
インフラエンジニアの年収!未経験・年齢別・上げ方徹底解説
この記事では、インフラエンジニアの年収について解説します。インフラエンジニアの年収水準は種類や年齢、経験年数によって違います。インフラエンジニアとして年収アップしたい方もこれから転職したい方も将来性・年収を上げる方法を確認しておきましょう。
目次
インフラエンジニアの年収【年齢・職種・経験別】
「インフラエンジニア」とはITシステムを支える各種専門分野のエンジニアの総称です。インフラエンジニアの年収を決める要素は、経験年数やスキル、企業規模、担当領域などによって異なります。
まずはインフラエンジニア全体の年収から、年齢、職種、経験別に細かく平均年収を確認してみましょう。
- ・【全体】インフラエンジニアの平均年収は752.6万円
- ・【年齢別】20代・30代・40代の平均年収推移
- ・【種類別】サーバー・ネットワーク・データベース・クラウドの年収差
- ・【経験別】未経験・3年目・5年目の年収目安
自分の年収の現在地と、もしも転職したら年収はどのように変わるのか確認するための診断ツールもご紹介します。
【全体】インフラエンジニアの平均年収は752.6万円
厚生労働省によると、インフラエンジニアが含まれる「システムエンジニア(基盤システム)」の平均年収は752.6万円です。
インフラエンジニアの年収は年代や経験年数、企業規模によっても異なります。
20代では400万円をきることも多いですが、30代以降は500万円を上回ることも増えるようです。
また、保守を担うエンジニアよりも、設計を担うエンジニアの方が年収が高い傾向です。
(参考:厚生労働省『 job tag(職業情報提供サイト』)
【年齢別】20代・30代・40代の平均年収推移
続いて年齢別の年収水準です。
| 年齢 | 平均年収 |
| 20~24歳 | 約433万円 |
| 25~29歳 | 約570万円 |
| 30~34歳 | 約680万円 |
| 35~39歳 | 約807万円 |
| 40~44歳 | 約904万円 |
| 45~49歳 | 約875万円 |
もっとも年収が高いのは40代前半という結果です。その後50代後半までは年収水準に大きな変化はありません。
年齢が上がるごとに年収も増加していることから、スキルを高めることで年収アップも期待できることがわかります。
(参考:厚生労働省『 job tag(職業情報提供サイト』)
【種類別】サーバー・ネットワーク・データベースの年収差
インフラエンジニアの職種別の年収順は、以下の通りです。
| 職種 | 平均年収 |
| データベースエンジニア | 約500~600万円 |
| サーバーエンジニア | 約505万円 |
| ネットワークエンジニア | 約457万円 |
職種ごとに、サーバーエンジニア、ネットワークエンジニア、データベースエンジニアの平均年収についてそれぞれ解説します。
データベースエンジニアの平均年収
データベースエンジニアの平均年収は500~600万円ほどで、インフラエンジニアのなかでは比較的年収が高い職種です。
年収を上げるためにはスキルアップが欠かせず、セキュリティやクラウドなど幅広く網羅的な知見が求められます。
また、社内でのキャリアアップを狙うためにはマネジメントスキルを磨くことも必要です。
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サーバーエンジニアの平均年収
サーバーエンジニアの平均年収は505万円です。
未経験から2年目程度まではおよそ300万~400万円、サーバーの構築・設計の経験を数年積む事で400万~500万円に上がる事が見込めます。
専門性の高いスキルの習得や、社内に評価制度がある場合は資格の取得によっても年収が上がりやすいでしょう。
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ネットワークエンジニアの平均年収
ネットワークエンジニアの平均年収は457万円です。
ネットワークエンジニアの年収は、企業の規模以外によって大きく変わる特徴があります。
また、Geekly(ギークリー)のデータによると、20代で300万円台、30代で400万円台と推移し、40代では600万円台に上昇することから年齢が上がり経験値を積むことが年収アップにつながると考えられます。
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【経験別】未経験・3年目・5年目の年収目安
経験年数別の年収水準は以下の通りです。
| 経験 | 平均年収 |
| 5年目 | 約600万円 |
| 3年目 | 約400万円 |
| 未経験 | 約300万円 |
未経験でインフラエンジニアになった場合、年収300万円ほどでスタートするケースが多いようです。
インフラエンジニアは、設計構築など上流工程のフェーズやリーダーとしての役割を担うことが増える影響もあり、3年目で400万円ほどに上がりやすい傾向です。
その後、経験を積みクラウドサービスの導入など業務範囲を広げ、プロジェクトマネジメントなどに携わることで5年目では600万円ほどに上がるケースもあります。
経験を積みスキルを向上させることで年収アップが期待できます。
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インフラエンジニアは年収が低いと言われる理由
「インフラエンジニアは年収が低い」「きつい」「やめとけ」という声もあるようです。
その理由として、次のような実態が挙げられるでしょう。
- ・未経験者や若手は運用・保守からのスタートが多いため
- ・多重下請け構造の下流工程のみ請け負う企業に所属しているため
- ・オンプレミス技術が中心で、クラウドスキルが不足しているため
実際は、スキルレベルやキャリアの考え方、企業の選び方によって年収に対する印象は大きく異なることが考えられます。
以下、それぞれ解説します。
未経験者や若手は運用・保守からのスタートが多いため
インフラエンジニアとしてのキャリアは、未経験者や若手の場合、まずは監視や運用・保守といった業務からスタートするのが一般的です。
これらの業務は重要ではあるものの、スキル難易度や業務責任が比較的低いため、年収も抑えられがちです。
しかし、ここで得られる基礎知識や実務経験は、設計・構築といった上流工程へステップアップするための土台となります。
将来的にクラウド設計やインフラ自動化といった高単価な領域へ進むことで、年収アップも十分に可能です。焦らずにキャリアを積み重ね、次のステージを見据えることが大切です。
多重下請け構造の下流工程のみ請け負う企業に所属しているため
インフラエンジニアの年収が伸び悩む背景の一つに、多重下請け構造があります。
特に、下流工程のみを担う二次・三次請け企業では、元請けから受け取る単価が低く、その影響がエンジニアの給与にも反映されます。
また、工程が限定されていることでスキルの幅も広がりにくく、キャリアの停滞を招くリスクもあります。
一方、元請けまたは上流工程に関わる企業へ転職することで、給与水準だけでなく、プロジェクト全体を見る視点や設計・要件定義といったスキルも磨ける環境が得られます。
企業選びは年収アップの鍵となるでしょう。
オンプレミス技術が中心で、クラウドスキルが不足しているため
現在のインフラ業界では、AWSやAzureなどのクラウド技術が主流となりつつあります。
その中で、オンプレミス中心の技術だけに依存していると、市場価値が伸び悩み、年収アップにもつながりにくい状況です。
クラウドスキルは、スケーラビリティや自動化、セキュリティの観点でも高い専門性を求められるため、習得すればエンジニアとしての市場価値が大きく向上します。
資格取得や実務経験を通じてクラウド領域に強みを持てば、高年収の求人も珍しくありません。将来性のあるスキルへの投資が、年収アップへの近道となります。
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インフラエンジニアの年収に差がつくポイントは?
インフラエンジニアの年収に関連する要素として、次のポイントが挙げられます。
- ・担当工程:上流工程ほど年収は高くなる
- ・保有スキル:クラウドやセキュリティなど専門スキルは評価されやすい
- ・勤務先企業:企業規模と業界による違い
企業や求人選びの参考にしましょう。
担当工程:上流工程ほど年収は高くなる
インフラエンジニアの年収は、担当する工程によって大きく異なります。
運用・保守といった下流工程よりも、要件定義・設計・構築といった上流工程を担うエンジニアの方が、技術力・責任範囲ともに高く評価され、年収も高くなる傾向があります。
上流工程では、顧客折衝やシステム全体の設計を担うことも多く、マネジメント力や提案力も求められる傾向です。
こうしたスキルを磨くことで、リードエンジニアやアーキテクトといった高年収ポジションへの道も開けます。
キャリアアップを目指すなら、上流工程に関われる環境を選ぶことが重要です。
保有スキル:クラウドやセキュリティなど専門スキルは評価されやすい
年収を大きく左右するのが、インフラエンジニアとしての保有スキルです。
特に近年では、AWSやAzure、GCPといったクラウドスキル、あるいはサイバーセキュリティ、インフラ自動化(IaC)などの専門性の高い分野が高く評価されています。
これらのスキルを持っていると、高年収を狙える求人も多く、未経験者との差が顕著になります。
また、AWS認定、CISSPなど専門性の高さを証明できる資格を取得することで、スキルを客観的にアピールできる点も魅力です。
継続的なスキルアップこそが、収入アップにつながる確実な手段となるでしょう。
勤務先企業:企業規模と業界による違い
同じインフラエンジニアでも、勤務先の企業によって年収には大きな開きがあります。
大手SIerや自社サービスを展開するIT企業では、プロジェクトの規模や責任が大きいため、高年収が期待できる傾向にあります。
また、金融や通信といった業界ではシステムの安定性が特に重視され、高度なインフラ技術が求められるため、報酬も相応に高くなる傾向です。
一方で、下請けが中心の中小企業では、単価や待遇が抑えられるケースもあります。
年収アップを目指すなら、業界・企業の選定は非常に重要です。転職時には「どんな案件に携われるか」まで見極めましょう。
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インフラエンジニアが年収を上げるためのロードマップ
インフラエンジニアが年収アップを実現するための具体的なロードマップは次の通りです。
- ・ステップ1:「構築経験」を積み上流工程を目指す
- ・ステップ2:年収アップに直結する「資格」を取得する
- ・ステップ3:大幅アップを目指すなら「転職」も
以下、それぞれ解説します。
ステップ1:「構築経験」を積み上流工程を目指す
年収アップを目指す第一歩は、構築経験の習得です。
運用・保守の経験だけでは、どうしても年収が頭打ちになりがちです。設計・構築といった上流工程に関われるよう、まずは小規模な構築案件から経験を積み、技術力と理解を深めましょう。
構築業務は、要件定義や設計フェーズと直結するため、業務の幅も広がり、次のキャリアステップにもつながります。
構築経験があることで、信頼性の高いインフラエンジニアとして評価され、より高年収のポジションを目指す土台が築けるでしょう。
ステップ2:年収アップに直結する「資格」を取得する
専門性を証明する資格は、年収アップに直結する有効な手段です。
特にAWS認定ソリューションアーキテクト、Azure Administratorといったクラウド系の資格は、技術力の可視化に加え、案件獲得や転職時の評価にもつながります。
また、情報セキュリティマネジメント試験やLinuCなど、インフラ領域全般をカバーする資格も評価対象となるケースが多いです。
資格は学ぶべきスキルの指針にもなり、自己成長のモチベーションにもなります。年収アップのために社内でキャリアアップを目指す方にも、転職を目指す方にも役立つでしょう。
メーカー認定資格
製造メーカーから販売されているサーバやネットワーク機器の認定資格です。
CCNA、LPIC、VCPなどが挙げられます。
Amazon Web Services(AWS)
Amazonが展開するAWSはIaaS分野に強みを持っています。関連資格を取得している社員が一定数在籍していると、AWSよりパートナー企業として認定されるものです。
AWS 認定クラウドプラクティショナー、AWS 認定 ソリューションアーキテクトなどが挙げられます。
Microsoft Azure
Microsoftが展開するクラウドサービスAzureは、PaaS分野に強みを持ち、IaaS分野のサービスを利用するケースが多いという特徴があります。インフラエンジニアに関連する資格は50以上存在します。
特に年収にまで関連するような資格で代表的なものは、以下の通りです。
・汎用的な知識が問われる資格…MCP
・上級資格…Azure DevOps Engineer Expert、Azure Solutions Architect Expert
・セキュリティ特化…Azure Security Engineer Associate
未経験者向け
未経験者はITパスポートのような幅広いIT知識を網羅したものから始めるのもひとつの方法です。
資格を取得するだけでなく業務に活かすことが大切であり、取得した資格をスキルアップにつなげることで、おのずと年収アップにもつながるでしょう。
ステップ3:大幅アップを目指すなら「転職」も
現職での昇給に限界を感じたら、思い切って転職を視野に入れるのも有効です。
特にクラウドスキルや構築経験、資格を武器にすれば、年収が100万円以上アップするケースも珍しくありません。
また、より上流のポジションや、自社サービス企業など年収レンジの高い環境に移ることで、待遇だけでなく働き方も改善される可能性があります。
市場価値を客観的に知るためにも、IT特化型の転職エージェントを活用し、キャリアの方向性を整理することをおすすめします。
インフラエンジニアの種類と役割の違い
インフラエンジニアと呼ばれるエンジニア職種は、専門性の追求によって多様化しています。
なかでも代表的な職種は次の5つです。
- ・サーバーエンジニア
- ・ネットワークエンジニア
- ・データベースエンジニア
- ・クラウドエンジニア
- ・セキュリティエンジニア
以下、それぞれの役割の違いを解説します。
サーバーエンジニア
ITシステムにおけるインフラエンジニアと聞いて、一般的にイメージされるのがサーバーエンジニアの仕事でしょう。
ITサービスのほとんどは、サーバーに置かれたプログラムがサーバー機能と連携して提供されています。
サーバーエンジニアは以下のような役割を担う仕事です。
- ・サーバー選定
- ・サーバーキッティング
- ・サーバー設計
- ・サーバー構築
- ・サーバー運用・保守
ネットワークエンジニア
ITシステムにおけるほとんどのサービスは、ネットワークを通じて提供されています。
このネットワーク通信が効率よく利用できるように設計・構築を行い、ネットワークトラブル時にも通信障害を最小限に抑えるのがネットワークエンジニアです。
ネットワークエンジニアは以下のような役割を担う仕事です。
- ・ネットワーク機器選定
- ・ネットワーク機器設定
- ・ケーブル配線
- ・ネットワーク設計
- ・ネットワーク構築
- ・ネットワーク運用・保守
いずれか1つでもミスや障害が起これば、通信障害が起こり、大規模な事故に発展してしまうため、非常に大きな責任を負います。
データベースエンジニア
データベースエンジニアは、ITシステム上のデータを効率よく運用させる仕事です。
サーバー上にあるデータベースの設計や設定、過負荷に合わせたチューニングなどを行います。
データベースエンジニアは以下のような役割を担う仕事です。
- ・データベースの選定
- ・データベース設計
- ・データベース構築
- ・データベースチューニング
データベースエンジニアは、特にソフトウェア開発との連携も多いエンジニアです。
クラウドエンジニア
クラウドエンジニアは、AWSやAzure、GCPなどのクラウドサービスを活用して、インフラの設計・構築・運用を行う職種です。
従来のオンプレミスに比べて柔軟性・スピード感が求められるため、自動化やIaCなどの最新技術にも対応します。
- ・クラウド環境の設計・構築(例:AWS、Azure)
- ・クラウド上でのサーバー・ネットワークの運用管理
- ・IaC(Terraform、CloudFormationなど)による自動化
- ・コスト最適化・セキュリティ対策の実施
近年、クラウド導入の需要が急増しており、スキルがあれば高単価案件や自社内ポジションへの転職も可能です。
セキュリティエンジニア
セキュリティエンジニアは、企業のITシステムやネットワークをサイバー攻撃や内部不正から守る専門職です。
システム設計時の脆弱性対策から、日常的なログ監視・インシデント対応まで幅広く関わります。
- ・ファイアウォールやIDS/IPSの設計・運用
- ・システムやネットワークの脆弱性診断と対策
- ・セキュリティインシデントの監視・対応(SOCなど)
- ・セキュリティポリシーの策定・運用支援
近年のゼロトラストやクラウドセキュリティの潮流により、需要と重要性が年々高まっています。責任も大きい分、スキルを活かせば年収アップも十分可能です。
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インフラエンジニアが年収アップするためのキャリアパス例
インフラエンジニアから転職、キャリアアップすることで年収アップが期待できる職種を解説します。
- ・他インフラエンジニア職種
- ・ITスペシャリスト・ITコンサルタント
- ・プロジェクトマネージャー
5年後、10年後のキャリアから逆算して、次に目指す職種やポジションを決めるのがおすすめです。
他インフラエンジニア職種
インフラエンジニアとして基礎を固めた後は、クラウドエンジニアやセキュリティエンジニアといった専門職へのキャリアチェンジも有効な選択肢です。
いずれも年収は500~700万円程度と高い水準が期待できます。
特にAWSやAzureを活用したクラウドインフラの設計・構築経験や、セキュリティ設計・SOC運用のスキルは、企業のニーズが高く、年収アップにも直結しやすい領域です。
特化型の職種へ進むことで、希少性のあるスキルを持つ人材として差別化でき、市場価値を高めることができます。
技術志向の方におすすめのキャリアパスです。
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ITスペシャリスト・ITコンサルタント
技術を深めながら年収アップを狙うなら、ITスペシャリストやITコンサルタントへのキャリアアップがおすすめです。
ITスペシャリストは、ネットワーク、仮想化、クラウドといった特定領域の深い知見を持ち、技術的リーダーとしてプロジェクトを支えます。
一方、ITコンサルタントは、顧客課題を技術で解決する提案力が求められ、より上流の立場で案件に関わります。
いずれも年収800万円以上の求人が豊富で、技術力とビジネス視点を両立できる人材として高く評価されやすいキャリアパスです。
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プロジェクトマネージャー
チームをまとめ、プロジェクト全体を指揮するプロジェクトマネージャー(PM)は、マネジメント志向の方にとって年収アップが狙えるキャリアパスです。
スケジュール管理、予算管理、品質管理など幅広い責任を持つ分、求められるスキルも高くなりますが、年収は600万~1,000万円超えも目指せるポジションです。
特に、インフラ領域に精通したPMは需要が高く、クラウドやセキュリティの知見があればより重宝されます。
技術×マネジメントのスキルを活かせる高収入ポジションです。
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未経験からインフラエンジニアへのキャリアステップ
未経験からインフラエンジニアとして、実際の業務に就くには、以下のようなステップが考えられます。
- ステップ1:ヘルプデスクやテクニカルサポートから開始
- ステップ2:システム運用・保守業務で基礎を固める
- ステップ3:サーバーやネットワークの構築業務へ
インフラエンジニアは、最終的にITシステムの全容を把握しながら、効率的なサービスが行える環境をアドバイスできるスキルを身につけることができます。
そのためのステップとしては、ITインフラにおける必要スキルを1つずつ習得していくことが必要です。
ステップ1:ヘルプデスクやテクニカルサポートから開始
未経験からインフラエンジニアを目指す場合には、既にスタートしているサービスのインフラのサポート業務から始めることで、基礎を学ぶことが可能です。
ヘルプデスクやテクニカルサポートでは、ITサービスにおける不具合やトラブルシューティングを学習できます。
これらに対応することで、ITシステムにおける障害が、ITインフラにおけるどの部分が影響するのか、そしてどのように対処するのかという知識や経験を身につけることで、その後のキャリアアップにも役立ちます。
ステップ2:システム運用・保守業務で基礎を固める
システム運用・保守業務では、サービスにおけるインフラ部分に深く関わることができます。
多くの場合、運用と保守を兼任するパターンが多く、トラブル時などはサーバーやネットワークの調整業務に携わる現場もあります。
もちろん、マニュアル化されたトラブルシューティングや運用業務ですが、サーバーやネットワークのチューニングに関わることで、インフラエンジニアの実務に携わることができます。
ステップ3:サーバーやネットワークの構築業務へ
サーバーやネットワークの仕組みがある程度把握できれば、その設定や構築業務を行うステップへ進むことができます。
提供するサービスを把握し、その仕様に合ったサーバーやネットワークを、仕様書や手順書を元に設定・構築します。
設定や構築という実務は、数をこなすことも大切ですが、設定や構築時に必ず起こるトラブルをどのように解決し、インフラを完成させるかと言ったノウハウも、この段階で習得していくことになります。
サーバー構築業務
サーバー設計では、サーバーでどのような設定やチューニングが可能かを把握した上で、サービスに合ったサーバー構成を検討します。
ですので、サービスに耐え得るスペックや、ミドルウェアの選定、サーバー自体にどのような設定を加えるかを加味しながら、完成したサーバーを詳細まで設計していきます。
トラブルが起こった時に備えたバックアップ方法や多重化、必要であればサーバーの仮想化などといった案は、テクニカルサポートやサーバーの設定構築業務に関わった経験が活かされます。
ネットワーク構築業務
ネットワーク設計においても、サービスに耐え得る帯域やネットワーク機器の選定などを詳細まで把握し、あらゆるトラブルを想定した構成を設計しなければなりません。
ここでもやはり、テクニカルサポートやネットワーク設計・構築時に培ったトラブルシューティングなどの経験が、あらゆる事態を想定するためのスキルとして役に立ちます。
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インフラエンジニアの将来性は?
「クラウド化で仕事がなくなる」は本当?
インフラエンジニアとは、ITシステムのサーバーやネットワークの設計や構築、保守や運用に至るまでを司るITエンジニアです。
現代社会においてITは必要不可欠なインフラであり、将来的になくなる可能性は極めて低い業界です。
非常に専門性の高い業務であり、未経験からいきなりインフラエンジニアになることは難しいかもしれません。
それはサーバーやネットワークの仕組みや役割を深く理解し、システム全体を把握するスキルが必要だからです。
「サーバーエンジニア」「ネットワークエンジニア」「データベースエンジニア」はいずれもインフラエンジニアと呼ばれますが、それぞれ異なる技術を連携させ、ITサービスを支えています。
それぞれの領域を専門家が担うことが多く、複数の領域に知見を持つ人材は市場価値が高まります。
物理的なサーバやネットワーク機器を保有しない仮想空間の実需も加速している事からも、その将来性は今後も無限に可能性が広がると言っても過言ではないでしょう。
インフラエンジニアの仕事がきついと言われる理由は?
ITサービスを支えるインフラエンジニアですので、その仕事内容は多岐にわたります。
そんなインフラエンジニアの仕事が「きつい」と言われる主な理由は、夜間や長期休暇中など一般的に休むはずの時期・時間帯に業務が発生することです。
ネットワークやサーバを利用することのない時間帯に復旧作業やメンテナンスを行うエンジニアは、完了するまで時間がかかるケースも少なくありません。
ネットワーク機器やサーバはコンピュータなので、いつエラーが起こるかという不安な気持ちを感じる状態が続く事が負担になることもあるでしょう。
市場価値が高いインフラ技術のトレンド
ガートナージャパン株式会社 の発表によると、2025年版の日本における「未来志向型インフラ・テクノロジ」のハイプ・サイクルのなかでは、未来型志向と捉えられるテクノロジや、トレンドとなっているキーワードが35個ピックアップされています。
そのなかで、インフラエンジニアにとって市場価値が高いと考えられる技術トレンドの5つをご紹介します。
エージェント型AI
自律的に状況を把握・意思決定・行動できるAIエージェントです。今回のハイプ・サイクルでは「過度な期待」のピーク期にあるとされています。
インフラ運用・監視・自動化のレベルを一段上げる技術であり、監視から実行の流れを人手からAIに移行できるため、インフラエンジニアのスキル価値を上げる技術です。
完全自動化(End‑to‑End)
人の介在なしでシステムがタスクを遂行する状態を指します。設計から運用・例外処理まで自律化するという構想です。
運用保守ベースの仕事から、より自動化・監視・最適化への移行が進む中で、こうした仕組みを設計・実装できる人材が求められるようになるでしょう。
クラウド/マルチクラウド/ハイブリッドクラウド
オンプレミスだけではなく、クラウドや複数クラウド・ハイブリッド環境の活用が進んでいます。運用・構築のためのスキル需要が拡大傾向です。
既に多くの企業がクラウド化を進めており、クラウド設計・運用スキルを持つインフラエンジニアは高年収ポジションに近づける可能性が高いでしょう。
インフラ運用の自動化(I&O自動化)
ネットワーク・サーバー運用の自動化が進み、2026年までに多くの企業で自動化率が大幅に上がるとの予測です。
運用・保守中心の仕事で停滞しがちなキャリアにおいて、自動化スキルを持つことは価値を高め、年収アップや構築・設計業務への転換の鍵となるでしょう。
セキュリティ・レジリエンス技術
「守る」から「価値を生む」セキュリティへの転換、ゼロトラスト、準同型暗号、セキュリティメッシュといったトレンドが登場しています。
インフラ基盤のセキュリティ要件が高まる中、設計・監査・運用といったセキュリティ関連スキルはインフラエンジニアでも差別化できる領域です。
(参考:Gartner)
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将来性があるインフラエンジニアになって活躍しよう
既にITサービス無しでは成り立たない世の中で、インフラエンジニアの需要はますます高まっています。
未経験から急に「インフラエンジニア」として活躍することは非常に難しい世界です。
しかし、インフラエンジニアとしてのキャリアパスをしっかりと見据え、地道でも基礎から準備をすることで、世の中に欠かせないインフラエンジニアになることは可能です。
「エンジニアとして上流工程に携わりたい」
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「もっと自分の志向性に合った環境で働きたい!」
などのキャリアのお悩みは是非、「IT・Web業界の知見が豊富なキャリアアドバイザー」にご相談ください!
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