女性におすすめのIT業界の仕事を紹介！IT業界で働くメリットも解説
目まぐるしく躍進するIT業界ですが、そのエンジニアは男性というイメージがつきものです。しかし、企業は女性エンジニアを必要としているところも多くあります。そこで、女性におすすめの職種やIT業界で働くメリットを、女性目線でお伝えしていきます。
目次
IT業界で働く女性の割合
平成28年に経済産業省が発表した「IT人材の最新動向と将来推計に関する調査結果」では女性のIT人材が占める割合は全体の25％とされています。
女性のIT人材は年々増えきてはいますが、いまだ4分の1しか女性がいないのが現状です。
また、日本の人口減少・少子高齢化によりIT人材は不足しており、今後さらに人手不足は加速していくとの見解がなされています。
そのため政府や企業は女性のIT人材の獲得を切望していますが、女性のIT人材は離職率が高いという課題があります。
なぜIT業界の女性は離職率が高いのか
なぜIT業界の女性は離職率が高いのかというと、一番重要なポイントといえるのが家庭環境です。
これはIT業界だけに留まりませんが、家庭と仕事の両立が難しくなり、やむを得ず退職・転職を選択する女性が非常に多いです。具体的には親族の介護や、結婚・出産・育児が理由になります。
例えば、自身の親が要介護になり介護できる親族がいない場合は、男性よりも女性がキャリアを諦めるケースが多いでしょう。
また、出産の場合は子どもを保育園に預けて仕事をすることになりますが、通勤時間や残業などの制約ができます。加えて、保育園にさえ入れることができないケースもあり、今までと同じように働くことは難しくなります。
まだ家庭を持っていない方や介護が必要な親族がいない方でも、将来的に非常に重要な問題になります。
政府が一億総活躍社会をめざすと掲げていますが、日本の女性にはまだこのような壁が立ちはだかっているのが現実です。
IT業界が女性におすすめな理由・メリット
IT業界と聞くと男性エンジニアを思い浮かべる方も多いですが、実はIT業界は女性におすすめできる業界です。
その理由を述べていきます。
IT業界は人手不足
経済産業省が平成31年4月に公表している「IT人材需給に関する調査（概要）」では、IT業界の人手不足が指摘されています。
これは、IT人材の不足人数が2018年は22万人ですが、2030年には45万人にまで増えるといった試算です。このとおり、IT業界は慢性的な人手不足に陥っているため、企業は業界未経験者の採用も行っています。
さらに、会社のイメージアップや採用者の母集団の確保のため、女性を1人でも多く採用したいと企業は考えています。
それには、今後就職活動をする女性も、同じ女性が多く採用されている企業に興味を持つということも背景にあります。よって、男性よりも女性のほうが採用率が上がる可能性があるといえるでしょう。
男女関係なく管理職をめざせる
男女平等参画社会とはいえ、世の中全体を見るといまだに上に立つ人は男性という概念が払拭されていない企業もあります。
しかし、エンジニアの場合は実力主義の世界です。つまり、女性でも実力があれば認められる職種といえます。
出世に対する野心・向上心があれば女性でも管理職に就くことができます。
転職に困らないスキルが身につく
先ほども述べましたが、女性がキャリアを積むうえで壁となるのは、家庭を持つことや出産・育児です。この出産・育児に伴い、仕事との両立が難しくなり退職するケースがあります。
ですが、育児が終わればもう一度社会に復帰したいと望む方もたくさんいるはずです。
エンジニアは年々人手不足が懸念されている職種の1つですので、再就職の際エンジニアのスキルはかなり有利になります。
肉体労働が少なく自由度も高い
基本的にはデスクワークのため、肉体労働はほとんどないでしょう。
またエンジニアは結果がすべてという世界ですので、フレックスや在宅勤務などの制度が充実している企業が多くあります。
未経験でもなれる職種は
女性かつ未経験の場合でもIT系企業のエンジニアになることは可能で、業界未経験でもエンジニアを募集している企業があります。
実際に求人を見てみると、ネットワークエンジニアや家電などの電気電子系エンジニア、組み込みソフトエンジニアなどの募集があります。
これらの未経験者でも応募可としている企業は、教育プログラムを充実させて十分なサポート体制をとっています。そして、IT人材を育てながら長く確保していきたいという考えがあります。
ただし未経験者を歓迎している企業もあるとはいえ、選考の際はやはり経験者に軍配があがる可能性が高いといえます。
今は通信教育も充実しており、プログラミングスクールなどもたくさんあります。転職する際は、自分から進んでエンジニアの知識を学んでおいて損はありません。
また、未経験でも非公開求人を扱う転職サイトの転職エージェントに相談することで、ぐっと憧れのIT企業に近づけます。
なぜIT業界は女性が少ないのか
企業がこぞって欲しがるIT人材ですが、比較的高い年収が見込めるにも関わらず女性の割合が低くなっているのはなぜなのでしょうか。
「理系」ではないと就けない職種と思われている
過去、IT系のエンジニアといえば「理系」という概念が強くありました。
企業も「理系」出身の人材を採用する傾向にあったため、理系でなければ就職できない業界と思われていたことが原因の1つです。
今では人材不足の解消の為「理系」にこだわらない企業が多くなり、文系の女性でも活躍できるチャンスが増えてきています。
長時間の残業があると思われている
慢性的な人手不足であることは前述いたしましたが、そのため長時間残業をして人出不足を補ってきた職種です。
そのため、女性には抵抗があると考えられています。
ですが今は法改正が手助けし、働き方改革の一環で長時間残業などに厳しくなりました。それに伴い企業は残業を減らす取り組みをしています。
IT業界に転職するためには
業界未経験でもIT業界に転職するためには、今持っている自分の得意分野を最大限に活かすことが重要です。
IT業界と一口にいっても分野はさまざまありますし、どのような分野でも今の時代はITと通じていることでしょう。
そのため、今自分が持っているスキル・得意分野と繋がりがあるIT企業を探すことがIT業界に転職する近道となります。
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IT業界のエンジニアの種類と向いている人
会社によってもエンジニアの認識はさまざまですが、一般的にIT業界のエンジニアはどのような業務内容なのでしょうか。
また、それぞれの職種でどのような人が向いているのでしょうか。それらに着目してご紹介させていただきます。
システムエンジニア
システムエンジニアは、クライアントの要望に沿ってシステムを設計する仕事です。
まず、クライアントの要望をヒアリングし、分析します。この際、クライアントが望む仕様をよく理解しておかないと後に大幅な改修が必要になるケースもありますので、非常に重要な工程です。
その後、構築するシステムの内容を検討しプログラマーに指示を出し開発してもらいます。
最後に、システムが良好に動作するかをテスト環境などでチェックします。ここで問題がなければ、クライアントへシステムをリリースします。
ですがリリース後にシステムに不具合が起きた場合は、再度システムエンジニアの出番となり、早急な修繕が求められます。
システムエンジニアは、クライアントとの打ち合わせなどもあるため、コミュニケーション能力がある人が向いているでしょう。
プログラマー
プログラマーはシステムエンジニアの指示書に従い、プログラムを構築していく仕事です。
プログラムなくしてシステムは開発できませんのでシステム開発にあたり、とても重要な役割といえます。
このようなプログラマーは、パソコンに詳しく論理的な思考ができる人が向いている職種です。
フロントエンドエンジニア
フロントエンドエンジニアは、Webデザイナーが手掛けたデザインを、JavaScript・PHPなどを使用し、設計や実装、構築をします。
検索エンジン最大手Googleは、2015年5月に公式ブログにて、パソコンよりスマホからの検索数が多いことを明かしました。
そこからも読み取れるように、急速にスマホが普及したことにより、フロントエンドエンジニアもモバイル対応を強く求められています。
フロントエンドエンジニアは、根気強く地道なコーディングの作業が苦にならない人に向いている職種といえるでしょう。
制御・組み込みエンジニア
制御・組み込みエンジニアは、電子機器の制御ソフトなどを開発するエンジニアです。
家電製品・通信機器・産業機械などあらゆる電子機器に制御ソフトが必要となるため、需要が多いエンジニアといえます。
制御・組み込みエンジニアは、高い論理的思考力や想像力があり、品質や安全性を追求する能力や責任感がある人に向いています。
セールスエンジニア
セールスエンジニアは営業がメインとなりますが、実際に作業をするエンジニアの専門知識も必要となる職種です。
具体的には、営業スタッフとクライアントのもとへ同行し、エンジニアの目線から交渉や調整を行います。
そのためプレゼンが得意であり、コミュニケーション力が高い人に向いているといえます。
IT業界への転職に興味をもったらIT転職のプロに相談しよう
IT業界のエンジニアは男性ばかりではなく、女性も活躍できる業界です。
実力主義の世界で、収入面でも男女格差はなく高収入を望めるうえに、一度スキルを手にすれば再就職にもかなり有利になります。
さらにIT人材は慢性的な人員不足という悩みを抱えています。そのため、未経験者でも1からエンジニアを育てる企業や、女性人員の獲得に躍起になっている企業が多くあります。
キャリアアップをめざしたい女性、家庭と仕事を両立したい女性にとって、IT業界のエンジニアは女性におすすめの職種です。
ぜひ業界未経験の女性でも転職活動の選択肢の1つとして考えてみてはいかがでしょうか。
この記事の監修者
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【国家資格保有】キャリアアドバイザー 小峰涼平
5年間インフラエンジニアとして新規顧客提案や既存顧客への提案〜運用保守業務を経験。業務を行う中で人材業界へ興味を持ち、22年1月国家資格キャリアコンサルタントを取得。現在、資格を活かしキャリアアドバイザーとしてエンジニアの転職支援を行っております。
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