルは以下の通りです。

ひとつずつ解説します。

運用視点を持った「設計・構築」への理解とインフラ環境全体の知識

運用保守からキャリアアップするためには、システムがどのように設計・構築されているかを理解することが欠かせません。

サーバー構成、ネットワーク、ミドルウェアの役割など、インフラ全体を俯瞰できる知識があると、障害対応の質も向上します。

また、設計段階から運用しやすい仕組みを考えられる人材は重宝され、構築や上流工程への挑戦にもつながります。

今後のスタンダードとなるAWS・Azureなどのクラウドサービスに関する知識

総務省の調査によれば、クラウドサービスを活用している企業は全体の72.2%と多く、実際にクラウドサービスが定着しつつあることがわかります。

企業のクラウド移行が加速する今、AWSやAzureなど主要クラウドサービスの基礎知識は大きな武器になります。

運用保守経験者は、監視・アラート対応の知識をクラウドに応用しやすく、CloudWatch などのクラウド監視サービスとも相性が良い分野です。

特に、クラウド運用設計やセキュリティ設定まで理解できると、インフラエンジニアとしての市場価値が大幅に高まります。

（参考：総務省「令和4年通信利用動向調査の結果」）

単純作業を効率化するためのスクリプト作成や開発業務全般に関する知識

運用保守ではルーティン作業が多いため、PythonやShellなどでスクリプトを書けるだけで業務効率が大きく向上します。

最近は運用の自動化が進んでおり、IaC（Infrastructure as Code）やCI/CD の基礎を理解しているとさらに強力です。

手作業を自動化して改善する姿勢は、どの企業からも評価され、構築・ DevOps・SRE などより高度なポジションへのステップアップにつながります。

転職面接で評価される「事業やプロジェクトを俯瞰し改善提案できる力」

技術力だけでなく、システムが事業にどう貢献しているかを理解し、課題発見や改善提案ができる人材は、面接で高く評価されます。

運用保守では現場の課題に最も近いため、実は改善ポイントを見つけやすい立場です。

障害の再発防止や業務効率化などの実行事例があると説得力が増し、上流工程や社内SE、ITコンサルなどへのキャリアアップにもつながります。

【自社データ】システム運用保守からの年収・キャリアアップ転職成功事例

ここでは実際にGeekly（ギークリー）を利用してシステム運用・保守からの年収・キャリアアップを叶えた方の成功事例をご紹介します。

キャリアアップと同時に年収アップも叶えた事例をご紹介しているため、システム運用・保守からのキャリアアップを考えている人は参考にしてください。

事業会社社内SEに転職し、年収アップも叶えた事例

Aさんは、クラウドツールの運用・保守・機能検証をご担当しており、現場のサブリーダーや新規プロジェクトの立ち上げ、メンバーのマネジメントなど幅広くご経験されていました。

ただ、現職ではこれ以上の給与アップが望めないこと、今よりチャレンジできる環境に身を置きたいという希望から、事業会社の社内SEに転職しキャリアアップを叶えています。

30代でキャリアアップ、年収アップを叶えた事例

Bさんは大学卒業後、設計書の作成、プログラミング、ベンダーコントロール、保守対応における顧客対応・障害対応などを行っていました。

しかし、今までの経験を活かしつつキャリアアップできる環境を希望し、システムインテグレーター企業のネットワークエンジニア職の転職に成功しています。

システム運用・保守のキャリアで悩んだら転職エージェントに相談してみよう

今回は、システム運用・保守がきついと言われる理由や、ステップアップに必要なスキルなどを解説しました。

システム運用・保守はワークライフバランスを保ったり、スキルアップし続けたりすることに課題があるようです。さらにステップアップするためには、次のキャリアに進むことを考えてもよいでしょう。

「エンジニア経験を活かして上流工程に携わりたい」

「IT業界で転職して年収を上げたい！」

「もっと将来性の高い環境で働きたい！」

などのキャリアのお悩みは是非、「IT・Web業界の知見が豊富なキャリアアドバイザー」にご相談ください！

IT特化の転職エージェントのGeekly（ギークリー）なら、専門職種ならではのお悩みも解決できる専任のキャリアアドバイザーがカウンセリングから入社後まで完全無料で全面サポートいたします！

転職しようか少しでも悩んでいる方は、お気軽に以下のボタンからご相談ください。